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シャルトル大聖堂: ゴシック美術への誘い 単行本 – 2000/6/1
馬杉 宗夫
(著)
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社八坂書房
- 発売日2000/6/1
- ISBN-104896944550
- ISBN-13978-4896944556
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
均整のとれた双塔をもつ建物、扉口の神々しい彫刻群など、世界遺産・ゴシック美術の宝庫、シャルトルのすべてを150点以上の写真と共に詳述。80年講談社刊「世界の聖域15・シャルトルの大聖堂」を抜粋、大幅に加筆。
登録情報
- 出版社 : 八坂書房 (2000/6/1)
- 発売日 : 2000/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 190ページ
- ISBN-10 : 4896944550
- ISBN-13 : 978-4896944556
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,023,131位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 32位ゴシックの美術史
- - 43位初期キリスト教・ビザンティンの美術史
- - 48位ロマネスクの美術史
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大聖堂の西正面入口、南北入口の彫像の聖人名、彫刻のテーマ、聖堂内部のステンドグラスのテーマなどが図解されていて、全て分かります。
2015年1月16日に日本でレビュー済み
シャルトルは僅か半日もあれば見て廻れる小さな街だが、実は、かけがえのない偉大な歴史的遺産がここにある。
シャルトル大聖堂…左右非対称の特徴的な二つの尖塔を持ち、「シャルトル・ブルー」とも称される鮮やかなステンド・グラス、或いは見事な彫刻群に飾られたこの大聖堂は、今でも多くの観光客の心を惹き付けてやまない。
そして、本書の著者は、このシャルトル大聖堂に魅せられた一人なのだ。
専門的な観点は勿論の事、この大聖堂に対する著者の思いに満たされた一冊でもあり、今、ここに「シャルトル大聖堂の魅力」の全てがあると言っても過言ではなかろう。
本書は先ず、美術史の中でのシャルトル大聖堂の位置付けから始まる。
「ゴシック美術」という言葉をキーワードに「ゴシック」の語源、中世という時代背景、大聖堂の意味とそれを支えた民衆の信仰心、更には、ゴシック美術を語る上では欠かせないシュジェールに依るサン・ドニ修道院との比較検討等を踏まえた上で、愈々本書の主役でもあるシャルトル大聖堂に迫って行くのだ。
シャルトル大聖堂の歴史に始まり、かの有名な「黒い聖母」の謎を紐解きながら、改めて「聖母マリアに捧げられた聖堂」としてのシャルトルの存在を浮き彫りにして行く。
そして、ロマネスクの面影を残す南塔と盛期ゴシックを象徴する北塔の対比、ランスやアミアンと比較しての聖堂プラン、人像円柱群に代表されるような様々な彫刻等を個別に取り扱いながらシャルトル大聖堂の見所を余す所なく教えてくれるので、非常に得るものが大きかった。
中でも圧巻なのは、その全てをステンド・グラスに捧げた第三章である。
上記に述べたように、シャルトルと言えば「シャルトル・ブルー」が有名だが、本書では「青」と「赤」の微妙な使い分けを分析し、当時の人々が色彩の特性を利用しながら、光に満ちた神の家を実現させた事について指摘しているのだ。
勿論、本章で述べられている画期的事実はそれだけではない。
シャルトルのステンド・グラスは多くの職人組合が寄進した為に、様々な職人達が描かれている…というのはよく知られた話であるが、本書では、更に一歩踏み込んで、それだけの寄付を集めるに至った「聖母マリアの家」に対する人々の熱狂についても語り尽くしているし、また、ゴシック建築にお馴染みの薔薇窓についても明快な論述展開をしている。
即ち、垂直の上昇世界を目指したゴシック建築に於ける「円形」の薔薇窓の特異性を説き、本来ならば相反するべき「垂直」の世界に於ける「薔薇窓」の意義と象徴について解説しているのだ。
