2020年8月16日、韓国のネットメディア「THE FACT」に、以下の記事が載った。韓国のある施設で、併合時代に日本で働いていた朝鮮人労働者たちの写真を展示したところ、それらの写真のどれを見ても笑顔や余裕が見られ、観覧客たちから「なぜ彼らは微笑んでいるのか」という疑問が出たという。写真の朝鮮人労働者たちは、「地獄のような日帝の強制労働で人権を蹂躙された被害者」からは程遠いものだったのである。
その記事が、この書を執筆するきっかけになったという。それらの写真は「日本から朝鮮の家族に送られてきたもの」がほとんどで、当時の朝鮮人労働者が、当時は贅沢品だった写真を撮って、朝鮮の家族に送るほどの余裕を持っていた、という現実を表すものだったのである。
韓国では端島（軍艦島）は「邪悪な日帝による地獄の強制労働」の象徴とされている。しかし、当時の端島は朝鮮人労働者たちの間でかなり「競争率」が高かったようで、ブローカーが労働者を違法渡航させようとして検挙されたという1920年代の新聞記事もある。日本に行ってお金を稼ぎたいと願う朝鮮人労働者たちの需要はかなりのもので、「もっと多くの朝鮮人労働者を受け入れろ」と日本側に要求する内容の記事も数多くある。
渡航制限で密航者が激増したという記事もある。しかし処罰されたのはブローカーだけで、労働者は全員放免だった。違法渡航が絶えなかったのは、罰則が弱かったという理由もあったようだ。
また当時の朝鮮の新聞を見ると、「日本は朝鮮人労働者をもっと受け入れるべきだ」と主張する記事は無数にあり、併合時代の朝鮮の新聞は、日本に要求できる立場にあったことが窺える。当局に要求したり、政策に反対する記事は多くあり、新聞と総督府は従属の関係ではなかったのである。
韓国社会は、この20～30年で反日思想がさらに強化され、今ではもはや反日一択で、韓国の反日史観に合わないものは「こんなことあり得ない。日本が捏造したものだろう」としてしまう。先の「THE FACT」の記事でも、「なぜ笑顔だったのか？」という疑問の解明は一切書かれておらず、記事の内容が議論されることもなかった。
韓国のこの「反日一択」現象は、もはや「反日教」という宗教である。こうなった理由は、やはり教育ではないか、とシンシアリー氏は主張する。幼児期から大人になるまで一貫した内容の教育なら、その破壊力は想像を超える。
韓国の小学生用絵本「軍艦島」には、事実無根の奇抜な内容が描かれ、小学6年生用の歴史教科書には、1926年の北海道の新聞に掲載された、北海道の道路建設現場で虐待された日本人労働者の写真が「日帝に強制労働された朝鮮人労働者たち」というタイトルで３年間掲載された。
朝鮮が併合時代に発展した証拠や資料を研究してももはや無意味だという。韓国は自分たちに有利な証拠だけを収集・捏造し、「根拠や資料を出せ」と言われると、「そんなものは必要ない」とするスタンスを1970年代からすでに大学教育という形で存続してきたのである。
韓国に存在する「日本」という存在は、韓国が一方的に精神的・物質的に得をするためにでっちあげた嘘の複合体でしかなく、その嘘をごまかすため、更に嘘の上塗りし、その嘘に逆らう人たちを社会的に潰している。それが「反日思想」の本質である。
韓国には絶対に譲歩してはならないということを、あらためて思い知らされた。
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