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深夜特急(1~6)合本版(新潮文庫)【増補新版】 Kindle版

4.5 5つ星のうち4.5 115個の評価

インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行ってみたい――。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小(タイスウ)」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや……。一年以上にわたるユーラシア放浪の旅が今、幕を開けた。いざ、遠路二万キロ彼方のロンドンへ!「あの旅をめぐるエッセイ」が新たに追加された【増補新版】。
※当電子版は令和二年七~九月発行の新潮文庫(新版)『深夜特急』1~6の全六巻をまとめた合本版です。
※『深夜特急2―マレー半島・シンガポール―』収録の高倉健氏との対談「死に場所を見つける」は当電子版には収録しておりません。
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登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B08G8JH5XS
  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2020/9/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/9/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 13350 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 1216ページ
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 115個の評価

著者について

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沢木 耕太郎
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1947(昭和22)年、東京生れ。横浜国大卒業。

ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。『若き実力者たち』『敗れざる者たち』等を発表した後、1979年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年には『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞。常にノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995(平成7)年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表。

2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行。2002年から2004年にかけて、それまでのノンフィクション分野の仕事の集大成『沢木耕太郎ノンフィクション』が刊行され、2005年にはフィクション/ノンフィクションの垣根を超えたとも言うべき登山の極限状態を描いた『凍』を発表、大きな話題を呼んだ。

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
刊行当時はハードカバーで。
その後、携帯しやすい文庫で。
今回、暗い部屋で、文字の明るさや大きさを変えられる電子書籍Kindleで。
同じ本を3回買い直したのは、この本だけです。

Kindle Unlimitedで、無料の旅本を多く読みましたが、やはり文章力が物足らず、結果、「深夜特急」に戻ります。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ようやく待ちに待った合本版。
Kindleの書棚を荒らすことがなくとても良い。
以前のものに加えて、追加のコンテンツも入っているので、未読の方も、読んだことのある方にもおすすめです。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自身20代にいろんな国を旅した感覚が蘇り楽しく読めた。 あの空気感 あの日差し あの雑踏とした場。 最近はかなり良くなってると思うが、懐かしくて面白かった(60代ジジイ 40年前の回想)
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前にどこかで、「この本は一体何人の若者をバックパッカーにしたのだろう」という帯が付いていると知り、なんて素敵なコピーなんだろうと思った。それからずっと読んでみたかったのを、今回思い切って一気に購入した。これが失敗だった。「何人の若者をバックパッカーにしたのだろう」どころか、この本は少なくとも一人の若者をアンチバックパッカーした。私である。

作者の旅の目的は、「デリーからロンドンまでをバスを乗り継いで行けるのか試みること」なのだが、出発地であるデリーに辿り着くまでに、香港やバンコクに寄ったりして中々辿り着かない。私も同じく、本を読み進めては閉じを繰り返し、デリーに辿り着く目前のブッダガヤでついに挫折した。作者の旅の顛末を見届けられなかったこと、そして4千円近くを無駄にしてしまったことは残念だ。挫折した理由は一言で言うと、「バックパッカーの胸糞悪さが凝縮されている」ということだ。

1970年代の話ということで、時代に起因する胸糞話もあるのだが(10代前半の娼婦が当たり前に出てきたり、東南アジアの娼館には日本人男性客が蔓延っていたり)、私が言いたいのはそういうことではない。ひたすらに作者の行動、もっと言えばバックパッカーの本質的な部分である。実はこの「バックパッカーの胸糞悪さ」については作者にも自覚があり、作中でしっかりと考察されている。

「よその国に、飛行機に乗って遊びに来て、金がないなんて台詞が通用すると思ってんのかよ、おまえ。ふざけるんじゃない……。  彼の憤りももっともだった。私はこれまで、金がないということで何度も人の親切を受けてきた。それに対して深い感謝の念を抱いてはいたが、同時にそれこそが私の運なのだという驕慢な気持がなくもなかった。自分の旅が幸運の星の下にあるのだ、と。しかし、仕事でもなく、勉学でもなく、ただほっつき歩くためだけに異国に来ている若僧が、俺には金がないなどという台詞を吐いたら、それはずいぶんいい気なものではないか、と思われても仕方のないことだったのだ。私はそんな簡単なことに考えが及ばなかった。まして、その国で必死に働いている同じ年頃の若者にとっては、ふざけるなのひとことくらい言ってみたい台詞だったろう。私は自分が金がないということを売り物にして旅をしてきた卑しい存在のように思えてきた。」

「私は旅に出て以来、ことあるごとに「金がない」と言いつづけてきたような気がする。だが、私には少なくとも千数百ドルの現金があった。これから先の長い旅を思えば大した金ではないが、この国の普通の人々にとっては大金というに値する額であるかもしれない。私は決して「金がない」などと大見得を切れる筋合いの者ではなかったのだ。もちろん、「金がない」と言うだけなら、私は自分を卑しいとは感じなかったろう。私がその台詞を使う時、どこかでその相手の親切を期待するところがあったような気がするのだ。ほんの少しであっても、金のない旅人が土地の人の親切を受けるのは当然だという思いを抱いていなかったかどうか、私には「いや」と言い切れる自信はなかった。「金がない」という台詞を使わない時にも、相手の親切を期待する気持が態度に滲み出ていたのではないだろうか。だからこそキャン君は、何も言わずにバス代も夕食代も払ってくれた。もしそうだったとすれば、それは手を差し出さないだけの物乞いというにすぎないではないか……。」

