ご存知の通り、筆者は故隆慶一郎氏の実娘であり、その死後に書かれた隆さん関係の書物の中で、これほど近しい人に書かれたものは無い。その意味で、極めてプライベートな視点で、父、そして人としての隆さんに肉薄している。
その過程で、夫唱婦随で隆さんを支えた奥様の愛や、友人との交流なども丁寧に描かれている。何より、筆者自身、仏文学専攻もしていて文学センスがあるので、その筆さばきが、軽妙というか、さばさばしていて、決して肉親の情に甘えていない部分が尚よいと感じた。
今読んでも、体調を壊して入院し、死にいたる辺りは胸が締め付けられるが、それでも隆さんという方は、男らしく、風のように逝かれた事を想うと、また、彼の残した諸作を読みたくなる衝動に駆られる。
文学は、その作品自体にあたるのが本来であるが、しかし、人が作品を生むのであり、その源泉として名作の作者に想いを馳せるには、とてもよい一冊だと思う。
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歌う舟人 父隆慶一郎のこと Kindle版
故・隆慶一郎の娘が描く、人間・隆慶一郎の思い出。――歴史・時代小説の分野に一瞬の光芒をはなって逝った隆慶一郎氏の、激しくもエレガントな人間像を、娘の眼から描く。隆さんの写真も収録し、三周忌を期に刊行された、父&作家の実像。
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1991/10/31
- ファイルサイズ233 KB
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
娘から見た隆慶一郎の人間的魅力を見事に描く。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B0847MTXGD
- 出版社 : 講談社 (1991/10/31)
- 発売日 : 1991/10/31
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 233 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 138ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 451,015位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 48,762位日本の小説・文芸
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