本書は、米国の戦略家アンドリュー・マーシャルの業績がどのような経緯を経て形成された
かを、彼をよく知る著者らが伝記スタイルで記述したものである。
米国の国家中枢で戦略を提示するような人というのは、東部の名門アイビーリーグの大学を
首席で卒業したエリートであるに違いない・・、と思いきや、
アンドリュー・マーシャルなる人物は、日本で言えば工業高専(本書では”高校”と訳出)卒
であることに、まず驚いた。
彼は航空機部品工場の機械工として、そのキャリアをスタートさせ、戦後創立された空軍の
シンクタンク、RAND研究所に統計の専門家として採用される。
ここで二度目の驚きを評者は覚えた。
マーシャルはキャリアの初期に、シカゴ大大学院に籍を置いていたとはいえ、RANDの
ようなエリート組織が、博士号を持たない人物を採用するというのは、米国では例外である。
本書では、マーシャルが極めて優秀な上に、採用面接で気に入られたことをその理由として
いるが、単に優秀な者なら、彼以上に高学歴の者は多数いたはずである。
面接者との相性が良かったのであろうか。
RANDに就職後、マーシャルは、知的刺激を与えてくれる同僚や良き上司に恵まれ、
その”戦略の才能”を伸ばしていく。彼が追及したテーマは、「ソ連との冷戦にいかにして
勝利するか。」という戦略を提示することにつきる。
ただし、素晴らしい戦略も、それを採用してくれる政治家がいてこそ、である。本書では、
マーシャルの献策を採用してくれる政治家が、いない時期もあったことが記されている。
しかしマーシャルは声高に主張することもなく、採用してくれる政治家が現れるまで待つ。
見解の違う政治家と争うことはない。
彼は目立つことを良しとしない人物であり、その才覚が、関係者以外に知られることは
なかった。ここが「ペンタゴンのヨーダ」と呼ばれる所以でもある。RPGで言えば
「森の賢者」のような印象を評者は持った。
国防総省に、自分のために作られたような部署「総合評価局」が設置され、マーシャルは
52歳にして、いよいよ米国の対ソ連戦略の中枢に座ることになったが、そこで提示した対抗策が
本書のハイライトである。詳細は本書5,6,7章、特に7章をお読み頂きたい。
その具体的戦略については、まさに孫子の「敵を知り己を知れば百戦危うからず。」及び
「戦わずして勝つを上策とする。」を、具体化したような策であることに、評者は三度目の驚きを
覚えた。洋の東西を問わず、真に優れた戦略家は同じ思考を有するらしい。
本書はマーシャル自身の具体的な思考プロセスが述べられていないのが残念であるが、読んでみて
得るものは大きい。

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帝国の参謀 アンドリュー・マーシャルと米国の軍事戦 略 単行本 – 2016/4/14
「軍務に就いたことは一度もないのだが、マーシャルはまさに『冷戦の戦士』だった。戦略家として、国防に携わる政府高官の助言者としてのキャリアは、米ソが対立した冷戦時代から中国の台頭、イスラム過激派の出現にいたる長期に及ぶ。 2015年に公職を退いたときには、冷戦を経験した世代の最後の1人だった。」(日本語版への序文) アンドリュー・マーシャルは「ペンタゴン(米国防総省)のヨーダ」と呼ばれた稀代の戦略家。ペンタゴンの総合評価室 (ONA)を率いて、40年以上にわたって対ソ戦略から今日の対アジア、対中戦略をデザインしてきた。マーシャルの 軌跡を通して米国の世界戦略の変遷を描いた。
- 本の長さ504ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2016/4/14
- 寸法19 x 13.6 x 3.7 cm
- ISBN-104822251497
- ISBN-13978-4822251499
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商品の説明
著者について
アンドリュー・クレピネヴィッチ 国防政策アナリスト。NPOの独立系シンクタンク、Center for Strategic and Budgetary Assessments(CSBA)代表。米国防総省のネットアセスメント室(ONA)でアンドリュー・マー シャルの下で働く。ハーバード大学でPh.D。マーシャルの「軍事における革命」(RMA)に影響 を与えた論文を執筆。著書にThe Army and Vietnam 、 7 Deadly Scenarios。 バリー・ワッツ CSBAのシニア・フェロー。国防総省に勤務、計画分析評価局(PA&E)ディレクターなどを歴任。 著書にClausewitzian Friction and Future War.
