前回、細谷さんの
・地頭力
・Why思考型
の本を読んで、考え方にとても感動しました。
私は、細谷さんから比べるとまだまだですが、
図示、論理的思考、表の言葉だけでなく背景・理由の理解
ができるようになりたく、この本を手に取りました。
テーマ:認識のギャップを知ろう!
*********【ビジネス本コンシェルジュ・石川の視点】***********
■認識のギャップ
すべての問題はここから来ています。
哲学もここの問題でぶつかります。
人間はみな個性・価値観が異なります。
また、自分は他人になれません。
他人を思いやることはできても、他人と同じ経験、
同じ考えをすることできません。背景が違いますから。
また、自分中心で考えるというと
自己中心的なイメージがわきますが、これは生きるための
本能でもあります。
自分をしっかり考えない自分なんて、
自分を持たず生きるのと同じです。
このバランス、考えがとても難しいです。
たとえば
「お客様の立場にたって」考えよう
を考えるとわかります。
1、自分が嫌なことは他人も嫌と感じる
2、自分が嫌でも他人は嫌だと感じない
私は1、で考えていました。
自分にしてほしいことは他人にまずは行え
も信じていました。
前提によっては正しいこともあるのでしょう。
1、で考えれば、自分が嫌だと思ったことをしないように、
自分がよい対応だと思うことを実践しようと努力します。
2、で考えると1、の行動は余計なおせっかいになります。
この「お客様の立場にたって」一つを考えても
人それぞれの価値観の相違にぶつかります。
これを否定的に捕らえろというのではありません。
この事実をまずは把握し、
その手段としてコミュニケーション、対話を使うのです。
部下に教えるのであれば、
声を聞く機会を設ける、対話をさえぎらず聴く、
同僚・上司とのコミュニケーションにおいては、
1回で理解してもらった・伝わったと思わず、
何度も話す、図示化して示す、相手によって内容を変える、
論理だけでなく感情でも訴える、
途中で何度も確認する
のが必要なのです。
完全に
自分の伝えたいこと=相手へ伝わったこと
とはなりませんが、お互い近づくことができます。
一回で話せば伝わるはずと思い込むほど、
相手に侮辱的になったり攻撃したりして、
相手を不快にさせ話が進みません。
きっと、私はこういった行動をしていたから、
うまく物事を進められなかったのでしょう。
自分が正しいと自信を持って行動するのは
いいことですが、
「自分が間違っていることもある」
と認識しながら謙虚にいかないとうまくいかないのです。
これを我慢してやっていてはだめです。
「自分にはできない」と公言すれば周りが許すものでもありません。
お互いの中道を行くことで解決策が見つかるとの
認識を、自分が持つことが先なのです。
************************************************************
この本は、今までの本同様、
論理的で、図示があり、独自の話があり、
とても説得力のある本でした。
私は、この本から哲学、人の認識について、
正しさとは何かを学びました。
この本にも書いてあるとおり、この本は
ギャップを考えるためのネタ本です。
ここから、得るものはなんでしょうか。
よみっぱなしではなく、この本をどう活かすか
を考えられれば、どの方にも役に立つ本だと思います。
************************************************
個々人の観点においてそれぞれの世界があるという考えは
「とんぼの歌」を歌えばよくわかりますよ!!
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象の鼻としっぽ 単行本 – 2010/10/21
細谷 功
(著)
本書は著者として自らの思い込みや思考の癖について改めて考える機会となる、気づきの多い一冊となりました。各エピソードを書きながら、自らの経験でこれまでに気づいていなかった過去や現在のコミュニケーションギャップについても、「ああ、あれも『象の鼻としっぽ』だった」と新たな発見があり、いくら認識しても認識しすぎることがない考え方であると、作り手側の視点からも再認識することができました。(br) 本書によって日々のコミュニケーションギャップに悩む方々がそのメカニズムを意識することによって、その後のギャップの解消へのヒントとしてもらえれば、本書の目的は果たされたことになるでしょう。 ――「おわりに」より
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社梧桐書院
- 発売日2010/10/21
- 寸法13.8 x 1.9 x 19.6 cm
- ISBN-104340110094
- ISBN-13978-4340110094
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商品の説明
出版社からのコメント
コミュニケーションギャップの原因は、
1 人はみな自分中心
2 伝わっているという幻想
3 象の鼻としっぽ
話が伝わらない、かみあわない、理解できない。 コミュニケーションのイライラを すっきり解消する思考のサイエンス!
1 人はみな自分中心
2 伝わっているという幻想
3 象の鼻としっぽ
話が伝わらない、かみあわない、理解できない。 コミュニケーションのイライラを すっきり解消する思考のサイエンス!
