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渋谷系 単行本(ソフトカバー) – 2014/9/9
購入オプションとあわせ買い
音楽、ファッション、アート、カフェ……あらゆる若者カルチャーをリードしてきた渋谷に90年代、バブル崩壊とともに突如誕生した「渋谷系」。今日の「オタク」文化の元祖とも呼ばれるムーヴメントは、近年の90'sリバイバルとともに再び脚光を浴びつつあります。レコード/CDショップの密集地として有名な宇田川町を中心に発信された渋谷系は、テレビ、ラジオなどにも影響を与えながら全国に飛び火し世界からも注目されます。本書では多くのアーティスト/関係者の証言をもとにさまざまなデータと比べながら文化/社会的な見地で検証。80年代の胎動期から出発し、どのように生まれ、なぜ衰退していったのか、その背景を生々しく描き出します。
第1章 源流を求めて
イントロ/百軒店/渋谷ヤマハ/マンハッタンレコード/宇田川町デビュー/円高と世界一のレコード村/ゼスト/渋谷系の語源/○○系○○関係/“いわゆる"渋谷系/コジャレ系
第2章 街の文化、レコードの文化
パルコがつくったおしゃれ都市/谷底の街に革命が起こる/カフェ文化/サバービア・クール・サマー・パーティー/都心の中の郊外/渋谷系総本山/ルーティン/ジャズファンク/レアグルーヴ/リスニング&サンプリング/オールドスクールの真理/渋谷インザハウス/ジャパニーズポップス
第3章 DIY
レンタルレコード/インディーズ/ディクショナリー/フリーであることの真意/U.F.O.とネットワーク/バァフアウト! /幻のニューウェイヴ喫茶/幻のニューウェイヴショップ/カセットマガジン/TRA/メリー・パーム/フリー・ソウル/ピチカート・ボックス/マック以降~インターネット以前/コンテムポラリー・プロダクション
第4章 モッズとアシッドジャズ
東京モダニスト/ハタチでモッズシーンをつくったオトコ/闘うモッズ/愛憎のモッズ/アシッドジャズ/アシッドジャズ=渋谷系/サウンド偏重主義/日本人の雑食性/東京アシッドジャズ
第5章 呼応する街
渋谷系の母/ズー~スリッツ/ラテン・グルーヴ/下北ファンク/下北ソウル/サクラヒルズ・ソウル/ファミリー/キョウト・ジャズ・マッシヴ/京都アンダーグラウンド/京都ニューウェイヴ
第6章 千の秘密
東京クラブジャズ/キラー・ダンサー/奇跡のラウド・マイノリティ/渋谷系ミーツ・ジャズ/オリジナルなJポップ/ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ/渋谷ローカル
第7章 フリッパーズ症候群
フリーコンサート/海へ行くつもりじゃなかった/パンク・ビートルズ・ネオアコ/パンクに恋した少年/ロリポップ・ソニック/ネオアコに恋した少年/ネオアコ文学/渋谷語/渋谷系の原理原則/消えた職業作曲家
第8章 渋谷系が遺したもの
HMV/渋谷系衰退/渋谷の現在/ビットバレー/ビタースウィートバレー/カプセル/アキシブ系/シブヤのアキバ/メディアミックス/アウトロ
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社シンコーミュージック
- 発売日2014/9/9
- ISBN-10440164008X
- ISBN-13978-4401640089
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登録情報
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- ISBN-10 : 440164008X
- ISBN-13 : 978-4401640089
- Amazon 売れ筋ランキング: - 468,692位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 760位ワールドミュージック
- - 827位ワールド楽譜・スコア・音楽書
- - 1,513位J-POP・日本の音楽
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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この本はある意味、決定版ではないかと私は思う。
さすがに同時代を生きていた元「remix」誌(でしたよね?)編集者が書いただけのことはある。
理由その①:「渋谷系」という言葉を徹底的に検証したこと
