大切な人に手紙書く機会があったので。
観といてよかった◎
イル・ポスティーノ [DVD]
フォーマット | ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | マリア・グラッツィア・クチノッタ, マイケル・ラドフォード, フィリップ・ノワレ, マッシモ・トロイージ |
言語 | イタリア語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 48 分 |
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商品の説明
Amazonより
イタリア、ナポリに浮かぶ小さな島。政府に追われてチリから亡命してきた世界的詩人パブロ・ネルーダ(フィリップ・ノワレ)の滞在は、島の人々のちょっとしたニュースになっていた。ネルーダに郵便を届ける配達人となった青年マリオ(マッシモ・トロイージ)は、ネルーダとの交流の中で、詩の世界に触れ、恋を知り、人間として目覚めていく。
故郷を追われたプライド高き詩人と、故郷の現状や自分自身にさえ無頓着な若者。まるで共通点のないふたりが詩を通して心で結び合うさまを、繊細なタッチで描いていく。ネルーダが島を去った後も、彼の消息を新聞記事で追いかけるマリオ。著名人であるネルーダにとっては短期間の小さな思い出に過ぎず、便りが来ることもない。それでもマリオはネルーダの残した録音機に、さざなみや風の音を吹き込む。出会いが人生を変え、信じようとする心が真実を生むというシンプルなメッセージを、心から信じたくなる真摯な映画だ。(茂木直美)
レビュー
製作: マリオ・チェッキ・ゴーリ/ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ/ガエターノ・ダニエル 監督・脚本: マイケル・ラドフォード 原案: アントニオ・スカルメタ 脚本・出演: マッシモ・トロイージ 脚本: アンナ・パヴィニャーノ/フリオ・スカルペッリ 出演: フィリップ・ノワレ/マリア・グラッツィア・クチノッタ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : イタリア語, 日本語
- 梱包サイズ : 19 x 13.4 x 1.6 cm; 81.65 g
- EAN : 4959241938725
- 監督 : マイケル・ラドフォード
- メディア形式 : ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 48 分
- 発売日 : 2005/7/20
- 出演 : フィリップ・ノワレ, マッシモ・トロイージ, マリア・グラッツィア・クチノッタ
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Surround), イタリア語 (Dolby Digital 2.0 Surround)
- 販売元 : ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- ASIN : B00069BLI0
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 70,789位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 6,560位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
監督、スタッフ、音楽、映像、配役、テーマ、すべての点で私の中では最上級に位置する映画の一つです。
主人公のマリオが暗い粗末な部屋でベッドに座りながら絵葉書を見ている出だしのシーン。徐々に空か明けて部屋にわずかな光が差し込むシーン。マリオがベッドから立ち上がり、小さな窓から外を覗くと下は岩場の海で、島の漁師たちが小さな船で漁から帰ってくるシーン。この詩情的な美しい最初のシーンを見ただけで、この映画の良質さが分かります。
ストーリーは簡単にいうと、やっと読み書きができる程度の無学な青年マリオが、亡命により島に滞在することになった偉大なチリの詩人、パブロ・ネルーダの専属郵便配達人となることから始まる青年と詩人との交流です。
愛情豊かな気さくな詩人から言葉の持つ魔術のような美しさを学ぶようになり、いままでは何もないつまらない島だと思っていた自分の村に、気づかなかった美しさを発見し、言葉による心の自由な表現に魅了されていきます。
