タイトルにリベラルアーツの言葉が入った本を何冊か読みましたが、
この本が今のところ一番良かったです。向学心を刺激してくれる一冊で、ぜひ手元に置いて読み返したいです。
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自由になるための技術 リベラルアーツ Kindle版
リベラルアーツとは、「自由になるための手段」にほかならない。
自分たちを縛り付ける固定観念や常識から解き放たれ、自らの価値基準を持って行動するために。
いままでの正解が突破するヒントがここにある。
独立研究家・山口周が、哲学・歴史・美術・宗教など知の達人たちと、リベラルアーツの力を探る。
【主な内容】
「なぜチャーチルは周囲の反対を押し切ってナチスと対峙できたのか」
「日本企業の生産性の低い根本的原因とは」
「考える力の鍛え方」
「なぜ近代化はキリスト教社会から始まったのか」
「イノベーションに重要な「神」の視点」
「最新のリーダー育成のキーコンセプトと禅の共通点」
「なぜ、エリートの多い組織で不祥事が頻発するのか」
「予測不能な時代に対処する三つのPとは」
「かつてのローマ帝国にあって現代日本にないもの」
【構成】
第1章 リベラルアーツはなぜ必要か
第2章 歴史と感性 対談:中西輝政、
第3章 「論理的に考える力」が問われる時代に 対談:出口治明
第4章 グローバル社会を読み解くカギは宗教にある 対談:橋爪大三郎
第5章 人としてどう生きるか 対談:平井正修
第6章 組織の不条理を超えるために 対談:菊澤研宗
第7章 ポストコロナ社会における普遍的な価値とは 対談:矢野和男
第8章 パンデミック後に訪れるもの 対談:ヤマザキマリ
終 章 武器としてのリベラルアーツ
自分たちを縛り付ける固定観念や常識から解き放たれ、自らの価値基準を持って行動するために。
いままでの正解が突破するヒントがここにある。
独立研究家・山口周が、哲学・歴史・美術・宗教など知の達人たちと、リベラルアーツの力を探る。
【主な内容】
「なぜチャーチルは周囲の反対を押し切ってナチスと対峙できたのか」
「日本企業の生産性の低い根本的原因とは」
「考える力の鍛え方」
「なぜ近代化はキリスト教社会から始まったのか」
「イノベーションに重要な「神」の視点」
「最新のリーダー育成のキーコンセプトと禅の共通点」
「なぜ、エリートの多い組織で不祥事が頻発するのか」
「予測不能な時代に対処する三つのPとは」
「かつてのローマ帝国にあって現代日本にないもの」
【構成】
第1章 リベラルアーツはなぜ必要か
第2章 歴史と感性 対談:中西輝政、
第3章 「論理的に考える力」が問われる時代に 対談:出口治明
第4章 グローバル社会を読み解くカギは宗教にある 対談:橋爪大三郎
第5章 人としてどう生きるか 対談:平井正修
第6章 組織の不条理を超えるために 対談:菊澤研宗
第7章 ポストコロナ社会における普遍的な価値とは 対談:矢野和男
第8章 パンデミック後に訪れるもの 対談:ヤマザキマリ
終 章 武器としてのリベラルアーツ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2021/3/3
- ファイルサイズ9165 KB
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登録情報
- ASIN : B08XJYRZTW
- 出版社 : 講談社 (2021/3/3)
- 発売日 : 2021/3/3
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 9165 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 237ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 21,620位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 2,847位ビジネス・経済 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
5 星
神童・秀才より天才になれ!
