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最後のひと葉: O・ヘンリー傑作選II (新潮文庫) 文庫 – 2015/10/28
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ユーモアと温かみと少しの毒。ニューヨークの悲喜劇を描き続けた作家の名作短篇を新訳。
大切な人へのちょっとしたプレゼントに最適です!
「あれが最後ね。てっきり夜中に落ちるんだろうと思った。風の音がしてたから。きょうには落ちるでしょうね。そのときに、あたしも死ぬわ」
老画家が命がけで彼女に贈った希望とは。表題作のほか、「感謝祭の二人の紳士」「芝居は人生だ」「金のかかる恋人」など、O・ヘンリーの名作短篇14篇を新訳。ニューヨーカーたちの魂をふるわせ、優しく暖め、温かく笑わせた選り抜きの物語たち。
目次
最後のひと葉
騎士の道
金銭の神、恋の天使
ブラックジャックの契約人
芝居は人生だ
心と手
高らかな響き
ピミエンタのパンケーキ
探偵探知機
ユーモリストの告白
感謝祭の二人の紳士
ある都市のレポート
金のかかる恋人
更生の再生
訳者あとがき
本書収録「最後のひと葉」冒頭
ワシントン広場の西にちょっとした界隈があって、でたらめに走る街路が細切れになり、「プレース」と名のつく小路になっている。この手のプレースはおかしな角度で折れ曲がるもので、ある一本の道では、たどって歩いているうちに、一度や二度は、もとの道に出ている。これは重宝なことである、と気づいた画家がいた。絵の具や画用紙、カンバスの掛け取りが来たとしても、一セントの取り立てもしないうちに、いま来た道を戻っていることにならないか!
かくして、古めかしいグリニッジヴィレッジに、芸術家が群がることになった。……
O・ヘンリー(1862-1910)
アメリカ生れ。乱脈経営だった銀行の出納係を退職後、横領罪で告訴され真相不明のまま服役。獄中で小説を書き始める。出獄後は短編の名手としてニューヨークで活躍。「最後のひと葉」「賢者の贈りもの」「いそがしいブローカーのロマンス」「二十年後」など、十年間で約二百八十の短編を著した。
小川高義
1956年、神奈川県生まれ。東京工業大学名誉教授。翻訳家。ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』『その名にちなんで』『見知らぬ場所』『低地』、ジョン・アーヴィング『また会う日まで』、トム・ハンクス『変わったタイプ』など訳書多数。著書に『翻訳の秘密』。
大切な人へのちょっとしたプレゼントに最適です!
「あれが最後ね。てっきり夜中に落ちるんだろうと思った。風の音がしてたから。きょうには落ちるでしょうね。そのときに、あたしも死ぬわ」
老画家が命がけで彼女に贈った希望とは。表題作のほか、「感謝祭の二人の紳士」「芝居は人生だ」「金のかかる恋人」など、O・ヘンリーの名作短篇14篇を新訳。ニューヨーカーたちの魂をふるわせ、優しく暖め、温かく笑わせた選り抜きの物語たち。
目次
最後のひと葉
騎士の道
金銭の神、恋の天使
ブラックジャックの契約人
芝居は人生だ
心と手
高らかな響き
ピミエンタのパンケーキ
探偵探知機
ユーモリストの告白
感謝祭の二人の紳士
ある都市のレポート
金のかかる恋人
更生の再生
訳者あとがき
本書収録「最後のひと葉」冒頭
ワシントン広場の西にちょっとした界隈があって、でたらめに走る街路が細切れになり、「プレース」と名のつく小路になっている。この手のプレースはおかしな角度で折れ曲がるもので、ある一本の道では、たどって歩いているうちに、一度や二度は、もとの道に出ている。これは重宝なことである、と気づいた画家がいた。絵の具や画用紙、カンバスの掛け取りが来たとしても、一セントの取り立てもしないうちに、いま来た道を戻っていることにならないか!
