面白い。
様々な事例をもとに、テクノロジーに関連した歴史とこれからの行く先を示してくれる良書だと感じた。
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テクノロジー思考――技術の価値を理解するための「現代の教養」 Kindle版
◆「テクノロジーか、死か」という時代にどう生きるか
◆インターネットはもはや成長産業ではない
◆スタートアップと経済格差と、「ピア効果」
◆デジタルトランスフォーメーションの本質とは
◆Facebookの人気はなぜ凋落したのか
◆GAFA解体はあるのか、それはいつか
◆データ資本主義の到来
◆ユダヤ人より華僑より強いインド人移民「印僑」の正体
◆勃興する中国テクノロジーの正体
◆「米中テクノロジー冷戦」の真因
◆地方革命と、ソーシャルインパクトと、デジタルトランスフォーメーションと
◆個人データとは一体、誰のものか
◆欧州が世界に提示するGDPR、リンク税というフランス革命
全ての人にテクノロジーに対する理解が必須となった時代――
しかし、テクノロジスト(技術職)以外のノン・テクノロジストが知り、
身につけるべきはテ クノロジーそのものではない。「テクノロジー思考」である。
テクノロジーが世界を変える――
その流れは近年ますます加速している。
超大国がテクノロジー冷戦を繰り広げ、IT巨人企業と国民国家が対立を深める。
インド系移民が各国で台頭し、データエコノミーにより民主主義すら変わろうとしている。
我々の未来は今、どこへ向かっているのだろうか。
現代はイノベーション至上主義時代である――
そしてイノベーションを実現するのに最も適した組織体がスタートアップである。
ゆえにスタートアップの値段が究極まで吊り上がっている。
そのスタートアップブームの本質とは何か。
これらの問いに、シンガポールからイノベーション投資を通じて
世界を見渡す著者が新たな視点を提示する、ノン・テクノロジスト必読の1冊。
◎主要目次
序章:テクノロジー思考とは
第1章:テクノロジー産業の現在
第2章:イノベーション至上主義と、スタートアップ全盛時代
第3章:次なるフロンティアはどこにあるのか
第4章:データ資本主義社会
第5章:欧州という現代のデータ十字軍 VS. データ中央集権企業群
第6章:インド――復権するテクノロジー大国
第7章:中国テクノロジーの正体
第8章:米中テクノロジー冷戦とは結局のところ何か
終章:テクノロジー思考の実践に向けて
◆インターネットはもはや成長産業ではない
◆スタートアップと経済格差と、「ピア効果」
◆デジタルトランスフォーメーションの本質とは
◆Facebookの人気はなぜ凋落したのか
◆GAFA解体はあるのか、それはいつか
◆データ資本主義の到来
◆ユダヤ人より華僑より強いインド人移民「印僑」の正体
◆勃興する中国テクノロジーの正体
◆「米中テクノロジー冷戦」の真因
◆地方革命と、ソーシャルインパクトと、デジタルトランスフォーメーションと
◆個人データとは一体、誰のものか
◆欧州が世界に提示するGDPR、リンク税というフランス革命
全ての人にテクノロジーに対する理解が必須となった時代――
しかし、テクノロジスト(技術職)以外のノン・テクノロジストが知り、
身につけるべきはテ クノロジーそのものではない。「テクノロジー思考」である。
テクノロジーが世界を変える――
その流れは近年ますます加速している。
超大国がテクノロジー冷戦を繰り広げ、IT巨人企業と国民国家が対立を深める。
インド系移民が各国で台頭し、データエコノミーにより民主主義すら変わろうとしている。
我々の未来は今、どこへ向かっているのだろうか。
現代はイノベーション至上主義時代である――
そしてイノベーションを実現するのに最も適した組織体がスタートアップである。
ゆえにスタートアップの値段が究極まで吊り上がっている。
そのスタートアップブームの本質とは何か。
これらの問いに、シンガポールからイノベーション投資を通じて
世界を見渡す著者が新たな視点を提示する、ノン・テクノロジスト必読の1冊。
◎主要目次
序章:テクノロジー思考とは
第1章:テクノロジー産業の現在
第2章:イノベーション至上主義と、スタートアップ全盛時代
第3章:次なるフロンティアはどこにあるのか
第4章:データ資本主義社会
第5章:欧州という現代のデータ十字軍 VS. データ中央集権企業群
第6章:インド――復権するテクノロジー大国
第7章:中国テクノロジーの正体
第8章:米中テクノロジー冷戦とは結局のところ何か
終章:テクノロジー思考の実践に向けて
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2019/8/7
- ファイルサイズ5112 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
蛯原健(えびはら・たけし)
1994年、横浜国立大学経済学部を卒業し、㈱ジャフコに入社。
以来20年以上にわたり一貫してスタートアップの投資及び経営に携わる。
2008年、独立系ベンチャーキャピタルとしてリブライトパートナーズ㈱を創業。
