いやー、最初から最後まで奇妙奇天烈でした。楽しかったです。レビューであまり内容に触れないようにしていますが、コントでした。
ただ破天荒で理不尽で不条理なわけでなく、設定の中に物語があったり、結末が心温まるものもあり、楽しい一冊でした。
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ずっと喪 (光文社文庫) Kindle版
過疎化が進み、観光資源もないわが村。村おこしの秘策は「桜前線を断ち切って村に留めてしまおう」だった。成功すれば一年じゅう桜が咲くはずだ。(「円い春」) 雄太郎には生まれたときから母がいない。技師である父親は、彼のために「義母」を作るのだが……。(「義師」) ぶっ飛んだ設定とまったく先の読めない展開。ショートショート界に爆風を吹き込んだ異才が放つ22編!
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2023/1/11
- ファイルサイズ3182 KB
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商品の説明
著者について
著者:洛田二十日(らくだはつか)
1990年生まれ。新潟県新潟市出身。早稲田大学文化構想学部卒業。
現在、放送作家事務所に所属。
天久聖一『書き出し小説大賞』『バカはサイレンで泣く』に参加。
2017年、第2回ショートショート大賞にて応募作品「桂子ちゃん」が大賞を受賞。
本作で作家デビュー。
1990年生まれ。新潟県新潟市出身。早稲田大学文化構想学部卒業。
現在、放送作家事務所に所属。
天久聖一『書き出し小説大賞』『バカはサイレンで泣く』に参加。
2017年、第2回ショートショート大賞にて応募作品「桂子ちゃん」が大賞を受賞。
本作で作家デビュー。
登録情報
- ASIN : B0BQVPH1PG
- 出版社 : 光文社 (2023/1/11)
- 発売日 : 2023/1/11
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 3182 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 211ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 147,528位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月18日に日本でレビュー済み
同出版社主催の【ショートショート大賞】において、第2回大賞を受賞した作品【桂子ちゃん】を筆頭に、表題作【ずっと喪】等、独創的作風で綴られる作品集です。
その内容は、まさに奇想天外と言わんばかりの不思議世界オンパレードで、表紙イラストに描かれている全ての物(者)が、全21編それぞれに登場する主人公を指していると言えば、その混沌さが少しは理解出来るかと思います。
実際の視覚的ビジュアルは、挿絵等も一切ありませんので、どの様な物を想定して執筆されているのかは計り知れませんが、上述代表作の主人公が表紙中央に描かれた『桂馬』であると言うだけでも、極めて映像化が困難な作品と理解出来るかと思います。
テーマとしては、概ね『社会風刺』と言う言葉が当て嵌まりそうで、「サザエさん症候群」みたいな気楽な悩みを比喩する物から、行政や法整備の矛盾点を突く辛辣な物まで、重さの違う作風でバラエティーに富んでいます。
作風としては、 同業界先駆者 の物を、さらに判り難くぼかして描写している印象で、章末でオチその物は理解出来る様に配慮されているのですが、最後まで読み切っても上述混沌感でビジュアルは思い浮かべられない場合が多かったです。
そんな本作を、唯一ビジュアル化している表紙画は、フリーのボールペン画イラストレーター 【山崎 若菜】 が担っており、見事な適材適所と言えそうです。
尚、付属の帯には、異業種から 漫画家 & ダンサー が、煽り文を寄稿されていました。
総じて、思い付いた言葉から系譜図みたいに連なる、複数の関連要素を芋蔓式に引っ張り出して、1本の作品に仕上られている印象で、支離滅裂感は相当強いです。
