既に読んでいながら忘れていた物語。
改めて時間を経ると心に響くものが違うと感じます。
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FINE DAYS (角川文庫) Kindle版
余命いくばくもない父から、三十五年前に別れた元恋人を捜すように頼まれた僕。彼らが住んでいたアパートで待っていたのは、若き日の父と恋人だった……。新世代の圧倒的共感を呼んだ、著者初の恋愛小説。
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2013/4/25
- ファイルサイズ575 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
この著者の人気タイトル
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登録情報
- ASIN : B00CJ5NU8S
- 出版社 : KADOKAWA (2013/4/25)
- 発売日 : 2013/4/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 575 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 291ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 365,609位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。94年、「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞し、作家デビューする(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 正義のミカタ (ISBN-13: 978-4087465761 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月12日に日本でレビュー済み
久々に再読しました
初版平成15年とかなり前の、全4話の短編集です
最初の1~3話まではイマイチで昔の本多さんはこんなだったかぁと思いましたが
4話目のシェードが秀逸です
おばあさんの声が心に響く人は多いのではと思います
初版平成15年とかなり前の、全4話の短編集です
最初の1~3話まではイマイチで昔の本多さんはこんなだったかぁと思いましたが
4話目のシェードが秀逸です
おばあさんの声が心に響く人は多いのではと思います
2015年4月17日に日本でレビュー済み
FINE DAYS,イエスタデイズ,眠りのための暖かな場所,シェードの4作が集録されている短編集。急激な展開で少し読み難くい、恋愛小説とは少し違った雰囲気を持ている。
2021年3月26日に日本でレビュー済み
『眠りのための暖かな場所』が特に、最高でした。同作者のほかの本も読むことにします。
2019年2月11日に日本でレビュー済み
4編が収められた短編集。
著者の翻訳もののようなスカした感じは嫌いじゃないが、「シェード」以外はもやもやが残ってしまった。
関わった人を死に至らしめるという噂のある女子高生「FINE DAYS」、死が迫った父から頼まれたのは昔の恋人を探すこと「イエスタデイズ」、妹を殺した過去に苛まれる女子大生「眠りのための暖かな場所」。
クリスマスの夜に立ち寄った中古家具屋「シェード」は、揺れ動く男心に聖夜の奇跡が訪れるという、O.ヘンリー「賢者の贈り物」を彷彿させる作品だ。作中作もぐっとくるストーリーになっている。著者の他の短編をあわせてみてもベスト。
著者の翻訳もののようなスカした感じは嫌いじゃないが、「シェード」以外はもやもやが残ってしまった。
関わった人を死に至らしめるという噂のある女子高生「FINE DAYS」、死が迫った父から頼まれたのは昔の恋人を探すこと「イエスタデイズ」、妹を殺した過去に苛まれる女子大生「眠りのための暖かな場所」。
クリスマスの夜に立ち寄った中古家具屋「シェード」は、揺れ動く男心に聖夜の奇跡が訪れるという、O.ヘンリー「賢者の贈り物」を彷彿させる作品だ。作中作もぐっとくるストーリーになっている。著者の他の短編をあわせてみてもベスト。
2020年7月19日に日本でレビュー済み
静かで、優しくて、ひとつ、ひとつが愛にあふれた短編集です。
出会ってから15年。何度読んでも優しい気持ちになれる作品です。
出会ってから15年。何度読んでも優しい気持ちになれる作品です。
2007年1月28日に日本でレビュー済み
ファンタジーのようなミステリーのような短編が4本収められていました。本の装丁のように明るい世界観を映し出す文体が心地よい本でした。
読み始めはミステリー色が強くエンターテイメントとわりきりつつ楽しく読み進めた。しかし、読後感は全く異なるものだった。もう一度読み返す必要あり。と、
特に(4)『シェード』については、そこにひもとかれている主人公の決意に深く胸を打たれたのでした。
次は、スローリーティングで、読み返すこととしよう。
■
(1) Fine Days:高校でのお話。主人公の僕と、同じ中学出身で女子をしめている安井、そして、口数が少なく絵を描く神部は校舎の屋上で、思い思いに時を過ごす。1学年下に転校してきた髪の毛の綺麗な女の子と彼らをめぐるお話。
(2) イエスタデイズ:余命宣告された父の35年前に別れた恋人を、末っ子の主人公が探しに行く話。
(3) 眠りのための暖かな場所:幼少の頃妹を亡くしたという過去に縛られる大学院生の女の子が主人公。大学のゼミの後輩を通じて自分を振り返る話。
