吹奏楽を指導する方への指南書の役割を果たしています。
「短時間で集中して練習して成果をあげることができる」「(そのため)問題・課題を指導者と生徒で共有できる」「(そのため)生徒が自ら考え、実践できる環境が作れる」という指導のノウハウを考えていこうという内容でした。とても興味深い提案だと受け取りました。ビジネスの世界でのノウハウを中高の吹奏楽の現場での指導に生かそうという試みは確かに魅力的です。
「気合と根性」の限界、は理解できました。組織や個人が疲弊するのはビジネスの社会も吹奏楽部での練習も同様です。それによって、潰れていく団員もまた発生しているのも事実です。
そして指導者がかわると「指導方法に再現性がない。その指導法は心の中にしかない。ここが一番の問題(26p)」という記述も理解できました。指導のノウハウはなかなか外へは出ません。指導者の飯のタネでもありますから。会社の管理職でもそのような閉鎖したリーダーシップで自分の権威を保つタイプがいるほどですから。
筆者も中学校時代、音大出身のプロのトランペッターが顧問となり、長時間にわたるハードな練習を積み上げ、県予選コンクールで金賞をもらったエピソードを書いていました。それは、強豪校の実態の一例として理解できるものでした。
そのことへ筆者は見解を述べていません。
基本的に長時間の練習ではなく、効率性の大切さを論じているわけで、中学のハードな練習で勝ち得たエピソードはその意味では悪い例にあたるのかもしれません。そのことで県の予選を突破したという事実もあるのです。その功罪を明確に振り返った方が、あとで展開される論旨に説得力を持つと思っています。
「生徒が自ら考え、実践できる環境を作り、問題・課題を指導者と生徒で共有」できるのならば、筆者の主張は理解できます。
ただ、音楽の理解も低く、経験ある指導者と経験のない生徒の奏者という組み合わせが一般的な中学校の部活のイメージでしょう。
指導者が一定カリスマ性をもたないと上手くならないのは仕方がありません。大学や一般の吹奏楽団なら、筆者の指導法は理解できるのでしょうが。
筆者の言わんとすることを理解し、実践できるだけの受け手の成長がまず担保されているということが大前提です。
当方も長年吹奏楽の指揮を始め、合唱団の指揮者、本職での管理職経験を通して、筆者の書かれていることを否定する立場ではありません。短時間で成果を上げるのには、構成員の成熟もまた必須の要件になると思っているということを述べたかったのです。
果たして、実際の中高の部活の多くの現場ではそのようなことが可能でしょうか。吹奏楽の指導に不慣れな教師と初めて楽器を触るメンバーとの間での関係性を想像しながら苦慮しています。
カリスマ性のある指導者がリードし、練習量の多さで実力を上げることがコンクール突破の一般的練習法なのは、仕方がないことだと思っています。良し悪しは別として。
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トップ営業の手法に学ぶ 新時代の吹奏楽指導法 単行本 – 2018/9/22
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指導者、バンドリーダー必見!
エリート営業マンの手法を吹奏楽に応用したら? かつてない切り口の超効率的指導法!
【こんな言葉がけをしていませんか?】
「もっと合わせて! 」「もっときれいに! 」
「もう一回! 」「次までに合わせてきて」「気合入れて」
「ちゃんと練習してきて」「何でできないの?」
近年、吹奏楽の指導者やパートリーダーなどの責任や役割が大きくなる一方、生徒や指導者のやることも増えており、かつてのように練習に長い時間をかけることが難しくなってきてます。
そのようななかで、より効率的に効果を生み出すためはどうしたら良いのでしょうか?
本書は、トップ営業チームを作り上げた吹部OBの著者が、チームを育て上げた秘伝のノウハウを惜しみなく公開。
ビジネスの手法を取り入れ、メンバー(=生徒)が自主的に課題を見つけ、自らモチベーションを持って成長できる場づくりを目指します。
内容
■第1章 「気合と根性」から「因数分解」の指導へ
■第2章 大学時代で途絶えた私の音楽遍歴
■第3章 自ら考えさせる指導法
■第4章 指導法の標準化のために
■第5章 吹部での目標設定から行動予定まで
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「もう一回! 」「次までに合わせてきて」「気合入れて」
「ちゃんと練習してきて」「何でできないの?」
近年、吹奏楽の指導者やパートリーダーなどの責任や役割が大きくなる一方、生徒や指導者のやることも増えており、かつてのように練習に長い時間をかけることが難しくなってきてます。
そのようななかで、より効率的に効果を生み出すためはどうしたら良いのでしょうか?