この文章に言及されている通り、作者ひいてはバックパッカーの胸糞悪さ1点目は、「現地の人を搾取しているのにその自覚がない」こと、そして2点目は「他力本願である」ことである。

まずは最初の「自覚なしに現地の人を搾取している」点から説明する。バックパッカーが「金がない」という時、前述の文章で言及されている通り、それは謂わば「遊ぶ金がない」という意味だ。作中では旅の醍醐味と言わんばかりに値下げ交渉する場面が出てくる。「値下げ交渉も旅の醍醐味」なのは、売る側も買う側も納得して取引ができる、互いが引き際を心得た時だけだ。作者にはこの視点が全くない。現地の売り手と作者が値段交渉をする時、彼らの動機には大きな違いがある。方や「遊ぶ金を節約するため」に、方や「生活のためのお金を得るため」に値段交渉をしているからだ。もっと悪い時には、作者は「金が惜しいというより、観光客ずれしているだろう車夫に甘く見られたくないため」に、日本円で1円にも満たない金額を巡って延々交渉する。作者の金額交渉はもはや暇つぶしだ。

そんなことをされても現地の人は粘る。なぜなら利益がほんの僅かになったって、売らなければ生活費が稼げないからだ。力関係はいつだって、(どんなに貧乏なバックパッカーだとしても)先進国からきた旅行者の方が強い。そうした力関係にも気がつかず、「現地の人と全く同じ金額で、あわよくばそれ以下で」あらゆる物やサービスを得ようと、売り手の利益がほぼゼロになるまで交渉する。それが搾取であると気がつけないのだろうか。別の場面では、その国の換金レートの相場が知りたいがばかりに、はなから買う気は全くないのに闇ドル買いに値下げ交渉をするだけして、相場が分かるとそのまま立ち去っている。これを胸糞悪いと言わずに何と言おう。

途上国には大抵「外国人料金」というものが存在する。そしてそれは決してぼったくりではない。現地の観光業はそうした「外国人料金」を前提として成り立っている。私はバックパッカーではないが、途上国を含め何十カ国と訪れている。お金のない学生時代、級友たちとアフリカ某国を訪れた。全員お金はなかったが、それでも「お金を普通の倍払いたくはないけれど、多少上乗せされるぐらいなら払おう。現地経済に少しでも貢献したいから」と皆で話していた。バックパッカーはお金がないから、は理由にならないのだ。自分がお金がない分を、現地の人たちの利益をギリギリまで減らすことで補っていると分からないのだろうか。

続いて胸糞悪さの2点目、「他力本願」について。作者は英語もさほど話せなければ、行く先々について一切調べない。世間ではどうも「言葉も出来ない、その土地のことも何も知らない。ただ、旅への衝動に駆られて日本を飛び出し放浪する」というのが持て囃されているようだ。この本が熱狂的な支持をうけるのも、そうした無謀な姿勢(作中では酔狂と書かれている)、そして語学力や海外経験もない自分にもできそうだと「普通の人々」に思わせるところにあるのだろう。

しかし私はこれが全く理解できない。なぜ少しでも事前に行き先の国のことを学ばないのだろう?英語や外国の言葉を学ぶ努力をしないのだろう?そんな状態で外国に行くのはもはや訪れる国々に対して失礼以外の何物でもない。「言葉も知識もお金も不十分でも何とかなる。前情報なしで、その時その時のハプニングや一期一会を楽しむことこそ大切だ」という主張もあるかもしれない。そりゃどうにかなるだろう、人に助けてもらうのだから。

私は間違っても、貧乏人や外国語の話せない人間は海外旅行をするな、と言っているのではない。旅で人に助けてもらうのは必然のことだ。しかしバックパッカーのこの準備のなさが、そして何より、まるでそれが良いことと思っているかのような振る舞いが本当に嫌いだ。人に助けてもらわざるを得ないとしても、はなから人に助けてもらうことを当てにしているようで不愉快なのだ。

以上、前半で引用した文章を読んでもらえれば、作者は私が書いた批判を重々承知していることが分かる。承知している上で行動が変わらないので、私はこの本を読むことを諦めた。イライラしてこれ以上読み進められない。断っておくが、この本を読むまで私はアンチバックパッカーではなかった。友人にもいる。この本を読み進めて初めて、この種の人間にはなるべく関わりたくないと思うようになった。

この本の舞台は70年代だからまだよい。もしもネットがあるこの時代に、この本を参考に旅をしようとしている若者がいるとしたら、お願いだからやめてほしい。行く先々で嫌われる旅行者になるだけだ。「バックパッカーのバイブル」だか知らないが、同じバックパッカーならばブルース・チャトウィンの『どうして僕はこんなところへ』を読んでくれ。
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