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〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則 Kindle版
人工知能、 仮想現実、 拡張現実、 ロボット、
ブロックチェーン、 IoT、 シンギュラリティ――
これから30年の間に 私たちの生活に破壊的変化をもたらすテクノロジーはすべて、12の不可避な潮流から読み解ける。前作『テクニウム』でテクノロジ一進化の原理を鮮やかに描き出したWIRED創刊編集長による待望の最新作!
(原書タイトル:THE INEVITABLE)
[目次]
1.BECOMING —ビカミング
2.COGNIFYING —コグニファイング
3.FLOWING —フローイング
4.SCREENING —スクリーニング
5.ACCESSING —アクセシング
6.SHARING —シェアリング
7.FILTERING —フィルタリング
8.REMIXING —リミクシング
9.INTERACTING —インタラクティング
10.TRACKING —トラッキング
11.QUESTIONING —クエスチョニング
12.BEGINNING —ビギニング
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2016/7/27
- ファイルサイズ1049 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
ワーイアード創刊編集長。1952年生まれ。著述家、編集者。1984〜90年までスチュアート・ブラントと共に伝説の雑誌ホール・アース・カタログやホール・アース・レビューの発行編集を行い、93年には雑誌WIREDを創刊。99年まで編集長を務めるなど、サイバーカルチャーの論客として活躍してきた。現在はニューヨーク・タイムズ、エコノミスト、サイエンス、タイム、WSJなどで執筆するほか、WIRED誌の〈Senior Maverick〉も務める。著書に『ニューエコノミー 勝者の条件』(ダイヤモンド)、『「複雑系」を超えて』(アスキー)、『テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?』(みすず書房)など多数。
登録情報
- ASIN : B01HQJ5DY0
- 出版社 : NHK出版 (2016/7/27)
- 発売日 : 2016/7/27
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1049 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 444ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 82,116位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 830位マーケティング・セールス (Kindleストア)
- - 2,993位産業研究 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
1951年、東京都出身。早稲田大学理工学部で修士取得後、1978年に朝日新聞に入社。80年代の通信自由化の際、米通信系ベンチャー企業に出向。87年から2年間、米MITメディアラボ客員研究員。科学部を経て、出版局で「ASAHIパソコン」副編集長、「DOORS」編集委員、「PASO」編集長。94年に新聞紙面で初のインターネット連載。その後、企画報道部でデジタル面、科学部でbeを担当。11年から同社ジャーナリスト学校シニア研究員。メディア研究誌「Journalism」編集を担当。16年に朝日新聞社を定年退職後フリーに。関西大学客員教授。早稲田大学、女子美術大学、大阪市立大学などで非常勤講師を務める。
