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ドキュメント コンピュータ将棋 天才たちが紡ぐドラマ (角川新書) 新書 – 2015/3/25

4.0 5つ星のうち4.0 41個の評価

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購入オプションとあわせ買い

プロ棋士と互角以上の戦いを繰り広げるまでに進化した将棋ソフト。不可能を可能にしてきた開発者たちの発想と苦悩、そして迎え撃つプロ棋士の矜持と戦略。天才たちの素顔と、互いのプライドを賭けた戦いの軌跡。
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商品の説明

著者について

1973年、山口県生まれ。将棋観戦記者。東京大学将棋部OB。在学中より将棋書籍の編集に従事。同大学法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力し、「青葉」の名で中継記者を務める。日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継にも携わる。著書に『ルポ電王戦 人間 vs. コンピュータの真実』(NHK出版)。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA/角川書店 (2015/3/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/3/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 285ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4040820010
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4040820019
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.4 x 17.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 41個の評価

著者について

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松本, 博文
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電王戦Finalの最中での発売なので、現在進行中の電王戦Finalについて言及しながらレビューさせていただくことをご容赦願いたい。書くことが増えすぎちゃうから3月上旬に発売して欲しかった。

第3回電王戦第4局のPVにあった「情熱の交差点」という言葉が大好きだ。

「全く異なる知性と情熱が、ひとつの将棋盤上で交錯し、ときに火花を散らし合う。」

これが電王戦の最大の魅力だと思う。

今回のFinalに一丸さんと竹内さんが出場されないのは本当に残念だった。山下さんの捲土重来も見たかった。Finalも第3回と同じ陣容でプロ棋士と対峙して欲しいと当初は考えていた。

でも、本書(や「電王戦Finalへの道」)で今回初登場の平岡さん・西海枝さんのことを知ることができて、二人の知性と熱意が好きになった。平岡さん、西海枝さん、ぜひ挑戦を続けて欲しいと応援したくなった。

連続出場の磯崎さんは日本人離れした規格外の人だ。磯崎さんが易しい関西弁で話す「知的な汎用エンジン」という概念はスケールがでかい。

電王戦は将棋史に残る。投了までのソフトの指し手は残すのが、開発者による後世への責務だと思う。平岡さんの考え方に当方は賛成だ。本書第二章で「コンピュータ将棋と投了」について取り上げられていた。電王戦Finalに参加する各開発者の意見も掲載して欲しかった。

第1局後の記者会見の最後にて。平岡さんは「より多くの人が将棋とプログラミングに興味を持っていただければ」と発言し、Aperyのオープンソース化を約束した。新聞社スポンサーの対局料利権をわずかな人数で分け合おうとする日本将棋連盟と根本的に考え方が違うと思った。

西海枝さんの気丈で謙虚な態度も素晴らしかった。和装の開発者が好きだ。自身が丹精を込めて育て上げたSeleneの晴れ舞台に懸ける意気込みが伝わってきた。

西海枝さんが4ヶ月間ソフトを改良するチャンスを摘み取ったのは、事前貸出・バージョン固定のルール決めがあるからだ。「ソフトに負けて恥をかきたくない」という日本将棋連盟執行部の勝手な都合だ。

「Seleneが角不成を認識し通常通りの進行をしていたら、永瀬さんがSeleneを詰ませていた。」

などと「たら・れば」が通るのなら

「4ヶ月間ソフトを改良するチャンスがあったら、西海枝さんは不成対応の不備を修正できていた。」

という「たら・れば」も通ると思う。

本書第五章にて。事前研究にて、Seleneが入玉の穴を衝かれて永瀬さんに負けたことについて

「本当に申し訳ないです」「できることなら差し替えたい」

と発言していた。「より良いソフトを開発したい」という開発者の良心よりも、「ソフトに負けて恥をかきたくない」という日本将棋連盟執行部のメンツが優先されているルール決めだ。

日本将棋連盟執行部の勝手な都合を押し付けられたことを怒って当然にもかかわらず、西海枝さんは対局後記者会見にて、「(不成対応の不備は)全て自分の責任だ」と認めていた。次は絶対に勝って欲しいと応援したくなった。

