中3に技術科という科目があった時代、本立てを作った他に唯一記憶に残っているのが作物栽培の3要素です。期末テスト前に、武田武田武田ーのメロディーに乗せて、「N葉P実K根ー、N葉P実K根ー、N葉P実K根ー」と復唱していました。
そんなことは太古の昔からの知恵だろうと思っていたので、リンが肥料とわかったのがナポレオン時代前後とは驚きました。ワーテルローの戦死者の骨がほとんど残っていないのは、肥料にする骨を目当てに全部持ち去られたからという話は、世界史の授業で聞きたかったです。
また、リンを洗剤に入れると汚れ落ちが良いのをP&Gが見つけたため、下水を通して五大湖をリン汚染、藻の異常発生につながった。そういえば昔「無リン洗剤」が売っていました。
その後、洗剤向けのリン使用は市民運動で禁止に追い込まれ、一旦、五大湖はキレイになったが、今は再び湖にとてつもない量のリンが注いでいる。理由はアメリカの大規模農家が「エコなエタノール燃料の原料のとうもろこし」を大量に生産するための肥料使用とわかっているが、誰も規制できない、異常発生した藻が死んで毒を湖に撒き散らしているのが現状、と分かりました。
リン鉱山は偏在していて、石油同様にいずれ供給不足になる問題について、著者の解決策は、日本を含むアジア古来の伝統です。子供の頃、田舎の家は汲み取り式でしたが、母親が桶に汲んで畑に流し込んでいたのを思い出しました。
リンを発見したから地球の人口は数十億まで増えたのであり、リン供給は今後の人類の生存に関わるとか、問題のスケールは巨大です。今年読んだ本の中で一番面白かったです。
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肥料争奪戦の時代:希少資源リンの枯渇に脅える世界 単行本 – 2023/7/19
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ピューリッツァー賞ファイナリストが警鐘を鳴らす!
持続可能な農業システムは崩壊寸前。リンの枯渇に世界は耐えられるのか。
肥料として農業を支え、人類に不可欠な元素リン。そのリンの世界的な枯渇、争奪戦、水質汚染、食糧ショックのリスク――いま知っておかないと怖いリン問題とは。
最悪の事態になるのは、地球最後のリン鉱山が尽きるときではない。
残り少ないリンを、数カ国あるいは一人の国王が独占するときだ。
肥料として農業に欠かせない元素リン。人類は増え続ける人口を支える食糧を作り出そうと、リン鉱床をめぐり今なお血みどろの争奪戦を繰り広げている。そのいっぽう、肥料や肥やしに含まれるリンを海洋や河川に垂れ流し、致命的に汚染しつづけているという矛盾。
持続可能な農業を次世代に残し、食糧危機を回避するために今すぐすべきこととは何か。各国で始動しはじめたリン再利用技術とは。
地球温暖化よりも深刻として世界が注視する最新の問題を、ピューリッツァー賞ファイナリストが追及する。
石炭は原子力で、木材はプラスチックで、肉は酵母で、そして孤独は友情で代替できるかもしれないが、リンに取って代わるものはない。
――アイザック・アシモフ(科学者・作家)
1989年の日本の膨張した株式市場、2000年のITバブル、2008年の米国住宅バブル――リン貯蔵地の減少に直面した世界が今後数十年のうちに迎えると予想される悲惨な状況は、これらの金融破綻とは比べものにならないだろう。
――ジェレミー・グランサム(投資家・米運用会社GMOの共同創業者)
◇目次◇
読者へ
はじめに
第1部 リン争奪戦
1章 悪魔の元素
2章 壊れた生命の輪
3章 骨から石へ
4章 砂の戦争
第2部 リンの代償
5章 汚れた石鹸
6章 毒の水
7章 誰もいない海岸
8章 病んだ心臓
第3部 リンの未来
9章 無駄にしない
謝辞
訳者あとがき
原注
■著者■
ダン・イーガン Dan Egan
ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙の記者で、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校に淡水科学部シニアフェローとして在籍中。執筆した記事で過去に2度ピューリッツァー賞の最終候補に選ばれた。五大湖の生態系の危機について書いた第1作目の『The Death and Life of the Great Lakes』はニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに入り、ロサンゼルス・タイムズ・ブック賞、J・アンソニー・ルーカス賞を受賞。本書が2作目となる。コロンビア大学ジャーナリズム科卒業。現在は妻子と共にウィスコンシン州ミルウォーキーで暮らす。
■訳者■
阿部 将大 あべ まさひろ
1976年生まれ。山口県宇部市出身。大阪大学文学部文学科英米文学専攻卒業。大阪大学大学院文学研究科イギリス文学専攻博士前期課程修了。訳書に『世界の奇食の歴史』(原書房)がある。
持続可能な農業システムは崩壊寸前。リンの枯渇に世界は耐えられるのか。