2010年、シンガポールに事業拠点を移し東南アジア投資を開始。
2014年、バンガロールに常設チームを設置しインド投資を本格開始。
現在シンガポールに家族と在住し、インドと東京の3拠点にて事業を行う。
日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA )。本書が初の著書となる。
1994年、横浜国立大学経済学部を卒業し、㈱ジャフコに入社。
以来20年以上にわたり一貫してスタートアップの投資及び経営に携わる。
2008年、独立系ベンチャーキャピタルとしてリブライトパートナーズ㈱を創業。
2010年、シンガポールに事業拠点を移し東南アジア投資を開始。
2014年、バンガロールに常設チームを設置しインド投資を本格開始。
現在シンガポールに家族と在住し、インドと東京の3拠点にて事業を行う。
日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA )。本書が初の著書となる。
登録情報
- ASIN : B07VC3RJK7
- 出版社 : ダイヤモンド社; 第1版 (2019/8/7)
- 発売日 : 2019/8/7
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 5112 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 219ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 198,029位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,647位政治 (Kindleストア)
- - 1,678位政治入門
- - 5,450位社会学概論
- カスタマーレビュー:
著者について
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1994年 横浜国立大学 経済卒 ㈱ジャフコに入社。以来20年以上にわたり一貫しスタートアップの投資及び経営に携わる。2008年 独立系ベンチャーキャピタルとしてリブライトパートナーズ㈱を創業。 2010年シンガポールに事業拠点を移し東南アジア投資を開始。 現在シンガポールに家族と在住し、事業拠点はシンガポール、インド、東京の3拠点。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
イメージ付きのレビュー

5 星
慧眼の士である著者の知見が凝縮された良書
最近、いやこの数年、いやいや今まで読んだ本の中で一番と言っても過言ではない素晴らしい著作。この付箋の数を見れば一目瞭然。以前から、慧眼の士として言動を常にウォッチしてきていたが、ついにそれが一冊の著作に凝縮された。一切の無駄のない文章の中に、この人の世界の見方の広さ深さ確からしさが詰まっている。人類や世界の歴史にも卓越した洞察を見せた分析。「なぜか」「〜〜だからである」としっかり事実に基づく根拠を積み上げて説得力のある持論を展開する構成や、極めて論理的な文章の中に所々文学的表現も散りばめた文体も好き。章立ての一貫した論理的ストーリーも秀逸で、だから、一気に読ませてしまう。終章最後の「人はそれを未来と呼び、真の職業人はそれを自らの仕事とする」カッコ良すぎ!絶対おすすめです。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テクノロジー思考という名前はともかくとして、書いてある内容は非常に興味深いです。一考する余地はあるかと。ただ、今までの事実をいかに解釈するかと言った内容であり、これからをどう予測するか的な内容ではありませんのでご注意を。あと無駄に読みにくい言葉遣いが目立ちます。
2019年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普段、何げなく見聞きしている情報。
自分には関係いと思っている情報。
それらが、蛯原さんにより、きれいに整理され、本質が解き明かされ、私たちにも意味をもった情報になる。
そんな、周囲を見る意識が変わる1冊でした。
また、日本はこのままで良いのか考えさせられます。
日本中のあらゆる業界の人たちが、今このタイミングでこそ読むべき書籍だと感じました。
ちなみに、ここまで個別企業名・個人名・国名などを出して、説明してくれるものも少ないのではないでしょうか?
テクノロジー思考という難しい名前でしたが、イメージしながら読み進められ、非常に参考になりました。
自分には関係いと思っている情報。
それらが、蛯原さんにより、きれいに整理され、本質が解き明かされ、私たちにも意味をもった情報になる。
そんな、周囲を見る意識が変わる1冊でした。
また、日本はこのままで良いのか考えさせられます。
日本中のあらゆる業界の人たちが、今このタイミングでこそ読むべき書籍だと感じました。
ちなみに、ここまで個別企業名・個人名・国名などを出して、説明してくれるものも少ないのではないでしょうか?