神童は幼少時に周囲よりも突出した才を持つ秀才は学業成績のみに突出した才をもつしかし、それが大人になって「成熟した知性」を持つものになる確証は無い。著書は、現代社会をより本質的に分析し、確かな歴史観に基づく視点から現代日本社会にアプローチし、どうあるべきか、問題とは何か、何が足りないのかを具体的に示唆しあるべき日本国家国民の使命であり、生きがいであり、その営みが形成する新たな一面の何たるかを深く考えさせられた。つまりそれは、我々国民に欠如してしまった考える力日本人としての民度を再確認し、新たな精神武装の必要性を訴えかけられる内容であった。著書のタイトルとおり「リベラルアーツ」の拠り所を求め動くところに効用が最大化され社会全体が変わることこそが真のイノベーションだと感じそれを実現させるに必要な条件は決して、人として神童秀才である必要はなく「成熟した知性」をもった「天才」であれば足りるのだからそうあるべきだと、自分自身強く共感した。本書がその共感を広く多くシェアできることを願いたい。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
様々な方との対談を通してリベラルアーツの重要性を再認識する本です。
正直、「リベラルアーツ」を具体的に訳せ、と言われても困る部分があり、この本でもわかりやすく描かれているわけではありません。グーグル検索をすると、「自由学芸」、「教養諸学」、「一般教養」なんて出てきますね。
「長い淘汰に耐えてきた知、あえて自分からは遠く離れた古典を読んで現代を相対化する視点は、未来が見えない現代だからこそ、これからの社会像を模索するためにも、さまざまな意味で〝役立つ武器〟となるでしょう」
本の引用ですが、歴史を学ぶ重要性は結構書かれていますが、その歴史から何を学ぶかですね。これは人それぞれかもしれません。
本全般的には奥が深い内容なので、じっくり自分なりに考えながら読むことをお勧めします。
正直、「リベラルアーツ」を具体的に訳せ、と言われても困る部分があり、この本でもわかりやすく描かれているわけではありません。グーグル検索をすると、「自由学芸」、「教養諸学」、「一般教養」なんて出てきますね。
「長い淘汰に耐えてきた知、あえて自分からは遠く離れた古典を読んで現代を相対化する視点は、未来が見えない現代だからこそ、これからの社会像を模索するためにも、さまざまな意味で〝役立つ武器〟となるでしょう」
本の引用ですが、歴史を学ぶ重要性は結構書かれていますが、その歴史から何を学ぶかですね。これは人それぞれかもしれません。
本全般的には奥が深い内容なので、じっくり自分なりに考えながら読むことをお勧めします。
2023年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リベラルアーツはざっくりと一言でいうと自分の軸のようなものかな。
周りを見ながら、周りの人がどの様な反応を期待しているとの点を意識して意思決定をするのではなく、その様な場面でも培ってきた自分の軸従って判断する必要性が従前に増して増えている印象。
本書で学んだ点、対談の内容から感じた点を踏まえ、また、これからの体験の中で身に付けられる点を踏まえ、自分なりの根拠の下で判断を下していきたい。
周りを見ながら、周りの人がどの様な反応を期待しているとの点を意識して意思決定をするのではなく、その様な場面でも培ってきた自分の軸従って判断する必要性が従前に増して増えている印象。
本書で学んだ点、対談の内容から感じた点を踏まえ、また、これからの体験の中で身に付けられる点を踏まえ、自分なりの根拠の下で判断を下していきたい。
2022年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そもそも『考える』に至るためにはそこに何らかの問いを持たなければ考えるに至らない。
その行為の繰り返しが人類の歴史となり発展へつながっていった。
人類が普遍的に問い続けた『問い』に対して、先人たちが出し続けている『答え』。
ざっくり言うと『リベラルアーツ』という具体(物であったり、考え、手法等)という一つの答え。
それを通じて普遍的な思考の行為を続けましょう。といった感じ。
対話を通じて発見、自分はこう思うと問いかけ、考え、自分なりの答え(たとえそれが他人から見てくだらないとしても)を出し続けていくこと。
思考のトライ&エラーで人類の特権である『考える』ことを謳歌しようではないだろうか…
考えることが唯一の自由なのかもしれない。
その行為の繰り返しが人類の歴史となり発展へつながっていった。
人類が普遍的に問い続けた『問い』に対して、先人たちが出し続けている『答え』。
ざっくり言うと『リベラルアーツ』という具体(物であったり、考え、手法等)という一つの答え。
それを通じて普遍的な思考の行為を続けましょう。といった感じ。
対話を通じて発見、自分はこう思うと問いかけ、考え、自分なりの答え(たとえそれが他人から見てくだらないとしても)を出し続けていくこと。