命をかけて演じた主人公のマリオ役はもちろんのこと、彼を支える周りの役者たちもれぞれ個性的で秀逸です。マリオ青年は多分20代半ばの設定だと思いますが、演じた俳優は20代にしては老けすぎて活気がなさすぎると思いましたが、マリオ役のマッシモ・トロイージは、心臓病で余命いくばくもないと宣言されながらこの映画に賭けて、完成直後に41歳で亡くなったそうです。彼は制作にも携わっています。スタッフ全員が彼の意気込みに共感して、彼を支えながら期待に応えた結果、これほど感動的な優れた作品になったのだと思います。
主人公のマリオが暗い粗末な部屋でベッドに座りながら絵葉書を見ている出だしのシーン。徐々に空か明けて部屋にわずかな光が差し込むシーン。マリオがベッドから立ち上がり、小さな窓から外を覗くと下は岩場の海で、島の漁師たちが小さな船で漁から帰ってくるシーン。この詩情的な美しい最初のシーンを見ただけで、この映画の良質さが分かります。
ストーリーは簡単にいうと、やっと読み書きができる程度の無学な青年マリオが、亡命により島に滞在することになった偉大なチリの詩人、パブロ・ネルーダの専属郵便配達人となることから始まる青年と詩人との交流です。
愛情豊かな気さくな詩人から言葉の持つ魔術のような美しさを学ぶようになり、いままでは何もないつまらない島だと思っていた自分の村に、気づかなかった美しさを発見し、言葉による心の自由な表現に魅了されていきます。
命をかけて演じた主人公のマリオ役はもちろんのこと、彼を支える周りの役者たちもれぞれ個性的で秀逸です。マリオ青年は多分20代半ばの設定だと思いますが、演じた俳優は20代にしては老けすぎて活気がなさすぎると思いましたが、マリオ役のマッシモ・トロイージは、心臓病で余命いくばくもないと宣言されながらこの映画に賭けて、完成直後に41歳で亡くなったそうです。彼は制作にも携わっています。スタッフ全員が彼の意気込みに共感して、彼を支えながら期待に応えた結果、これほど感動的な優れた作品になったのだと思います。
2020年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
寡黙というか口下手な主人公が有名な詩人と接点を持ち、
詩で表現することを覚えていきます。
主人公が自分の気持ちを表現していない前半ではもやもや感を感じましたが、
詩の書き方を知って表現するようになっていくと
それが的確に主人公の心を表現出来ているかはわからないですが、
見ていてスッキリするものを感じました。
感じているものを外に出さないようにすることって
周りをなんかもやもやさせるものなのかもしれません。
詩じゃなくても絵でも折り紙でもなんでもいいので、
感じたことを表現する場所を持ちたいと思いました。
あと表現することに政治をからめてしまうとろくなことにならないとも思いました。
お金や知名度を得るには有効なのかもしれませんが失うものも多そうです。
詩で表現することを覚えていきます。
主人公が自分の気持ちを表現していない前半ではもやもや感を感じましたが、
詩の書き方を知って表現するようになっていくと
それが的確に主人公の心を表現出来ているかはわからないですが、
見ていてスッキリするものを感じました。
感じているものを外に出さないようにすることって
周りをなんかもやもやさせるものなのかもしれません。
詩じゃなくても絵でも折り紙でもなんでもいいので、
感じたことを表現する場所を持ちたいと思いました。
あと表現することに政治をからめてしまうとろくなことにならないとも思いました。
お金や知名度を得るには有効なのかもしれませんが失うものも多そうです。
2017年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
風景も音楽素晴らしい。登場する人物みんな
善良で気持ちよい人ばかり。詩を志す主人公が
色々な人にめぐり合い独り立ちして革命に殉じる。
物語はニューシネマパラダイスを追っている。
善良で気持ちよい人ばかり。詩を志す主人公が
色々な人にめぐり合い独り立ちして革命に殉じる。
物語はニューシネマパラダイスを追っている。
2020年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、たくさん映画を見ている。
その中でも、レビューを書きたくなるくらい感動する映画というのは、あまりない。
主人公のマリオは、話し方が独特で、正直、生気のない主人公だなぁと思っていた。
そこから、詩人のネルーダに出会うことによって、感じたことを詩として表現する喜びを知ってゆく。