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2016/4/14)
- 発売日 : 2016/4/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 504ページ
- ISBN-10 : 4822251497
- ISBN-13 : 978-4822251499
- 寸法 : 19 x 13.6 x 3.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 84,321位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 74位戦略・戦術
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカの軍事及び経済学的戦略について実に参考になりました。ネットアセスメントという方法を駆使してCIAにも勝るほどの分析力を発揮できています。超一流の経済学者や物理学者なども参加していることだけでなく、アンドリュウ・マーシャルの私心のない活躍が政権の交代にも影響されることなく続けられてきていることに感銘を受けました。日本では各党独自のあまり根拠のない政策が提唱されていますが、このような研究所があったら、もっと真面目な政策立案がなされるのではないかと思っています。
2020年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相手に経済的負担を強いる戦略。
日本には存在しない機関。
こういった生きるための知恵を早く持ってほしいものです。
日本には存在しない機関。
こういった生きるための知恵を早く持ってほしいものです。
2016年5月29日に日本でレビュー済み
昨年に退職するまで、四半世紀にわたり米国防総省(ペンタゴン)の「相対評価局」という戦略策定部署を率いて冷戦における対ソ連戦略の中枢を担いた戦略家の、足跡をたどる大著。
・冷戦史、特に米国の対ソ戦略の変遷
・軍隊とイノベーション
・対ソ戦略、コスト強制戦略
・戦争シミュレーション、システムアナリシスの考え方
などの視点から読むことができます。
はじめにで、著者たちは「これは個人の伝記ではない」と明記していますが、ほぼ時系列で彼の来歴とその活動が主軸に展開されていきます。
システムアナリシスという手法を用い、米国を優越しつつあると危惧されたソ連に対抗するための戦略をいかに作っていくか、またその基盤となる人材育成や組織づくりをいかに行ったか、が分かります。
最近のトピックでは、「エアシーバトル」と呼ばれる次世代作戦構想を策定したことで有名になったCSBAというシンクタンクがありますが、その歴史や、それがどのような思想の下で活動し戦略を策定しているのか、も伺え知れました。
私自身数学には非常に弱いのですが、戦争シミュレーションの手法や定量分析の重要性の一片を知ることができたのは、非常に勉強になりました。
(これらの点はごく概説にとどまるため、実践的・専門的な内容を知るには他の専門書にあたる必要があります)
私見ですが、どちらかというと文系出身者が多くなる?戦略分野における、学際研究の必要性を感じます。
日本でも断片的に伝わってくる米国の戦略に関する概念や専門家が一本の線上に登場し、点と点が繋がるのも、本書の魅力の1つです。
アーロン・フリードバーグ(米中関係の研究者)、エリオット・コーエン(RMAを推進した元海軍大将)、クレピネビッチ(CSBAを率いる元陸軍将校)などの人材が彼のもとで育っており、人材発掘やコミュニティの形成がどのようになされるのか、についても興味深く読むことができました。
総じて、我が国の将来の安全保障にも極めて深いインプリケーションを持つ内容ではないかと思います。