電王戦出場ソフトのバージョン固定について谷川会長の

「これは100パーセント、ドワンゴさんの要望です。将棋連盟としては、プログラマーがパソコンをプロ棋士に提供した後も改良できるようにして欲しいと相当抵抗したんですけどね」

という発言が、「第3回将棋電王戦公式ガイドブック」7ページに掲載されていた。(本当にそう思うのなら)谷川会長から出場棋士に対して

「開発者の協力で事前貸出・バージョン固定に協力していただいている。事前研究で(改良可能であろう)盲点を見つけても盲点を衝くのはやめろ」

と紳士協定を要請することができた。いざ電王戦が始まってみれば、盲点を衝いて時間攻めをしようとするのを黙認する。

永瀬さんは鋭い。森下さんのリヴェンジマッチのPVにて真っ先に「終わるんですか?それ?」と本質を見抜いた発言をしていた。リヴェンジマッチ中継中にコメントとして何度も引用されて流れていたのをよーく覚えている。電王戦Finalでの後手番の白星は非常に大きい。勝ち越せばタイトルホルダーを電王戦に出さないで逃げ切り可能だからだ。永瀬さんは、「勝った自分に対して連盟は絶対に不利な裁定を下せない」ということを計算済みだ。

「将棋電王戦FINAL 対局ルール」によれば

「日本将棋連盟の棋士1名が立会人を務めることとする。立会人は、対局全般(対局開始、終了、トラブルの判定、持将棋等のルール判定、ミスの判定を含む)をコントロールする権限を持つ。 」

とある。立会人である三浦九段が公開でルールに則って裁決すればいいだけだ。でも三浦九段ではなく、片上理事が裁決について言及していた。裁決までの過程が、全て密室協議だった。永瀬さんは「(事前研究では)不成で放っておくと投了」と言っていたのに、現実は「王手放置の反則手表示」だったのは不自然だ。Seleneのモニターにどのような表示がされていたのか分からずじまいだった。第3回電王戦第2局前の記者会見にて、片上理事は

「八百長が無いのが将棋界の誇り」

だと発言していた。本当にそう思うなら、手持ちの情報をすべて公開した上で、(立会人である)三浦九段の口から裁決を公表できていた。前例の無い事態でたどたどしい進行になってもいいからフェアであってほしかった。電王戦Finalの勝敗について、日本将棋連盟は利害を持っている。タイトルホルダーを今後出すか出さないかということだ。ルールの運用について悪い前例を残したと思う。第二回電王戦のようにコンピュータ将棋協会からも立会人を任命した方がフェアだと思った。

本書第三章でも「立会人」の役割について取り上げられていた。電王戦では「立会人は名誉職」では済まされない。できれば、想定できるソフト・ハード双方のトラブルの場合の裁定について本書で踏み込んで欲しかった。

本書の中での永瀬さんの発言。

「注目してもらっている対局で、ゲーム以上の重さはあると思います。確かに将棋はゲームなんです。でも、そこに命をかけるのが棋士だと思います。」

というのは誇張ではないと思う。

当方、鉄拳さんのパラパラ漫画が大好きだ。鉄拳さんのパラパラ漫画には、最先端のデジタル技術を結集しても太刀打ちできない表現力がある。一枚一枚のアナログで丁寧な作り込みは、どれだけ予算をかけたコンピュータグラフィックスでも再現できない。

その一方で、山崎バニラさんがよく取り上げる「活動写真弁士とトーキー映画」、新美南吉さんの「おぢいさんのランプ」などの事例も枚挙に暇が無い。俳優の声が映像と同時に聞き取れれば、活動写真弁士の活躍の場は奪われる。燃料の補給無しにスィッチONで明るさが維持できれば、ランプの活躍の場は奪われる。

画期的な技術革新が実用化されても「今まで通り」が通用する業種・職種があるけれども、画期的な技術革新の実用化がエックスデーの到来に直結する業種・職種もある。

さて、厳しい選抜を勝ち抜いてきた知的競技のエリート集団がどちらの類型に該当するのか?将棋のプロ制度が「今まで通り」が通用する業種・職種なのか意見が分かれると思う。