テクノロジー思考という難しい名前でしたが、イメージしながら読み進められ、非常に参考になりました。
2019年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1つ1つの分析や説明はデータや客観的な事実に基づいていて興味深いです。とくに、中国やインドの話は興味深かったです。
ただ、読後はもやもや感が残ります。テクノロジーに関連がある内容を五月雨式に取り上げていて、結論や提言がないまま淡々と進むので、so what?が頭に残り続けます。
テクノロジー思考を身につけるという内容ではなく、テクノロジー思考を身につけた人の話を聞いて、なんとなく理解した気持ちになる本なので、テクノロジーをあまり意識したことがない人におすすめです。テック界隈の人は割と知っていることが多いかなと思います。
ただ、読後はもやもや感が残ります。テクノロジーに関連がある内容を五月雨式に取り上げていて、結論や提言がないまま淡々と進むので、so what?が頭に残り続けます。
テクノロジー思考を身につけるという内容ではなく、テクノロジー思考を身につけた人の話を聞いて、なんとなく理解した気持ちになる本なので、テクノロジーをあまり意識したことがない人におすすめです。テック界隈の人は割と知っていることが多いかなと思います。
2019年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うすうす大きな波、歴史的な転換点が来ていると感じている人におすすめ。
・未上場のデジタル企業になぜあれだけの大金がつぎ込まれているのか?
・資金投入されているのはどの領域のサービスや事業なのか?
・GAFAM+ATはなぜ恐れられ、嫌われ始めたのか?
・中国・インドはどれだけすごくなっているのか?いくのか?
・米中の争いの本質は何か?
既存メディアでは具体的にはよくわからないところが
多くの具体的な事実でわかりやすく解説されています。
”AI SuperPower”、『アフターデジタル』、『テクノロジー思考』と読んできて、
この3冊は「デジタル版ファクトフルネス」として、経営判断する人はいうまでもなく、
若い人ほど早く読んだ方がよい気がしました。
・未上場のデジタル企業になぜあれだけの大金がつぎ込まれているのか?
・資金投入されているのはどの領域のサービスや事業なのか?
・GAFAM+ATはなぜ恐れられ、嫌われ始めたのか?
・中国・インドはどれだけすごくなっているのか?いくのか?
・米中の争いの本質は何か?
既存メディアでは具体的にはよくわからないところが
多くの具体的な事実でわかりやすく解説されています。
”AI SuperPower”、『アフターデジタル』、『テクノロジー思考』と読んできて、
この3冊は「デジタル版ファクトフルネス」として、経営判断する人はいうまでもなく、
若い人ほど早く読んだ方がよい気がしました。
2019年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方が「もやもやが残る」「結論や提言がない」と言われてますが、正直読み方かな…と。
ニュースを見てなんとなく「シリコンバレーはすごいらしい」とか「中国は人口と金があり、ルールとモラルがないからイノベーションが起きる」って思ってるような状態をもう少し整理整頓してくれます。
また、この方が長く投資家をされていることから、それらの説明も抽象的ではなくデータを用いてくれているのが納得です。
業界にどっぷり浸かっていたら「知ってるわ」ってことも多いでしょうが、ではここまでまとめて周りに伝えられているか?それぞれの関連性がしっかり理解出来ているかと言えば不明です。
個人的にはこの方のセミナーで「インターネットは成長産業ではない」という発言から興味を持ち著書を手に取りました。結果、AIやIoT、自動運転や量子コンピューターという言葉に踊らされている方にも読んで欲しい一冊であり、できれば日本の政治家の方にも読んでいただきたい一冊でした。
中国は決して「リーマンショック後、人口と金で伸びた」わけでもないし、今なお「アメリカの上」でもありません。一方で、貿易戦争があれど中国がアメリカを抜いていくのは変わりませんし「ちょっと超える」なんてレベルではないだろうという事もわかります。
もちろん、現時点での推察ですが、今揃っている情報を元に考えれば納得の内容です。
ニュースを見てなんとなく「シリコンバレーはすごいらしい」とか「中国は人口と金があり、ルールとモラルがないからイノベーションが起きる」って思ってるような状態をもう少し整理整頓してくれます。
