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リクルートのナレッジマネジメント 単行本 – 2000/11/23

3.7 5つ星のうち3.7 25個の評価

商品の説明

商品説明

ナレッジマネジメントとは、日々の営業を行っていく上で個人のなかに蓄積されていく知恵や知識(たとえば、効果的な企画書の書き方やクライアント企業に関する情報など)を、全社的に共有する手段として注目を集めている手法である。とはいえ確立された手法はなく、判断基準もあいまいなのが現状だ。システムの導入と同一視されがちな側面もあり、ナレッジマネジメントの導入が、逆に営業担当者に細々とした作業を強制させるなどの負担を強いることもある。リクルートではシステムをひとまず置き、「経営や事業の優先課題を解決する、うまいやり方」を「ナレッジマネジメント的なもの」と定義している。そして、「コテコテにカスタマイズされた」ナレッジマネジメントを体系化していく様子を、現場の声を織り交ぜながら、ライブ感あふれる筆致でたどったのが本書だ。2時間もあれば読み切れるが、内容は濃い。リクルートの企業文化と、ナレッジマネジメントの一例がよくわかる。

「営業がよろこぶことをしよう」という社員サイドの声が、この物語の始まりである。しかし、現場の声を地道に拾い「よろこぶこと」を探そうとした担当者にとっては、「地獄の日々」の始まりでもあった。本書では、「よろこぶこと」の実現手段がナレッジマネジメントと呼ばれる考え方と似ていることを自ら確認し、システムを稼働させるまでの過程が、まるで実況中継のように小気味よいテンポで描かれている。またカットオーバー後に行った数々のデモンストレーションやプッシュメールなど、リアルとシステムの両面から現場を刺激し続ける努力が涙ぐましい。一見スマートに見えるナレッジマネジメントの導入の裏には、陣頭指揮に立つ人物の泥臭い努力があるのだということが改めて痛感させられる。

本書には、社外のコンサルタントによって指摘されたリクルートのシステムの弱点もそのまま掲載されている。ナレッジマネジメントの実際を知りたい人に、おすすめできる書である。

内容(「MARC」データベースより)

リクルートという会社の中で働く人々が、自分たちのロジックと発想とワガママさによって、頭をかかえ、試行錯誤し、失敗などしながら、ナレッジマネジメントをつくりあげてきた歴史、実例を収録する。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日経BP (2000/11/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/11/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 295ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4822242099
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4822242091
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 25個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
25グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はメーカーで営業企画業務に携わっている。
本著を購入した理由は、営業力に定評のあるリクルートにおいて、
営業ナレッジマネジメントをどのように行っているかを知り、自社に取り入れたいと思ったためだ。

全体的に事例が非常に具体的で大変参考になった。
また、リクルートのナレッジマネジメント担当の皆さんが、「SECIモデル」を提唱した野中郁次郎氏に
わざわざ会いにいくところ等は、リクルートの素晴らしい社風が出ていると感じ、刺激になった。

■本文引用
リクルートのMS事業部では、月1回営業の先進事例をレポートするコンテスト「ガルコン」、
営業のマネージャーが商談状況と事例を共有するミーティング「商談会」などを開催し、
仕組みとしてナレッジを表出化している。
■学び
本パートを読み、自事業部のナレッジマネジメントは現場任せとなっており、仕組み化が不十分であると感じた。
今後、自身がリーダーとなって改善を進めたい。

■本文引用
・ナレッジマネジメントは、「リアル・人間系」のナレッジ共有が主体で、「ITシステム系」はサブ。この順番が大事。
・営業の商談資料など生きた情報は「目利き」によって使える情報に料理する。
そのためにリクルートMS事業部では専任担当を2名置いた。
■学び
本パートを読み、自事業部はこれまで「人が大事、知見が大事」と言ってる割に、ナレッジマネジメントが
未熟である事に気付かされた。今後部門内で問題意識を共有し、改善に着手したい。