かくして、古めかしいグリニッジヴィレッジに、芸術家が群がることになった。……
O・ヘンリー(1862-1910)
アメリカ生れ。乱脈経営だった銀行の出納係を退職後、横領罪で告訴され真相不明のまま服役。獄中で小説を書き始める。出獄後は短編の名手としてニューヨークで活躍。「最後のひと葉」「賢者の贈りもの」「いそがしいブローカーのロマンス」「二十年後」など、十年間で約二百八十の短編を著した。
小川高義
1956年、神奈川県生まれ。東京工業大学名誉教授。翻訳家。ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』『その名にちなんで』『見知らぬ場所』『低地』、ジョン・アーヴィング『また会う日まで』、トム・ハンクス『変わったタイプ』など訳書多数。著書に『翻訳の秘密』。
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/10/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104102072055
- ISBN-13978-4102072059
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対象商品: 最後のひと葉: O・ヘンリー傑作選II (新潮文庫)
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出版社より
賢者の贈りもの【O・ヘンリー傑作選I】 | 最後のひと葉【O・ヘンリー傑作選II】 | 魔が差したパン【O・ヘンリー傑作選III】 | |
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カスタマーレビュー |
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価格 | ¥649¥649 | ¥572¥572 | ¥649¥649 |
【新潮文庫】「O・ヘンリー傑作選」シリーズ | クリスマスが近いというのに、互いに贈りものを買う余裕のない若い夫婦。それぞれが一大決心をするが……。新訳で甦る傑作短篇集。 | 風の強い冬の夜。老画家が命をかけて守りたかったものとは──。誰の心にも残る表題作のほか、短篇小説の開拓者による名作を精選。 | 堅実に暮らしてきた女の、ほのかな恋の悲しい結末をユーモラスに描いた表題作のほか、短篇小説の原点へと立ち返る至高の17編。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2015/10/28)
- 発売日 : 2015/10/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 255ページ
- ISBN-10 : 4102072055
- ISBN-13 : 978-4102072059
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 79,857位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月21日に日本でレビュー済み
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皆が言う事で月並みですが、Oヘンリーはしゃれてて上品です。今、活字を読まない、読んでも漫画だけという若者に買ってあげてます。余計なお世話かも知れませんが、「読解力=人の気持ちがわかる」だと信じて彼ら彼女らの人生の一助になればと思っています。
2020年6月30日に日本でレビュー済み
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過日、O・ヘンリーの短編集その1を読み、その2を読みたくなり入手して読むことにした。
O・ヘンリーの年譜を調べてみたら生年が1862年(文久2年)で没年が1910年(明治43年)であり、47歳で早世している。
この短編を読んでいると『騎士の道』『ピミエンタのパンケーキ』『ブラックジャックの契約人』などという西部劇まがいの物語がある。
考えてみたら、ワイアット・アープで有名な「OK牧場の決闘」が行われたのが1881年(明治14年)であり、アープの生年が1848年で没年が1929年であるからO・ヘンリーと同時代の人と言っても過言ではないようだから納得した(アープは、ヘンリーより長生きして80歳で没している)。
このころアメリカでは、都市間は汽車で行けたが、少し辺鄙な街へ行くときには馬車に乗ることになる時代だったのである。
漱石が処女作『吾輩は猫である』を『ホトトギス』に連載し始めたのが1905年(明治38年)だから、O・ヘンリーがニューヨークで多くの短編を書いていたころと重なっている。
まあ、変な関係ないような感想を書いてしまったが、この短編集のなかでの人間模様には普遍性はあるが、やはり時代背景ということを頭にいれて読むことが肝要なような気がしたのである。
読みやすさを考慮して物語が一世紀も昔のことであるのに今様な若者言葉を使用しているのが少々気になった。
O・ヘンリーの年譜を調べてみたら生年が1862年(文久2年)で没年が1910年(明治43年)であり、47歳で早世している。
この短編を読んでいると『騎士の道』『ピミエンタのパンケーキ』『ブラックジャックの契約人』などという西部劇まがいの物語がある。
考えてみたら、ワイアット・アープで有名な「OK牧場の決闘」が行われたのが1881年(明治14年)であり、アープの生年が1848年で没年が1929年であるからO・ヘンリーと同時代の人と言っても過言ではないようだから納得した(アープは、ヘンリーより長生きして80歳で没している)。
このころアメリカでは、都市間は汽車で行けたが、少し辺鄙な街へ行くときには馬車に乗ることになる時代だったのである。
漱石が処女作『吾輩は猫である』を『ホトトギス』に連載し始めたのが1905年(明治38年)だから、O・ヘンリーがニューヨークで多くの短編を書いていたころと重なっている。
まあ、変な関係ないような感想を書いてしまったが、この短編集のなかでの人間模様には普遍性はあるが、やはり時代背景ということを頭にいれて読むことが肝要なような気がしたのである。
読みやすさを考慮して物語が一世紀も昔のことであるのに今様な若者言葉を使用しているのが少々気になった。
2023年4月14日に日本でレビュー済み
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古本は良いですね。安く読んでまた読みたい人へ。本を大切にしましょう。オー・ヘンリー短編集は一日に1話、2話と少しずつ区切りよく読めて面白いです。名作を読めて満足です。
2015年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新潮文庫 O・ヘンリー傑作選の第2集が出ました。
各種のアンソロジーでも選ばれることの多い「最後のひと葉」を含む14の短編が、新訳で収録されています。
O・ヘンリーの作品を読むのは、小学校か中学生以来だと思いますが、一体何年振りだろう!
先ず「最後のひと葉」、この作品、私は長いこと誤って覚えていました。病気で生死をさまよう画家の卵と、それを看病する画家の卵、、
この2人が恋人同士と思っていました。しかし、この2人、じつは女性だったのです。
結末に関しては、自己犠牲と見るか、芸術家としての意地なのか、人により見方は変わると思います。
騎士の道:エンディングが何とも皮肉です。
金銭の神、恋の天使:金も使いようということでしょうが・・・・。
ブラックジャックの契約人:大したことがないと思った契約でも、強烈に効いてくることもあるんですね。
友人となった仇敵を救う自己犠牲というか・・・・・・。
ユーモリストの告白:作家になるのも楽ではないようで、O・ヘンリーの体験も多少入っているのかな?
