著者の一連の提言は,いつも刺激的で,うなずけることも多々ある。
日本古代の信仰を伝えると言われる大神神社(おおみわじんじゃ)の信仰形態と,沖縄列島の御嶽 (うたき) や,済州島の堂 (たん) の信仰形態が,酷似している (本殿の建物が無いことなど) というのが,著者の発想の原点だ。
しかし,古代朝鮮 (のうちの新羅) には,倭国からの (脱解をはじめとする) 影響も色濃い (“三国史記” を見よ)。
倭国から朝鮮半島への影響を考慮せず,さらに中国についても全く触れることもなく,南方の文化にも触れてないので,時間的にも,空間的にも,影響した方向がまるで定かでない。
そうした著者の考察姿勢についていく読者は,どれくらいいるのだろうか?
著者の方法は,民俗学の限界を表しているのか?
しかし,沖縄の御嶽 (うたき) に関しては,現実に手に入れることのできる本・情報が,多くないため,現地に幾度となく足を運んで考察したところに,この本の価値はあるだろう。
著者は,長らく文学研究をしてきたためか,著者の本は,みな紀行文のようであり,読みやすさについては保証できる。
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沖縄の聖地 御嶽: 神社の起源を問う (平凡社新書 905) 新書 – 2019/2/18
岡谷 公二
(著)
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古神道のありようを伝えるといわれる御嶽(うたき)。約60年にも及ぶ長い歳月をかけて聖地を歩き、神社の起源を模索してきた齢90にもなる著者が、日本各国から朝鮮半島を経て沖縄の御嶽に原点回帰し、新たに見出した景色とは。
好評の既刊『原始の神社をもとめて』『神社の起源と古代朝鮮』『伊勢と出雲』の3作からなる岡谷神社学がついに完結!
好評の既刊『原始の神社をもとめて』『神社の起源と古代朝鮮』『伊勢と出雲』の3作からなる岡谷神社学がついに完結!
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2019/2/18
- 寸法10.7 x 1 x 17.3 cm
- ISBN-104582859054
- ISBN-13978-4582859058
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商品の説明
著者について
1929年東京生まれ。
東京大学文学部卒業。跡見学園女子大学名誉教授。著書に、『柳田国男の青春』(筑摩書房)、『島の精神誌』(思索社)、『神の森 森の神』(東京書籍)、『南の精神誌』(新潮社)、『絵画のなかの熱帯』(平凡社)、『南海漂蕩』(冨山房インターナショナル、和辻哲郎文化賞)、『原始の神社をもとめて』『神社の起源と古代朝鮮』(いずれも平凡社新書)、訳書に、レリス『幻のアフリカ』、ルーセル『ロクス・ソルス』(いずれも平凡社ライブラリー)など多数。
東京大学文学部卒業。跡見学園女子大学名誉教授。著書に、『柳田国男の青春』(筑摩書房)、『島の精神誌』(思索社)、『神の森 森の神』(東京書籍)、『南の精神誌』(新潮社)、『絵画のなかの熱帯』(平凡社)、『南海漂蕩』(冨山房インターナショナル、和辻哲郎文化賞)、『原始の神社をもとめて』『神社の起源と古代朝鮮』(いずれも平凡社新書)、訳書に、レリス『幻のアフリカ』、ルーセル『ロクス・ソルス』(いずれも平凡社ライブラリー)など多数。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2019/2/18)
- 発売日 : 2019/2/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 206ページ
- ISBN-10 : 4582859054
- ISBN-13 : 978-4582859058
- 寸法 : 10.7 x 1 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 419,513位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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2020年1月3日に日本でレビュー済み
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2022年7月24日に日本でレビュー済み
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御嶽は男子禁制ですよ、しかも土足で入るなんて最低ですね。自分の興味心を満たす為に入るなんて(怒)
2019年3月8日に日本でレビュー済み
著者は、日本や朝鮮の古代信仰について探求している。
その著者が60年かけて調べ歩いた「御嶽(うたき)」に関する
考察の集大成。
米軍統治下の頃から島々を回り「神の森」をたずねた記録である。
沖縄における独自の信仰の根深さ……著者はそれを強調する。
興味深かったのは、古代の沖縄の信仰と古神道は深い関係があるとする通説に異を唱えている点。
つまり「別の根」があるのではないかというのだ。
私にその是非まではわからないが、興味深い一冊だった。
その著者が60年かけて調べ歩いた「御嶽(うたき)」に関する
考察の集大成。
米軍統治下の頃から島々を回り「神の森」をたずねた記録である。
沖縄における独自の信仰の根深さ……著者はそれを強調する。
興味深かったのは、古代の沖縄の信仰と古神道は深い関係があるとする通説に異を唱えている点。
つまり「別の根」があるのではないかというのだ。
私にその是非まではわからないが、興味深い一冊だった。