ネルーダが祖国に帰るところで、良いお話だったな・・・と思いきや、まだ展開があって驚いた。
その表現が、結果的にマリオの死につながってしまうラストシーン、ばーっと涙が溢れてくる。
マリオの書いた詩は、ネルーダには届かなかった。
でも、マリオがネルーダのことを想って詩を書いていた時、彼はとても幸せだったのではないか、と感じた。
それと同時に、自分を自由に表現できる世界というのは、当たり前ではないのだな、と思った。
映画を見終わった後、レビューを読んで驚いた。
マリオ役のマッシモ・トロイージは、この映画を撮り終わって、12時間後に亡くなったらしい。
最後のネルーダに向けてのメッセージを残すシーンは、胸にくるものがあって、マリオとマシッモがリンクする。
死期が迫った人間には、この世界の本質が解るのかもしれない。
この世界で大切だと思われている地位や名誉、お金などは、全てあちらの世界には持っていけない。
唯一、持っていけるものがあるとすれば、それは、これまでに感じた感覚だけだと思う。
世界自体は何かの隠喩で、目に見えるものは透けていき、自分の内側にある表現の源に還っていくのだ、と。
それは、わけもなく人の心を動かす。
最近、感動していないなぁ、と感じる人に是非見てほしい作品です。
最期の時間をこの映画に捧げてくれたマッシモ・トロイージに・・・「本当にありがとう」
その中でも、レビューを書きたくなるくらい感動する映画というのは、あまりない。
主人公のマリオは、話し方が独特で、正直、生気のない主人公だなぁと思っていた。
そこから、詩人のネルーダに出会うことによって、感じたことを詩として表現する喜びを知ってゆく。
ネルーダが祖国に帰るところで、良いお話だったな・・・と思いきや、まだ展開があって驚いた。
その表現が、結果的にマリオの死につながってしまうラストシーン、ばーっと涙が溢れてくる。
マリオの書いた詩は、ネルーダには届かなかった。
でも、マリオがネルーダのことを想って詩を書いていた時、彼はとても幸せだったのではないか、と感じた。
それと同時に、自分を自由に表現できる世界というのは、当たり前ではないのだな、と思った。
映画を見終わった後、レビューを読んで驚いた。
マリオ役のマッシモ・トロイージは、この映画を撮り終わって、12時間後に亡くなったらしい。
最後のネルーダに向けてのメッセージを残すシーンは、胸にくるものがあって、マリオとマシッモがリンクする。
死期が迫った人間には、この世界の本質が解るのかもしれない。
この世界で大切だと思われている地位や名誉、お金などは、全てあちらの世界には持っていけない。
唯一、持っていけるものがあるとすれば、それは、これまでに感じた感覚だけだと思う。
世界自体は何かの隠喩で、目に見えるものは透けていき、自分の内側にある表現の源に還っていくのだ、と。
それは、わけもなく人の心を動かす。
最近、感動していないなぁ、と感じる人に是非見てほしい作品です。
最期の時間をこの映画に捧げてくれたマッシモ・トロイージに・・・「本当にありがとう」
2019年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は映画をあまり見ない方だが、今までに何度も見なおして心底印象に残った映画がいくつかある。この『イル・ポスティーノ』は、まさしくそのうちの一つだ。
南イタリアの漁村で生まれ育った素朴そのものの主人公マリオは、政治的にこの片田舎に亡命してきた世界的大詩人パブロ・ネルーダに出会う。それからマリオはこの詩人から本当の「言葉」つまり隠喩を教わり、隠喩(言葉)の持つ本当の力のとりこになり、それ以来彼の前にあたりまえにあった世界は本来の輝きを持った存在になって行く。
二人の会話の中で、ごく当たり前のように「ダンテ」の名前が出て来る。ダンテの有名な代表作『神曲』になぞらえると、マリオはダンテ、ネルーダはウェルギリウス、そしてダンテが永遠の憧れの対象ベアトリーチェに出会ったように、マリオもネルーダに教えてもらった隠喩の力でベアトリーチェに出会う。
ちなみに、映画の中に選挙運動をしている政治家ディ・コシモが出て来るが、彼もまたマリオにもう一人のベアトリーチェを教える。彼が好む詩人ダヌンツィオの詩に出て来るベアトリーチェである。何も知らないマリオはそのことを大好きなネルーダに伝えるが、ネルーダは微妙な表情をする。ダヌンツィオは耽美主義者で、のちにムッソリーニをほめたたえたファシストで、コミュニストのネルーダとは対極にいる詩人なのだ。この映画には思わず吹き出してしまうほどコミカルなセリフも多いが、このように何気ない会話の中にそのダヌンツィオや、日本なら鎌倉時代に生きていたダンテなど、文学的な教養を持っていなければ理解できない人名や事柄が極くあたりまえのように出て来て、それもとても魅力であると同時に「日常会話の文化度の高さ」に目を見張る。