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内容
■第1章 「気合と根性」から「因数分解」の指導へ
■第2章 大学時代で途絶えた私の音楽遍歴
■第3章 自ら考えさせる指導法
■第4章 指導法の標準化のために
■第5章 吹部での目標設定から行動予定まで
- 本の長さ128ページ
- 言語日本語
- 出版社ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
- 発売日2018/9/22
- 寸法15 x 1.1 x 21 cm
- ISBN-104636962184
- ISBN-13978-4636962185
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商品の説明
著者について
■監修者について
森田 一浩(もりた・かずひろ)
作曲家。
東京藝術大学にて故・長谷川良夫氏に師事。管弦楽からギター独奏まで幅広いジャンルに作品を発表するいっぽう、多方面にわたるスタジオ・セッションのための作・編曲を数多く手掛け、レコーディング・ディレクターとしても活躍する。
主要作品には、クラリネット7重奏のための「エレジーア、リトミカ、サンバ・オスティナート」「オーバード」、ギターのための「バッハの名による3つのソネット」「6つの前奏曲」、ピアノ連弾のための「花時計」などがある。
「ポップ・ステップ・マーチ」(1985年度全日本吹奏楽コンクール課題曲)、「ユングフラウへの前奏曲」「花時計」「ガリヤルドとフーガ」「十月のマナ」などの吹奏楽作品も発表している。
1991年から94年まで日本バンドクリニック委員会委員をつとめた。
98年、第8回日本吹奏楽アカデミー賞(作・編曲賞)受賞。
■著者について
石川 聡(いしかわ・さとし)
千葉県出身。
千葉市立土気中学校在籍時に、当時顧問であった故廣沢昭博先生の誘いで吹奏楽部に入部。
県立長生高校にて吹奏楽、信州大学にて交響楽団に所属。
いずれもトロンボーンの他指揮・指導を務める。
その後、キリンビール株式会社に入社。
10年勤務の後ヘッドハンティングにより外資系生命保険会社に入社。
セールスマネージャー・コーチとしてフルコミッションのセールスマンの育成に携わり、独自の営業に科学を取り入れた指導法で高い生産性を生み出すことに成功。
セールスプロフェッショナルの最先端の技術を音楽指導に取り入れ、短時間での技術の向上というこれからの課題解決になる次世代の指導法になりうると考えている。
森田 一浩(もりた・かずひろ)
作曲家。
東京藝術大学にて故・長谷川良夫氏に師事。管弦楽からギター独奏まで幅広いジャンルに作品を発表するいっぽう、多方面にわたるスタジオ・セッションのための作・編曲を数多く手掛け、レコーディング・ディレクターとしても活躍する。
主要作品には、クラリネット7重奏のための「エレジーア、リトミカ、サンバ・オスティナート」「オーバード」、ギターのための「バッハの名による3つのソネット」「6つの前奏曲」、ピアノ連弾のための「花時計」などがある。
「ポップ・ステップ・マーチ」(1985年度全日本吹奏楽コンクール課題曲)、「ユングフラウへの前奏曲」「花時計」「ガリヤルドとフーガ」「十月のマナ」などの吹奏楽作品も発表している。
1991年から94年まで日本バンドクリニック委員会委員をつとめた。
98年、第8回日本吹奏楽アカデミー賞(作・編曲賞)受賞。
■著者について
石川 聡(いしかわ・さとし)
千葉県出身。
千葉市立土気中学校在籍時に、当時顧問であった故廣沢昭博先生の誘いで吹奏楽部に入部。
県立長生高校にて吹奏楽、信州大学にて交響楽団に所属。
いずれもトロンボーンの他指揮・指導を務める。
その後、キリンビール株式会社に入社。
10年勤務の後ヘッドハンティングにより外資系生命保険会社に入社。
セールスマネージャー・コーチとしてフルコミッションのセールスマンの育成に携わり、独自の営業に科学を取り入れた指導法で高い生産性を生み出すことに成功。
セールスプロフェッショナルの最先端の技術を音楽指導に取り入れ、短時間での技術の向上というこれからの課題解決になる次世代の指導法になりうると考えている。
登録情報
- 出版社 : ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス (2018/9/22)
- 発売日 : 2018/9/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 128ページ
- ISBN-10 : 4636962184
- ISBN-13 : 978-4636962185
- 寸法 : 15 x 1.1 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 409,372位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,157位音楽メソッド