「系」という当時の言葉の流行からアプローチし、あくまで外野からつけられた名称であることを明記している。
"いわゆる"「渋谷系」、とクッションを置かなければ気恥ずかしくて使えないと、橋本徹も答えているように、
当時HMV渋谷店および周辺のレコードショップでそのテのものを買っていた人たちは、
何よりも「渋谷系」というカテゴライズを冷笑していた。
1992年当時、のちに「渋谷系」と言われるものはなぜか「ネオアコ系」と呼ばれていたこともある。
理由その②:いわゆる「渋谷系」はまぎれもなくDJカルチャーおよびレコード屋文化であることを書いている
そこを書かないで元ネタがどうの引用がどうだのと書いても全く意味がないのである。
映画音楽をDJでかけるムーブメントは、いわゆる「渋谷系」の特徴のひとつだが、
当時のそのノリもクラブの様子も含め、きちんと書かれているのが素晴らしい。
そして宇田川町の輸入レコード屋の歴史も源流まで遡っているのにはおそれいった。
いわゆる「渋谷系」は日本におけるアシッドジャズムーブメントのようなもの、
という指摘は、当時だとごく当たり前なものだが、今振り返ると目から鱗である。
理由その③:「渋谷文化」をきっちり抑えているところ
70年代の公園通りカルチャーからカフェ文化が誕生するところまで、ざっとだがかなりきちんと歴史を抑えている。
渋谷西武の伝説の特設コーナー「カプセル」までさらっと出てくるのはすごい。
それゆえに、80年代のニューウエイヴの人たちが90年代初頭の渋谷クラブカルチャーにたどり着く流れが
納得しやすいのだった。
そしてまた、いわゆる「渋谷系」の源流は下北沢にある、という指摘にも感嘆する。
理由その④:「渋谷系」の空気を作った裏方・代弁者たちを丹念に追っていること
「渋谷系」とはイコール信藤三雄のジャケットデザインである、と言ったミュージシャンもいたように、
いわゆる「渋谷系」にとってアートディレクター、プロデューサー、そしてインディーズのレーベルオーナーの存在は大きい。
そもそもがやはり、HMV渋谷店の太田氏が店舗に1コーナー作ったことが発祥であるわけだし。
それと同時にミニコミ誌の成熟も関係あるわけで、「DICTIONARY」誌や
とりわけ橋本徹編集の「サバービアスイート」についての掘り下げは的を射ている。
マックの登場で誰でもデザイン的に気の利いた冊子が作れるようになったことと、
インターネット普及以前であったがゆえに糾弾されることもなかった、という一言は大きい。
そのほか、小西康陽はもちろんのこと、小沢健二がコラボレーションして決定的になった
いわゆる「渋谷系」における筒美京平再評価から遡り、歌謡曲についても触れているが、
専門分野でもないだろうに、間違いがないのもあっぱれ。
いわゆる「渋谷系」音楽の影響は現在の地下アイドルのサウンドメイカーに見られる、という指摘も鮮やかだ。
まあ、いわゆる「渋谷系」の代名詞といえる、フリッパーズ・ギター及びピチカート・ファイヴのメンバーにインタビューしてないのは
たしかに欠点になるかもしれないが、
小西康陽に関していえば「BOSSA NOVA 1991」というコンピレーションCDのライナーノーツに考察は書かれているし、
彼らは別に「いわゆる『渋谷系』」を意識して音楽を作っていたことは一度もないはず
(「渋谷系」と言われて喜んでいたミュージシャンは、「TABLES」というユニットを組んでいた新井薫子ぐらいなものだろうか)。
いわゆる「渋谷系」の本というより、どちらかといえば、90年代初頭に渋谷にあった先鋭的な音楽文化全体を記録した本として決定版。
レアグルーヴ=リスナー主導型の音楽ムーヴメント として、
そのリスナーが発信者側に回った音楽=渋谷系 という解釈のもと、
渋谷系の原点であるアーティスト達(小林径・橋本徹・UFO・ヤン富田・福富幸宏・牧村憲一・山下達郎・大貫妙子・エスケン・信藤三雄・山下洋・井出靖・コモエスタ八重樫・ラヴタンバリンズ・キョウトジャズマッシヴ・フリッパーズ・筒美京平・・・)が、様々なジャンルの音楽を消化し、再構成して発信していく様を多角的に分析・考察しています。
知っている懐かしい話もありますし、この人がこの原点に絡んでいたんだ、という知らない事実も多く新鮮でした。
ただ、渋谷系を懐かしむ人以外にこの本が役に立つかなぁ〜 というと微妙なところ、と思いました。(どんなジャンルでもちゃんと自分なりの評価基準を持って温故知新をしようね、という教訓にはなるのかな)
その当事者たちの物語は非常に楽しく読めました。
ああ、そういうことが起きてたのねと。
常盤響さんがすごいな。小学生から渋谷のそういうカフェに通っていたって。