著書に「人工現実感の世界」(日刊工業新聞 技術・科学図書文化賞優秀賞)「人工生命の世界」「メディアの予言者」「マクルーハンはメッセージ」「VR原論」など。訳書に「ハッカーは笑う」「人工生命」「デジタル・マクルーハン」「パソコン創世『第3の神話』」「ヴィクトリア朝時代のインターネット」「謎のチェス指し人形ターク」「チューリング 情報時代のパイオニア」「テクニウム テクノロジーはどこへ向かうのか?」「<インターネット>の次に来るもの」「ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生」など。また「日米デジタルテレビ戦争」(共訳)「『複雑系』を超えて」(監修)「アナロジア AIの次に来るもの」(監修)などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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一方で全体を通してある程度の知識や類推を行わなければいけないというのが厄介な点。
全体的に筆者のエピソードや最新のムーブメント/事例を通して未来を予測すると言った流れ。そのエピソードはかなり冗長で事例は一定程度知識を求められるものが多く、その上で日本語訳を介しているため読みづらさが目立つ。
専門書に片足を突っ込んだビジネス書と言った感じなので、読みづらさを前提とした購入を推奨する。
以前、ご紹介した「お願いの女王」の中で、<社会全体を映しだす鏡である娯楽産業は、検討違いの問題にこだわっている。つまり、コンテンツにお金を払わせるにはどうすればいい?ということだ。>という箇所がありました。
*参考: お願いの女王:人はなぜ彼女の頼みを聞き入れたくなるのか (P438)アマンダ ・パーマー著 早川書房
まずファンと信頼を築くこと、そしてコンテンツにお金を払わせるのではなく、コンテンツにお金を払いたい人を受け入れる大切さを説いていました。アマンダパーマ氏の言葉と本書の下記の4つの条件がつながりました。
「熱心な視聴者やファンは心の中ではクリエーターにお金を払いたいと思っている。(中略)そうすることで、自分が高く評価する人々とつながることができるからだ。しかし彼らがお金を出すには、かなり厳しい四つの条件がある。1.支払いが非常に簡単であること、2.額が妥当なこと、3.払ったメリットが明快なこと、4.自分の払ったお金が確実に直接クリエーターのためになっていることだ。(P97)」
デジタル・テクノロジーの基本知識がない自分でもわかるようなやさしい、前向きな言葉でテクノロジーの将来を12の動詞から考察された本です。
「しかし今後30年間に起きるプロダクトやサービスの一般的なトレンドについては、いまでも見えている。(中略)12の力を増幅させるのだ‐ピカミング(なっていく)、コグニファイング(認知化していく)、フローイング(流れていく)、スクリーニング(画面で見ていく)、アクセシング(接続していく)、シェアリング(共有していく)、フィルタリング(選別していく)、リミクシング(リミックスしていく)、インタラクティブ(相互作用していく)、トラッキング(追跡していく)、クエスチョニング(質問していく)、ビギニング(始まっていく)(P14)」
それぞれの動詞が導く未来に私はワクワクしました。
個人的な意見でたいへん恐縮ですが、私は将来予測があまり好きではありません。
会社や国など属する組織や場所に配慮する無難な予想だったり、政治やテロ、気候や災害が配慮されない不確実な予想だったりするからです。そのため、テクノロジーの将来を予測する本書も私はあまり期待せずに読みました。
しかし、本書は面白かった!
「実際に以下のようになるだろう。・・・」という著者が描く具体的なデジタル・テクノロジー将来の姿がとくに面白かったです。
私が最も興味があるのは、インターネットの先に「紙の本」がどうなっていくのかということです。
なぜなら、「紙の本」が好きだからです。電子書籍の国内市場は拡大しており、2015年度の国内市場は240億円を超えました。読み放題のサービスが提供され始め、今後の動向が気になっていました。
「『所有権の購入』から『アクセス権の定額利用』への転換はこれまでのやり方をひっくり返す。(中略)それは1回限りの出来事ではなく、継続的な関係になる。あるサービスにアクセスすることは、その顧客にとって物を買ったとき以上に深く関わりを持つようになる。(中略)それはまるで結婚するようなものだ。(P150)」
Amazonの読み放題に代表されるように所有権購入からアクセス権の定額利用に関係が移行していくという考察が印象的でした。
本書は、12の動詞が相互に依存し、明るい未来が描かれています。著者は今すぐに行動することを読者に勧めます。
「いまここですぐに、2016年から始めるのがベストだということだ。歴史上、何かを発明するのにこんなに良いときはない。いままでこれほどのチャンスや、いろいろな始まりや、低い障壁や、リスク利得の格差や、収益の高さや成長が見込めるタイミングはなかった。いまこの瞬間に始めるべきだ。いまこそが、未来の人々が振り返って、『あの頃に生きて戻れれば!』と言うときなのだ。(P40)」
