政治家としてのアタリ氏が膨大な資料と知識に基づいてこのような本を執筆したということに
大いに関心をした。政策家とはまた違った側面を見た思いがする。それと同時に、時代や社会に対する
新しい視点を与えてくれたことに大いに感謝したい。本書は多くの人に、知的興奮を与えるのは
間違いない。
当初、タイトルからは内容が全く想像できなかった。最初は難解な言葉とひたすらカニバリスムについて
語られる気持ち悪さがあったが、次第にアタリがそれを通して語りたいことが明確になっていき、
大きな驚きと興奮へと変わっていった。カニバリスムという一般には単なる野蛮行為としてしか見られていない
行為の背景となった思想や概念が実は現代にも通じており、そしてそれが未来をも形作る可能性があるということを
本書は示唆している。医療関係者・政治家・経済学者・科学者には大いに興味をそそられる内容と思う。また、
それらと関係しない一般の方々にとっても大変興味深い本である。
訳者のあとがきに「フランスでベストセラーとなった」とあったが、大いに納得のいく本である。何度でも
読み返したい。星の数で評価すると5つが最大でそれ以上つけられないが、他の5つ星本より高い評価を与えたい
ほどである。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
カニバリスムの秩序―生とは何か・死とは何か 単行本 – 1984/5/26
- ISBN-104622004488
- ISBN-13978-4622004486
- 出版社みすず書房
- 発売日1984/5/26
- 言語日本語
- 本の長さ415ページ
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
臓器バンク、試験管ベビー、いずれもカニバリスムの進化の極点ではないか。カニバリスムをキーに、神々の時代からコードの時代までを、三つの危機・四つの時代として分析、記述する、世界の知性・アタリの試み。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (1984/5/26)
- 発売日 : 1984/5/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 415ページ
- ISBN-10 : 4622004488
- ISBN-13 : 978-4622004486
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,832位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 301位文化人類学一般関連書籍
- - 2,579位社会学概論
- - 5,267位哲学・思想 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1943年アルジェリア生まれ。パリ理工科学校を卒業、1981年大統領特別顧問、1991年欧州復興開発銀行初代総裁。1998年に発展途上国支援のNGOを創設(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 1492 西欧文明の世界支配 (ISBN-13: 978-4480092588 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
2グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。