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賢者の贈りもの: O・ヘンリー傑作選I (新潮文庫) 文庫 – 2014/11/28

3.9 5つ星のうち3.9 42個の評価

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クリスマス、若い夫婦に感動の奇跡が訪れる――。
アメリカの短篇を代表する作家の名作16作品を新訳で! まさに珠玉、シリーズ第一集。


デラはおんぼろカウチに身を投げて泣いていた。明日はクリスマスというのに手元にはわずか1ドル87セント。これでは愛する夫ジムに何の贈りものもできない。デラは苦肉の策を思いつき実行するが、ジムもまた、妻のために一大決心をしていた――。
若い夫婦のすれ違いが招いた奇跡を描く表題作ほか、ユーモラスな「赤い酋長の身代金」「千ドル」など、選り抜きの傑作を集めた新訳版。

目次
賢者の贈りもの
春はアラカルト
ハーグレーヴズの一人二役
二十年後
理想郷の短期滞在客
巡査と讃美歌
水車のある教会
手入れのよいランプ
千ドル
黒鷲の通過
緑のドア
いそがしいブローカーのロマンス
赤い酋長の身代金
伯爵と婚礼の客
この世は相身互い
車を待たせて
訳者あとがき

本書収録「賢者の贈りもの」冒頭
一ドル八十七セント。これだけ――。一セント玉が六十個まじっている。一度に一セント、二セントと、少しずつ貯めた。乾物屋で、八百屋で、肉屋で、値切りに値切って、しみったれた客だと思われるのがわかって顔を赤らめ、やっとこれだけになった。その金をデラは三度も数えてしまった。一ドル八十七セント。もう明日はクリスマスだ。
どうにもならない。……

O・ヘンリー(1862-1910)
アメリカ生れ。乱脈経営だった銀行の出納係を退職後、横領罪で告訴され真相不明のまま服役。獄中で小説を書き始める。出獄後は短編の名手としてニューヨークで活躍。「最後のひと葉」「賢者の贈りもの」「いそがしいブローカーのロマンス」「二十年後」など、十年間で約二百八十の短編を著した。

小川高義
1956年、神奈川県生まれ。東京工業大学名誉教授。翻訳家。ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』『その名にちなんで』『見知らぬ場所』『低地』、ジョン・アーヴィング『また会う日まで』、トム・ハンクス『変わったタイプ』など訳書多数。著書に『翻訳の秘密』。


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賢者の贈りもの【O・ヘンリー傑作選I】 最後のひと葉【O・ヘンリー傑作選II】 魔が差したパン【O・ヘンリー傑作選III】
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【新潮文庫】「O・ヘンリー傑作選」シリーズ クリスマスが近いというのに、互いに贈りものを買う余裕のない若い夫婦。それぞれが一大決心をするが……。新訳で甦る傑作短篇集。 風の強い冬の夜。老画家が命をかけて守りたかったものとは──。誰の心にも残る表題作のほか、短篇小説の開拓者による名作を精選。 堅実に暮らしてきた女の、ほのかな恋の悲しい結末をユーモラスに描いた表題作のほか、短篇小説の原点へと立ち返る至高の17編。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2014/11/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/11/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 268ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4102072047
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102072042
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 42個の評価

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オ・ヘンリー
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本の状態が良くない。
1 星
本の状態が良くない。
新品で注文したはずですが、ボロボロな感じでした。これは製本段階での問題でしょうか。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
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申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした

上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Oヘンリーは昔から大好きな作家です。ユーモアがあり、毎話必ず素敵なオチがあります。超有名作家ですが意外と未読の方が多いので、プレゼントしたりしても喜ばれてます。
2022年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編なので読みやすいです
2020年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 本棚の片隅から古ぼけた講談社の文庫本『サキ短編集』(田内初義訳)を見つけたので手に取って読んだのが六年ほど前になる。
 短編の名手と言われるサキとO・ヘンリーだから、このところ短編ものをあれこれ読んできたのでO・ヘンリーのものを読んでみようと思い探したが見つからなかった。
 で、本書を入手して読むことにした。
 この本に収録されている短編は、O・ヘンリーの晩年の作品が多そうな気がした。
 数奇な経歴の持ちぬしだったO・ヘンリーならではの物語が多いように感じたからである。
 O・ヘンリーの短編創作の基本は、起承転結がないようで必ず起承転結で終えている。
 教訓めいた結末であっても、よく考えてみると皮肉や諧謔、そして冷笑さえ覚えて終えている作品も多い。
 たとえて言えば本書のタイトルになっている『賢者の贈りもの』などの於ける夫婦愛の物語である。
 お互い最も大切にしているものを犠牲にしてクリスマスの贈りものをしたことで、読者は崇高な夫婦愛を読み取るのだろう。
 が、シニカルに客観視したら「愚者の贈りもの」と捉えることもできそうである。
 まあ、評者だけのへそ曲がりの読み方かもしれないが・・・・・。
 十九世紀の終わりから二十世紀初頭にこのような短編を多く創作したO・ヘンリーは、やはり短編の天才であり、短編作家のお手本のような作家であることは間違いない。
 「赤い酋長の身代金」のように誘拐した10歳の男の子がとんでもない悪ガキだったので手を焼き、身代金どころかその悪ガキを父親に引き取ってもらうための上納金を父親に渡すことになる話など落語噺のようである。
 素直に結末を読み終えれば落語の落とし噺であるようであっても、恐ろしい考え落ちもあるから用心しながら読み終えることが肝心である。
 O・ヘンリーは奥が深い作家であると思いながら、この短編集(1)を楽しく読み終えたのです。 
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
迅速かつ丁寧な梱包、ありがとうございました。
2018年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
傑作選Ⅰ、これと同様に傑作選Ⅲ、傑作選Ⅱともに、満足してます。
実は、同種の短編集を求めようと思ったのですが、絶版?のようでしたので、この傑作選に代えましたが期待どおりです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年12月28日に日本でレビュー済み
物語は素晴らしい。
ただこの本の訳が良くない。
O.ヘンリーの短編集は他にも多くあるので、他をお勧めします。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
申し訳ないが、翻訳が酷い。一例として本書に収録されているある作品の一節を新旧比較、引用させてもらいます。
≪本書≫
「若い女性は心するがよい。いよいよ人生の入り口にさしかかって、これから三段跳びのジャンプにかかるという
ときに、その若い命が大変な目に遭っているのだが、公園で散歩でもしたらいくらか気が晴れるだろうかという
顔になっておいて、ちょうどよい頃合いに戸口から出ることにする、という筋書きで、あとは仕上げをご覧じろ。」

≪旧訳≫(大久保康雄編)
「世のお嬢さんがたよ、あなたがたも趣向を変えてみたらどうであろうか、もはや自分の若い生命は枯れしぼみ
これから三段とびで人生の敷居をとび越えようとしているところだといわんばかりの様子をして見せること、
でも公園のなかのそぞろ歩きはさだめし楽しいだろうという気持ちをほのめかすこと、そして、ここぞと思う
瞬間に、さりげなくドアから姿をあらわすこと、そうすれば、どんなときでも男の心をひきつけずにはいないだろう」

比較してみて如何でしょうか?本書にはおしなべてこういった直訳傾向が散見されます。
まあ、人それぞれに好みはありますからどちらが良い、とはここでは言えませんが。
ただ、この短編集をkindle化してくれた事には感謝して星は2つ付けさせて頂きました。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年1月17日に日本でレビュー済み
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新品で注文したはずですが、ボロボロな感じでした。これは製本段階での問題でしょうか。
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5つ星のうち1.0 本の状態が良くない。
2022年1月17日に日本でレビュー済み
新品で注文したはずですが、ボロボロな感じでした。これは製本段階での問題でしょうか。
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