ただ、オチだけは綺麗に纏め様と尽力されているので、ショートショートらしい爽快感は堅持されており、作者が異端児とか奇人と称されるのは否めませんが、面白い作品である事には同意出来ましたので、☆×4とします。
その内容は、まさに奇想天外と言わんばかりの不思議世界オンパレードで、表紙イラストに描かれている全ての物(者)が、全21編それぞれに登場する主人公を指していると言えば、その混沌さが少しは理解出来るかと思います。
実際の視覚的ビジュアルは、挿絵等も一切ありませんので、どの様な物を想定して執筆されているのかは計り知れませんが、上述代表作の主人公が表紙中央に描かれた『桂馬』であると言うだけでも、極めて映像化が困難な作品と理解出来るかと思います。
テーマとしては、概ね『社会風刺』と言う言葉が当て嵌まりそうで、「サザエさん症候群」みたいな気楽な悩みを比喩する物から、行政や法整備の矛盾点を突く辛辣な物まで、重さの違う作風でバラエティーに富んでいます。
作風としては、 同業界先駆者 の物を、さらに判り難くぼかして描写している印象で、章末でオチその物は理解出来る様に配慮されているのですが、最後まで読み切っても上述混沌感でビジュアルは思い浮かべられない場合が多かったです。
そんな本作を、唯一ビジュアル化している表紙画は、フリーのボールペン画イラストレーター 【山崎 若菜】 が担っており、見事な適材適所と言えそうです。
尚、付属の帯には、異業種から 漫画家 & ダンサー が、煽り文を寄稿されていました。
総じて、思い付いた言葉から系譜図みたいに連なる、複数の関連要素を芋蔓式に引っ張り出して、1本の作品に仕上られている印象で、支離滅裂感は相当強いです。
ただ、オチだけは綺麗に纏め様と尽力されているので、ショートショートらしい爽快感は堅持されており、作者が異端児とか奇人と称されるのは否めませんが、面白い作品である事には同意出来ましたので、☆×4とします。
2018年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもしろさの一つ目は、「不思議」です。
そういえば私たちがこどもの頃は、不思議がそこらじゅうにあったような気がします。
神隠しに遭う。天地を動かす。学校に敵が現れる。
そんな懐かしいような新しいような、自分の中に眠っていた興奮を再発動させ、想像の翼を自由に広げ、大きく羽ばたくことの大切さを、この本は教えてくれます。
おもしろさの二つ目は、「人生」です。
人は誰でも自分だけの秘密を抱えている。
他者からは隠している側面があり、同じく他者にも、自分からは見えない側面がある。
自分の目を通した世界と、他者の目を通した世界は違う。
この本は短編集なので一つ一つの作品は短いにも関わらず、行間の余白から、登場人物が生きていた時間の豊かさが漂っています。
直接書かれていることの他にもっと長い時間を登場人物は生きていて、悩み、喜び、悲しみ、笑いながら生きてきた。
この本のいくつもの作品に、他者の多面性のおもしろさや、その人が背負っている過去を知るおもしろさがあります。
まるで文化人類学のナラティブベースドな調査研究のようです。
おもしろさの三つ目は、「解像度の高さ」です。言い換えると「社会への鋭い視線」です。
この本の作品を注意深く読むと、現代社会への考察やいらだちが随所に書かれていることが分かります。
ほとんどの人が当たり前のように捉えて気に留めないことでも、実は私たちの行動を規定している。
しかもこの本は突拍子もないようなSF的なストーリーだからこそ、逆にむしろ、現実の社会が浮かび上がります。
普通でないことを描くことで、普通が見えてくる。
「ペレットを吐く」はネットのコミュニケーションを描き、「下戸の憂い』の中には『シン・ゴジラ』を連想させる表現がありました。
「土俵際の背広」は社会の虚構性が描かれています。
ミクロ的な個人と、マクロ的な社会の両方が描写されています。
おもしろさの四つ目は、「文体」です。作者の洛田二十日さんは語彙力と文章のリズム感がある方です。
文体には格調高さがあります。しかもふざけた内容にもマッチする、「読ませる文体」です。
描写はかなり映像的で、ディテールまで言語化しています。
ところで、「強そうなホームレスを探す」というタイトルだけ見て