信頼というブランド、アテンションの価値、フィルターのない経験のコスト、リンクがはられた映像、ライフログやトラッキングなど、興味深い考え方がたくさん紹介されていました。デジタル・テクノロジーの将来を予測する12の動詞をぜひチェックしてみてください。
以下はメモのために抜粋します。
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P92
「信用は時間をかけて得るものなのだ。それは偽ることはできない。もしくは模造することもできない(少なくとも長期にわたっては)。われわれは信用できる相手と付き合おうとするので、その恩恵を得るためなら追加の金額を払う。それを『ブランディング』と呼ぶ。(中略)コピーで飽和したこの世界では価値を増すのだ。」
P162
「ブロックチェーンの重要な側面は、それが公的な共有地の性格を持つことだ。誰もそれを所有しているわけでなく、言うなれば、皆が所有している。創造する行為がデジタル化すれば、それはより共有化され、共有されていれば所有者はいなくなっていく。」
P183
「生産手段を持った大衆が共通の目標に向かって働き、プロダクトを共有し、自分の労働を賃金の対価なく提供し、成果物をタダで享受していることを、新しい社会主義と呼ぶのに不自然な点はない。
彼らが共通している動詞が『シェアする』という言葉だ。実際のところ、こうした新しい社会主義の経済的な側面を、ある未来主義者たちは『共有経済』と呼んでいるが、それはこの世界における基本通貨が『シェア』だからだ。」
P252
「安価なものに溢れた時代には大きな問いが残される‐本当に価値があるのは何か?(中略)潤沢な社会において残された希少性とは、コモディティーに由来するものでも、それにフォーカスしたものでもないアテンションだ。すべてがゼロに向かっていく中で、唯一コストが増加しているのは人間の経験だ‐これはコピーできない。それ以外のものはすべて、コモディティー化してフィルターをかけられるようになる。」
P266
「文章のリテラシーとはつまり文章を構文解析して操作するものだとすると、新しいメディアのリテラシーとは、動画を同じように簡単に構文分析して操作できることを意味する。(中略)できることは、いま書いたように映画のタイトルを出すことだけだ。(中略)しかしまだ、いま書いているこの文章から、オンライン映画の対応する一節にリンクを張ることはできない。映画におけるハイパーリンクに相当するものはまだないのだ。本当にスクリーンに堪能になれば、個別のコマやコマの中に出ているものを引用できるようになるだろう。」
P329
「ライフログのポイントは、すべてを呼び戻せる点だ。もしライフログが人生のすべてを記録していれば、自分の生物の頭では忘れていたとしても、経験したことを何でも再生できる。それはまるで、自分の人生をグーグル検索できるようなもので、実際にあなたの人生には次々と索引が付けられすべてが保存されるのだ。」
P340
「インターネットは世界最速のトラッキングマシンで、それに触れたものは何でもトラッキングされる。(中略)われわれは自分自身をトラッキングし続け、友人をトラッキングし続け、友人や企業や政府もわれわれをトラッキングし続けるだろう。(中略)消費者はトラッキングされたくはないと言うが、実際には自分たちの利便性のためにマシンは自分たちのデータを提供し続ける。」
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
昔の映画などで描写されていた技術が形を変えて現代で実現していることは枚挙に暇がないですが、今の段階では空想に近いものでも、この本で語られる未来像のいくつかは実現していることは間違いなさそうだと思える。少なくとも実際にその片鱗は身近に感じられます。
素直に面白いと思えたのはインターネットの進化と普及についての知見。最初は見向きもされなかった技術がたった何十年で爆発的に世界を変えたということに改めて気付かされました。
ネットインフラと流通や情報の革新は、何十年前の人々の想像を越えていると思います。同じように今の時点では日の目を見ない技術、けれど探せば見つけられるような技術も、これからの世界を変えるかもしれないんだなと期待を抱かされました。
でもちょっと冗長すぎますねー・・・。本としては読み辛い。