■本文引用
ビジネスサイクルが短い今日では、従来のように少数の戦略家が戦略を立てるモデルは通用しない。
これからの組織の競争優位は学習力であり、1人1人の学習が組織の知恵に転化していくプロセスこそ重要。
■学び
本パートを読み、組織学習能力の重要性に気付かされた。今後自身がリーダーとして、
自事業部を「学習能力が高い組織」に進化させ、自事業部の強みの1つに昇華させたい。

以上
2017年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナレッジ(知恵)は集めた情報を活用できる状態にした情報。

そのナレッジが有効な武器であること、それを共有して皆が使った方がいいことに気づいて実践しているところがすごい。

いかに知識や情報を形式知に落とし込み、皆に共有するかを考えるきっかけになった。
2014年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リクルートのドキュメント本は理論と実践が高いレベルでミックスされていて非常に面白い。ホットペッパーミラクルストーリーも面白かったが、こちらも面白かった。
2016年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たしかに読むには支障ありませんでしたが…ページ下部に多数の耳折れがありました。がっかり。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は最近、何冊ものKM関連の本を購入しました。そのうちの1冊が本書でした。はっきり言って、本書は他のKM本に比べて非常におもしろく、読みやすかったです。実例を主体としたもの、学問的な側面からアプローチしたものなど、他にも色々な本がありましたが、本書が一番読んでいて楽しかったのです。

ただ、私は二度とこのリクルートの本を読むことはありません。

読み物としては非常におもしろい。ですが、まとめが自己満足に過ぎず、さらに最も大事だと思われる部分を「割愛した」と自ら言っています。それ故に思い出本と言われてしまうのかもしれません。したがってKM本としては全く役に立たないと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んで、トヨタのカンバン方式に代表される生産革新を思い出しました。社内の「人」によって試行錯誤の中で創り上げられたシステムだからこそ、その効果を発揮するわけで、表面上のシステム導入で、同じ成果が現れるわけもなく。
本書の他部署への展開あたりに、そういった内容が書かれていましたが。立ち上げた部署で成功したシステムを、次の部署用にちょこっとカスタマイズすればうまくいくだろうと安易に思ってしまいますが、それをせず、また新たにその部署に適した形を模索しながらシステムを作り上げていくというプロセスに、「システム導入」の本質を見ました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年2月23日に日本でレビュー済み
面白いと思います、前半の方は。 いかにもリクルート、という野武士のような社員が登場し、奔走する姿が活写される。そのテーマは営業ではなく、営業マンのナレッジをいかに引き出し、共有するかということ。90年代といえば、ナレッジはまだ紙の上にしかなく、私の会社でいえば本部からの通達をコピーして、大事に編綴しておけば足りた時代だった。営業の極意なんてものは先輩の姿から盗め、みたいな。その後のIT化とネット化で仕事の進め方も変わり、今や検索エンジンなしではインターネットもイントラネットも考えられない。その少し前には電子通達や電子掲示板が力を発揮した時代があった。本書は その電子掲示板を先駆的に作り上げたものたちの物語である。 男たちは単に造るだけでなく、現場に使ってもらえるものにこだわろうとした。その執念たるやさすがはリクルートで、出したら出しっ放しの自分たちを振り返れば恥ずかしい。その辺はもう一回読み返しておこうと思うくらいなんだけど、後半の方のストーリーにはちょっと疑問を感じた。社員総会なんてそうそうできる話じゃないし、そこに酔っ払った中堅社員を登檀させるのもリクルートならでは。しかしだからなんだというのか? とまれ、現場の営業社員を徹底的に意識してナレッジパラダイスを作り上げるストーリーは、十数年を経た今でも励ましになります。
2006年12月17日に日本でレビュー済み
リクルートが社内ポータルをノーツを使って構築するまでの苦労話が書いてあります。

今でこそ、ナレッジマネジメントのツールなども多少出回ってきましたが、カスタムで作ろうと思うと、この本に出てくる人たちと同じ苦労を味わうことになるのではないでしょうか?
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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