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
徹底できる指導者や吹奏楽部が少ないのだ。
組織のパフォーマンスを向上させる方法の根っこは何でも同じだと再認識させてくれる本。
組織のパフォーマンスを向上させる方法の根っこは何でも同じだと再認識させてくれる本。
2021年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良かった点
・吹奏楽練習における問題点、具体的な練習方法が載っている
・吹奏楽初心者には実践しやすい、導入しやすい練習法が載っている
・巻末に上記練習法を実践するための付録がついている
微妙な点
・内容に対して価格が高い
総じて「初めて吹奏楽を指導する」「パートリーダーなどの学生」といった吹奏楽指導歴の浅い人にとっては良書です。
ただある程度、指導経験がある人にとっては当たり前の内容の羅列でしかなく、ビジネスのノウハウを活用といっても、ビジネスに関係なく普遍的に言えることを活用しているだけです。
1時間くらいでパッと読める内容ですが、プレゼント品にはおすすめです。これから吹奏楽を始めるという人に是非プレゼントしてあげてください。
・吹奏楽練習における問題点、具体的な練習方法が載っている
・吹奏楽初心者には実践しやすい、導入しやすい練習法が載っている
・巻末に上記練習法を実践するための付録がついている
微妙な点
・内容に対して価格が高い
総じて「初めて吹奏楽を指導する」「パートリーダーなどの学生」といった吹奏楽指導歴の浅い人にとっては良書です。
ただある程度、指導経験がある人にとっては当たり前の内容の羅列でしかなく、ビジネスのノウハウを活用といっても、ビジネスに関係なく普遍的に言えることを活用しているだけです。
1時間くらいでパッと読める内容ですが、プレゼント品にはおすすめです。これから吹奏楽を始めるという人に是非プレゼントしてあげてください。
2018年10月18日に日本でレビュー済み
まず著者は、学生時代を音楽に費やしたものの、大学卒業間際に病に犯され演奏する事を諦めざるを得ず、その後数十年は企業人として人材育成を中心に活動された方です。
そんな著者が綴った本書は、大手企業の営業畑で培った「上司と部下の在り方」とか「グループでの問題解決」と言う、企業集団におけるビジネススキルを題材としています。
そして50歳を過ぎ熟練指導者となった著者は、そのスキルを如何にして音楽畑に当て嵌めるかを模索し、それを音楽監修者の協力を経て1冊に纏めた感じに仕上がっています。
従って本書には、楽譜どころか楽曲名すらも登場せず、大局的な指導効率向上法を説き続け、その手法が有効な理由も添えてある構成です。
また、一定の応用力さえあれば、極端な話『吹奏楽』に限らなくても良い程の内容で、汎用性も高いと感じます。
それでも本書には、併せて音楽指導において起こり易い「悪い指導例」も提示されており、メインターゲットである『吹奏楽』においては、今まで行って来た手法が非効率なのか見抜き易いと言う利点があります。
総じて、書籍としてはモノクロ100頁余りしか無いので、あくあでも現状指導法を評価する事が目的と感じる参考書で、本書自体から「目から鱗」みたいな斬新な指導法が飛び出す訳ではありません。
反面、無駄や非効率を嫌う企業体制からヒントを得ているアドバイス集なので「指導方法の無駄を削ぐ」と言う観点からは有用な場合も多く、要点をコンパクトに纏めて読み易い点も加味して、☆×4とします。
そんな著者が綴った本書は、大手企業の営業畑で培った「上司と部下の在り方」とか「グループでの問題解決」と言う、企業集団におけるビジネススキルを題材としています。
そして50歳を過ぎ熟練指導者となった著者は、そのスキルを如何にして音楽畑に当て嵌めるかを模索し、それを音楽監修者の協力を経て1冊に纏めた感じに仕上がっています。
従って本書には、楽譜どころか楽曲名すらも登場せず、大局的な指導効率向上法を説き続け、その手法が有効な理由も添えてある構成です。
また、一定の応用力さえあれば、極端な話『吹奏楽』に限らなくても良い程の内容で、汎用性も高いと感じます。
それでも本書には、併せて音楽指導において起こり易い「悪い指導例」も提示されており、メインターゲットである『吹奏楽』においては、今まで行って来た手法が非効率なのか見抜き易いと言う利点があります。
総じて、書籍としてはモノクロ100頁余りしか無いので、あくあでも現状指導法を評価する事が目的と感じる参考書で、本書自体から「目から鱗」みたいな斬新な指導法が飛び出す訳ではありません。
反面、無駄や非効率を嫌う企業体制からヒントを得ているアドバイス集なので「指導方法の無駄を削ぐ」と言う観点からは有用な場合も多く、要点をコンパクトに纏めて読み易い点も加味して、☆×4とします。
2018年10月23日に日本でレビュー済み
この本の著者は学生時代に吹奏楽部で活躍したが
不本意な形で音楽を断念したそう。
その後営業の分野で大成功なさっているが、
営業での手法を吹奏楽部員の指導に生かせば効率的なこと
に着目し、この本を書かれた。