感謝祭の二人の紳士:人は見かけによらないもので・・・・・、最後に強烈なツイストが・・・・。
更生の再生:この作品も有名ですね。このプロットを使った作品、マンガ、多数あります。
いずれの作品も、ツイストが効いていて、最後に強烈な落ちがある作品が殆どです。
サキと並んで短編の名手とされるO・ヘンリー、でも、彼の作品はサキほど悪意には満ちていないようです。
しかし、彼自身もかなり波乱に満ちた人生を送ったようで、それが作品にも影響を及ぼしているのかな?
最後に、小川高義さんの後書きを読んで少しびっくりしたというか、新しい解釈に驚かされました。
「最後のひと葉」に関しては、2人が女同士という設定が、気にかかりますね!!
私も2人は、恋人同士だと思っていたくらいですから!!
O・ヘンリーも相当波乱に満ちた人生を送っていますから、小川さんの解釈のほうが、的を射ているのかもしれません!!
各種のアンソロジーでも選ばれることの多い「最後のひと葉」を含む14の短編が、新訳で収録されています。
O・ヘンリーの作品を読むのは、小学校か中学生以来だと思いますが、一体何年振りだろう!
先ず「最後のひと葉」、この作品、私は長いこと誤って覚えていました。病気で生死をさまよう画家の卵と、それを看病する画家の卵、、
この2人が恋人同士と思っていました。しかし、この2人、じつは女性だったのです。
結末に関しては、自己犠牲と見るか、芸術家としての意地なのか、人により見方は変わると思います。
騎士の道:エンディングが何とも皮肉です。
金銭の神、恋の天使:金も使いようということでしょうが・・・・。
ブラックジャックの契約人:大したことがないと思った契約でも、強烈に効いてくることもあるんですね。
友人となった仇敵を救う自己犠牲というか・・・・・・。
ユーモリストの告白:作家になるのも楽ではないようで、O・ヘンリーの体験も多少入っているのかな?
感謝祭の二人の紳士:人は見かけによらないもので・・・・・、最後に強烈なツイストが・・・・。
更生の再生:この作品も有名ですね。このプロットを使った作品、マンガ、多数あります。
いずれの作品も、ツイストが効いていて、最後に強烈な落ちがある作品が殆どです。
サキと並んで短編の名手とされるO・ヘンリー、でも、彼の作品はサキほど悪意には満ちていないようです。
しかし、彼自身もかなり波乱に満ちた人生を送ったようで、それが作品にも影響を及ぼしているのかな?
最後に、小川高義さんの後書きを読んで少しびっくりしたというか、新しい解釈に驚かされました。
「最後のひと葉」に関しては、2人が女同士という設定が、気にかかりますね!!
私も2人は、恋人同士だと思っていたくらいですから!!
O・ヘンリーも相当波乱に満ちた人生を送っていますから、小川さんの解釈のほうが、的を射ているのかもしれません!!
2017年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、知人が、「最後のひと葉」を読んだことが無いという。
知らないとかいわれ。
理系だけど何が何でも、あり得ないだろうと思って話て、数日後に本を買って渡そうとしたら「無料だから読んだ」由
この作がもう一人に好かれたことを喜ぶに平行して、マジでしら無い人々がいるのかという気にもなる。
妻が、賢くてよかった。
知らないとかいわれ。
理系だけど何が何でも、あり得ないだろうと思って話て、数日後に本を買って渡そうとしたら「無料だから読んだ」由
この作がもう一人に好かれたことを喜ぶに平行して、マジでしら無い人々がいるのかという気にもなる。
妻が、賢くてよかった。
2018年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
傑作選Ⅱ、これと同様に傑作選Ⅲ、傑作選Ⅰともに、満足してます。
実は、同種の短編集を求めようと思ったのですが、絶版?のようでしたので、この傑作選に代えましたが期待どおりです。
実は、同種の短編集を求めようと思ったのですが、絶版?のようでしたので、この傑作選に代えましたが期待どおりです。
2016年11月28日に日本でレビュー済み
O・ヘンリー傑作選Ⅰ「賢者のおくりもの」の小川高義さんの訳がすばらしかったので、Ⅱも即購入した。
最近、日本の古典的な作品も現代語訳がたくさん出ているが、それに近い印象かも。
O・ヘンリーってこんなにおもしろい作家だったのかと見直した。
最近、日本の古典的な作品も現代語訳がたくさん出ているが、それに近い印象かも。
O・ヘンリーってこんなにおもしろい作家だったのかと見直した。
2017年4月18日に日本でレビュー済み
登場人物の言葉遣いが品がない。いろんな人物の口調に違和感を感じ、物語を台無しにしている。非常に残念な訳です。そのまま出版した編集者も物語の価値を解っていない。