プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,663¥1,663 税込
発送元: Amazon 販売者: quickshop 横浜店
¥1,663¥1,663 税込
発送元: Amazon
販売者: quickshop 横浜店
¥57¥57 税込
配送料 ¥350 5月29日-30日にお届け
発送元: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。 販売者: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。
¥57¥57 税込
配送料 ¥350 5月29日-30日にお届け
発送元: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。
販売者: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。
OK
掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集 単行本 – 2019/7/10
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,663","priceAmount":1663.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,663","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"ueOkBUqFQS6dZRIJn82QSdxPrJUp4L51px24RItU3WJb7C9pdwtt6QZTF8T3sx7YkASvG3aRsqBXWPxBbD3uVI2qviYpxOOTr0NL7vBC355FLAp3MGBfiwLzMNeGzH8lGa5MtsMXsxz8kOda%2B3cP66U0jpZe5NVBfy%2BCq32PWvkishlpyC0NpBQ3STcR%2B0mm","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥57","priceAmount":57.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"57","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"ueOkBUqFQS6dZRIJn82QSdxPrJUp4L510OJSDwTsjtCUzL64IhiRNQDn%2BhZFOr%2BEYM7Fi%2Bor95psRfF98obnzEH1zC7rDv3aveWil%2ByWCmT7xveH%2BjmM3sTxLzrqkCm9AWp87n%2BNrBVz8Yu3sHodh3A%2FSmIVD%2Fedjp8QKYt55MZUoIDZKHdoFg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位。
第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位。
「アメリカ文学界最後の秘密」と呼ばれたルシア・ベルリン、初の邦訳作品集!
メディア、SNSで大反響!
朝日、日経、読売、毎日、東京、中日、北陸中日、北海道、河北新報、信濃毎日、京都、共同、週刊文春、週刊新潮、週刊朝日、文藝春秋、GINZA、MORE、FIGAR JAPON、VOGUE JAPAN、ELLE JAPON、クロワッサン、婦人公論、ミセス、本の雑誌、POPEYE、本の雑誌、mi-mollet、現代ビジネス、クーリエ・ジャポン、本の雑誌、図書新聞、週刊読書人、文藝、すばる、小説すばる、波、本、RKBラジオ、NHKラジオ深夜便、TOKYO FM。 J-WAVE……。「ダ・ヴィンチ」の「ひとめ惚れ大賞」受賞!
2013年にノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローや、短篇の名手レイモンド・カーヴァー、日本で近年人気が高まっているリディア・デイヴィスなどの名だたる作家たちに影響を与えながら、寡作ゆえに一部のディープな文学ファンにのみその名を知られてきた作家、ルシア・ベルリン。
2004年の逝去から10年を経て、2015年、短篇集A Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、The New York Times Book Reviewはじめ、その年の多くのメディアのベスト本リストに選ばれました。
本書は、同書から岸本佐知子がよりすぐった24篇を収録。
この一冊を読めば、世界が「再発見」した、この注目の作家の世界がわかります!
このむきだしの言葉、魂から直接つかみとってきたような言葉を、
とにかく読んで、揺さぶられてください
――岸本佐知子「訳者あとがき」より
彼女の小説を読んでいると、自分がそれまで何をしていたかも、
どこにいるかも、自分が誰かさえ忘れてしまう。
――リディア・デイヴィスによる原書序文「物語こそがすべて」(本書収録)より
毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。
夜明けにふるえる足で酒を買いに行くアルコール依存症のシングルマザー(「どうにもならない」)。
刑務所で囚人たちに創作を教える女性教師(「さあ土曜日だ」)。……
自身の人生に根ざして紡ぎ出された奇跡の文学。
第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位。
「アメリカ文学界最後の秘密」と呼ばれたルシア・ベルリン、初の邦訳作品集!
メディア、SNSで大反響!