肥料として農業を支え、人類に不可欠な元素リン。そのリンの世界的な枯渇、争奪戦、水質汚染、食糧ショックのリスク――いま知っておかないと怖いリン問題とは。
最悪の事態になるのは、地球最後のリン鉱山が尽きるときではない。
残り少ないリンを、数カ国あるいは一人の国王が独占するときだ。
肥料として農業に欠かせない元素リン。人類は増え続ける人口を支える食糧を作り出そうと、リン鉱床をめぐり今なお血みどろの争奪戦を繰り広げている。そのいっぽう、肥料や肥やしに含まれるリンを海洋や河川に垂れ流し、致命的に汚染しつづけているという矛盾。
持続可能な農業を次世代に残し、食糧危機を回避するために今すぐすべきこととは何か。各国で始動しはじめたリン再利用技術とは。
地球温暖化よりも深刻として世界が注視する最新の問題を、ピューリッツァー賞ファイナリストが追及する。
石炭は原子力で、木材はプラスチックで、肉は酵母で、そして孤独は友情で代替できるかもしれないが、リンに取って代わるものはない。
――アイザック・アシモフ(科学者・作家)
1989年の日本の膨張した株式市場、2000年のITバブル、2008年の米国住宅バブル――リン貯蔵地の減少に直面した世界が今後数十年のうちに迎えると予想される悲惨な状況は、これらの金融破綻とは比べものにならないだろう。
――ジェレミー・グランサム(投資家・米運用会社GMOの共同創業者)
◇目次◇
読者へ
はじめに
第1部 リン争奪戦
1章 悪魔の元素
2章 壊れた生命の輪
3章 骨から石へ
4章 砂の戦争
第2部 リンの代償
5章 汚れた石鹸
6章 毒の水
7章 誰もいない海岸
8章 病んだ心臓
第3部 リンの未来
9章 無駄にしない
謝辞
訳者あとがき
原注
■著者■
ダン・イーガン Dan Egan
ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙の記者で、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校に淡水科学部シニアフェローとして在籍中。執筆した記事で過去に2度ピューリッツァー賞の最終候補に選ばれた。五大湖の生態系の危機について書いた第1作目の『The Death and Life of the Great Lakes』はニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに入り、ロサンゼルス・タイムズ・ブック賞、J・アンソニー・ルーカス賞を受賞。本書が2作目となる。コロンビア大学ジャーナリズム科卒業。現在は妻子と共にウィスコンシン州ミルウォーキーで暮らす。
■訳者■
阿部 将大 あべ まさひろ
1976年生まれ。山口県宇部市出身。大阪大学文学部文学科英米文学専攻卒業。大阪大学大学院文学研究科イギリス文学専攻博士前期課程修了。訳書に『世界の奇食の歴史』(原書房)がある。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社原書房
- 発売日2023/7/19
- 寸法19.5 x 13.5 x 2.35 cm
- ISBN-104562072962
- ISBN-13978-4562072965
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商品の説明
著者について
■著者■
ダン・イーガン Dan Egan
ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙の記者で、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校に淡水科学部シニアフェローとして在籍中。執筆した記事で過去に2度ピューリッツァー賞の最終候補に選ばれた。五大湖の生態系の危機について書いた第1作目の『The Death and Life of the Great Lakes』はニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに入り、ロサンゼルス・タイムズ・ブック賞、J・アンソニー・ルーカス賞を受賞。本書が2作目となる。コロンビア大学ジャーナリズム科卒業。現在は妻子と共にウィスコンシン州ミルウォーキーで暮らす。
■訳者■
阿部 将大 あべ まさひろ
1976年生まれ。山口県宇部市出身。大阪大学文学部文学科英米文学専攻卒業。大阪大学大学院文学研究科イギリス文学専攻博士前期課程修了。訳書に『世界の奇食の歴史』(原書房)がある。
ダン・イーガン Dan Egan
ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙の記者で、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校に淡水科学部シニアフェローとして在籍中。執筆した記事で過去に2度ピューリッツァー賞の最終候補に選ばれた。五大湖の生態系の危機について書いた第1作目の『The Death and Life of the Great Lakes』はニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに入り、ロサンゼルス・タイムズ・ブック賞、J・アンソニー・ルーカス賞を受賞。本書が2作目となる。コロンビア大学ジャーナリズム科卒業。現在は妻子と共にウィスコンシン州ミルウォーキーで暮らす。