森下九段のリヴェンジマッチでの事例。本書第三章「プロによるリアルタイム解説」で言及されているように、盤駒を使って思考過程を可視化しながらコメント・解説をしつつ一手一手指していくのは、ツツカナにはできない芸当だ。

しかし、終盤の早指しでプロ棋士はミスをするけれど、ソフトはまず間違えない。floodgateのコンピュータ将棋ソフト同士の対局で新定跡の可能性が指摘される手も見つかっている。

プロ棋士側が電王戦Finalで五戦全勝したとしても、第二回電王戦以降トータル7勝7敗1分で勝ち越せない。トータル15戦のうち10戦は「スペック固定・事前貸出強制・バージョン固定」のルール決めが存在している。(Finalで勝ち越せたとしても)プロ棋士側の負け越しは事実上確定している。「今まで通り」が通用するには非常に分が悪い状況だ。

画期的な技術革新の実現によって失業するリスクが増大するという事態に直面することは、当方も含めて電王戦に関心がある方自身(あるいは家族も)にとって十分起こりうることだ。

「人間にしかできないことってなにか?」に誰もが関心を抱いている。
電王戦は(将棋に対する知識の有無を問わず)幅広い層の知的好奇心を喚起する存在だ。(前作「ルポ電王戦」に続き)本書が局面図を掲載しないという試みは、電王戦が幅広い層の関心を集めていることの現われだと思う。

電王戦はライオンと桜の季節の風物詩だ。改善してほしいことや苦言はたくさんあってもだ。異なる知性と情熱が交錯する電王戦を来年もぜひ観たい。そして、パワーアップした松本氏の新作も読みたい。今回もAmazonの将棋カテゴリで1位になった本書に星十個です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電王戦は第2回からずっと見ていました。
コンピュータ将棋は、よく「人間vs人工知能」というわかりやすい言葉でメディアで宣伝されていますが、それはこのイベントの本質をなにも表していません。
プロ棋士の将棋に賭ける熱情と、プログラマーのプログラムに賭ける熱情のぶつかり合い。異種格闘技なわけです。
電王戦FINALでは、開催まで連日ニコニコ動画にアップされていた「電王戦FINALへの道」でもそのドラマは放映されていましたが、それを見て感動していた人は迷わず買いでしょう。

しかしもしできれば、開催後の後日談も収録して欲しかった…。その分で☆マイナス1です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前著同様楽しい。コンピューター将棋に興味あるものなら、一気に読める内容。反面これも前著同様本書の趣旨にあわない多くの読者にとってどうでもいい話で行数稼ぎしてるかの記載が散見し、全体の質を下げてしまっている。また、前著と重複する内容も多い。
全体としては良著。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年電王戦FINAL開幕直前迄のコンピュータ将棋に関する出来事のドキュメントである。
棋士・ソフト開発者の人物像やコンピュータ将棋についての考え方が幅広く書かれている。

野球は、終了ルールがあるが、将棋には投了という敗者に課せられた義務と権利がある。だが、コンピュータには、敗者の美学はない。投了の局面から勝ちきるのは、そう容易なものではないからいつ投げるかは、大きなテーマの一つである。(第一局では、プログラマーの考えもあり人間の美意識からは遠いものとなった)

人間の弱点であるヒューマンエラーを排除できる継ぎ盤、一手15分が前回登場の森下九段から提案があり、ドワンゴはそれを受け入れ2014年大晦日にリベンジマッチが行われた。そして、日付が変わりツツカナは粘りに粘った。だが、水平線効果が出始め勝負ははっきりしてきた。でも、投了の設定にされていないので延々と続き元旦の午前5時に、運営側は、運営上続行不能となり対局の中断を決定した。そして、2月16日指し継ぐことなく判定で森下勝ちとする決定が発表された。

米長の言葉に、「たくさん努力すれば、そのコンピュータに勝つかもしれないけれども、将棋そのものが強くなったり、人間同士が戦うトーナメント戦で好成績を上げることにはまったくつながらない」がある。ソフト研究の得失は、現時点では分からないが、これまでの結果では、そうなっている。
今回は、ソフトの圧倒的強さを指摘する向きもあるが、関係者の話を総合すると棋士がこれまで以上の成績を残すのではないかということである。