「ホームレスの人をバカにするのか!ホームレス問題は社会の問題だ!ネタにするのは不謹慎だ!」
と怒る方がいるかもしれませんが、
意外とそんな内容ではありません。
なお、「ずっと喪」は「ずっとも」と読みます。「ズッ友」ではありません。
最後に私の感想を。
私は「つきのうら」が好きです。青春の切なさで胸がいっぱいになります。
そういえば私たちがこどもの頃は、不思議がそこらじゅうにあったような気がします。
神隠しに遭う。天地を動かす。学校に敵が現れる。
そんな懐かしいような新しいような、自分の中に眠っていた興奮を再発動させ、想像の翼を自由に広げ、大きく羽ばたくことの大切さを、この本は教えてくれます。
おもしろさの二つ目は、「人生」です。
人は誰でも自分だけの秘密を抱えている。
他者からは隠している側面があり、同じく他者にも、自分からは見えない側面がある。
自分の目を通した世界と、他者の目を通した世界は違う。
この本は短編集なので一つ一つの作品は短いにも関わらず、行間の余白から、登場人物が生きていた時間の豊かさが漂っています。
直接書かれていることの他にもっと長い時間を登場人物は生きていて、悩み、喜び、悲しみ、笑いながら生きてきた。
この本のいくつもの作品に、他者の多面性のおもしろさや、その人が背負っている過去を知るおもしろさがあります。
まるで文化人類学のナラティブベースドな調査研究のようです。
おもしろさの三つ目は、「解像度の高さ」です。言い換えると「社会への鋭い視線」です。
この本の作品を注意深く読むと、現代社会への考察やいらだちが随所に書かれていることが分かります。
ほとんどの人が当たり前のように捉えて気に留めないことでも、実は私たちの行動を規定している。
しかもこの本は突拍子もないようなSF的なストーリーだからこそ、逆にむしろ、現実の社会が浮かび上がります。
普通でないことを描くことで、普通が見えてくる。
「ペレットを吐く」はネットのコミュニケーションを描き、「下戸の憂い』の中には『シン・ゴジラ』を連想させる表現がありました。
「土俵際の背広」は社会の虚構性が描かれています。
ミクロ的な個人と、マクロ的な社会の両方が描写されています。
おもしろさの四つ目は、「文体」です。作者の洛田二十日さんは語彙力と文章のリズム感がある方です。
文体には格調高さがあります。しかもふざけた内容にもマッチする、「読ませる文体」です。
描写はかなり映像的で、ディテールまで言語化しています。
ところで、「強そうなホームレスを探す」というタイトルだけ見て
「ホームレスの人をバカにするのか!ホームレス問題は社会の問題だ!ネタにするのは不謹慎だ!」
と怒る方がいるかもしれませんが、
意外とそんな内容ではありません。
なお、「ずっと喪」は「ずっとも」と読みます。「ズッ友」ではありません。
最後に私の感想を。
私は「つきのうら」が好きです。青春の切なさで胸がいっぱいになります。
2023年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Aマッソの加納さんが勧めていたので買ってみました。
好みに合わない話もありましたが、なかなか面白かったです。
好みに合わない話もありましたが、なかなか面白かったです。
2018年5月28日に日本でレビュー済み
この作家のことは知らずに読んでみましたが
「すごい」と思いました。
ベテランの作家がちょっと片手間に日々の面白かった経験を書いて
笑わせようとしたような類のものでは全然ない。
独創性があり、ただ面白いだけでなく短い話の中に印象に残るシーンがあり
登場人物の動きが見えるかのように状況表現もしっかりしている。
わたしの稚拙な感想ではどんなのか全然わからないと思うので
とりあえず読んでみてほしい。
ひっさびさに面白いものを読んだ。
「すごい」と思いました。
ベテランの作家がちょっと片手間に日々の面白かった経験を書いて
笑わせようとしたような類のものでは全然ない。
独創性があり、ただ面白いだけでなく短い話の中に印象に残るシーンがあり
登場人物の動きが見えるかのように状況表現もしっかりしている。
わたしの稚拙な感想ではどんなのか全然わからないと思うので
とりあえず読んでみてほしい。
ひっさびさに面白いものを読んだ。