朝日、日経、読売、毎日、東京、中日、北陸中日、北海道、河北新報、信濃毎日、京都、共同、週刊文春、週刊新潮、週刊朝日、文藝春秋、GINZA、MORE、FIGAR JAPON、VOGUE JAPAN、ELLE JAPON、クロワッサン、婦人公論、ミセス、本の雑誌、POPEYE、本の雑誌、mi-mollet、現代ビジネス、クーリエ・ジャポン、本の雑誌、図書新聞、週刊読書人、文藝、すばる、小説すばる、波、本、RKBラジオ、NHKラジオ深夜便、TOKYO FM。 J-WAVE……。「ダ・ヴィンチ」の「ひとめ惚れ大賞」受賞!
2013年にノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローや、短篇の名手レイモンド・カーヴァー、日本で近年人気が高まっているリディア・デイヴィスなどの名だたる作家たちに影響を与えながら、寡作ゆえに一部のディープな文学ファンにのみその名を知られてきた作家、ルシア・ベルリン。
2004年の逝去から10年を経て、2015年、短篇集A Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、The New York Times Book Reviewはじめ、その年の多くのメディアのベスト本リストに選ばれました。
本書は、同書から岸本佐知子がよりすぐった24篇を収録。
この一冊を読めば、世界が「再発見」した、この注目の作家の世界がわかります!
このむきだしの言葉、魂から直接つかみとってきたような言葉を、
とにかく読んで、揺さぶられてください
――岸本佐知子「訳者あとがき」より
彼女の小説を読んでいると、自分がそれまで何をしていたかも、
どこにいるかも、自分が誰かさえ忘れてしまう。
――リディア・デイヴィスによる原書序文「物語こそがすべて」(本書収録)より
毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。
夜明けにふるえる足で酒を買いに行くアルコール依存症のシングルマザー(「どうにもならない」)。
刑務所で囚人たちに創作を教える女性教師(「さあ土曜日だ」)。……
自身の人生に根ざして紡ぎ出された奇跡の文学。
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2019/7/10
- 寸法13.6 x 2.2 x 19.3 cm
- ISBN-104065119294
- ISBN-13978-4065119297
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集
¥1,663¥1,663
最短で5月28日 火曜日のお届け予定です
残り4点 ご注文はお早めに
¥2,640¥2,640
最短で5月28日 火曜日のお届け予定です
残り10点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
ルシア・ベルリン
Lucia Berlin
1936年アラスカ生まれ。鉱山技師だった父の仕事の関係で幼少期より北米の鉱山町を転々とし、成長期の大半をチリで過ごす。3回の結婚と離婚を経て4人の息子をシングルマザーとして育てながら、高校教師、掃除婦、電話交換手、看護師などをして働く。いっぽうでアルコール依存症に苦しむ。20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめ、77年に最初の作品集が発表されると、その斬新な「声」により、多くの同時代人作家に衝撃を与える。90年代に入ってサンフランシスコ郡刑務所などで創作を教えるようになり、のちにコロラド大学准教授になる。2004年逝去。レイモンド・カーヴァー、リディア・デイヴィスをはじめ多くの作家に影響を与えながらも、生前は一部にその名を知られるのみであったが、2015年、本書の底本となるA Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、多くの読者に驚きとともに「再発見」された。
岸本 佐知子
翻訳家。訳書にリディア・デイヴィス『話の終わり』『ほとんど記憶のない女』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、スティーブン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など多数。編訳書に『変愛小説集』『楽しい夜』『居心地の悪い部屋』ほか、著書に『なんらかの事情』ほか。2007年、『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞。
Lucia Berlin