またそのナイロン100%はケラリーノ・サンドロヴィッチのナイロン100℃のネーム元なのかとかいろいろと気づきがありました。
ただ読んでいて一番強烈に感じたのは、若さ、青春は終わるということ。
皆、渋谷から離れてるんですよ。渋谷は若者の街だから、もう自分はいられない。
イベントで並んでる時、「ああ、自分がこの中で一番年上だな」と気づいた時。
カジヒデキがバンドと一緒にライブツアーを回っていて、一周した時「もういいかな」と感じたのが一番共感した。
頭のなかで早稲田大学のプロ学生、スーパーフリーの和田サンの名セリフが浮かんできて。
「後輩とのジェネレーションギャップが気になる今日このごろだけど、気持ちはいつも18歳 」
大学は若者の舞台だから、本当は去らないといけないのに。いつまでもそこにはいられない。
まるでワセダ三畳青春記のような読後感。
痛いサブカル少年だった自分が並んで見に行ったトレインスポッティング。
音楽とは関係ないですが、シネマライズも閉館しました。
文化も変われば、時代も変わりますね。
著者の若杉実さんは1990年代前半にブラジル音楽のコンピレーション監修でいち早く日本国内にトニーニョ・オルタやロー・ボルジェス等の佳曲を紹介した方。当時は渋谷系のアナログ人気からレキシントンの再発物の企画が編まれて70年代プレスティッジのジャズ・グルーヴ、60年代ではA&Mのソフト・ロックやブラジルのエレンコ・レーベルのシリーズ等がありその流れに乗ったものでした。近年の彼はネイサン・デイヴィスや本書にも登場するEPー4のアルバム監修等を手掛けています。あとがきにもあるように彼本来の得意な項目に触れられていないのは少々残念ですが、彼の居合わせた1991年8月17日の渋谷インクスティックのイベントでの体験を軸に、煩雑で広範な対象から基本的な項目に振り分けて一冊に仕立てています。
汲めども尽きることのない未だ知らぬとびっきり最高な音楽へのロマンと飽くなき探究心、その夥しい熱こそは関係する者皆が共有する渋谷系の核となる動力だったように思います。本当に様々な人たちが色々と動いてこの渋谷系を形成していったことの凄さと事の大きさをまとめたことは称賛に値しますが、その啓蒙と普及という点で大動脈の役割を果たしたピチカート・ファイヴやフリッパーズ・ギター、優れたリスナーだった彼らは人並み以上に音楽を偏愛してその過剰さで自ら制作まで行い音楽シーンの新しい波の最前線に浮上していきました。それが既存のシーンにはないカラフルさとポップさをそなえた日本の新しいロックで、旧態依然とした退屈な音楽環境からその聴き方まで鮮やかに更新してしまった存在でした。
古くはピチカート・ファイヴのセカンドアルバム『ベリッシマ』で山下達郎さんやその友人の吉住公男さんに問題視されたサンプリング感覚は後の渋谷系に去来する懸案ですが、わけても竹村延和さんの著者へのメール発言は正鵠を射るものであると同時に、サバービアを含めてその動きに同調できない意見はあったに違いないがインターネット前夜だから封殺できて自由にやりたいことが出来る環境下にあったのが大きかったとする橋本徹さんの趣旨も紹介されています。
本書には割愛されていますが、渋谷系へと繋ぐ道筋をつけた存在として青山にあったパイド・パイパー・ハウスの足跡や全国へフレッシュな情報を発信したカレッジ・レディオ・ジャパンの果たした役割も実に大きいものでした。そして近頃初録音となる「マッグィーンのカンタータ」が蔵出し公開された吉田兄弟のメイベルズが「ウォルナットは灰色」を介して耳目を集めるも、渋谷系へと向かう荒波に巻き込まれて消えてしまったことは不可抗力だったとは言えこの時代のもうひとつの側面として忘れてはならないことだろうと思います。
買う価値なし。最悪。
クラブ、ライブ、音源、レコード屋、全てに勢いがあり、楽しかった記憶が蘇ります。
HMV、シスコ、DMRなどの閉店。バンドの解散、クラブの閉店。徐々に衰退していく渋谷系ムーブメント。もはやすっかり元気がなくなってしまった印象を受ける今の渋谷。
改めて、渋谷系の歴史を知る辞典的内容で、世代の人はもちろん、この世代を知らない若い人にも読み応えのある一冊だと思います。
ただ、当時を知る世代としては、渋谷が変わっていく様がはかなく感じて少し寂しい気持ちにもなります。
これから、またこういったアツい夢中になれるムーブメントが生まれることに期待したいし、クラブやライブに通いたい思う感覚、CD、レコードを買うという薄れ出した興味がが戻り、音楽関係者の人たちはこれを読んで何かのバイタリティになれば良いなと思いました。