私は加藤周一が母の死を受けて、「私の世界からは、無限の愛情の中心が消えてなくなり、世界はもはや私にとってどうなってもよいものにすぎなくなった。毎日見慣れたどぶ川のほとりの景色は、真昼の白い光のなかで急に色を失い、どこか見知らぬ土地の私とは何の関係もない町の景色のようにみえた。」と述べたことに強烈な共感を覚えました。
私は、この文章を何度も読みました。愛する人がこの世から去った時、今まで生きていた世界とお別れしなければいけないような一種の感覚を、この文章を読んで言い当てられたように思います。
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羊の歌―わが回想 (岩波新書 青版 689) 新書 – 1968/8/20
加藤 周一
(著)
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「現代日本人の平均に近い一人の人間がどういう条件の下にでき上ったか、例を自分にとって語ろう」と著者はいう。しかし、ここには羊の歳に生れ、戦争とファシズムの荒れ狂う風土の中で、自立した精神を持ち、時世に埋没することなく生き続けた、決して平均でない力強い一個性の形成を見出すことができる。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1968/8/20
- 寸法11.2 x 2.2 x 17.4 cm
- ISBN-104004150965
- ISBN-13978-4004150961
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1968/8/20)
- 発売日 : 1968/8/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4004150965
- ISBN-13 : 978-4004150961
- 寸法 : 11.2 x 2.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 156,041位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 732位岩波新書
- - 18,288位ビジネス・経済 (本)
- - 33,757位ノンフィクション (本)
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著者について
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1919‐2008年。東京生まれ。東京大学医学部卒。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『1946・文学的考察』『マチネ・ポエティク詩集』などを刊行。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 三題噺 (ちくま文庫) (ISBN-13: 978-4480426710 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時代は変われど教養というものの本質は変わるはずがない。本書は既に永遠に読み継がれるべき古典となった。著作集にも収録されているが長年新書の方で読んできた。大分傷んできたので買い直したのである。ほぼ新品に近い本が届いてうれしい。ところで、かつての教養人の基本であった小林秀雄は時間の経過とともに今や忘却の運命にさらされている。歴史の審判はハッタリ屋の姿を暴いてみせて、まことに厳しいものである。
2018年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他者の自伝として読むことを初めに承知しているなら、あるいは自己の生き方に関する思索をするために
読むという目的があれば一読の価値はある。続羊の歌は購入済だが未読。
読むという目的があれば一読の価値はある。続羊の歌は購入済だが未読。
2015年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「回想」という表題のとおり、過ぎ去ったことをあれこれ思い出し
一冊に仕上げた本です。
その回想の精確さと引用の多さに驚嘆しました。
本を読んでいるとわかるのですが、著者はほとんど「断定」することは
ありません。条件つきや否定の否定で自身の考えを述べていることが
多いように思ったのですが、これは思考をより精確に表現しようとすると
自然となるのかなと思いました。
「いくさの体験」が人生の原点となり、その「いくさが起こった過程と原因」を
考え、自身と向き合うことが著者の人生そのものになっているように
感じました。
一読してつかみどころのない内容なのですが多くのインスピレーションを
与えられたように思います。
一冊に仕上げた本です。
その回想の精確さと引用の多さに驚嘆しました。
本を読んでいるとわかるのですが、著者はほとんど「断定」することは
ありません。条件つきや否定の否定で自身の考えを述べていることが
多いように思ったのですが、これは思考をより精確に表現しようとすると
自然となるのかなと思いました。
「いくさの体験」が人生の原点となり、その「いくさが起こった過程と原因」を
考え、自身と向き合うことが著者の人生そのものになっているように
感じました。
一読してつかみどころのない内容なのですが多くのインスピレーションを
与えられたように思います。
2019年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
続羊の歌、羊の歌余聞が出ていますが、皆良いですが、もっと続編を読みたい気持ちになります。
2022年12月28日に日本でレビュー済み
加藤周一はお育ちも家族構成もすごい、飛び級で旧帝国大学の医学部を卒業した人であったために私の当時の家庭環境や学歴などでは到底勝てっこない相手であったが、常に彼の後を意識していて常に私の念頭的にライバルにしていて憧れの存在としていた人であった。
意識しすぎていたために文体まで当時は似ていて、逆接詞を多用する彼の文章のような書き方をしていて羊の歌となっているが彼の狼的な鋭さが本書を読了された方々なら理解されていらっしゃると思うが、不合理に対する社会的な諸問題に対する分析手法は当事者に皮肉と軽蔑を与えるに十分な役割を果たしたと思う。
