タツヤさんご主催の猫町倶楽部に何度も参加させていただいた者です。
なんども参加したのは、単純に楽しかったからです。
会自体に思い入れもあるため、どうしてもこの本の内容だけでなく会のムードや感じたこと等も入り混じったレビューとなりますことご容赦ください。
各章で感じたことを書き連ねてみます。
第一章 読書会が人生を変えた
・リフォーム会社経営者が読書会を始めた理由
→「有名コンサルの有償セミナーの冒頭で『学んで実践する人は2割、続けられる人はその中から更に2割』と言われ、腑に落ちなかったことがきっかけになった。」との話。そうだったのか!私なら普通に「確かにそんなもんかも。」と納得してしまいそうなことに対して、疑問と反骨精神を抱いたことがあの会発足のきっかけになっていたとは!
・文学サロン誕生とコミュニティとしての可能性
→文学サロン発足のきっかけは副代表のパクちゃん。文学サロンがなかったら猫町倶楽部はもっと堅苦しいビジネス関連の読書会としてコミュニティとして先細りしていたかもしれません。改めてパクちゃんは偉大だなぁと感じてしまいました。
・学びと遊びを満たす場が欲しかった
→薄々感じてはいましたが、バブリーな時代に六本木の夜で過ごした多様な人生経験が猫町倶楽部の在り方に大きく影響していることがよくわかりました。人生、後々になって何と何がつながるのかわからないもんですねー!
・300人で行った読書会
→当時の私は読書会に求めるものが違ったため素直に受け止められませんでしたが、冷静に考えて、あれは確かに凄かったです。そして今なら受け入れられると思います。懇親会含めて考えると単なる読書会の枠組みでは括りきれない異様なムードがありました。
第二章 読書会とは何か?
・読書会の流れと参加者の不安
→これも凄く納得できました。猫町倶楽部の「他人の意見を決して否定しないこと」というルールが上手く参加者の方の心理をケアしているなと思えました。
第三章 読書会の効果
・読書でグレーに留まる力を養う
→言われてみれば!という視点でした。確かに、特にビジネスの現場では物事を白黒つけたがる癖ばっかりついてますから、グレーのままで良いことをグレーのままにする力は完全に衰えてます。こういう力を養うのには読書会は確かに向いていると思います。
第四章 読書会は遊べる
・ドレスコードのある読書会
→大の苦手分野ですが、確かにドレスコードも会話のきっかけの一つになっていると言われてみれば、その通りだなぁと感じました。どうせ参加するなら、もっとちゃんと乗っかった方が楽しめそうだと思いました。
・頭と体に優先順位なんてない
→これも最近アートに興味が出てきたところだったので大納得です。言語ばかりではなく非言語コミュニケーションとして身体で何を感じるかはネットで容易に頭でっかちになりがちな現代人にこそ必要なのではと感じました。
・大人の遊び場はもっとあっていい
→これも大納得です。東海地方出身だからこそ、そう感じるのですが、猫町倶楽部が名古屋で発足して隆盛を誇っているのは、質実剛健王国の名古屋に大人の遊び場が少なかったことも影響しているように感じています。
・「性愛」を語るための分科会
→参加者の方々の中には否定的な方もいらっしゃる様子ですが、これも人間の本質だと思います。現代の日本ではタブーとされがちな世界に真正面から取り組むそのロックンロールさに私は賛同します。
第五章 読書会は居場所になる
・合議制にはしない
→私も現時点では極端にとんがった面白いことは合議からは産まれづらいと考えている人なので、大いに納得できました。最大公約数でコンテンツを作っていくと、どうしても多種多様な合意が必要なため内容がどんどんつまらないものに仕上がっていく傾向があると思います。
・読書会の主催者は尊敬される必要はない
→これは素直に凄いなぁと尊敬してしまった観点でした。この規模の会を長年運営できているので普通ならもっと名誉欲やら何ならを求めてしまいそうです。それなのに、自らに権威を求めず、ちゃんとその通り実践されていると思います。
・参加者を囲い込まない
→営利を求めていないからだと思いますが、確かにそうされていると思います。一旦入ったら抜けるのがしんどいグループだと入るのに躊躇してしまうと思います。逆に久々に行っても受け止めてもらえる居場所としての土壌の豊かさもあると思います。
・ネットで議論はしない
→アイタ〜!これはたまにやっちゃいます!おっしゃる通り、メラビアンの法則的に完全に間違ってましたね。
・考え方の違う人を排斥しない
→これも偉大だと感じてしまった点です。昨今、企業が時代の変化に合わせて主張し始めたダイバーシティなんて言葉は、ちゃんちゃらおかしいと思えてしまう会での実践ぶりです。いつでも無責任に活動を辞めてしまえる個人でやっているからこそ、逆に凄いポイントだと思います。