私はこれ迄、余り深く考えもせずに「ゴシック建築」と「薔薇窓」はセットのようなものだと思っていたが、その矛盾点が明らかになった事に依って、改めて、その存在意義を実感したように思う。
文章は極めて平易で解り易く、写真の掲載も豊富である。
尤も、本書は著者が若かりし頃に執筆した原稿がベースになっているとの事なので、確かに「勢い」に任せた感もあるのだが、私は寧ろ、こうした著者の熱い思いに好感を持った。
何故なら、美術史上に於いて重要な位置を占めるシャルトルについては多数の美術書や建築書でも語り尽くされているものの、これ程までにシャルトルの魅力を熱く語った著作には中々お目に掛かれないからである。
もし本書を読んで、些か物足りなさを覚えたと言うのであれば、著者が同出版社から上梓している『ロマネスクの美術』『ゴシック美術』を併読して頂ければ、不足分を補ってくれるであろう。
シャルトルの魅力を最大限に伝えてくれる名著。
私がシャルトルを訪れたのは今から随分前の事だが、本書を読んで、再びかの地に行ってみようと思った次第である。
それ程までに吸引力のある、力強い一冊なのだ。
シャルトル大聖堂…左右非対称の特徴的な二つの尖塔を持ち、「シャルトル・ブルー」とも称される鮮やかなステンド・グラス、或いは見事な彫刻群に飾られたこの大聖堂は、今でも多くの観光客の心を惹き付けてやまない。
そして、本書の著者は、このシャルトル大聖堂に魅せられた一人なのだ。
専門的な観点は勿論の事、この大聖堂に対する著者の思いに満たされた一冊でもあり、今、ここに「シャルトル大聖堂の魅力」の全てがあると言っても過言ではなかろう。
本書は先ず、美術史の中でのシャルトル大聖堂の位置付けから始まる。
「ゴシック美術」という言葉をキーワードに「ゴシック」の語源、中世という時代背景、大聖堂の意味とそれを支えた民衆の信仰心、更には、ゴシック美術を語る上では欠かせないシュジェールに依るサン・ドニ修道院との比較検討等を踏まえた上で、愈々本書の主役でもあるシャルトル大聖堂に迫って行くのだ。
シャルトル大聖堂の歴史に始まり、かの有名な「黒い聖母」の謎を紐解きながら、改めて「聖母マリアに捧げられた聖堂」としてのシャルトルの存在を浮き彫りにして行く。
そして、ロマネスクの面影を残す南塔と盛期ゴシックを象徴する北塔の対比、ランスやアミアンと比較しての聖堂プラン、人像円柱群に代表されるような様々な彫刻等を個別に取り扱いながらシャルトル大聖堂の見所を余す所なく教えてくれるので、非常に得るものが大きかった。
中でも圧巻なのは、その全てをステンド・グラスに捧げた第三章である。
上記に述べたように、シャルトルと言えば「シャルトル・ブルー」が有名だが、本書では「青」と「赤」の微妙な使い分けを分析し、当時の人々が色彩の特性を利用しながら、光に満ちた神の家を実現させた事について指摘しているのだ。
勿論、本章で述べられている画期的事実はそれだけではない。
シャルトルのステンド・グラスは多くの職人組合が寄進した為に、様々な職人達が描かれている…というのはよく知られた話であるが、本書では、更に一歩踏み込んで、それだけの寄付を集めるに至った「聖母マリアの家」に対する人々の熱狂についても語り尽くしているし、また、ゴシック建築にお馴染みの薔薇窓についても明快な論述展開をしている。
即ち、垂直の上昇世界を目指したゴシック建築に於ける「円形」の薔薇窓の特異性を説き、本来ならば相反するべき「垂直」の世界に於ける「薔薇窓」の意義と象徴について解説しているのだ。
私はこれ迄、余り深く考えもせずに「ゴシック建築」と「薔薇窓」はセットのようなものだと思っていたが、その矛盾点が明らかになった事に依って、改めて、その存在意義を実感したように思う。
文章は極めて平易で解り易く、写真の掲載も豊富である。
尤も、本書は著者が若かりし頃に執筆した原稿がベースになっているとの事なので、確かに「勢い」に任せた感もあるのだが、私は寧ろ、こうした著者の熱い思いに好感を持った。
何故なら、美術史上に於いて重要な位置を占めるシャルトルについては多数の美術書や建築書でも語り尽くされているものの、これ程までにシャルトルの魅力を熱く語った著作には中々お目に掛かれないからである。
もし本書を読んで、些か物足りなさを覚えたと言うのであれば、著者が同出版社から上梓している『ロマネスクの美術』『ゴシック美術』を併読して頂ければ、不足分を補ってくれるであろう。
シャルトルの魅力を最大限に伝えてくれる名著。
私がシャルトルを訪れたのは今から随分前の事だが、本書を読んで、再びかの地に行ってみようと思った次第である。
それ程までに吸引力のある、力強い一冊なのだ。