Bonanza(保木邦仁)は、2009年ソースコードを公開した。これは、ソフト製作者に多大の影響を齎した。
プログラムには、自身のメモ書きや注意書きが動作に影響しない形でコメントが記されているのが一般的だそうである。だが、Bonanzaには、そうしたものが殆どなかった。そして、格段に読み易く且つ素人くさいものであった。
Aperyの開発者は、男らしいプログラムで根性を感じると評した。
seleneの開発者は、細かい・真面目だと思った。
やねうら王もそのソースコードを解析後、ソフトを開発した。その後、人間が考えだした如何なる定跡も棋譜も搭載しない。従来のソフトの流れも汲まないソフトを目指すと宣言している。ソフトの機械学習は人間の棋譜を使っているのでその影響をゼロにしているわけではないが、何時かはその夢を叶えたいとしている。
現在、多くのソフトは、bonanzaメソッド(機械学習によって得られた評価関数)及びチェスのフリーソフトであるストックフィッシュ(日々、書き換えられている)を参考にした探索が車の両輪となっている。
ストックフィッシュは、チェス固有の処理を汎用的処理に置き換えているので、そのまま将棋ソフトにも使えるのである。つまり、彼らは知能つまり知的汎用エンジンを作ろうとしている。勝ったとか負けたとかのちっぽけなことではなく人間に役立つものを目指している。

今回、棋士はよく研究・理解し2戦2勝した。ソフトは今回の評価値の誤りに見られるれるように未だ、発展途上にあるが「神」に近づくのは、時間の問題であるようだ。
情報科学に於いては、将棋・チェス等ゲームに対しては必勝法が存在ことが数学的に証明されているそうである。
コンピュータ将棋協会会則には、目的はコンピュータ将棋を通じて文化の向上に寄与するとあり、同好会的集まりである。
そもそも、単に技術のみのコンピュータ将棋に対し、人間は精神的・肉体的ハンディがある。共通の土俵に上がることには無理がある。
現時点がFINALと称するように最後とするのが賢明であろう。
見るファンとしては、完璧な棋譜も感激するが、3月20日の王将戦第六局のような互いに人間的弱点を曝け出した将棋も共感できる。そして、ソフト作成者もチェスのような知的汎用エンジンを目指して欲しい。
斎藤、永瀬両棋士からは、精進・根性・度胸といった忘れられつつある言葉を想い起こさせてもらい且つ溜飲を下げた。ありがとう。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年3月28日に日本でレビュー済み
新書ということで、いわゆる「コンピュータ将棋」の技術的な専門書のようなものを期待される方は、当てが外れるのではないかと思います。また「将棋」そのものに関心が強い方にも、あまりお勧めできる内容とは思えません。
それよりも、本書の最大の見所は「コンピュータ将棋」の一大イベントである「将棋電王戦」に関わる人々、中でもほかではあまり注目されることのない将棋ソフトウェア開発者の方々に光が当てられている点だと思います。その方面の取材は詳しく、開発者の方々の「身の上話」といった内容にまで及んでいます。ですので、それらに関心のある方には、打って付けの良書となるのは間違いないと思います。
しかし一方で、それ以外の点では一抹の物足りなさを感じたのは私だけでしょうか?というのも、聞くところによりますと、この著者の方は第3回電王戦の際に、ご自身のツイッターで「夕方になって連盟関係者から、『いろいろけじめがついていないので、(電王戦会場の)控え室にいるのは遠慮してほしい』と言われて退出」などと書かれているように、一定の制限の下に取材を行われているようです。そういった事情も相まっての、この内容なのかなと邪推してしまいました。
兎にも角にも、この界隈に出入りする人間のリアルな姿が映し出された一冊ではないかと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者自身将棋の腕は大したことがないらしい。プロの将棋指しとコンピュータ将棋プログラムの開発に血道をあげるオタクとの対決が一般人の目線で描写されている。読後に形容しがたい感動が残る名著。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年3月27日に日本でレビュー済み
いかにも電王戦FINALに間に合わせました、という印象を受ける刊行タイミングが残念。当然電王戦FINALの結果は載っていないので、来年見たら古い本に見えてしまうだろう。1年かけてかまわないので、電王戦FINALの結果を踏まえた改訂版に期待したい。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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