「因数分解」の指導、自ら考えさせる指導法、指導者は明確な言葉を使う、
最初に目標設定、ポジティブ、ネガティブ両方のイメージを膨らませる、
などの章、項目に分かれる。
行間のレイアウトなども見やすくなっており、
これを読んだ指導者の人が、さらに気づいたことを書き込めるような
スペースもあり、実際にとても使いやすい本と言える。
吹奏楽以外の学校での指導、
さらにいろいろな会社や職場にも使える内容と言える。
不本意な形で音楽を断念したそう。
その後営業の分野で大成功なさっているが、
営業での手法を吹奏楽部員の指導に生かせば効率的なこと
に着目し、この本を書かれた。
「因数分解」の指導、自ら考えさせる指導法、指導者は明確な言葉を使う、
最初に目標設定、ポジティブ、ネガティブ両方のイメージを膨らませる、
などの章、項目に分かれる。
行間のレイアウトなども見やすくなっており、
これを読んだ指導者の人が、さらに気づいたことを書き込めるような
スペースもあり、実際にとても使いやすい本と言える。
吹奏楽以外の学校での指導、
さらにいろいろな会社や職場にも使える内容と言える。
2018年10月18日に日本でレビュー済み
学生時代の「吹奏楽部」の経験を、社会人として「ビジネス」に活かすのではなく、順序としては「フィードバック」。ビール会社の営業職と外資系保険会社のマネジメントで経験を積んだ著者が、ビジネスで得たノウハウをいまの吹奏楽部指導の現場にフォードバックさせようという本です。(著者の石川聡さんは中高大と吹奏楽部に所属し、50歳を過ぎたいま、吹奏楽部の指導現場をいくつか見学する機会があり、ビジネスシーンが時代に合わせて変化したように、吹奏楽の指導法も変化すべきだと気づいた。吹奏楽部の新たな指導法を確立すべく本著を書こうと思いついたとのこと)
ぶ厚い本ではないので、さらりと読むことができます。しかし薄い内容ではなく、具体的な内容が論理的に書いてあります。
「気合と根性」には「思考と育成」が伴わないし、「指導者・指揮者への絶対服従」は「命令」にすぎずこれを「理想的なコーチング」とは言わない。指導者は的確に指導すべきだし、部員(部下)たちは原因を理解して思考し、情報を共有しないことには全体の実力アップには繋がらない。指導者と部員が共に思考して目標獲得をめざしていく。とても論理的で、そして時短で、効率よい吹奏楽指導法が書いてあります。
書いてある内容は『新時代の吹奏楽指導法』なのですが、そこへと至る部分の記述が、ビジネスのノウハウ、部署での上司と部下の関係、チームとしての目標設定と現状認識(現状打破)についてで、とても具体的です。
著者の石川聡さんは「指導法の可視化・標準化」をめざしている。これまではカリスマ指導者の「経験と能力と勘」に依存していた。指導者がほかの人に交代した際に「経験・能力・勘」を引き継げない。そのカリスマ的「指導法」に「再現性」がない。これをいかに克服するか。
もちろん、そのカリスマ指導者の「人格や魅力」に寄る部分もあると認めつつ、一定水準の指導法を確立して文章化できれば、部員も指導者側も納得できる「効率的な指導法」になるんじゃないのか。それが結果として教育現場全体の底上げになるんじゃないのか。
この「指導法」の部分は、吹奏楽部に限らず、普遍的な内容です。
中高生が読む本ではなく、学校の先生が読む、チームを率いていく上司が読むべき本となっていますが、部活の指導法を再考する、あるいは職場の現状を見直す際の一助になります。
ぶ厚い本ではないので、さらりと読むことができます。しかし薄い内容ではなく、具体的な内容が論理的に書いてあります。
「気合と根性」には「思考と育成」が伴わないし、「指導者・指揮者への絶対服従」は「命令」にすぎずこれを「理想的なコーチング」とは言わない。指導者は的確に指導すべきだし、部員(部下)たちは原因を理解して思考し、情報を共有しないことには全体の実力アップには繋がらない。指導者と部員が共に思考して目標獲得をめざしていく。とても論理的で、そして時短で、効率よい吹奏楽指導法が書いてあります。
書いてある内容は『新時代の吹奏楽指導法』なのですが、そこへと至る部分の記述が、ビジネスのノウハウ、部署での上司と部下の関係、チームとしての目標設定と現状認識(現状打破)についてで、とても具体的です。
著者の石川聡さんは「指導法の可視化・標準化」をめざしている。これまではカリスマ指導者の「経験と能力と勘」に依存していた。指導者がほかの人に交代した際に「経験・能力・勘」を引き継げない。そのカリスマ的「指導法」に「再現性」がない。これをいかに克服するか。
もちろん、そのカリスマ指導者の「人格や魅力」に寄る部分もあると認めつつ、一定水準の指導法を確立して文章化できれば、部員も指導者側も納得できる「効率的な指導法」になるんじゃないのか。それが結果として教育現場全体の底上げになるんじゃないのか。
この「指導法」の部分は、吹奏楽部に限らず、普遍的な内容です。
中高生が読む本ではなく、学校の先生が読む、チームを率いていく上司が読むべき本となっていますが、部活の指導法を再考する、あるいは職場の現状を見直す際の一助になります。