レビュー
コミュニケーションギャップの原因は、(br) 1 人はみな自分中心(br) 2 伝わっているという幻想(br) 3 象の鼻としっぽ(br) 話が伝わらない、かみあわない、理解できない。 コミュニケーションのイライラをがすっきり解消。あの「地頭力」を世に広めた思考のプロが伝える《思考のサイエンス》! --出版社からのコメント
著者について
細谷 功(ほそや・いさお)
ビジネスコンサルタント、コンサルティング会社クニエのマネージングディレクター。1964年、神奈川県に生まれる。東京大学工学部を卒業後、東芝でエンジニアとして働いたのち退職。経営コンサルティング会社のアーンスト&ヤング・コンサルティング(クニエの前身)に入社する。以来、会社の仕組み(業務プロセス、組織、IT)の改革にクライアント企業と取り組んでいる。
著書に『「地頭力」を鍛える』(東洋経済新報社)、『いま、すぐ鍛える地頭力』(大和書房)、『地頭力のココロ』(ソフトバンククリエイティブ)、『「Why型思考」が仕事を変える』(PHPビジネス新書)がある。
ビジネスコンサルタント、コンサルティング会社クニエのマネージングディレクター。1964年、神奈川県に生まれる。東京大学工学部を卒業後、東芝でエンジニアとして働いたのち退職。経営コンサルティング会社のアーンスト&ヤング・コンサルティング(クニエの前身)に入社する。以来、会社の仕組み(業務プロセス、組織、IT)の改革にクライアント企業と取り組んでいる。
著書に『「地頭力」を鍛える』(東洋経済新報社)、『いま、すぐ鍛える地頭力』(大和書房)、『地頭力のココロ』(ソフトバンククリエイティブ)、『「Why型思考」が仕事を変える』(PHPビジネス新書)がある。
登録情報
- 出版社 : 梧桐書院 (2010/10/21)
- 発売日 : 2010/10/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4340110094
- ISBN-13 : 978-4340110094
- 寸法 : 13.8 x 1.9 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 85,237位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,694位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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ビジネスコンサルタント、コンサルティング会社クニエのマネージングディレクター。1964年、神奈川県に生まれる。東京大学工学部を卒業後、東芝でエン ジニアとして働いたのち退職。経営コンサルティング会社のアーンスト&ヤング・コンサルティング(クニエの前身)に入社する。以来、会社の戦略策 定や仕組み(業務プロセス、組織、IT)の改革にクライアント企業と取り組んでいる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『象の鼻としっぽ』(ISBN-10:4340110094)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年10月27日に日本でレビュー済み
2015年1月15日に日本でレビュー済み
ブックオフで200円、掘り出し物だ。副題は、コミュニケーションギャップのメカニズム。
色々な例を上げて、解り易い説明だ。
結論は一見平凡だが、53頁の図8に説明されている様に、この本で解るとは「変わった行動が習慣化されている」事。
私も「何回言っても通じない人、事」は良く経験している。
解らない相手が悪いのではなく、分からせる工夫が足りないと反省した。
図72を参考に工夫してみる。
色々な例を上げて、解り易い説明だ。
結論は一見平凡だが、53頁の図8に説明されている様に、この本で解るとは「変わった行動が習慣化されている」事。
私も「何回言っても通じない人、事」は良く経験している。
解らない相手が悪いのではなく、分からせる工夫が足りないと反省した。
図72を参考に工夫してみる。
2019年10月7日に日本でレビュー済み
コミュニケーションギャップのメカニズムはよく分かったので、改善させたい後輩に勧めたい。
ただし、後半まで同様の内容が続くので、飽きてしまう。
ただし、後半まで同様の内容が続くので、飽きてしまう。
2010年11月8日に日本でレビュー済み
この内容であれば、新書で十分です。
といいますのも、「自分の考えは相手に100%伝わらない」という要約でもって
本書は購入する必要がなくなってしまうからです。
私達がほしいのは、こういったコミュニケーションギャップの解決法であって、
ギャップの事例をいちいちメモしたかのような内容を読まされるのは苦痛でしかありません。
手を変え、品を変え、同じ事を何度も何度も書いてあるだけです。
図表自体は可愛らしくていいのですが、図表が多過ぎて字が少ないのは問題です。
本書の相当な部分を図表が占領しています。字を読みたい方は少々不満が残るでしょう。
本書を購入するくらいであれば、本書に対して丁度半額の前著『「WHY型思考」が仕事を変える』を2冊買い、
どなたかに1冊差し上げた方がずっと良いと思います。
といいますのも、「自分の考えは相手に100%伝わらない」という要約でもって
本書は購入する必要がなくなってしまうからです。
私達がほしいのは、こういったコミュニケーションギャップの解決法であって、
ギャップの事例をいちいちメモしたかのような内容を読まされるのは苦痛でしかありません。
手を変え、品を変え、同じ事を何度も何度も書いてあるだけです。
図表自体は可愛らしくていいのですが、図表が多過ぎて字が少ないのは問題です。
本書の相当な部分を図表が占領しています。字を読みたい方は少々不満が残るでしょう。
本書を購入するくらいであれば、本書に対して丁度半額の前著『「WHY型思考」が仕事を変える』を2冊買い、
どなたかに1冊差し上げた方がずっと良いと思います。
2011年8月19日に日本でレビュー済み
細谷功氏といえば「地頭力」。というぐらい、地頭力で名前を売った著者によるコミュニケーション・ギャップに関する本。地頭力の本はたいそう面白くて、フェルミ推定なんて結構ハマったんだけど、今回は...