思考のトライ&エラーで人類の特権である『考える』ことを謳歌しようではないだろうか…
考えることが唯一の自由なのかもしれない。
2023年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて山口氏の著作、といっても過半は対談集ですが、を読みました。
実直な感想は、うーん、って感じです。もやもや。しっくり来ていません。私も、リベラルアーツは大事だと思いますが、別に声高に役にたつと言わないでもいい気もするんです。なんというか、リベラルアーツに関する誤解が広まりそうというか。。。。
ただ、対談の相手は結構豪華なので、有名人の考えの一端を多く味わえるので、そこはお得感がありました。
・・・
そもそもリベラルアーツって、何でしょうか。
自由学芸とか、教養とか、己を自由にする学問等々、各種定義があります。より具体的には歴史、文学、哲学、美学など人間の思索の足跡を辿り学ぶことではないかと個人的には思います。いや、よくわかんないですよ。
山口氏は、先の読めない現代(なんて物言いは常に言われている気もしますが)は、いわゆる実学よりも、リベラルアーツを学ぶことで、その不確実な状況に適切な対応ができるっていう主旨のことをおっしゃりたいみたいですが、どうなんでしょうか。
私の上の理解が正しいとすると、これは少しミスリーディングな気がします。
誤:「リベラルアーツを学ぶと、不確実性を乗り切れるできるビジネスマンになる」
正:「できるビジネスマンがリベラルアーツを学ぶと、不確実性を乗り切れるような、よりできるビジネスマンになる」
こうではないでしょうか(誤解はあろうかとは思いますが)。
私も、哲学で院までいっちゃいましたが、それでうまくいったビジネスなどあったかなあと(教養が足りてないってだけでしょうが)。近年おじさん化が進み、歴史まで好きになってきましたが、たんなる蘊蓄好きの面倒な奴に成り下がっているやもしれません。
え?何が言いたいかって?要はリベラルアーツだけではダメっなんだと思います。
他方、ギラギラとお金大好きって感じのビジネスマンが、でかいディールを決めて(あるいはキめた上司をおだてて)The world is your oysterなどとシェースクピアなんかをそらんじたら、それは少しポイントが高いかもしれません。ただ、あくまで欧州の一部のエリート層とやり取りがある方限定な感じがします。
結局、こうではないでしょか。
教養は役に立つかもだけど、あくまで実力の裏付けがないと活きない。どうでしょうか。
・・・
ちなみに、AIがビックデータをガシガシ溜め込み、過去の歴史や文芸作品を解釈し、不確実な状況状況で、「このような状況ではaの決断でうまくいった場合は76%, bの決断でうまくいった場合は22%, それ以外の方法でうまくいった場合は2%、具体的な事例としてはaで有名なのは~」なーんて、不確実な現実を前にSIRIやグーグルAIがサポートする日が来るかもしれません。バッテリーが常にあることが前提ですが。
・・・
あと、リベラルアーツという話をしていると、勢い学校教育の話に関連すると思います。対談相手も出口さん(立命館APU学長)、中西教授(京大名誉教授)、橋爪教授(東工大名誉教授)、菊澤教授(慶大名誉教授)とアカデミズムの大御所たちがこぞって登壇。
でもこれ、教養学部を卒業したとか、上の先生に師事したら、不確実性にばっちり対応できるデキメンになるって、そういうわけではないと思いますので、悪しからず。
その点、出口さん、いいことおっしゃってて、「人・本・旅を通じて学び続けることが必要なのですね」(位置907)とおっしゃっています。これには激しく同意。付言すれば、興味を持ち続けたうえで相当な時間をかけないとリベラルアーツは学びきれないし身につかないのではないでしょうか。
個人的には、そうした「学び続ける」種を植えること、周囲や外界への興味を持たせるような学校教育が展開されるといいなあと思います。その点、小中高で先生という職業はある意味非常に責任のある職ですよね。先生方、本当にお疲れ様です。
・・・
ということで初めて山口氏の作品を読みました。
リベラルアーツと実学とを対比的に述べているようですが、リベラルアーツを「ビジネスに役立つから」とか「不確実性に対応するため」とか、そういう理由付けした時点でリベラルアーツも実学の一つになってしまうようで。あ、というかリベラルアーツは新しい実学だ、ってそういう主張だったのか? 今更主旨を理解できました。
ということで本作、蘊蓄好きの方々、何か勉強したいなあと思っている方、進路に悩む中高生、教育に関する方々等は読んで面白いのではないでしょうか。
実直な感想は、うーん、って感じです。もやもや。しっくり来ていません。私も、リベラルアーツは大事だと思いますが、別に声高に役にたつと言わないでもいい気もするんです。なんというか、リベラルアーツに関する誤解が広まりそうというか。。。。
ただ、対談の相手は結構豪華なので、有名人の考えの一端を多く味わえるので、そこはお得感がありました。