(4) シェード:29歳の彼女を持つ26歳の主人公が、クリスマスプレゼントを骨董屋に買いに行く。骨董屋の窓越しにいつも眺めていたランプシェードを買い求めようとするが、それは既に売られていた。ランプシェードにまつわる物語は、彼の心にある決意を呼び起こす。
読み始めはミステリー色が強くエンターテイメントとわりきりつつ楽しく読み進めた。しかし、読後感は全く異なるものだった。もう一度読み返す必要あり。と、
特に(4)『シェード』については、そこにひもとかれている主人公の決意に深く胸を打たれたのでした。
次は、スローリーティングで、読み返すこととしよう。
■
(1) Fine Days:高校でのお話。主人公の僕と、同じ中学出身で女子をしめている安井、そして、口数が少なく絵を描く神部は校舎の屋上で、思い思いに時を過ごす。1学年下に転校してきた髪の毛の綺麗な女の子と彼らをめぐるお話。
(2) イエスタデイズ:余命宣告された父の35年前に別れた恋人を、末っ子の主人公が探しに行く話。
(3) 眠りのための暖かな場所:幼少の頃妹を亡くしたという過去に縛られる大学院生の女の子が主人公。大学のゼミの後輩を通じて自分を振り返る話。
(4) シェード:29歳の彼女を持つ26歳の主人公が、クリスマスプレゼントを骨董屋に買いに行く。骨董屋の窓越しにいつも眺めていたランプシェードを買い求めようとするが、それは既に売られていた。ランプシェードにまつわる物語は、彼の心にある決意を呼び起こす。
2012年6月14日に日本でレビュー済み
4つのストーリー、それぞれの筋書きは個人的には悪くないと思う。
しかし、書き方がどうも類型的で、随所に既視感があり、興ざめする。
たとえば、「FINE DAYS」の冒頭から前半。
主人公の「僕」が不思議な雰囲気の「彼女」と出会う場面があるが、「僕」は終始おどけた調子でこの「彼女」に接する。彼女の一言に大げさに感嘆し、「すばらしい」と握手を求め、「一緒に地下に潜って活動しないか」などと言う。その「おどけ」によって彼女の心が少し開かれ、「出会い」となる。
しかし、実際にこんな喋り方をしたり、振る舞いをする男子がいたらどうだろう。変人かと思われておしまいではないか。
ユニークな振る舞いや皮肉な発言をすれば(描けば)、女性に自然に近づいていくことができると思い込んでいるのは、「村上春樹チルドレン」の弊害か。本多氏が村上春樹を読んでいるかは知らないが、そのような変な価値感を持っているなと感じた。コミュニケーションベタな友人はノルウェイの森の「突撃隊」をほうふつとさせるし、登場する犬の意思表示としてひんぱんに「鼻を鳴らす」という表現が使われるのも村上氏の影響を受けているように思えてならない。「鼻を鳴らす」「肩をすくめる」「首を振る」、こういう日本の現実にあってはほとんどお目にかかれないような表現を何の疑いもなく、適切なものとして使っているところに、この作家の盲点があるのではないか。
世界観も類型的だ。「シェード」の老婆。店内の雰囲気、猫。確実においしい紅茶。書かなくても読者が想像できることをすべて書くからくどくなる。
本多氏に限ったことではないが、会話分の合間の地の文に、やたらと飲み物やタバコの描写が多いのは何とかならないものか(普段、誰かと話している時に相手のそんな行動を意識しているか)。そんなもの書かずに飛ばして、ひたすらカギカッコの会話文を書いてくれたほうが、よっぽどいい。
小説に出てくる紅茶やコーヒーが味に深みがあったりして「とてもおいしい」のもどうにかならないものか。
やや脱線したが、いずれにしてもこの作品は「作家のための」文章が多すぎ、くどくどしている。作家が読者に「こういう印象を与えたい」と力みすぎなのだと思った。
しかし、書き方がどうも類型的で、随所に既視感があり、興ざめする。
たとえば、「FINE DAYS」の冒頭から前半。
主人公の「僕」が不思議な雰囲気の「彼女」と出会う場面があるが、「僕」は終始おどけた調子でこの「彼女」に接する。彼女の一言に大げさに感嘆し、「すばらしい」と握手を求め、「一緒に地下に潜って活動しないか」などと言う。その「おどけ」によって彼女の心が少し開かれ、「出会い」となる。
しかし、実際にこんな喋り方をしたり、振る舞いをする男子がいたらどうだろう。変人かと思われておしまいではないか。
ユニークな振る舞いや皮肉な発言をすれば(描けば)、女性に自然に近づいていくことができると思い込んでいるのは、「村上春樹チルドレン」の弊害か。本多氏が村上春樹を読んでいるかは知らないが、そのような変な価値感を持っているなと感じた。コミュニケーションベタな友人はノルウェイの森の「突撃隊」をほうふつとさせるし、登場する犬の意思表示としてひんぱんに「鼻を鳴らす」という表現が使われるのも村上氏の影響を受けているように思えてならない。「鼻を鳴らす」「肩をすくめる」「首を振る」、こういう日本の現実にあってはほとんどお目にかかれないような表現を何の疑いもなく、適切なものとして使っているところに、この作家の盲点があるのではないか。
世界観も類型的だ。「シェード」の老婆。店内の雰囲気、猫。確実においしい紅茶。書かなくても読者が想像できることをすべて書くからくどくなる。
本多氏に限ったことではないが、会話分の合間の地の文に、やたらと飲み物やタバコの描写が多いのは何とかならないものか(普段、誰かと話している時に相手のそんな行動を意識しているか)。そんなもの書かずに飛ばして、ひたすらカギカッコの会話文を書いてくれたほうが、よっぽどいい。
小説に出てくる紅茶やコーヒーが味に深みがあったりして「とてもおいしい」のもどうにかならないものか。
やや脱線したが、いずれにしてもこの作品は「作家のための」文章が多すぎ、くどくどしている。作家が読者に「こういう印象を与えたい」と力みすぎなのだと思った。