(ただし、この本で具体的な指針が得られるわけではないですが。)
ちなみに著者の一人クレピネビッチは、元陸軍中佐で、ベトナム戦争にも参戦し、対ゲリラ戦に関する研究でPh.Dを取得、最近は前出のCSBAを率いてエアシーバトルと呼ばれる(古巣の陸軍にはたいそう評判の悪かった)次世代作戦構想の開発に尽力した、所謂学者軍人です。
物量だけでもマネーだけでもなく、こういった傑出した人材の存在(こそ)が超大国を支えているのであろうことにも、思いを致すひと時でした。
・冷戦史、特に米国の対ソ戦略の変遷
・軍隊とイノベーション
・対ソ戦略、コスト強制戦略
・戦争シミュレーション、システムアナリシスの考え方
などの視点から読むことができます。
はじめにで、著者たちは「これは個人の伝記ではない」と明記していますが、ほぼ時系列で彼の来歴とその活動が主軸に展開されていきます。
システムアナリシスという手法を用い、米国を優越しつつあると危惧されたソ連に対抗するための戦略をいかに作っていくか、またその基盤となる人材育成や組織づくりをいかに行ったか、が分かります。
最近のトピックでは、「エアシーバトル」と呼ばれる次世代作戦構想を策定したことで有名になったCSBAというシンクタンクがありますが、その歴史や、それがどのような思想の下で活動し戦略を策定しているのか、も伺え知れました。
私自身数学には非常に弱いのですが、戦争シミュレーションの手法や定量分析の重要性の一片を知ることができたのは、非常に勉強になりました。
(これらの点はごく概説にとどまるため、実践的・専門的な内容を知るには他の専門書にあたる必要があります)
私見ですが、どちらかというと文系出身者が多くなる?戦略分野における、学際研究の必要性を感じます。
日本でも断片的に伝わってくる米国の戦略に関する概念や専門家が一本の線上に登場し、点と点が繋がるのも、本書の魅力の1つです。
アーロン・フリードバーグ(米中関係の研究者)、エリオット・コーエン(RMAを推進した元海軍大将)、クレピネビッチ(CSBAを率いる元陸軍将校)などの人材が彼のもとで育っており、人材発掘やコミュニティの形成がどのようになされるのか、についても興味深く読むことができました。
総じて、我が国の将来の安全保障にも極めて深いインプリケーションを持つ内容ではないかと思います。
(ただし、この本で具体的な指針が得られるわけではないですが。)
ちなみに著者の一人クレピネビッチは、元陸軍中佐で、ベトナム戦争にも参戦し、対ゲリラ戦に関する研究でPh.Dを取得、最近は前出のCSBAを率いてエアシーバトルと呼ばれる(古巣の陸軍にはたいそう評判の悪かった)次世代作戦構想の開発に尽力した、所謂学者軍人です。
物量だけでもマネーだけでもなく、こういった傑出した人材の存在(こそ)が超大国を支えているのであろうことにも、思いを致すひと時でした。
2016年8月11日に日本でレビュー済み
半世紀近くアメリカの軍事戦略において(本書の言葉を借りるならば)黒子に徹してきた
アンドリュー・マーシャルの評伝です。
ネットアセスメント(総合戦略評価と訳されているが、解説によると米国でも「定義」が
定まってないとのこと。解説者による(相手と自分を比べての各種戦争遂行能力の)
差し引き相対評価という表現の方が分かりやすいと感じました。
・対ソ連
・冷戦終了後の世界
・軍事における革命
・現在(主に中国の台頭)
…という状況において、アメリカが軍事面でどうべきか?を、彼と彼に関係した人間の動きで
読ませる内容です。
(軍事面の専門的な話は、別を当たる方が良いようです。但し、著者によると「ネットアセスメント」に
関するものは、ほぼ秘密指定=開示不可扱いになっているとのこと)
アメリカの軍事戦略が、人的な面でどのようにして進められたのか?を知るには良い一冊だと
思います。