最終章「みんなで語る」ことの可能性
・本との出会いが人生を変える
→「何か大きな壁にぶつかったとき、挫折したとき、どうしても前に進めないとき」「心から答えを欲している、そんな時に読むからこそ、読書が価値あるものとなるのです。」この点は私もとても共感できました。
私自身、猫町倶楽部に一番ハマっていた時期は数年ほど前の話です。良いことも楽しいことも沢山ありましたし、私の個性もあって嫌なこともそれなりにありました。
それでも、私の人生を豊かにし、幸福度を上げてくれた集いだと確信しています。
私も一人の読書好きとして、本としての評価はもっと良本もあるので星4つです。でも猫町倶楽部と発足人のタツヤさんに敬意と感謝の意を評して星5つとさせていただきます。
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読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書) 新書 – 2019/9/26
山本 多津也
(著)
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本の感想を複数人で語り合う「読書会」は、一人の読書よりも格段にメリットが多い。誰かの意外な感想が、自分に足りない視座を教えてくれ、理解できなかった箇所は、他の参加者が補ってくれる。課題本は、ビジネス書、小説、哲学書なんでもいい。感想を自分の言葉で表現する行為は、新しい自分の発見へもつながる。参加の仕方、会の開き方からトラブル対処法まで、日本最大規模の読書会主催者がその醍醐味を伝授。
- 本の長さ182ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2019/9/26
- ISBN-104344985737
- ISBN-13978-4344985735
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商品の説明
著者について
日本最大規模の読書会コミュニティ「猫町倶楽部」主宰。一九六五年名古屋市生まれ。住宅リフォーム会社を経営する傍ら、二〇〇六年から読書会をスタート。名古屋のほか東京や大阪などで年二〇〇回ほど開催し、のべ約九〇〇〇人が参加している。本書がはじめての著書となる。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2019/9/26)
- 発売日 : 2019/9/26
- 言語 : 日本語
- 新書 : 182ページ
- ISBN-10 : 4344985737
- ISBN-13 : 978-4344985735
- Amazon 売れ筋ランキング: - 158,913位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年4月7日に日本でレビュー済み
山本多津也(1965年~)氏は、名古屋市の住宅リフォーム会社・山本ハウジングの社長であり、読書会コミュニティ「猫町俱楽部」の主宰者。
「猫町倶楽部」は、2006年に、山本氏が読書やスキルアップに意欲的な友人と4人で作った読書サークルとしてスタートし、口コミで参加者を増やし、更に、SNSのmixi上のコミュニティの立ち上げにより約2年で参加者は1,000人を超え、その後、中日新聞やNHKニュースでも紹介された。現在は、名古屋、東京、大阪、金沢、福岡の5都市で、年間約200回の読書会を開催し、10代から70代まで、延べ9,000人が参加する、日本最大規模の読書会コミュニティとなっている。
本書は、山本氏が、「猫町倶楽部」の歩みと活動内容、読書会の効果、山本氏の「猫町倶楽部」にかける思いとそれ故の運営方針等を綴ったもの。
私は習慣として読書はするものの、これまで読書会に参加したことはなく、「猫町倶楽部」のことも本書で初めて知ったのだが、このような興味深いコミュニティがあることに少々驚いたし、ネットの「猫町倶楽部」を、少し時間をかけて覗いてみようと思った。
尚、読書会の効果については、概ね想像される内容だが、「予定調和な人生における良質なノイズ」という表現は極めて的確だと感じたし、「日常の延長線上には決して発生し得なかったであろう偶然の出会いを求めて、書を持って街へ出ましょう。家の中で一人で本を読むのでなく、家の外で、みんなで読んでみましょう。知らない誰かに指定された課題本を読み、それについて知らない人と話してみる。その場には日頃あなたが読まないような本を読む人がいて、日頃接することのないような分野で働いている人がいる、日頃訪れることのないような場所で開催されている・・・そんな会に身を置いている瞬間のあなたは少なくとも、日頃あなたを包んでいるフィルターバブルの、一歩外側に出ているだろうと思うのです」というくだりは、「読書」という行為に留まらず、改めて心に留めておくべきものだと思った。
