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忘れる読書 (PHP新書) Kindle版
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2022/10/26
- ファイルサイズ3489 KB
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商品の説明
著者について
登録情報
- ASIN : B0BK8G3QK7
- 出版社 : PHP研究所 (2022/10/26)
- 発売日 : 2022/10/26
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 3489 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 189ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 13,054位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 13位読書法
- - 32位PHP新書
- - 84位個人のビジネス成功論
- カスタマーレビュー:
著者について
メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。2010年ごろよりメディアアーティストとして活動。
現在、筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授・JSTCRESTxDiversityプロジェクト研究代表、京都市立芸術大学客員教授,大阪芸術大学客員教授,デジタルハリウッド大学特任教授,金沢美術工芸大学客員教授.2020年度,2021年度文化庁文化交流使,2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサーなどを務める。
2017年 - 2019年まで筑波大学学長補佐,2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員,内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員,デジタル改革法案WG構成員などを歴任.
受賞歴に2010年IPAよりスーパークリエータ/天才プログラマー認定、2015年World Economic Forum Global Shapers選出、WorldTechnologyAward、2016年PrixArsElectronica、EUよりSTARTSPrizeを受賞。LavalVirtualAwardを2017年まで4年連続5回受賞、2019年SXSWCreativeExperienceARROWAwards受賞、2017年スイス・ザンガレンシンポジウムよりLeadersofTomorrow選出。2021年MIT Technology Review Innovators Under 35 Japan、PMI Future 50など多数.
個展として「ImageandMatter(マレーシア・2016)」、「質量への憧憬(東京・2019)」、「情念との反芻(ライカ銀座・2019)」など。その他の展示として、「AI展(バービカンセンター、イギリス・2019)」、「計算機自然(未来館・2020)」など多数出展。著作として「魔法の世紀(2015)」、「デジタルネイチャー(2018)」など。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」など。メディアアートを計算機自然のヴァナキュラー的民藝と捉え、「物化する計算機自然と対峙し、質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。
イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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どこか落合陽一の言葉が自分にフィットするなと思ったら、読んできた本が(ほんの一部だろうが)同じだった。
・岩波文庫100冊読むと知識の土台ができ他の本を読んでも理解度があがる
・読書は忘れるもの。10%くらい残るのが丁度良い(そっくりそのまま覚えてても自分のものにならない。その10%同士をミックスしてオリジナルに思考しよう)
・乱読のすすめ
・でもこれからはある分野で100万点とれる人が世界で活躍する
大変刺激的で読書モチベをあげてくれる本だった。
とにかくいろいろな本をたくさん読んで比較し、自分の考えを構築していくというスタイルが印象的でした。記憶しなきゃいけないと注力することにストレス感じるし、(そもそも忘れたら意味ないかもしれないが)得られる情報スピードも落ちてしまうので落合さんの読書スタンスもありかなと思えてきました。具体例の表現は抽象的な表現が多くちょっと自分には難しかったです。
私の落合陽一さん像は「朝、気だるそうに研究部屋に来て、スカした感じで学生と『あのNEWSPICKSの記事見た?』みたいな会話をしながら点呼した後、リンゴをヘタだけでつまんで齧りながらコーヒー片手に晩までPCをカタカタ叩き、流れるように帰宅してそう」な偏ったイメージでしたが、この本を通しイメージが刷新されていく感覚があります。
この本は、「忘れる読書」というタイトルや帯から得られるインスピレーションとは裏腹に、落合陽一というカオスを読了した本を通して自己分析していく"気合の入った履歴書"であって、読書の仕方や「忘れる読書」というテーマについて深掘りした本ではない気がします。それらをテーマとするには紙面としてストレートに触れた面積が少なすぎます。
私情を挟むと、この本を読む前までの最近の私はタイトル詐欺の本(しかも自己啓発本)(しかも新品で購入)に2回ほど出くわしており、学ぶべきものがひとつもなく後書きに到達して「おい嘘だろ」と膝から崩れ落ち愕然とした体験がありました。そのため、タイトルと内容の不一致に関し、今現在の私は独裁国家の警察ぐらいピリついている、そんな時分であったのです。
そんな中この本を読んだところ、予想は裏切られたものの、本書にはそのタイトルとの若干の不一致すら許せてしまうような真の教養がありました。
分かりやすい例だと、世阿弥の引用のケースです。
パッと思いつくものだと前田裕二/メモの魔力での「花鏡」の引用が思いつきますが、とにかくビジネス書(の皮を被った自己啓発本含め)で擦られまくってる名著「風姿花伝」「花鏡」、良くも悪くも引用される部分は大体、「3つの初心の話」と「離見の見」のところ。
概ね、「初心の本来の意味は最初抱いた志のことを指さないよ!」からの「フレッシュな気持ちで頑張ろうね!」とか「客観視して行いを改めよう!」みたいな"夏休み明けの校長の話"か"校舎の柵に架かったいじめ撲滅の垂れ幕"でしか見聞きしないようなストレートな転用ばかりです。
昨今のビジネス書界隈では、ビジネススキルと親和性が高いからか この2つだけ異様に使いまわされており、読者から批判が来ようものなら「なに?おまえ世阿弥、馬鹿にできんの?」と隙を突いて守備表示にした世阿弥を攻撃させ、逆に読者へダメージを与えようというデュエリスト(セミナーポケモンとも言う)が業界に蔓延っているのが現状であります。
しかし、本書は違います。
まず引用している箇所も、問答条々でもあまり引用を見たことがない箇所で、これに続く文章が
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能という芸能の根本的のところは「出で来る」ものだと説いています。それは、いろいろな表現の往き来を繰り返し、長い修業の末に体得できる、美的経験の蓄積としての「 妙」 のようなものではないかと思います。その往き来のある世界観こそが、日本人の美的感覚に表れる「侘び寂び」に通底するものではないかと考えるのです。
【引用】落合 陽一. 忘れる読書 (PHP新書) (p.140). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.