ただ、前知識がかなり必要な模様。そこら辺を知らない人間が読むには、厳しかったです。
興味あるから程度では手を出さない方が良いのでは?と感じました。
最後に。解説含めて本文460pぐらいあります。時間のない方&知らない世界だけど、チャレンジ
してみたい!という方は、最終章「結論」と、解説から読むことをお勧めします。
この2つで概要を掴んで、本文を読んだ方が、読みやすいのでは?と考えます。
アンドリュー・マーシャルの評伝です。
ネットアセスメント(総合戦略評価と訳されているが、解説によると米国でも「定義」が
定まってないとのこと。解説者による(相手と自分を比べての各種戦争遂行能力の)
差し引き相対評価という表現の方が分かりやすいと感じました。
・対ソ連
・冷戦終了後の世界
・軍事における革命
・現在(主に中国の台頭)
…という状況において、アメリカが軍事面でどうべきか?を、彼と彼に関係した人間の動きで
読ませる内容です。
(軍事面の専門的な話は、別を当たる方が良いようです。但し、著者によると「ネットアセスメント」に
関するものは、ほぼ秘密指定=開示不可扱いになっているとのこと)
アメリカの軍事戦略が、人的な面でどのようにして進められたのか?を知るには良い一冊だと
思います。
ただ、前知識がかなり必要な模様。そこら辺を知らない人間が読むには、厳しかったです。
興味あるから程度では手を出さない方が良いのでは?と感じました。
最後に。解説含めて本文460pぐらいあります。時間のない方&知らない世界だけど、チャレンジ
してみたい!という方は、最終章「結論」と、解説から読むことをお勧めします。
この2つで概要を掴んで、本文を読んだ方が、読みやすいのでは?と考えます。
2017年4月22日に日本でレビュー済み
ゲームチェンジャーであり、概念を生み出す人。そして、専門家を更なる高みへ導く者。
『冷戦のラストウォリアー』『ペンタゴンのヨーダ』という異名が紹介されていたが、個人的にはそう感じた。
勿論、彼の功績は『機密のため非公開』という壁、『難易度が高く、容易には理解出来ない』という壁でなかなか簡単に腑に落ちるものでは無いものの、
彼の『弟子』達の功績から想像することは出来る。
ああ、やはり『ペンタゴンのヨーダ』だったか。
合衆国(軍)という巨大組織が進路/方針を変えるには、当然のことながら複雑な手続きと長い時間がかかる。
よって、目先では無く、その先を見据えて『進路変更の指針』を事前に検討し、提示出来る彼の様な存在が極めて重要なのは理解出来る。
星1つ減は、とてもではないが全てを理解出来なかったから(^^;
『冷戦のラストウォリアー』『ペンタゴンのヨーダ』という異名が紹介されていたが、個人的にはそう感じた。
勿論、彼の功績は『機密のため非公開』という壁、『難易度が高く、容易には理解出来ない』という壁でなかなか簡単に腑に落ちるものでは無いものの、
彼の『弟子』達の功績から想像することは出来る。
ああ、やはり『ペンタゴンのヨーダ』だったか。
合衆国(軍)という巨大組織が進路/方針を変えるには、当然のことながら複雑な手続きと長い時間がかかる。
よって、目先では無く、その先を見据えて『進路変更の指針』を事前に検討し、提示出来る彼の様な存在が極めて重要なのは理解出来る。
星1つ減は、とてもではないが全てを理解出来なかったから(^^;
2016年6月2日に日本でレビュー済み
“ジュダイの騎士”とも“ペンタゴンのヨーダ”とも呼ばれ、40年間に渡り米軍の戦略策定に携わってきたアンドリュー・マーシャルの伝記です。米国では、民主党と共和党間での政権交代に際して、官庁の主要なポジションは入れ替わります。マーシャルは、政権交代に関係無く、敵と味方の戦力の掛け値なしの評価を行うネット・アセスメントという分野を確立し、その室長を長く務めることになります。