加えて、本書の大きな読みどころは、「読書会」をコミュニティとして運営するための、山本氏の様々な心掛けや工夫であり、インターネットの普及により誰もが24時間他者と繋がっていられる環境にありながら、同時に孤独を抱える人が増えている現代社会において、コミュニティとはどうあるべきかを考える上でのヒントとなることも多い。(無論、集団の性格によって、取り入れられるものも取り入れられないものもあるが)
読書会について語りながら、読書について、また、コミュニティについて考えさせてくれる、なかなかの良書である。
(2023年4月了)
「猫町倶楽部」は、2006年に、山本氏が読書やスキルアップに意欲的な友人と4人で作った読書サークルとしてスタートし、口コミで参加者を増やし、更に、SNSのmixi上のコミュニティの立ち上げにより約2年で参加者は1,000人を超え、その後、中日新聞やNHKニュースでも紹介された。現在は、名古屋、東京、大阪、金沢、福岡の5都市で、年間約200回の読書会を開催し、10代から70代まで、延べ9,000人が参加する、日本最大規模の読書会コミュニティとなっている。
本書は、山本氏が、「猫町倶楽部」の歩みと活動内容、読書会の効果、山本氏の「猫町倶楽部」にかける思いとそれ故の運営方針等を綴ったもの。
私は習慣として読書はするものの、これまで読書会に参加したことはなく、「猫町倶楽部」のことも本書で初めて知ったのだが、このような興味深いコミュニティがあることに少々驚いたし、ネットの「猫町倶楽部」を、少し時間をかけて覗いてみようと思った。
尚、読書会の効果については、概ね想像される内容だが、「予定調和な人生における良質なノイズ」という表現は極めて的確だと感じたし、「日常の延長線上には決して発生し得なかったであろう偶然の出会いを求めて、書を持って街へ出ましょう。家の中で一人で本を読むのでなく、家の外で、みんなで読んでみましょう。知らない誰かに指定された課題本を読み、それについて知らない人と話してみる。その場には日頃あなたが読まないような本を読む人がいて、日頃接することのないような分野で働いている人がいる、日頃訪れることのないような場所で開催されている・・・そんな会に身を置いている瞬間のあなたは少なくとも、日頃あなたを包んでいるフィルターバブルの、一歩外側に出ているだろうと思うのです」というくだりは、「読書」という行為に留まらず、改めて心に留めておくべきものだと思った。
加えて、本書の大きな読みどころは、「読書会」をコミュニティとして運営するための、山本氏の様々な心掛けや工夫であり、インターネットの普及により誰もが24時間他者と繋がっていられる環境にありながら、同時に孤独を抱える人が増えている現代社会において、コミュニティとはどうあるべきかを考える上でのヒントとなることも多い。(無論、集団の性格によって、取り入れられるものも取り入れられないものもあるが)
読書会について語りながら、読書について、また、コミュニティについて考えさせてくれる、なかなかの良書である。
(2023年4月了)
2023年12月24日に日本でレビュー済み
本を深く読むとか、良い本を探すのが目的だったはずですが、どんどん外れていく。同好会になって、違う文化・生活背景の人が本を焦点に集まる。集まることが目的化している。
そうじゃなくては、毎週1冊本を読み続けるのは難しい。しかも読む本が指示されてしまう。広ーく教養を付ける・ただ本を読むのが目的であればそれでも良いかもしれませんが、何の目的のために読書をしたいときにはなんだか違う気がします。
そうじゃなくては、毎週1冊本を読み続けるのは難しい。しかも読む本が指示されてしまう。広ーく教養を付ける・ただ本を読むのが目的であればそれでも良いかもしれませんが、何の目的のために読書をしたいときにはなんだか違う気がします。
2021年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読書会の持ち方についてとても参考になりました。本で紹介されていたような活発な交流とはなりませんが、地域の友人や身近な人たちとささやかながらも読書会を持てたらと思っています。公民館などを活用しながら。
2020年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書を通じて、そもそも日本に読書会なるものがあることを知れたことが大きな収穫でした。
