極端な物言いなので、小さくまとまってしまいそうな時に読むと思考が緩みます。
体制や方針や主義の類を無理やり押し付けるものと原題から「杓子定規」と皮肉っているので、
内容もそのものである、いましめの言葉。
分からない比喩も結構ありますが、分かっても響かないものもあるので、
拾い読みが適している。
テクノロジーを目の仇にしているが、著者のように達観しているならばカモとして扱えばいいだけのような気がする。
いましめの言葉まで昇華しておらず単なる批判じゃつまらない。
テクノロジーをカモと扱った面白いエピソードを箴言として訊きたい。
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ブラック・スワンの箴言 単行本(ソフトカバー) – 2011/9/9
「人が謙遜と呼ぶものの大部分は、巧妙に取り繕った不遜だ。」
「論争に勝ったと言っていいのは、相手があなたの人格を攻撃し始めてからだ。」
「噂は否定されてはじめて価値が出る。」
「中毒になったら一番ひどいことになるもの三つ。ヘロイン、炭水化物、そして月給。」
「20世紀には社会主義の理想が崩れ去った。21世紀には科学技術の理想が崩れ去る。」
ベストセラー『ブラック・スワン』『まぐれ』の著者であり、
今、世界で最も注目されている思想家ナシーム・ニコラス・タレブによる箴言集。
知らないこと、見えないことに私たちがどう対処するか、どう対処すべきかを、
時にユーモラスに時に皮肉を込めて記している。
原題は『THE BED OF PROCRUSTES』(プロクルーステースのベッド)。
ギリシャ神話の寓話から採られた。
プロクルーステースは旅人を泊める時、寝台に合わせて、
旅人の身長が高ければ旅人の脚を切り、
低ければ拷問にかけてその背を伸ばした。
このことから「プロクルーステースのベッド」とは
ものを無理やり基準に一致させることを指す。
しかも間違ったほうの変数(ここではベッドではなく人間のほう)を調節して。
私たちは「合理的な」モデルというベッドに合わないといって世を嘆き、
技術革新に合うように人間を改造しようとし、
クビになっては困るからと倫理を曲げ、
経済的生活を経済学者たちの理論に合わせ、
人間としての生活を何かの講釈に押し込もうとしてきたのだ。
「論争に勝ったと言っていいのは、相手があなたの人格を攻撃し始めてからだ。」
「噂は否定されてはじめて価値が出る。」
「中毒になったら一番ひどいことになるもの三つ。ヘロイン、炭水化物、そして月給。」
「20世紀には社会主義の理想が崩れ去った。21世紀には科学技術の理想が崩れ去る。」
ベストセラー『ブラック・スワン』『まぐれ』の著者であり、
今、世界で最も注目されている思想家ナシーム・ニコラス・タレブによる箴言集。
知らないこと、見えないことに私たちがどう対処するか、どう対処すべきかを、
時にユーモラスに時に皮肉を込めて記している。
原題は『THE BED OF PROCRUSTES』(プロクルーステースのベッド)。
ギリシャ神話の寓話から採られた。
プロクルーステースは旅人を泊める時、寝台に合わせて、
旅人の身長が高ければ旅人の脚を切り、
低ければ拷問にかけてその背を伸ばした。
このことから「プロクルーステースのベッド」とは
ものを無理やり基準に一致させることを指す。
しかも間違ったほうの変数(ここではベッドではなく人間のほう)を調節して。
私たちは「合理的な」モデルというベッドに合わないといって世を嘆き、
技術革新に合うように人間を改造しようとし、
クビになっては困るからと倫理を曲げ、
経済的生活を経済学者たちの理論に合わせ、
人間としての生活を何かの講釈に押し込もうとしてきたのだ。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2011/9/9
- 寸法13.9 x 1.9 x 19.6 cm
- ISBN-104478015406
- ISBN-13978-4478015407
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商品の説明
著者について
ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim Nicholas Taleb)
タレブは生涯を通じて、運、不確実性、確率、そして知識にまつわる問題に集中してきた。彼は三つの立場で、そんな自分の思考を駆使し、いずれも際立った仕事をしている。すなわち、作家、トレーダー、そして大学教授である。ほとんどの時間を遊び人として過ごし、地球上のあちこちのカフェで瞑想しているが、同時に、ニューヨーク大学でリスク工学を担当であり、またユニヴァーサL.P.の幹部も務めている。著書『まぐれ』と『ブラック・スワン』は31ヵ国語で出版されている。
望月 衛(もちづき まもる)
大和投資信託(株)審査部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。CFA、CIIA。投資信託等のリスク管理や金融商品の評価・分析に従事。訳書に『ブラック・スワン』、『まぐれ』(ダイヤモンド社)、『超ヤバい経済学』、『ヤバい経済学』(東洋経済新報社)、『富・戦争・叡智』、『ヘッジホッグ』(日本経済新聞出版社)等がある。
タレブは生涯を通じて、運、不確実性、確率、そして知識にまつわる問題に集中してきた。彼は三つの立場で、そんな自分の思考を駆使し、いずれも際立った仕事をしている。すなわち、作家、トレーダー、そして大学教授である。ほとんどの時間を遊び人として過ごし、地球上のあちこちのカフェで瞑想しているが、同時に、ニューヨーク大学でリスク工学を担当であり、またユニヴァーサL.P.の幹部も務めている。著書『まぐれ』と『ブラック・スワン』は31ヵ国語で出版されている。
望月 衛(もちづき まもる)
大和投資信託(株)審査部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。CFA、CIIA。投資信託等のリスク管理や金融商品の評価・分析に従事。訳書に『ブラック・スワン』、『まぐれ』(ダイヤモンド社)、『超ヤバい経済学』、『ヤバい経済学』(東洋経済新報社)、『富・戦争・叡智』、『ヘッジホッグ』(日本経済新聞出版社)等がある。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2011/9/9)
- 発売日 : 2011/9/9
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 264ページ
- ISBN-10 : 4478015406
- ISBN-13 : 978-4478015407
- 寸法 : 13.9 x 1.9 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 380,653位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,000位金融・ファイナンス (本)
- - 13,563位自己啓発 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タレブが難解なエッセイで書きたかった事を短い言葉でいい表した箴言集。
格言めいたものを自分で作ってしまうところがタレブらしいけれども、独特の言い回しがなくなった分わかりやすいです。
胸に刺さる一言もあるけど、自分を見つめ直しながら読むといいんじゃないでしょうか?