最大の功績は、旧ソ連の経済力の適正評価を行い、ソ連側に多大な軍事費負担を発生させる戦略を採用して自壊に導いたことでしょう。CIAはソ連のGNPは米国の5割程度と分析し軍事費負担は許容範囲としていましたが、マーシャルはGNP比で2~3割程度しかなく、かつGNPの40%も軍事費に使っていると見て、ソ連の防衛負担が膨大になるB1爆撃機の開発・配備といった戦略を推進し、冷戦での勝利に貢献します。一方で、米軍が実質惨敗したアフガニスタン、イラクでの非正規軍との戦いで果たした役割はあまり詳しく述べられていません。薫陶を受けた人が著者なので、ある程度割り引いて読む必要があるのかもしれません。
気になったのは、精密誘導兵器・ミサイル弾道弾の発達で、航空母艦を中心とした米国の海軍戦略は有効性を失っている可能性があるという指摘です。第二次世界大戦で確立した戦略ですが、さすがに賞味期限切れなのかもしれません。
元々は統計学の専門家ですが、歴史や文化にも通暁し、謙虚で、幅広く奥深い視野を持ったマーシャルは余人を持って変え難かったのでしょう。こうした、その時々の政権や官僚組織とは異なる視点を持っている人を大切にしてきた米国の懐の深さを感じさせる本でもあります。
最大の功績は、旧ソ連の経済力の適正評価を行い、ソ連側に多大な軍事費負担を発生させる戦略を採用して自壊に導いたことでしょう。CIAはソ連のGNPは米国の5割程度と分析し軍事費負担は許容範囲としていましたが、マーシャルはGNP比で2~3割程度しかなく、かつGNPの40%も軍事費に使っていると見て、ソ連の防衛負担が膨大になるB1爆撃機の開発・配備といった戦略を推進し、冷戦での勝利に貢献します。一方で、米軍が実質惨敗したアフガニスタン、イラクでの非正規軍との戦いで果たした役割はあまり詳しく述べられていません。薫陶を受けた人が著者なので、ある程度割り引いて読む必要があるのかもしれません。
気になったのは、精密誘導兵器・ミサイル弾道弾の発達で、航空母艦を中心とした米国の海軍戦略は有効性を失っている可能性があるという指摘です。第二次世界大戦で確立した戦略ですが、さすがに賞味期限切れなのかもしれません。
元々は統計学の専門家ですが、歴史や文化にも通暁し、謙虚で、幅広く奥深い視野を持ったマーシャルは余人を持って変え難かったのでしょう。こうした、その時々の政権や官僚組織とは異なる視点を持っている人を大切にしてきた米国の懐の深さを感じさせる本でもあります。
2018年3月27日に日本でレビュー済み
そんなにすごい人なら、アメリカの大きな失敗の一つであるベトナム戦争こ早期終結にも貢献できたのでは?それにもかかわらず、ベトナム戦争の記述はほぼ皆無?なぜ?なんか不都合なことでも有るのだろうか?
あんなに人命と資源と時間の無駄遣いをしてさんざん寄り道したにもかかわらず、冷戦にアメリカが勝てたのは(ソ連が自滅したのは)、「自由経済がソ連の経済システムより合理的であり、アメリカが豊かだったから」以上終わり。
あと、タイトルが「帝国の参謀」ってなってるけど、「我々が関わっているのは診断であって、治療ではない」…組織では、「診断」のみしかしない人を参謀とは呼ばない。参謀なら診断結果に応じたプランをいくつか提案し、指揮官に決断してもらうのが仕事。というわけで、ミスタイトルですな。
あんなに人命と資源と時間の無駄遣いをしてさんざん寄り道したにもかかわらず、冷戦にアメリカが勝てたのは(ソ連が自滅したのは)、「自由経済がソ連の経済システムより合理的であり、アメリカが豊かだったから」以上終わり。
あと、タイトルが「帝国の参謀」ってなってるけど、「我々が関わっているのは診断であって、治療ではない」…組織では、「診断」のみしかしない人を参謀とは呼ばない。参謀なら診断結果に応じたプランをいくつか提案し、指揮官に決断してもらうのが仕事。というわけで、ミスタイトルですな。