また、この方が長く投資家をされていることから、それらの説明も抽象的ではなくデータを用いてくれているのが納得です。
業界にどっぷり浸かっていたら「知ってるわ」ってことも多いでしょうが、ではここまでまとめて周りに伝えられているか?それぞれの関連性がしっかり理解出来ているかと言えば不明です。
個人的にはこの方のセミナーで「インターネットは成長産業ではない」という発言から興味を持ち著書を手に取りました。結果、AIやIoT、自動運転や量子コンピューターという言葉に踊らされている方にも読んで欲しい一冊であり、できれば日本の政治家の方にも読んでいただきたい一冊でした。
中国は決して「リーマンショック後、人口と金で伸びた」わけでもないし、今なお「アメリカの上」でもありません。一方で、貿易戦争があれど中国がアメリカを抜いていくのは変わりませんし「ちょっと超える」なんてレベルではないだろうという事もわかります。
もちろん、現時点での推察ですが、今揃っている情報を元に考えれば納得の内容です。
2020年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イノベーション関連の情報をキャッチアップしてきる人には馴染みのある内容が多いものの、
地政学的要因も踏まえた背景解説は分かりやすく納得感があった。
目的を成し遂げる一連の仕組み(技術)がワークした時のモノや状態をテクノロジーと定義していると理解しました。
気になるのは「〇〇は本質的である」「表層的である」とやたらと本質か否かを断定する表現。
テクノロジー思考とは、の一文も回りくどく、本質的でない事への恐怖に駆られているのか?スタートアップ界隈の投資環境にいるとそんな指向性になるのかな、と感じた。
また、すべからくを全てという意味で何度も使用されており、気になって読み進めづらい。編集さんは頑張ってほしいです。
地政学的要因も踏まえた背景解説は分かりやすく納得感があった。
目的を成し遂げる一連の仕組み(技術)がワークした時のモノや状態をテクノロジーと定義していると理解しました。
気になるのは「〇〇は本質的である」「表層的である」とやたらと本質か否かを断定する表現。
テクノロジー思考とは、の一文も回りくどく、本質的でない事への恐怖に駆られているのか?スタートアップ界隈の投資環境にいるとそんな指向性になるのかな、と感じた。
また、すべからくを全てという意味で何度も使用されており、気になって読み進めづらい。編集さんは頑張ってほしいです。
2020年1月5日に日本でレビュー済み
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「テクノロジー思考」とは、「近年において世界のあらゆる事象、組織、そして人間にテクノロジーが深く関与し、また支配的な存在として強い影響を与えている事実に焦点をあてた、新しい思考アプローチ」だと著者は定義する。本書は、これを正しく理解するためのプロセスをまとめたものだ。著者はスタートアップの投資や経営に携わる、独立系のベンチャーキャピタリストである。
第1章では、デジタルトランスフォーメーション(既存産業のテクノロジーによる革新、置き換え、再定義)が起こりつつあること、第2章では、イノベーション至上主義と昨今の過剰流動性により、スタートアップが過剰気味にブームとなっている現状、第3章では、デジタルトランスフォーメーションに加え、地方革命とソーシャルインパクト革命の三つ巴タイプのビジネスが、今後大きく世界を変えていく可能性についてを述べる。
第4章では「データ資本主義社会」と称し、フェイスブックの脅威とも言えるべき内容が紹介され、興味深い。彼らが手にした個人データが、富の独占や国家の運営にまで影響を及ぼし始めたと、著者は警告を発するのだ。(アメリカ大統領選でトランプ陣営が雇った選挙コンサル会社の行動が象徴的だ)また個人データについて、それらが単なる事実の集合体である以上は社会に帰属するものだとし、データによる富の独占を防ぎつつその管理を行うことの難しさを指摘する。
第5章では、欧州とデータプラットフォーマー企業群との対峙を、第6章では、イノベーションの産地として世界を席巻するインドの状況が解説される。