1936年アラスカ生まれ。鉱山技師だった父の仕事の関係で幼少期より北米の鉱山町を転々とし、成長期の大半をチリで過ごす。3回の結婚と離婚を経て4人の息子をシングルマザーとして育てながら、高校教師、掃除婦、電話交換手、看護師などをして働く。いっぽうでアルコール依存症に苦しむ。20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめ、77年に最初の作品集が発表されると、その斬新な「声」により、多くの同時代人作家に衝撃を与える。90年代に入ってサンフランシスコ郡刑務所などで創作を教えるようになり、のちにコロラド大学准教授になる。2004年逝去。レイモンド・カーヴァー、リディア・デイヴィスをはじめ多くの作家に影響を与えながらも、生前は一部にその名を知られるのみであったが、2015年、本書の底本となるA Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、多くの読者に驚きとともに「再発見」された。
岸本 佐知子
翻訳家。訳書にリディア・デイヴィス『話の終わり』『ほとんど記憶のない女』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、スティーブン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など多数。編訳書に『変愛小説集』『楽しい夜』『居心地の悪い部屋』ほか、著書に『なんらかの事情』ほか。2007年、『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2019/7/10)
- 発売日 : 2019/7/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 322ページ
- ISBN-10 : 4065119294
- ISBN-13 : 978-4065119297
- 寸法 : 13.6 x 2.2 x 19.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 95,438位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,701位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2024年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私としては限りなく星3.5というところ。
本書を読み始めて最初に感じたのは、私が全く知らない社会を描いているのだな、という事だった。従って、私には文章の意味がわからず、無味乾燥な、著者の極めて個人的な印象を率直につづった本だと思った。
或る程度読み進むと、なんだか映画の中のシーンを見ているような気分がしてきた。よくあるハリウッド発の映画の中のメキシコ人や先住民が出てくるシーン。あるいは、オスカー・ルイス著のドキュメンタリー「貧困の文化」のような世界である。
文章が頭の中で映像に変換されはじめると、急に「妙」なリアリティを感じるようになる。「妙」なのである。著者が自らの人生体験で小説の大部分を作り、それ以外の架空の部分が強く感じられる。リアルな部分があまりにもリアルな分、架空の部分が相対的に幻想的すぎて、一気に物語をおとぎ話にしているように私には感じられる。ここが評価に困った点である。
もう一つ評価に困った点は、著者は作品の社会背景について何の説明もしていないことである。説明がないので、著者と似た体験を持たない人には理解のしようがないのである。私の場合は映画やドキュメンタリーから推測を行ったが、それすら知らない人には理解のしようがないだろう。その意味で、これは果たして優れた小説なのだろうかという疑問が残る(いや、ある意味、優れてはいないのだ)。
本書では奇異な人生を送った著者がその気持ちを作品に込めたのであるが、似たような例を挙げれば "Molly's Game"がある。こちらの小説の主人公もとんでもなく珍奇な人生を送ったが、こちらの小説は、その状況を第三者が分かるように充分説明している。だからこそ、"Molly's Game"は小説としても映画としても多くの支持を得たのだと私は思う。
以上述べたように、本書は物語としての一貫した語り口~絵画で言えば色調~をやや欠いており、また、読者にとって理解の助けとなる記述に乏しく、結果として、著者が『知る人ぞ知る』程度にとどまったことを私は妥当なことだと思う。
もし本書を読みたい人がおられるなら、まず、あとがきから読むこと、短編は掲載順に読まず、主人公の年齢が低いものほど先に読むこと、メキシコやU.S先住民について或る程度の知識を先に得ておくことをお勧めする。
