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出版社より
お子さんと一緒に感じることを楽しんでください。
季節の変化は匂いでわかるし、料理のできあがる過程は音の変化で楽しめる。感性の描写が得意な著者・三宮麻由子さんの文には身の回りの様々な情報を全身で感じ取るヒントがちりばめられていて、感じることの楽しさが伝わってきます。本書のタイトルは『センス・オブ・ワンダー』（レイチェル・カーソン著）へのオマージュが込められています。「知ること」は「感じること」の半分も重要ではない。お子さんと一緒に感じることを楽しんでください。
傘に手を当てると雨粒の形を感じられることや樹木が持つ種ごとに違う温もりなど、「感じる」ことについて三宮麻由子さんが教えてくれる内容に、私はハッとさせられることばかりでした。私も知っている同じ対象から、どうしてこれだけ多くのことを感じられるのだろうと不思議に思いつつ、この企画がスタートしました。
ご本人と話すにつれて、センサーの感度が私より一桁敏感にできているというか鍛え上げてきたというか、感じる力の鋭い方だということがわかって納得するとともに、一つ一つ丁寧に様々な角度から「感じる」ことについての話を伺いました。「知育偏重はよろしくない、感性を鍛えなければ」とよく言われますが、どうすればそんなことができるのかよくわからないですよね。本書を読むとちょっと実際にやってみたくなります。
