46歳でサラリーマンを辞めて、現場で働くことになった人の話はとても悲しく印象に残った。離婚をして、子供は目に障害を持っていてという辛い境遇にいてなんとも言えない気持ちになった。
建設現場で働く作業員はこういう感じなのかなと想像できる。建設業界について知りたいと考えている人は読むのをお勧めします。
あと大阪に住んでる人、住んだことがある人ならきっとこの作品の雰囲気とかセリフを楽しめると思う。面白い。

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太陽がイッパイいっぱい (文春文庫 み 31-1) 文庫 – 2006/9/5
三羽 省吾
(著)
大学生のイズミが働く「マルショウ解体」は今日も汗、恋、喧嘩で暮れていく。どん底でも力強く生きる仲間たち。痛快青春小説登場
- 本の長さ291ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/9/5
- ISBN-104167719010
- ISBN-13978-4167719012
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/9/5)
- 発売日 : 2006/9/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 291ページ
- ISBN-10 : 4167719010
- ISBN-13 : 978-4167719012
- Amazon 売れ筋ランキング: - 516,895位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
奇妙な味、人情、謎解き、といろいろな要素が絡まった不思議な小説集「Junk」が良かったので、デビュー作の本書を読んでみました。
他のレビュワーの方が書いていらっしゃるように最後にちょっとモタつくというかすきっとしない感じなのが惜しいところではありますが、逆に言えばそこまでは実に面白い小説です。
人生に迷う主人公の大学生イズミ、彼が務める解体屋の親方や同僚、そして女性たち。
いずれの人物の描写も魅力的で、しかもきれいごとに終わらず、それぞれの人生の暗部がほのみえるところが素晴らしい。
関西弁の会話のやり取りもとても気持ちがいいです。
他のレビュワーの方が書いていらっしゃるように最後にちょっとモタつくというかすきっとしない感じなのが惜しいところではありますが、逆に言えばそこまでは実に面白い小説です。
人生に迷う主人公の大学生イズミ、彼が務める解体屋の親方や同僚、そして女性たち。
いずれの人物の描写も魅力的で、しかもきれいごとに終わらず、それぞれの人生の暗部がほのみえるところが素晴らしい。
関西弁の会話のやり取りもとても気持ちがいいです。
2006年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解体現場で働く三流大学四回生が主人公。この主人公、大学にも何の価値も見いだせず、工事現場でバイト中、解体屋のマルショーの親方に目をかけられ、大学に在籍しながら社員となってしまう。この主人公がキャラクターの立っている登場人物達と接しながら成長していくという小説である。とにかく出てくる登場人物の多くが個性的で魅力がある。特に登場場面は多くないが、個性的な面々をまとめるマルショーの親方の存在感が素晴らしい。恋あり、アクションあり、人情ありの大阪青春小説である。しかし、何人かが書いているとおり、ラストの主人公の結論の出し方にはすっきりしないものが残る。そういった不条理も含めて青春なのかもしれない。
2013年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物の設定が明確で、話の展開もリズムがあって一気に読めました。次の作品も買います。
2021年7月8日に日本でレビュー済み
三羽省吾のデビュー作にして、今のところ最高傑作だと私は思っている。
著者はこの後、小説家としての技法を様々身につけるが、頁をめくるワクワク感や、せっかくの面白い小説が終わってしまって残念!!という感覚は、本作に勝るものはない。
主人公のイズミは終盤に主役らしいエピソードが巡ってくるが、それまでは狂言回しとしての役割。
巨漢のカンが敵と戦うアクション部分が特に楽しい。
マルショウ解体の社員のその後を描く続編が読みたい(ひとりだけは「ニート・ニート・ニート」の終盤に再登場し、良い働きをする)
著者はこの後、小説家としての技法を様々身につけるが、頁をめくるワクワク感や、せっかくの面白い小説が終わってしまって残念!!という感覚は、本作に勝るものはない。
主人公のイズミは終盤に主役らしいエピソードが巡ってくるが、それまでは狂言回しとしての役割。
巨漢のカンが敵と戦うアクション部分が特に楽しい。
