普段SFをあまり読まない私が楽しめるだろうかという思いがありましたが、杞憂に終わりました。
語り口は軽快で、敷居が高くない。
その証拠に、めくったら出てくるのは「はんだづけカフェ」「ハーレクイン」「どうぶつのもり」というワード。
50本のエッセイはすべて読み切り2ページ。
SFに限らず、池澤さんが膨大な読書量を誇るのは業界の内外で広く知られているので
意識してライトな読者も手に取りやすいものにしているに違いない、と読みました。
…とは言ったものの、いま挙げたワードだって結局はSFに関連づけるのだから
これはもう、力業というか愛のなせることと言うほかありません。
(挙句が「きのこ」なのだから、どんな衒学的な文章よりSF的要素が深い…?)
その一方で、全体の1/4を用語集が占めるという構成もニクく、ヘビー/ライトなファンを問わず
「SFっていいでしょ!?」の熱いメッセージを投げかけてきます。
時おり覗くのは、SF者にかぎらず読書人が減りゆくことへの寂寥、でも失くさない希望…それから、家族への愛。
そうしたものすべてを合わせ、余韻を残す読ませる文章になっています。
イラスト担当のcocoさんとの息がピッタリな連携もすばらしい。
どの回のカットと4コマもユーモアと詩情にあふれており、時おり『早川さん』がスタンドのごとく出演するのもまたお約束。
『今日の早川さん』CDのお仕事がご縁で生まれたお2人の出会いが共著という形に結実したのは感慨深い。
1つ気になるところも。並み居るSF作家を挙げられるなか、ヴォネガットに触れていないのは偶然?
連載はSFマガジンで続いているので続刊を願っています。
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SFのSは、ステキのS (早川書房) Kindle版
池澤春菜は声優である。しかしてその実態は、SFを始めとする趣味への道まっしぐらのオタク女子であり、なんぴともその行動を阻むことはできないのだ。SFマガジン連載時のcocoのマンガに加え五百項目に及ぶ「ステキな用語集」を書き下ろしたエッセイ集。
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2016/5/25
- ファイルサイズ57414 KB
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- 販売: Amazon Services International LLC
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商品の説明
出版社からのコメント
人気声優・池澤春菜の信じがたい日常と非日常をつづったエッセイ集。
星雲賞受賞希望!!
SFマガジン連載時のマンガに加え、用語解説を大量に書き下ろし!
こんな風に育てたつもりはないが、SF界の彼方にワープして去った娘の後ろ姿を電波望遠鏡で見る今日このごろ。──池澤夏樹氏推薦!
星雲賞受賞希望!!
SFマガジン連載時のマンガに加え、用語解説を大量に書き下ろし!
こんな風に育てたつもりはないが、SF界の彼方にワープして去った娘の後ろ姿を電波望遠鏡で見る今日このごろ。──池澤夏樹氏推薦!
著者について
ギリシャ生まれ。声優、歌手、エッセイスト。声優として『ケロロ軍曹』『とっとこハム太郎』など数多くの作品に出演。また「本の雑誌」「SFマガジン」「ロボコンマガジン」に連載を持つなど、文筆家としても活躍中。本を年間300冊以上読破する活字中毒者でもある。日本SF作家クラブ会員。父は作家・池澤夏樹、祖父は作家・福永武彦。
登録情報
- ASIN : B01G8IVROA
- 出版社 : 早川書房 (2016/5/25)
- 発売日 : 2016/5/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 57414 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 339ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 251,054位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 4,874位エッセー・随筆 (Kindleストア)
- - 6,868位近現代日本のエッセー・随筆
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ最初の数ページだが、文章が平易で非常に読みやすい。
四コママンガも面白いが、そっちのほうは〝クトゥルフ〟御大の絵柄で、なぜか〝這い寄る〟と書かれていたりと、コアなファンから見ればツッコミ放題かも知れないが、入門書としては最適だろう。
私自身、〝狭義〟のSFにはさして興味がなかった。だが、この本は〝広義〟のSFについて書かれている様子。