まず科学者の側面から切り込み、最後は文学的な感性で締めくくるので単なる悪口に終わらず当時の知的な若者たちに絶大な影響力を与えた人物であることが窺えた。帝国大学時代は今のようなせわしなく単調に時間を使うのではなく、常にせわしないがゆったりとした時間を心の中に持ちあらゆる事象に興味の対象を広げていった芳醇な知性を感じさせる人物が多かったような気がする。
その分析から日本は『雑種文化』であるという彼自身日本の文化の考えに帰結されたのであろうし、晩年は『9条の会』により戦争の惨禍が再び起こることのない日本であり続けるために改憲論者に対する厳しい監視が行われてきたのであろう。
完全にエリートであり、そういった視点が逆に文化的な水準や意識が当時よりもグッと下がってしまった現在の若者や社会的な弱者層から毛嫌いを起こされる結果となってしまったのは本来の趣旨とは違ったものになり彼に憧れている一人の人物としては残念だった気持ちがする。
今また加藤周一のような人物が現れないと亡国の民になってしまう恐れのある日本人を救い出すことはできないのではないかと私はいつも憂慮してしまっている。
彼が放った私の戦前の感じや見てきた日本と現在の日本はとても様子が似ている、なんとかしないとまずい状態になるであろう。という言葉は死に際しての加藤周一の遺言であると私は受け止めた。
気がつかないような状態でなし崩し的に悪い方向に日本を向かわせる勢力がいて、気がついた時点ではすでに手遅れになってしまってどうしようもなかったと呟いた彼の後悔の念の言葉がずっと私の心に重くのしかかっている。
日本がどのようにして瓦解して敗戦したかというその当時の生き証人として自分の半生と重ね合わせ語っている『羊の歌』は今まさに警鐘の本として響いていくものであろうかと私は思う。
意識しすぎていたために文体まで当時は似ていて、逆接詞を多用する彼の文章のような書き方をしていて羊の歌となっているが彼の狼的な鋭さが本書を読了された方々なら理解されていらっしゃると思うが、不合理に対する社会的な諸問題に対する分析手法は当事者に皮肉と軽蔑を与えるに十分な役割を果たしたと思う。
まず科学者の側面から切り込み、最後は文学的な感性で締めくくるので単なる悪口に終わらず当時の知的な若者たちに絶大な影響力を与えた人物であることが窺えた。帝国大学時代は今のようなせわしなく単調に時間を使うのではなく、常にせわしないがゆったりとした時間を心の中に持ちあらゆる事象に興味の対象を広げていった芳醇な知性を感じさせる人物が多かったような気がする。
その分析から日本は『雑種文化』であるという彼自身日本の文化の考えに帰結されたのであろうし、晩年は『9条の会』により戦争の惨禍が再び起こることのない日本であり続けるために改憲論者に対する厳しい監視が行われてきたのであろう。
完全にエリートであり、そういった視点が逆に文化的な水準や意識が当時よりもグッと下がってしまった現在の若者や社会的な弱者層から毛嫌いを起こされる結果となってしまったのは本来の趣旨とは違ったものになり彼に憧れている一人の人物としては残念だった気持ちがする。
今また加藤周一のような人物が現れないと亡国の民になってしまう恐れのある日本人を救い出すことはできないのではないかと私はいつも憂慮してしまっている。
彼が放った私の戦前の感じや見てきた日本と現在の日本はとても様子が似ている、なんとかしないとまずい状態になるであろう。という言葉は死に際しての加藤周一の遺言であると私は受け止めた。
気がつかないような状態でなし崩し的に悪い方向に日本を向かわせる勢力がいて、気がついた時点ではすでに手遅れになってしまってどうしようもなかったと呟いた彼の後悔の念の言葉がずっと私の心に重くのしかかっている。
日本がどのようにして瓦解して敗戦したかというその当時の生き証人として自分の半生と重ね合わせ語っている『羊の歌』は今まさに警鐘の本として響いていくものであろうかと私は思う。
2017年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時間がなくてまだ読み終えていないのですが、
是非読んでおきたい本と思います。
良書です。
是非読んでおきたい本と思います。
良書です。
2009年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
加藤周一の本を読むのは本作が初めてである。
本書の176頁で著者は以下のように言っている。それが 本作のエッセンスだと思った。
「旅行者は土地の人々と別の風景を見るのではなく 同じ風景に別の意味を見出すのであり またその故に しばしば土地の人々を苛立たせるのである」
本書で 著者は その見事な「旅行者」振りを見せていると思う。幼年時代から大学病院に至るまでの 著者の人生は「旅行者」である点において 徹底している。「旅行者」であるからゆえ 著者は 時代の中に 常に「別の意味」を見出していることが良く分かる。また時折紹介する 他者との摩擦も 上記の「土地の人々を苛立たせる」という言葉の通りだ。
旅行者であるから獲得出来うる視点だけでなく 旅人であることの寂しさも 本書の底辺を流れるひとつの「詩」である。
繰り返すが 加藤という方の著作を初めて読んだところだ。これからいくつか読もうと思っている。僕の予感が正しければ 彼の「大旅行者」振りを堪能できるはずだ。それは一種の興奮を僕に齎しているところでもある。
本書の176頁で著者は以下のように言っている。それが 本作のエッセンスだと思った。
「旅行者は土地の人々と別の風景を見るのではなく 同じ風景に別の意味を見出すのであり またその故に しばしば土地の人々を苛立たせるのである」
本書で 著者は その見事な「旅行者」振りを見せていると思う。幼年時代から大学病院に至るまでの 著者の人生は「旅行者」である点において 徹底している。「旅行者」であるからゆえ 著者は 時代の中に 常に「別の意味」を見出していることが良く分かる。また時折紹介する 他者との摩擦も 上記の「土地の人々を苛立たせる」という言葉の通りだ。
旅行者であるから獲得出来うる視点だけでなく 旅人であることの寂しさも 本書の底辺を流れるひとつの「詩」である。
繰り返すが 加藤という方の著作を初めて読んだところだ。これからいくつか読もうと思っている。僕の予感が正しければ 彼の「大旅行者」振りを堪能できるはずだ。それは一種の興奮を僕に齎しているところでもある。