本書を読み始めて最初に感じたのは、私が全く知らない社会を描いているのだな、という事だった。従って、私には文章の意味がわからず、無味乾燥な、著者の極めて個人的な印象を率直につづった本だと思った。
或る程度読み進むと、なんだか映画の中のシーンを見ているような気分がしてきた。よくあるハリウッド発の映画の中のメキシコ人や先住民が出てくるシーン。あるいは、オスカー・ルイス著のドキュメンタリー「貧困の文化」のような世界である。
文章が頭の中で映像に変換されはじめると、急に「妙」なリアリティを感じるようになる。「妙」なのである。著者が自らの人生体験で小説の大部分を作り、それ以外の架空の部分が強く感じられる。リアルな部分があまりにもリアルな分、架空の部分が相対的に幻想的すぎて、一気に物語をおとぎ話にしているように私には感じられる。ここが評価に困った点である。
もう一つ評価に困った点は、著者は作品の社会背景について何の説明もしていないことである。説明がないので、著者と似た体験を持たない人には理解のしようがないのである。私の場合は映画やドキュメンタリーから推測を行ったが、それすら知らない人には理解のしようがないだろう。その意味で、これは果たして優れた小説なのだろうかという疑問が残る(いや、ある意味、優れてはいないのだ)。
本書では奇異な人生を送った著者がその気持ちを作品に込めたのであるが、似たような例を挙げれば "Molly's Game"がある。こちらの小説の主人公もとんでもなく珍奇な人生を送ったが、こちらの小説は、その状況を第三者が分かるように充分説明している。だからこそ、"Molly's Game"は小説としても映画としても多くの支持を得たのだと私は思う。
以上述べたように、本書は物語としての一貫した語り口~絵画で言えば色調~をやや欠いており、また、読者にとって理解の助けとなる記述に乏しく、結果として、著者が『知る人ぞ知る』程度にとどまったことを私は妥当なことだと思う。
もし本書を読みたい人がおられるなら、まず、あとがきから読むこと、短編は掲載順に読まず、主人公の年齢が低いものほど先に読むこと、メキシコやU.S先住民について或る程度の知識を先に得ておくことをお勧めする。
2022年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どうも文体になじめず、情景が頭に入ってこなくて目がすべってしまう話が多かったです。
そんななかでも気に入ったのは「いいと悪い」「沈黙」「さあ土曜日だ」「巣に帰る」
などの後半に収録された作品でした。
なかでも「さあ土曜日だ」はとても良かったです。
多くの話がラスト数行で胸を打つのですが、そこに至るまでが結構退屈でした。
我慢しなければ読み進められない具合いのものもそれなりにありました。
内容が似てるというわけではないけど、
読んでいる最中なぜだか武田百合子の文が頭に浮かびました。
そんななかでも気に入ったのは「いいと悪い」「沈黙」「さあ土曜日だ」「巣に帰る」
などの後半に収録された作品でした。
なかでも「さあ土曜日だ」はとても良かったです。
多くの話がラスト数行で胸を打つのですが、そこに至るまでが結構退屈でした。
我慢しなければ読み進められない具合いのものもそれなりにありました。
内容が似てるというわけではないけど、
読んでいる最中なぜだか武田百合子の文が頭に浮かびました。
2024年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もっと読まれていい作者だと思います
アリスマンローが好みならぜひ
アリスマンローが好みならぜひ
2023年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ニューヨーカー」から上梓された作品のような、洒落た表紙。
モデルではなくルシア・ベルリンの姿。
煙草を手にとり、屈託があるのかないのか、にわかには判らぬ笑みを浮かべて
いる。煙草が似合う人だったのだろう。この作品集の中にも煙草は登場する。
リズミカルな独白で情景を描写し、それが読者の想像力をかき立てるような文
体。読むとすっと文章の中に入り込んでしまい、ベルリンが次々に出してくる単
語が頭の中で踊るようだ。
こんな不思議な文章は読んだことがない。
ベルリンの作品から心理描写を除いたら、ヘミングウェイの短編と同じような
味がするのではないかと思った。
ストーリーもさほどの起伏がある訳でもないのにが、最後の〆がよく効いてい
る作品が多い。ごく短い物語(平均すれば15ページほどか)であるが、内容が
薄いことはない。「心が二つある大きな川」(ヘミングウェイの名作短編)がいく
つもあるような気になる。
作家が表現する感情や思いをレビューすることなど実に難しい。この意味でベ
ルリンは難解な作家とも言える。
おそらく本書収載のリディア・ディビスという人の、ベルリンの作品に対する
評価をよむことが一番いい。