■訳者■
阿部 将大 あべ まさひろ
1976年生まれ。山口県宇部市出身。大阪大学文学部文学科英米文学専攻卒業。大阪大学大学院文学研究科イギリス文学専攻博士前期課程修了。訳書に『世界の奇食の歴史』(原書房)がある。
登録情報
- 出版社 : 原書房 (2023/7/19)
- 発売日 : 2023/7/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4562072962
- ISBN-13 : 978-4562072965
- 寸法 : 19.5 x 13.5 x 2.35 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 135,896位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月25日に日本でレビュー済み
燐絡みのトピックで、ワーテルローの戦い秘話、ロンドンのコレラの原因、現在の北朝鮮の惨状など面白い知識も授けてくれる。
米国人らしい回りくどい事例の数々はストレスだが飛ばして読める。
冒頭で 解決策を提示する本ではない とある。我々は何を考え、どう行動すべきか問われる。
米国人らしい回りくどい事例の数々はストレスだが飛ばして読める。
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2023年10月10日に日本でレビュー済み
肥料の必須元素として、また洗剤として、リンと人間の関わりの歴史と展望を様々な観点から紹介する本。平易で面白いので、あっという間に読めてしまう。原題は「悪魔の元素」であり、毒にも薬にもなるというリンの厄介な側面を示しているが、邦題は全くのウソと言っていい。実際はサイエンスおよび社会史の本なのに、あたかも今現在の世界各国による資源争奪戦や経済戦争を彷彿とさせる。「脅える世界」とあるが、全く逆で、脅えていないことの危険性と深刻さを告発する本である。希少資源を無駄に垂れ流して環境汚染が引き起こされているという視点の本であって、経済関連ではない。本を売るために、扇情的なタイトルを付けるのはいかがなものか?
2023年9月14日に日本でレビュー済み
ロシアの独裁者の狂気が世界的な食糧危機をもたらすとは多くの政治家は予想だにしなかった。
激増する地球の人口を養う作物の肥料として三大元素・窒素・リン・カリが良く知られている。
リン以外の二つの元素に関しては、今すぐ世界的に不足する懸念はない。花や実をつけるのに
重要なのがリン。リンは植物の生長欠かせないだけでなく私たちの肌肉を動かすのにも、骨や歯の身体構造にも不可欠だ。リン鉱石が掘りつくされかかっている一方で、田畑から流失され下水道を通して河川や湖に排出されている。1970年エリー湖は覆った藻の絨毯が腐敗をするときに大量の酸素を吸収して
魚がいない「死海」となった事件がある。調査でヘドロは原始的な光合成細菌で多量の毒をだす、人をはじめ動物が死んだ。ロシア軍によってリン爆弾が使用されている。「悪魔の元素」と呼ばれる。
南米の海鳥の糞のグアノという堆積物・時には死体まで奪い合った・・・・実に興味深い内容です。
第3章には、ハーバー・ボッシュ法は同時に爆薬の原料となる硝酸の大量生産を可能にしたことから、平時には肥料を、戦時には火薬を空気から作るとも形容された。硝石の鉱床が無い国でも国内で火薬の生産が可能となり、その後の戦争が長引く要因を作った。ハーバーはドイツ軍で毒ガス開発で最も凶悪な戦争犯罪者としても有名な人物。
激増する地球の人口を養う作物の肥料として三大元素・窒素・リン・カリが良く知られている。
リン以外の二つの元素に関しては、今すぐ世界的に不足する懸念はない。花や実をつけるのに
重要なのがリン。リンは植物の生長欠かせないだけでなく私たちの肌肉を動かすのにも、骨や歯の身体構造にも不可欠だ。リン鉱石が掘りつくされかかっている一方で、田畑から流失され下水道を通して河川や湖に排出されている。1970年エリー湖は覆った藻の絨毯が腐敗をするときに大量の酸素を吸収して
魚がいない「死海」となった事件がある。調査でヘドロは原始的な光合成細菌で多量の毒をだす、人をはじめ動物が死んだ。ロシア軍によってリン爆弾が使用されている。「悪魔の元素」と呼ばれる。
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第3章には、ハーバー・ボッシュ法は同時に爆薬の原料となる硝酸の大量生産を可能にしたことから、平時には肥料を、戦時には火薬を空気から作るとも形容された。硝石の鉱床が無い国でも国内で火薬の生産が可能となり、その後の戦争が長引く要因を作った。ハーバーはドイツ軍で毒ガス開発で最も凶悪な戦争犯罪者としても有名な人物。