別に内容的に不満が有るわけではない。タイトルにある「象の鼻としっぽ」という仏教の説話を題材にして、同じ物を見ていながら、見る人によって認識することがなぜ異なるのか、ということをベースに、コミュニケーション・ギャップについて、その原因から解決方法までを提示している。
日頃仕事をしていて、どうして、自分にはこんなに自明なことが、他の人には分からいんだろうって思ったことのある人は多いだろう。私もその一人だが、そういったコミュニケーション・ギャップに悩んでいる人にとっては、非常に分かりやすく、ある意味、丁寧すぎるくらいのこの本の内容は参考になると思う。
ただ、繰り返し出てくる「象の鼻としっぽ」の例えが、後半になるといささか煩わしい感じがするのと、結論自体はあまり意外性のあるものではないことが、「地頭力」の読者としては物足りなさを感じた原因かな。それを抜きにすれば、とても参考になって面白い本だった。
別に内容的に不満が有るわけではない。タイトルにある「象の鼻としっぽ」という仏教の説話を題材にして、同じ物を見ていながら、見る人によって認識することがなぜ異なるのか、ということをベースに、コミュニケーション・ギャップについて、その原因から解決方法までを提示している。
日頃仕事をしていて、どうして、自分にはこんなに自明なことが、他の人には分からいんだろうって思ったことのある人は多いだろう。私もその一人だが、そういったコミュニケーション・ギャップに悩んでいる人にとっては、非常に分かりやすく、ある意味、丁寧すぎるくらいのこの本の内容は参考になると思う。
ただ、繰り返し出てくる「象の鼻としっぽ」の例えが、後半になるといささか煩わしい感じがするのと、結論自体はあまり意外性のあるものではないことが、「地頭力」の読者としては物足りなさを感じた原因かな。それを抜きにすれば、とても参考になって面白い本だった。
2010年11月9日に日本でレビュー済み
なぜ会話がかみ合わないのか、なぜみんな「俺の方が大変だ」と思うのか、などなど、さまざまなコミュニケーションギャップが、どういうしくみで起こっているのか、なぜ起こるのか、を、一つ一つ分析して、図解している本。
とにかく、その「しくみ(メカニズム)」の分析がおもしろい。
たとえば、「人間は一人一人違うフィルターを通して物事を見ている」というのはよく言われる話だが、この本ではそのフィルターの「形」や、ついている「機能」まで分析して図解しているのである。レンズ機能、マスキング機能、目盛……etc.
全編この調子で、ビジネス書というより、図解付きの生物図鑑、ロボット図鑑とか、科学本を読んでいるようなおもしろさがあった。
「思考のサイエンス」と本のキャッチコピーにもあるが、科学本が好きな人や、「メカニズム」という単語にグッと来る人は楽しめるはず。
とにかく、その「しくみ(メカニズム)」の分析がおもしろい。
たとえば、「人間は一人一人違うフィルターを通して物事を見ている」というのはよく言われる話だが、この本ではそのフィルターの「形」や、ついている「機能」まで分析して図解しているのである。レンズ機能、マスキング機能、目盛……etc.
全編この調子で、ビジネス書というより、図解付きの生物図鑑、ロボット図鑑とか、科学本を読んでいるようなおもしろさがあった。
「思考のサイエンス」と本のキャッチコピーにもあるが、科学本が好きな人や、「メカニズム」という単語にグッと来る人は楽しめるはず。
2010年12月5日に日本でレビュー済み
テーマは「なぜ伝わらないか」ということ。
それを知ることによって「どうすれば伝わりやすくすることができるか」に
気づくことができる。
しかし、この本の結論は非常にシンプルでここまでページを割いてたどり着く
ようなことでもない。
参考になるのは、こういったシンプルな結論を論理的に飛躍せず分かりやすく
伝える手法、チャートの描き方の部分だ。
それを知ることによって「どうすれば伝わりやすくすることができるか」に
気づくことができる。
しかし、この本の結論は非常にシンプルでここまでページを割いてたどり着く
ようなことでもない。
参考になるのは、こういったシンプルな結論を論理的に飛躍せず分かりやすく
伝える手法、チャートの描き方の部分だ。