残念ながら漫画やアニメには触れられていない(『超人ロック』『トップをねらえ!』など)には触れられていないが、まあ仕方がないだろう。
タイトルのパロディ元のブラッドベリの本についても、まだ触れられていない。ただ若桜木先生いわく、ブラッドベリは狭義ではSFではないらしいが。
とにもかくにも入門書としては最適! この値段ならお買い得だと私は思う。
追記 中盤まで読んだが……。まさか、冒頭の展開のまま(悪い意味で)ほとんど書いている内容が変わらないとは思わなかった。そりゃ、四分の一が用語説明になっているらしいが仕方がないだろう。星を二つ削った。ただのファン・ブックだろうか。
追記 終盤に入ってテコ入れが入ったか、心境が変わったか、エッセイらしく面白くなってきている。なので星一つプラス。
四コママンガも面白いが、そっちのほうは〝クトゥルフ〟御大の絵柄で、なぜか〝這い寄る〟と書かれていたりと、コアなファンから見ればツッコミ放題かも知れないが、入門書としては最適だろう。
私自身、〝狭義〟のSFにはさして興味がなかった。だが、この本は〝広義〟のSFについて書かれている様子。
残念ながら漫画やアニメには触れられていない(『超人ロック』『トップをねらえ!』など)には触れられていないが、まあ仕方がないだろう。
タイトルのパロディ元のブラッドベリの本についても、まだ触れられていない。ただ若桜木先生いわく、ブラッドベリは狭義ではSFではないらしいが。
とにもかくにも入門書としては最適! この値段ならお買い得だと私は思う。
追記 中盤まで読んだが……。まさか、冒頭の展開のまま(悪い意味で)ほとんど書いている内容が変わらないとは思わなかった。そりゃ、四分の一が用語説明になっているらしいが仕方がないだろう。星を二つ削った。ただのファン・ブックだろうか。
追記 終盤に入ってテコ入れが入ったか、心境が変わったか、エッセイらしく面白くなってきている。なので星一つプラス。
2016年6月4日に日本でレビュー済み
あまりレビューというものは書かないのだが、これはいい!何より感じたのは『親しみやすさ』だと思う。
著者の池澤春菜さんは声優としての印象が昔から強かった(特に『マリア様が見てる』の島津が強烈に)のだが、SFに対する、いや本に対する愛情がその軽快な語り口からも感じられる。
そして『SF』というジャンルは、読んでいても正直取っ付きにくいと思う人は多いはず。そんな人にとって池澤さんの語り口は、我々読者の立場にとても近い。
SFに興味はあるけどなかなか手が出しにくい人、池澤さんのファンな人。その他SFを読みたいと思ってる人には入門としては何より最適だ。
私自身は国内SF(小松左京、筒井康隆、星新一etc)を読むことが多かった為か海外SFに関しては恥ずかしながら詳しくない。それでもハインラインやディック、ギブスンと好きな作家も多い中、また海外に目を向けてみようと思えた良い機会になった。(でも今手元には上田早夕里氏の『深紅の碑文』だったりするw)
著者の池澤春菜さんは声優としての印象が昔から強かった(特に『マリア様が見てる』の島津が強烈に)のだが、SFに対する、いや本に対する愛情がその軽快な語り口からも感じられる。
そして『SF』というジャンルは、読んでいても正直取っ付きにくいと思う人は多いはず。そんな人にとって池澤さんの語り口は、我々読者の立場にとても近い。
SFに興味はあるけどなかなか手が出しにくい人、池澤さんのファンな人。その他SFを読みたいと思ってる人には入門としては何より最適だ。
私自身は国内SF(小松左京、筒井康隆、星新一etc)を読むことが多かった為か海外SFに関しては恥ずかしながら詳しくない。それでもハインラインやディック、ギブスンと好きな作家も多い中、また海外に目を向けてみようと思えた良い機会になった。(でも今手元には上田早夕里氏の『深紅の碑文』だったりするw)
2016年6月2日に日本でレビュー済み
エッセイ・コラム本としては、可もなく不可もなくという感じで、無難な感じというか、特徴がないというか。
この人は、お嬢様育ちなのか文章に毒がなく、いわゆる皮肉や批判的な文章が嫌いな人にはお勧めですが、
自身が言うほどオタクではなく、SF的な要素も広く浅くなので、なんとなく物足りません。
この人は、お嬢様育ちなのか文章に毒がなく、いわゆる皮肉や批判的な文章が嫌いな人にはお勧めですが、
自身が言うほどオタクではなく、SF的な要素も広く浅くなので、なんとなく物足りません。
2016年7月3日に日本でレビュー済み
SF病に侵されてほぼSFのことだけ考えて毎日暮らしている楽しい女子のエッセイです。ですが、本好きには共感できる記載が多く、また、解説も楽しく分かりやすく各用語についているのでSFに詳しくない人が読んでも、面白いです。SF好きが読んだら細かいところもすっごい面白いと思います。全話内容とリンクした4コマ漫画がついていて、ペットの犬もレギュラー出演していて素晴らしいです。オタクである自分、SF者である自分を全肯定していて、自分が読みたいのはこういう本です!っていう、SF欲望全開姿勢が最高です。