第7章は中国である。この国のテクノロジーの衝撃的な内容が解説され、さらに興味深い。著者は、中国官製によるスタートアップやテクノロジーの計画的な育成が欧州や米国の手法に勝れば、それは人類史上の大きな分水嶺になるだろうと指摘する。また、AIによる向こう10年間のGDP増加額(世界合計で1700兆円)のうちの45%は、中国が持っていくとも予想する。中国の大きなパワーに改めて驚くばかりである。
続く第8章では、米中テクノロジー冷戦の真相が紐解かれる。安保、経済貿易摩擦、テクノロジー標準化争いの3つがこの冷戦の因数であり、特に米国政府が行った一連の中国ブロックにより、通信革命におけるファーウェイのデファクトスタンダード獲得を阻止したとする。なるほど、非合理に見える米国政府の動きもあながちそうではないのだと合点がいく。そして結局はよく分からないこの国に対し、「無知を知る謙虚」が中国テクノロジーと付き合う要諦だと、著者は指摘する。
最終章では、「テクノロジー思考の実践」と称し、世界中の全産業において起きているデジタルトランスフォーメーションの試みにおいて、「我々は今どこにいるか」を把握することが重要だと主張する。そして、テクノロジーによる社会変革には長い時間がかかる一方で、一度始まるとそれは瞬く間に席巻すること、そしてその2つを分かつものは量産・低価格化であること-この3つの教訓に照らして考えることが、ビジネスの成否を分けると結ぶ。
テクノロジーそのものの詳細ではなく、その在り方を理解する必要性を説くもので、とても刺激的な内容の本である。特に第4章と7章が興味深く読めた。あらゆるものがテクノロジー化されつつある現代社会に遅れを取らないために、我々は常にテクノロジー思考を持っていなければならない。この事実に改めて気付かされた。
第1章では、デジタルトランスフォーメーション(既存産業のテクノロジーによる革新、置き換え、再定義)が起こりつつあること、第2章では、イノベーション至上主義と昨今の過剰流動性により、スタートアップが過剰気味にブームとなっている現状、第3章では、デジタルトランスフォーメーションに加え、地方革命とソーシャルインパクト革命の三つ巴タイプのビジネスが、今後大きく世界を変えていく可能性についてを述べる。
第4章では「データ資本主義社会」と称し、フェイスブックの脅威とも言えるべき内容が紹介され、興味深い。彼らが手にした個人データが、富の独占や国家の運営にまで影響を及ぼし始めたと、著者は警告を発するのだ。(アメリカ大統領選でトランプ陣営が雇った選挙コンサル会社の行動が象徴的だ)また個人データについて、それらが単なる事実の集合体である以上は社会に帰属するものだとし、データによる富の独占を防ぎつつその管理を行うことの難しさを指摘する。
第5章では、欧州とデータプラットフォーマー企業群との対峙を、第6章では、イノベーションの産地として世界を席巻するインドの状況が解説される。
第7章は中国である。この国のテクノロジーの衝撃的な内容が解説され、さらに興味深い。著者は、中国官製によるスタートアップやテクノロジーの計画的な育成が欧州や米国の手法に勝れば、それは人類史上の大きな分水嶺になるだろうと指摘する。また、AIによる向こう10年間のGDP増加額(世界合計で1700兆円)のうちの45%は、中国が持っていくとも予想する。中国の大きなパワーに改めて驚くばかりである。
続く第8章では、米中テクノロジー冷戦の真相が紐解かれる。安保、経済貿易摩擦、テクノロジー標準化争いの3つがこの冷戦の因数であり、特に米国政府が行った一連の中国ブロックにより、通信革命におけるファーウェイのデファクトスタンダード獲得を阻止したとする。なるほど、非合理に見える米国政府の動きもあながちそうではないのだと合点がいく。そして結局はよく分からないこの国に対し、「無知を知る謙虚」が中国テクノロジーと付き合う要諦だと、著者は指摘する。
最終章では、「テクノロジー思考の実践」と称し、世界中の全産業において起きているデジタルトランスフォーメーションの試みにおいて、「我々は今どこにいるか」を把握することが重要だと主張する。そして、テクノロジーによる社会変革には長い時間がかかる一方で、一度始まるとそれは瞬く間に席巻すること、そしてその2つを分かつものは量産・低価格化であること-この3つの教訓に照らして考えることが、ビジネスの成否を分けると結ぶ。
テクノロジーそのものの詳細ではなく、その在り方を理解する必要性を説くもので、とても刺激的な内容の本である。特に第4章と7章が興味深く読めた。あらゆるものがテクノロジー化されつつある現代社会に遅れを取らないために、我々は常にテクノロジー思考を持っていなければならない。この事実に改めて気付かされた。