ー--
さすがだなと思いました。自分のためになったかはさておいて、よくあるストレートな引用ではありません。咀嚼され抽象化した言葉が並んでおり、そしてここから落合氏が提唱するデジタルネイチャーの概念に(気合の入った履歴書なので)話が繋がります。
この辺の本当に本が好きだからこそできる、単なる引用と転用で終わらない言葉にも魅力を感じます。
先ほどの風姿花伝しかり、たまに「君その引用、別の自己啓発本からそのまま持ってきたやろ!読んでないのバレてるぞ!」みたいな説教をブチかましたくなる隙は一切ありません。自称読書家のセミナー屋の名著引用はもう飽き飽きしているのです。
そういった社会的弱者を食い物にしたゾンビ達の「読者→勉強が足りてない」前提のイキリマウントも、この本からは一切感じられません。
落合氏の文章からは、その「あー早く読者にイキりてぇー!」と我慢して読んでる感満載のセミナー屋達とは対照的で、斉藤孝氏にも似た「本好きやねん!」というピュアさにも似た熱量を文章から感じます。
だからこそ、「難しそうだけどちょっと読んでみようかな」と思える本が沢山紹介されている印象です。
正直この本で紹介されている本は9割読んだことありませんし、正直に言うとこの本にある文章表現も難しく全てが理解できたとは言い難いですが、感情的に訴えられる言葉がここにあったように思います。
昨今、名義だけ貸して内容はゴーストライターがまるっと書き、名義を貸した本人も原稿チェックしてないような本がざらにある中で、この本はどうか分かりませんが、ただ間違いなく著者自身の血の通った文章が読める本だと思います。
他のレビューの通り少し内容的には難しいですが、そういった意味でも読んでみる価値が十二分にある、久々に読んでいて心が跳ねる本でした。
著者はまず「抽象化しながら思考し、点在する知を自分の文脈でつないで物語化する力」を教養と定義し、教養を身につけるためには読書が最適だと主張する。そして読書の際は「事の本質」をつかまえながら読む癖をつけて思考の引き出しを増やすこと、また読後は知識や考えをざっくりと頭に残し適度に忘れていくことが大事だと言う。また、思考のフレームを増やすためには、自分の中に「問い」を立てることが大切だと説く。さらに普段の仕事とは関係のない分野の本を読むことで感性を磨き、自分なりの教養につなげていく重要性を指摘する。
以上のような著者特有の読書観、ポリシー、テクニックなどが語られていてとても参考になったのだが、読書そのものに対する向き合い方が凡人のそれとは大きく異なり、非常に高尚との印象だ。もちろん、積ん読やザッピングなどの気軽な方法も語られているのだが、ニーチェや風姿花伝などが紹介されることからも本書の内容は決して軽いものではなく、その意味ではタイトルと内容のギャップに気後れしながら読み進めることになる本と言える。
ニーチェとエジソンへの偏愛、三島や一休へのあこがれ、利休のパンク精神への共感・・・。などなど落合さんの「推し愛」が溢れ出しています。
読む側として、ニーチェなり一休への理解が深まるのもありがたいけれど、それよりも落合さん自身の熱に当てられますね。
"感染"してしまったわたしは、さっそくここに紹介されていて、読み終えていなかった『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を引っ張り出し、『ツァラトゥストラはこう言った』とウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』を買いました!
読書の実践例として紹介されている本は難解なものも多く、その内容を踏まえた著者の主張は正直なところ分からないものが多々あった。一方で、読書法は参考になる部分もあった。
著者曰く、教養とは「抽象的に考える力(本質を見抜く力)」と「気づく力(アイデアを生み出す力)」の2つのことだという。読書法としては、この気づくという視点で書かれているものが多く、これは著者がアーティストであることが一因かもしれない。
タイトルの「忘れる読書」というのは、本の内容を覚えているうちは書かれている主張を繰り返しているだけなので、あるアイデアが溶け込み、自分のものなのか、どの本に書かれているのかも分からなくなるような状態がよいというものだった。
読書法に関する一番の気づきは、ひっかからない部分は切り捨てつつも、自分の考えを交えつつ書かれている以上のことを学ぶように読むのがいいのではないかということだ。複数の本を比較しながら書かれている部分もあり、ただ本を読むだけではなく、自分で問いを立て、それに対する答えやアイデアを見つける姿勢が参考になった。