リディアはベルリンの作品の特質をいくつか述べている。
「緩急のある文体」。文のリズムは急に展開するかと思うと、最後には後味をさ
ほど残さないが、ストンとおちる結末が待っている。
そして、「言葉そのもの」。翻訳してしまうと原文の持つ語感は損なわれてしま
うとだろうが、本書の訳は素晴らしい(と思う)。おそらくは直訳であることを
基本としているのだろうが、よく意味が通じる。
最後に、「サプライズに満ちていること」。短い文章の中できちんと起承転結が
ある。
ベルリンの作品は彼女の死後の息子の言葉では、「母は本当にあったことを書
いた。完全に事実ではないにせよ、当たらずといえども遠からずだった」。
しかしある「事実」(と思ったこと)から、その事実に内包される具体物を提出
するのは、まさしく作家にしかできぬ芸当だろう。
ある事実の本質を、鋭く一つの具体物やその時の会話で構成する、その腕は見事
だ。
一つ一つの作品について書こうと思いつつ、途中で断念した。
やはり「一語一語を揺るがせにしない作家の作品」は、一部を抜き出して評価す
ることなどできなかった。
とにかく一読を。
モデルではなくルシア・ベルリンの姿。
煙草を手にとり、屈託があるのかないのか、にわかには判らぬ笑みを浮かべて
いる。煙草が似合う人だったのだろう。この作品集の中にも煙草は登場する。
リズミカルな独白で情景を描写し、それが読者の想像力をかき立てるような文
体。読むとすっと文章の中に入り込んでしまい、ベルリンが次々に出してくる単
語が頭の中で踊るようだ。
こんな不思議な文章は読んだことがない。
ベルリンの作品から心理描写を除いたら、ヘミングウェイの短編と同じような
味がするのではないかと思った。
ストーリーもさほどの起伏がある訳でもないのにが、最後の〆がよく効いてい
る作品が多い。ごく短い物語(平均すれば15ページほどか)であるが、内容が
薄いことはない。「心が二つある大きな川」(ヘミングウェイの名作短編)がいく
つもあるような気になる。
作家が表現する感情や思いをレビューすることなど実に難しい。この意味でベ
ルリンは難解な作家とも言える。
おそらく本書収載のリディア・ディビスという人の、ベルリンの作品に対する
評価をよむことが一番いい。
リディアはベルリンの作品の特質をいくつか述べている。
「緩急のある文体」。文のリズムは急に展開するかと思うと、最後には後味をさ
ほど残さないが、ストンとおちる結末が待っている。
そして、「言葉そのもの」。翻訳してしまうと原文の持つ語感は損なわれてしま
うとだろうが、本書の訳は素晴らしい(と思う)。おそらくは直訳であることを
基本としているのだろうが、よく意味が通じる。
最後に、「サプライズに満ちていること」。短い文章の中できちんと起承転結が
ある。
ベルリンの作品は彼女の死後の息子の言葉では、「母は本当にあったことを書
いた。完全に事実ではないにせよ、当たらずといえども遠からずだった」。
しかしある「事実」(と思ったこと)から、その事実に内包される具体物を提出
するのは、まさしく作家にしかできぬ芸当だろう。
ある事実の本質を、鋭く一つの具体物やその時の会話で構成する、その腕は見事
だ。
一つ一つの作品について書こうと思いつつ、途中で断念した。
やはり「一語一語を揺るがせにしない作家の作品」は、一部を抜き出して評価す
ることなどできなかった。
とにかく一読を。
2023年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ほとんどの作品、幸せとは言えない生活が描かれている。のに、面白い。思わずくすっと笑ってしまうところもある。
語り手は作者自身かと思うのだが、作者も、不幸をけっこう楽しんでいるようにも感じる。ドラマチックな悲劇未満の不幸にも人生の妙味を見つけ汲みだす名人と思う。
語り手は作者自身かと思うのだが、作者も、不幸をけっこう楽しんでいるようにも感じる。ドラマチックな悲劇未満の不幸にも人生の妙味を見つけ汲みだす名人と思う。
2023年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
TVで紹介され購入しました。
読み応えありました。
読み応えありました。
2022年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原文がわるいのか翻訳が悪いのか、英語ができない自分が批評するのは気が引けるが。それでも何となく、内容に合わないセリフや言い回しなどを読んでいると、ヤフーの自動翻訳を読まされている感がある。最近の翻訳者のなかには実際に自動翻訳で訳しながら、手直ししている人もいるそうだ。こうした文学作品には地域的な言い回しや慣用句などもあり、想像以上に大変なものと思う。ある意味で翻訳された作品は、もう一つの作品だといえる。この翻訳者にこの本の翻訳は無理なのだろう。