何度も読み返しながら自分のものにしていきたい至言がたっぷり。
「あとがき」ではやっぱりタレブ節が炸裂してて相変わらずだなあと安心。
格言めいたものを自分で作ってしまうところがタレブらしいけれども、独特の言い回しがなくなった分わかりやすいです。
胸に刺さる一言もあるけど、自分を見つめ直しながら読むといいんじゃないでしょうか?
何度も読み返しながら自分のものにしていきたい至言がたっぷり。
「あとがき」ではやっぱりタレブ節が炸裂してて相変わらずだなあと安心。
2011年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベストセラー「ブラックスワン」で一躍有名となったタレブの近著の邦訳。
今回はこれまでの著書と違い、自身が書いた格言が延々と書かれている形となっている。本を開くと空間が多いので、口の悪い読者からは「ボッタクリだ」といったレビューも入ることだろう。
自分も最初はそう思ったが、読み進む内に自らの生活に照らし合わせても思い当たる格言があり、たまにはこの様に人から諭されるのもいいものではないだろうか?と感じている。
皆までには薦められないかもしれないが、ブラックスワンが気になってる方には、読んでおいても悪くないと思う。
今回はこれまでの著書と違い、自身が書いた格言が延々と書かれている形となっている。本を開くと空間が多いので、口の悪い読者からは「ボッタクリだ」といったレビューも入ることだろう。
自分も最初はそう思ったが、読み進む内に自らの生活に照らし合わせても思い当たる格言があり、たまにはこの様に人から諭されるのもいいものではないだろうか?と感じている。
皆までには薦められないかもしれないが、ブラックスワンが気になってる方には、読んでおいても悪くないと思う。
2011年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素直にまぐれとか読めば良かった。。。。
箴言形式でタレブの主張が続く。
初めてタレブの著書を読んだが、これは厳しい内容だった。
1%くらいは参考になるものがあったが、他のほとんどは受け取り方次第で意味が変わるような前提が不足した物言いばかり。に感じられた。
タレブと共通認識を築けていないと、この文脈は読み解けない気がした。
また、米国的な言い回しというのかよく分からない比喩が多かった。
自分の読解力の無さが原因なのかもしれない。
箴言形式でタレブの主張が続く。
初めてタレブの著書を読んだが、これは厳しい内容だった。
1%くらいは参考になるものがあったが、他のほとんどは受け取り方次第で意味が変わるような前提が不足した物言いばかり。に感じられた。
タレブと共通認識を築けていないと、この文脈は読み解けない気がした。
また、米国的な言い回しというのかよく分からない比喩が多かった。
自分の読解力の無さが原因なのかもしれない。
2015年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブラックスワンそのものはまだ読んでおりませんが、この本はよほど暇な人でなければ読む価値はありません。
2014年5月17日に日本でレビュー済み
ナシーム・ニコラス・タレブ氏による現代人への箴言集。ちなみに箴言(しんげん)とは教訓とか格言とか、そういう意味らしい。哲学、道徳、経済などのテーマごとに、約400の短い文章が綴られている。
タレブ氏の考えを勝手に要約すると、現代は矛盾に満ち溢れている、というかむしろ矛盾が作り出した創造物が現代なのである。しかし、その矛盾を指摘する者は殆どいない。なぜなら自分の趣味や職業、生活までも否定してしまう事になりかねないからなのだ。
って、そんな感じ…
まさに冒頭のプロクルーステースのベッドの話のように、いつの間に誰かが作った規則やルールに合わないものは、容赦なく切り落とされてしまうと言う、ある意味非常に恐ろしい世の中が現代なのである。
作品の中にサッカーの三浦知良氏が語っていた言葉によく似た一節があり、何かを極めつつある人の境地に少し触れたような気がした。
賢人は決して誰のせいにもしない、自分も学び続ける人間でありたいと思った。
タレブ氏の考えを勝手に要約すると、現代は矛盾に満ち溢れている、というかむしろ矛盾が作り出した創造物が現代なのである。しかし、その矛盾を指摘する者は殆どいない。なぜなら自分の趣味や職業、生活までも否定してしまう事になりかねないからなのだ。
って、そんな感じ…
まさに冒頭のプロクルーステースのベッドの話のように、いつの間に誰かが作った規則やルールに合わないものは、容赦なく切り落とされてしまうと言う、ある意味非常に恐ろしい世の中が現代なのである。
作品の中にサッカーの三浦知良氏が語っていた言葉によく似た一節があり、何かを極めつつある人の境地に少し触れたような気がした。
賢人は決して誰のせいにもしない、自分も学び続ける人間でありたいと思った。
2011年9月18日に日本でレビュー済み
タレブ節は嫌いじゃない。
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