著者が主宰する猫町倶楽部に対する著者への考え方には同意できる部分
・課題本型を取り入れること
・様々な人の目を借りて著者が本に込めたメッセージをより立体的に理解すること
・合議制にしないこと
・ポリシー明文化しないこと
etc
必ずしも肯けない部分
・ドレスコード(これは自分が好きじゃない服装を設定した回に参加しなければいいだけですが)
それぞれありますが、読書をするというのを神聖に考えすぎず、人生を豊かに彩るための一つの手段としての読書、本を通じて得た学びをアウトプットする手段、自分にない考えを持つ人を含めた様々な人々に出会う手段(下心も含めて)としての読書会があると思います。
読書という人間が最も人間らしくなる(と自分が思っている)時間を複数人で楽しみながら行えるというのはなんて素晴らしい営みなんだろうと本書を読み進める中でつくづく感じました。
著者が主宰する猫町倶楽部に対する著者への考え方には同意できる部分
・課題本型を取り入れること
・様々な人の目を借りて著者が本に込めたメッセージをより立体的に理解すること
・合議制にしないこと
・ポリシー明文化しないこと
etc
必ずしも肯けない部分
・ドレスコード(これは自分が好きじゃない服装を設定した回に参加しなければいいだけですが)
それぞれありますが、読書をするというのを神聖に考えすぎず、人生を豊かに彩るための一つの手段としての読書、本を通じて得た学びをアウトプットする手段、自分にない考えを持つ人を含めた様々な人々に出会う手段(下心も含めて)としての読書会があると思います。
読書という人間が最も人間らしくなる(と自分が思っている)時間を複数人で楽しみながら行えるというのはなんて素晴らしい営みなんだろうと本書を読み進める中でつくづく感じました。
2020年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
年間200回、のべ9000人が参加した老舗読書会「猫町倶楽部」の主催者による本です。
立ち上げの経緯や、急拡大する中での迷い、大切にしていること等が丁寧にまとめられています。
著者が若い時に六本木でナンパやクラブに明け暮れた経験を、読書会の活性化につなげている点がとても面白かったです。いわゆる「読書好き」とは縁遠いカルチャーをミックスすることで、誰もが楽しく参加できる場を作ろうと奮闘されています。読書のハードルを下げるさまざまな工夫が、多くの人に支持される理由なのではないでしょうか。
また「本当のアウトプットとは、チラシの裏のメモ書きではなく、自分以外の人が理解できるように伝えること」という点もガツンときました。私はふだん自分の感想を個人的なメモに書き溜めていたので、今回Amazonレビューに書いてみようと思いました。
立ち上げの経緯や、急拡大する中での迷い、大切にしていること等が丁寧にまとめられています。
著者が若い時に六本木でナンパやクラブに明け暮れた経験を、読書会の活性化につなげている点がとても面白かったです。いわゆる「読書好き」とは縁遠いカルチャーをミックスすることで、誰もが楽しく参加できる場を作ろうと奮闘されています。読書のハードルを下げるさまざまな工夫が、多くの人に支持される理由なのではないでしょうか。
また「本当のアウトプットとは、チラシの裏のメモ書きではなく、自分以外の人が理解できるように伝えること」という点もガツンときました。私はふだん自分の感想を個人的なメモに書き溜めていたので、今回Amazonレビューに書いてみようと思いました。
2019年10月27日に日本でレビュー済み
近所の、通りを少し入ったところに小さな本屋さんを見つけて足を踏み入れてみると、定期的に読書会を開いている旨を記したチラシが置いてありました。帰宅後、ネットで調べたところ、その月は、たまたまその日に購入した「わたしは英国王に給仕した」が課題本で、訳者の方を招いて開かれており、その数ヶ月前は若島正さんがゲストの「ロリータ」でした。これは参加せずにはいられようかと思ったのが既に半年前で、別の書店で本書が目にとまって思い出したという体たらくではありますが、仕事と家族で平日の夜と休日はなかなかという言い訳も付け加えさせていただきます。とは言え、定年後の準備であったり、それから実は、勤めている田舎の高校で10年ほど前から「自由学習研究同好会」なる集まりを催していて、そこから派生して古典同好会と読書会をやっているので、その参考であったりに、本書は改めて考えさせられることが多かったです。
2021年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他者へアウトプットすることにより自分の血肉にできる。他人の解釈から新たな発見を見出せるなど、読書方法の有効活用に気づかせてもらいました