何よりもマリオのネルーダへの変わらない友情(マリオとネルーダの、と言った方が良いか)、詩を知った者の感動、人を愛することの素晴らしさ、それらが何のてらいもなくシンプルに描かれているのが最大の魅力と言えよう。だからこそ、そんな素朴で素敵なマリオの命が政治的イデオロギーの対立などという穢れたものによって失われる最後の結末もまた我々に重要な課題を訴えかけて来る。自分の信じるイデオロギーのために親友(と言うより、時には息子のようでもあった)マリオを失ったネルーダの最後の悲しみに満ちた表情は忘れられない。
主人公を演じたマッシモ・トロイージとネルーダ役のフィリップ・ノワレが素晴らしい!!トロイ―ジはこの映画を撮り終えたわずか12時間後に亡くなったという。まさしく命を削って撮影した渾身の作品である。その彼を撮影現場で常に支えて励まし続けたのがノワレで、実際にも二人は親友だったという。映画の最後のテロップに’to our friend Massimo’と出て来る。この映画は制作陣の愛情が詰まっている。友情、男女の愛をすべて含んで… 是非一度ご覧いただきたい。思えばトロイ-ジはこんなすてきな贈り物を最後まで撮り終えて夭折ではあっても天寿を全うしたのだから幸せだったという方が良いのかも知れない。
南イタリアの漁村で生まれ育った素朴そのものの主人公マリオは、政治的にこの片田舎に亡命してきた世界的大詩人パブロ・ネルーダに出会う。それからマリオはこの詩人から本当の「言葉」つまり隠喩を教わり、隠喩(言葉)の持つ本当の力のとりこになり、それ以来彼の前にあたりまえにあった世界は本来の輝きを持った存在になって行く。
二人の会話の中で、ごく当たり前のように「ダンテ」の名前が出て来る。ダンテの有名な代表作『神曲』になぞらえると、マリオはダンテ、ネルーダはウェルギリウス、そしてダンテが永遠の憧れの対象ベアトリーチェに出会ったように、マリオもネルーダに教えてもらった隠喩の力でベアトリーチェに出会う。
ちなみに、映画の中に選挙運動をしている政治家ディ・コシモが出て来るが、彼もまたマリオにもう一人のベアトリーチェを教える。彼が好む詩人ダヌンツィオの詩に出て来るベアトリーチェである。何も知らないマリオはそのことを大好きなネルーダに伝えるが、ネルーダは微妙な表情をする。ダヌンツィオは耽美主義者で、のちにムッソリーニをほめたたえたファシストで、コミュニストのネルーダとは対極にいる詩人なのだ。この映画には思わず吹き出してしまうほどコミカルなセリフも多いが、このように何気ない会話の中にそのダヌンツィオや、日本なら鎌倉時代に生きていたダンテなど、文学的な教養を持っていなければ理解できない人名や事柄が極くあたりまえのように出て来て、それもとても魅力であると同時に「日常会話の文化度の高さ」に目を見張る。
何よりもマリオのネルーダへの変わらない友情(マリオとネルーダの、と言った方が良いか)、詩を知った者の感動、人を愛することの素晴らしさ、それらが何のてらいもなくシンプルに描かれているのが最大の魅力と言えよう。だからこそ、そんな素朴で素敵なマリオの命が政治的イデオロギーの対立などという穢れたものによって失われる最後の結末もまた我々に重要な課題を訴えかけて来る。自分の信じるイデオロギーのために親友(と言うより、時には息子のようでもあった)マリオを失ったネルーダの最後の悲しみに満ちた表情は忘れられない。
主人公を演じたマッシモ・トロイージとネルーダ役のフィリップ・ノワレが素晴らしい!!トロイ―ジはこの映画を撮り終えたわずか12時間後に亡くなったという。まさしく命を削って撮影した渾身の作品である。その彼を撮影現場で常に支えて励まし続けたのがノワレで、実際にも二人は親友だったという。映画の最後のテロップに’to our friend Massimo’と出て来る。この映画は制作陣の愛情が詰まっている。友情、男女の愛をすべて含んで… 是非一度ご覧いただきたい。思えばトロイ-ジはこんなすてきな贈り物を最後まで撮り終えて夭折ではあっても天寿を全うしたのだから幸せだったという方が良いのかも知れない。
2020年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
純粋な人間の素晴らしさとProcida島の美しい景観と共に体感できた素晴らしい作品