題名を聞いたことはあるが実際には読んだことのない本の代表例かと思います。
日本のことのみが書かれた本と誤解されがちですが、
実際にはユーラシア大陸の過半がモンゴル帝国の征服下にあった時代において
マルコポーロが実体験や伝聞に基づいて、東方(アジア諸国)を紹介したものです。
日本の描写が出てくるのは翻訳版だと2冊目で、わずか15ページにすぎません。
情報の信憑性は怪しい部分も多く、適当に伝聞で話を作っているような個所もあります。
とくにマルコポーロが実際に行ったことのない地域ではこの傾向が顕著になり、
他所の民族を人食い部族呼ばわりしたり、男女が別々の島で暮らしている民族がいるとか、
純金で宮殿が作れるほど莫大な黄金を所有する島国があるとか、極めていい加減な話が多くなります。
とはいえ、この時代にここまで広大な地域を旅して各国の歴史や文化を記録した人物はマルコポーロぐらいのものなので東方見聞録が歴史的資料として高い価値を持つことは間違いありません。
紙の本の価格: | ¥1,430 |
割引: | ¥ 286 (20%) |
| |
Kindle 価格: | ¥1,144 (税込) |
獲得ポイント: | 11ポイント (1%) |
を購読しました。 続刊の配信が可能になってから24時間以内に予約注文します。最新刊がリリースされると、予約注文期間中に利用可能な最低価格がデフォルトで設定している支払い方法に請求されます。
「メンバーシップおよび購読」で、支払い方法や端末の更新、続刊のスキップやキャンセルができます。
エラーが発生しました。 エラーのため、お客様の定期購読を処理できませんでした。更新してもう一度やり直してください。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
東方見聞録 1 (平凡社ライブラリー326) Kindle版
弱冠15歳で故郷ヴェネチアを出発し、四半世紀を東方で過ごしたマルコ・ポーロによる不朽の名作の完訳版、ライブラリー版で登場(全2巻)。
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2016/11/1
- ファイルサイズ9690 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
まとめ買い
シリーズの詳細を見る-
2冊すべて¥ 2,28822pt (1%)
まとめ買い
このシリーズは全2冊です。
-
2冊すべて¥ 2,28822pt (1%)
上のボタンを押すと注文が確定し、Kindleストア利用規約に同意したものとみなされます。支払方法及び返品等についてはこちら。
このまとめ買いには1-2冊のうち2冊が含まれます。
エラーが発生しました。
上のボタンを押すと注文が確定し、Kindleストア利用規約に同意したものとみなされます。支払方法及び返品等についてはこちら。
この本を読んだ購入者はこれも読んでいます
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
弱冠15歳で故郷ヴェネチアを出発し、四半世紀を東方で過ごしたマルコ・ポーロによる旅行記。1巻では、シルクロードから雲南への使節行、元朝の宮廷事情までを収録。70年刊を底本とした完訳版。
登録情報
- ASIN : B01M6BKKTI
- 出版社 : 平凡社 (2016/11/1)
- 発売日 : 2016/11/1
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 9690 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 390ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 257,704位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 5,198位旅行ガイド・マップ
- - 5,530位海外旅行ガイド (本)
- - 12,139位歴史・地理 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「街道をゆく」シリーズアジア編を呼んでいると必ず「東方見聞録」のことが出てくるので
是非読みたかった。ほぼ満足です。
是非読みたかった。ほぼ満足です。
2013年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大阪市に引っ越してきて17年、ようやく周囲の環境になじみ、人や風物にも愛着を覚えるようになりました。長いようで短い17年。たまたま読んだ本に、マルコ・ポーロのことが触れられており、17年の中国滞在だったことを改めて知り、読んでみようかと思いました。貿易商の家に生まれたとはいえ、まさかマルコ・ポーロも故郷イタリアはベネチアを離れ、中国で17年間も滞在するとは思っていなかったに違いありません。
そもそも「東方見聞録」は、帰国後の戦争で牢獄につながれたマルコ・ポーロが、獄中の無聊を紛らわすために、同室の囚人の物語作家に請われて書いたといわれるだけあり、やや単調で誇張もめだちます。それでも、西洋人が中国やアジアをどのように見ていたかを知るには格好の手びきと言えるかも知れません。
この「東方見聞録(1)」には、マルコ・ポーロとその父、叔父の三人が、中国へ渡り帰ってきた経緯を述べた「序章」と、「西アジアから中央アジアを縦断して」、「中国の西北辺境」、「フビライ・カーンの宮廷事情」、「雲南の使節行」が収められています。興味深かったのは「序章」と「フビライ・カーンの宮廷事情」でしょうか。
訳注者の愛宕松男氏の詳しい注や解説のお陰で、記載についての虚実をかなり細かく確認することができます。読み物としての面白さを追求しようとしたのか、それともアジアのへの先入観や固定観念がはたいたのか。イスラム勢力と共同で対抗できる相手として、西洋人があこがれた伝説的な東方のキリスト教国の王「プレスター・ジョン」についての記述もあって興味深いです。
そもそも「東方見聞録」は、帰国後の戦争で牢獄につながれたマルコ・ポーロが、獄中の無聊を紛らわすために、同室の囚人の物語作家に請われて書いたといわれるだけあり、やや単調で誇張もめだちます。それでも、西洋人が中国やアジアをどのように見ていたかを知るには格好の手びきと言えるかも知れません。
この「東方見聞録(1)」には、マルコ・ポーロとその父、叔父の三人が、中国へ渡り帰ってきた経緯を述べた「序章」と、「西アジアから中央アジアを縦断して」、「中国の西北辺境」、「フビライ・カーンの宮廷事情」、「雲南の使節行」が収められています。興味深かったのは「序章」と「フビライ・カーンの宮廷事情」でしょうか。
訳注者の愛宕松男氏の詳しい注や解説のお陰で、記載についての虚実をかなり細かく確認することができます。読み物としての面白さを追求しようとしたのか、それともアジアのへの先入観や固定観念がはたいたのか。イスラム勢力と共同で対抗できる相手として、西洋人があこがれた伝説的な東方のキリスト教国の王「プレスター・ジョン」についての記述もあって興味深いです。
2013年6月6日に日本でレビュー済み
あまりにも有名な書物だが、実際に読んだ人は、意外と少ないだろう。
前半にあたる第1巻では、陸路でモンゴル人の元帝国に至る旅の記録と、皇帝フビライの宮廷の様子が描かれる。
シルクロードの各都市の記録は、実に簡潔だが、今は消えてしまった場所もあり、歴史の流れを感じさせる。
伝説のプレスタージョンが、チンギスハンと戦った、など事実とは思えない話も、事実として伝えている。
事実とフィクションが渾然一体となっているのは、この書の大きな魅力の一つ。
あまり細かいことに拘らず、読み物として、じっくりと楽しみたい。
前半にあたる第1巻では、陸路でモンゴル人の元帝国に至る旅の記録と、皇帝フビライの宮廷の様子が描かれる。
シルクロードの各都市の記録は、実に簡潔だが、今は消えてしまった場所もあり、歴史の流れを感じさせる。
伝説のプレスタージョンが、チンギスハンと戦った、など事実とは思えない話も、事実として伝えている。
事実とフィクションが渾然一体となっているのは、この書の大きな魅力の一つ。
あまり細かいことに拘らず、読み物として、じっくりと楽しみたい。