マルショウ解体の社員のその後を描く続編が読みたい(ひとりだけは「ニート・ニート・ニート」の終盤に再登場し、良い働きをする)
2005年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
建設現場!いいなあ。小説からかなり遠いところにある世界が舞台だ。元ヤンもいっぱい出てきて、途中はシックス・クールなんてチーム全体を敵に回してしまう。
働く→体を張る→建築現場、というわかりやすい行動原理が魅力的だ。そしてその中に身を投じた大学生のイズミが、体も心もだんだんたくましくなってくるところがいい。カンとクドウとは、友達になりたいなあ。自分が建築関係のアルバイトをしたときは、1月で心底疲れて、こんなこと何年も続ける人たちって、どーなってんだ、と思ったけどね。
大阪のエネルギッシュな魅力が詰まっている。食べ物も、終盤出てくるうどんすきより、どて焼きやお好み焼きの方を断然うまそうに感じた。全身で生きてるって感じの人たちを描いたところが気持ちいい。
働く→体を張る→建築現場、というわかりやすい行動原理が魅力的だ。そしてその中に身を投じた大学生のイズミが、体も心もだんだんたくましくなってくるところがいい。カンとクドウとは、友達になりたいなあ。自分が建築関係のアルバイトをしたときは、1月で心底疲れて、こんなこと何年も続ける人たちって、どーなってんだ、と思ったけどね。
大阪のエネルギッシュな魅力が詰まっている。食べ物も、終盤出てくるうどんすきより、どて焼きやお好み焼きの方を断然うまそうに感じた。全身で生きてるって感じの人たちを描いたところが気持ちいい。
2003年11月16日に日本でレビュー済み
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泥臭っ!と口走ってしまうほど、なんだか「大衆くささ」というリアリティがあふれかえっている。
下町に生きる人々の生活が真に迫って押し寄せてくるような、迫力があります。砕けた関西弁も、それに一層の深みを持たせている感じが。
人物がとても生き生きと描かれていて、特に、マルショウ一の乱暴者(?)カンなどは主人公がかすむほどの存在感を放っている。
ほかにも見た目◎のくせに女にからっきしのクドウやカンに負けないほどのキャラを持ったミヤコちゃんなどなど…
勢いのある文章でガーッと一気に読めてしまう。…が、ラストあたりに、その流れがとぎれた感が。
それとともに、そのあたりの主人公の思考の流れが「??」という感じがして、後味にすっきりしないものが残ってしまったので、☆3つ。
下町に生きる人々の生活が真に迫って押し寄せてくるような、迫力があります。砕けた関西弁も、それに一層の深みを持たせている感じが。
人物がとても生き生きと描かれていて、特に、マルショウ一の乱暴者(?)カンなどは主人公がかすむほどの存在感を放っている。
ほかにも見た目◎のくせに女にからっきしのクドウやカンに負けないほどのキャラを持ったミヤコちゃんなどなど…
勢いのある文章でガーッと一気に読めてしまう。…が、ラストあたりに、その流れがとぎれた感が。
それとともに、そのあたりの主人公の思考の流れが「??」という感じがして、後味にすっきりしないものが残ってしまったので、☆3つ。
2005年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かった。時間が経つのを忘れて、一気に読んだ。ずっと昔に読んだ開高健の「日本三文オペラ」を思い出した。
とにかく、登場人物のひとりひとりが魅力的。個別に物語を書いてほしいほど。
最後の結論のつけ方については、他の人も書いているように「?」。舞台を終わらせるため、無理やりオチていないオチをつけた漫才のよう。ただし、作者が何かを必死で肯定したいという気持ちは伝わってきた。個人的には、ツボイ氏は否定されるべき存在ではなく、むしろ肯定されるべきだと思う。ただ、それだけ登場人物が魅力的に書かれているということで、減点はなし!
私は新作の「厭世フレーバー」から読んだのですが、あまり売れていないような気がする。どんどん売れて、たくさん書いてほしい。
それから、表紙を描いている黒田硫黄氏が漫画化してくれたらすごくうれしい。
とにかく、登場人物のひとりひとりが魅力的。個別に物語を書いてほしいほど。
最後の結論のつけ方については、他の人も書いているように「?」。舞台を終わらせるため、無理やりオチていないオチをつけた漫才のよう。ただし、作者が何かを必死で肯定したいという気持ちは伝わってきた。個人的には、ツボイ氏は否定されるべき存在ではなく、むしろ肯定されるべきだと思う。ただ、それだけ登場人物が魅力的に書かれているということで、減点はなし!
私は新作の「厭世フレーバー」から読んだのですが、あまり売れていないような気がする。どんどん売れて、たくさん書いてほしい。
それから、表紙を描いている黒田硫黄氏が漫画化してくれたらすごくうれしい。