テクノロジー系の企業がプロモーション用に映像を作るとき「この製品であなたの何気ない生活がこんなに変わります!」という(若干白々しい)内容が多いですが、それが文章で長く細かく描写されている感じ。筆者の興奮は伝わってくるのですが、ぶっちゃげ読んでいて飽きました。
枝葉の話をもう少し削ってもらったほうが読みやすかったんじゃないかと思います。個人的にこの点が結構マイナスでした。
例えばTikTokはリミクシングやシェアリングするSNS、芝麻信用はトラッキングによる信用スコア、Twitterのリプライ相手制限機能はフィルタリング、などなど本著の予言どおりのことが起こっています。
人生100年時代、これからの世をどのように生きていくか、どのように選択していくか、のヒントになる書籍だと思います。
目次を引用は以下のとおり。
(1)Becoming | ビカミング
(2)Cognifying | コグニファイイング
(3)Flowing | フローイング
(4)Screening | スクリーニング
(5)Accessing | アクセシング
(6)Sharing | シェアリング
(7)Filtering | フィルタリング
(8)Remixing | リミクシング
(9)Interacting | インタラクティング
(10)Tracking | トラッキング
(11)Questioning | クエスチョニング
(12)Beginning | ビギニング
とは言え、この本の出会いは本当に偶然で、たまたま嫁が見かけたイベントを、一緒に参加することになり(イベント自体は自分のアンテナには当初引っかかってませんでした)。
ケヴィン・ケリーが教えてくれる「本質的に”不可避”な未来」(2016年7月23日開催)
http://wired.jp/event/kevin-kelly-2016/
このイベントをきっかけに読み始めたのですが、自分の周りの友人・知人たちにもいろいろと波及していき、読書会はもちろん、リアルイベントの開催にも至りました。そのうち1回は、訳者の服部さんをお招きすることもできました。
過去を知り、未来を展望する~WebSig会議 Vol.35「インターネットの次に来る「不可避」な12のキーワードを読み解く」終了報告(2016年12月3日開催)
http://websig247.jp/meeting/35/000928.html
もっと浮かれてみよう!IT/ネットの未来をすばらしいものにするために~TechLION vol.28報告(2016年12月7日開催)
http://techlion.jp/archives/10918
1つの本がきっかけで、こんなにリアルイベントの開催に至ったのは自分の人生史上初めて(そもそもこの本を読むきっかけとなったのもリアルイベントでしたし)。さらにふだんから仲の良い友人たちと同じ本をテーマに話し合える、共有できるというのは貴重かつありがたい体験でした。
ということで内容そのものより、まずは自分にとってとても大きな影響を与えてくれた本であることを紹介しつつ。
内容に関する感想を少しだけ。
この本自体、おそらく読む人の立場や経験、とくにインターネット経験と利用度・開発度によって響くポイントが異なるかと思います。
その中で僕が響いたのが次の個所。
■7:FILTERING
p.251~
際限ないモノの低廉化
本当に価値があるのは何か?
唯一コストが増加しているのは人間の経験だ
■8:REMIXING
p.262
マッシュアップの手法な実際のところ、文章のリテラシーから来ている。
■10:TRACKING
p.321
N=1実験の問題点(と、その後のライフログの対比)
(あとはそれがあたりまえになったときの世界がどうなるかの想像も)
■全体を通して
「不可避」という考え方
内容としてはインターネットの過去から紐解く、1つの未来ではありますが、その全体の流れを感じるための虎の巻、そんな1冊として役立つように思います。
1点、あえて書かせていただくと、それなりにネット経験がある(ネットの黎明期を見ている)人ではないと読み進めにくいところもあるかなと思っていて、平成生まれ向けに、さらに咀嚼した内容が続編として出てくるとおもしろいなと思いました。
非常に読みやすく、専門書というよりも科学的なエッセイに近い。
筆者はインターネットによる社会の変化は「不可避」なものであり、不可能を可能にし、人類にとっても望ましいものだと、楽観視している。
この本を読んでいると、未来に希望が持て、技術の進化が待ち遠しくなる。
ただ、訳本特有の間延び感がかなりあります。
途中から速読に切り替えました。速読くらいがちょうど良さそうです。