・・・
そもそもリベラルアーツって、何でしょうか。
自由学芸とか、教養とか、己を自由にする学問等々、各種定義があります。より具体的には歴史、文学、哲学、美学など人間の思索の足跡を辿り学ぶことではないかと個人的には思います。いや、よくわかんないですよ。
山口氏は、先の読めない現代(なんて物言いは常に言われている気もしますが)は、いわゆる実学よりも、リベラルアーツを学ぶことで、その不確実な状況に適切な対応ができるっていう主旨のことをおっしゃりたいみたいですが、どうなんでしょうか。
私の上の理解が正しいとすると、これは少しミスリーディングな気がします。
誤:「リベラルアーツを学ぶと、不確実性を乗り切れるできるビジネスマンになる」
正:「できるビジネスマンがリベラルアーツを学ぶと、不確実性を乗り切れるような、よりできるビジネスマンになる」
こうではないでしょうか(誤解はあろうかとは思いますが)。
私も、哲学で院までいっちゃいましたが、それでうまくいったビジネスなどあったかなあと(教養が足りてないってだけでしょうが)。近年おじさん化が進み、歴史まで好きになってきましたが、たんなる蘊蓄好きの面倒な奴に成り下がっているやもしれません。
え?何が言いたいかって?要はリベラルアーツだけではダメっなんだと思います。
他方、ギラギラとお金大好きって感じのビジネスマンが、でかいディールを決めて(あるいはキめた上司をおだてて)The world is your oysterなどとシェースクピアなんかをそらんじたら、それは少しポイントが高いかもしれません。ただ、あくまで欧州の一部のエリート層とやり取りがある方限定な感じがします。
結局、こうではないでしょか。
教養は役に立つかもだけど、あくまで実力の裏付けがないと活きない。どうでしょうか。
・・・
ちなみに、AIがビックデータをガシガシ溜め込み、過去の歴史や文芸作品を解釈し、不確実な状況状況で、「このような状況ではaの決断でうまくいった場合は76%, bの決断でうまくいった場合は22%, それ以外の方法でうまくいった場合は2%、具体的な事例としてはaで有名なのは~」なーんて、不確実な現実を前にSIRIやグーグルAIがサポートする日が来るかもしれません。バッテリーが常にあることが前提ですが。
・・・
あと、リベラルアーツという話をしていると、勢い学校教育の話に関連すると思います。対談相手も出口さん(立命館APU学長)、中西教授(京大名誉教授)、橋爪教授(東工大名誉教授)、菊澤教授(慶大名誉教授)とアカデミズムの大御所たちがこぞって登壇。
でもこれ、教養学部を卒業したとか、上の先生に師事したら、不確実性にばっちり対応できるデキメンになるって、そういうわけではないと思いますので、悪しからず。
その点、出口さん、いいことおっしゃってて、「人・本・旅を通じて学び続けることが必要なのですね」(位置907)とおっしゃっています。これには激しく同意。付言すれば、興味を持ち続けたうえで相当な時間をかけないとリベラルアーツは学びきれないし身につかないのではないでしょうか。
個人的には、そうした「学び続ける」種を植えること、周囲や外界への興味を持たせるような学校教育が展開されるといいなあと思います。その点、小中高で先生という職業はある意味非常に責任のある職ですよね。先生方、本当にお疲れ様です。
・・・
ということで初めて山口氏の作品を読みました。
リベラルアーツと実学とを対比的に述べているようですが、リベラルアーツを「ビジネスに役立つから」とか「不確実性に対応するため」とか、そういう理由付けした時点でリベラルアーツも実学の一つになってしまうようで。あ、というかリベラルアーツは新しい実学だ、ってそういう主張だったのか? 今更主旨を理解できました。
ということで本作、蘊蓄好きの方々、何か勉強したいなあと思っている方、進路に悩む中高生、教育に関する方々等は読んで面白いのではないでしょうか。
2021年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お話を聴くたびに腑に落ちるというか、説明の「わかりやすさ」に思わず引き込まれるオピニオンリーダー・山口 周 さん。
先日開催された、キーパーソン21主催『わくわくエンジンEXPO』でも、「これから求められる人」というタイトルで、いまの日本社会の問題に鋭く切り込んだお話しをされていました。
そんな山口さんが、歴史や宗教、哲学、美術など6人の見識者と対談した内容をまとめた最新刊。
日本語では「教養」と訳されることが多い《リベラルアーツ》ですが、本来意味するところは「”自由”になるための”手段”」だと山口さんは言います。
その上で、「己を縛り付ける固定観念や常識から解き放たれ、”自らに由って”考えながら、すなわち、自分自身の価値基準を持って動いていかなければ、新しい時代の価値は創り出せない」と。(p1.「はじめに」)
さらに《リベラルアーツ》を学ぶ意味として、思わず唸ったのが以下の一節でした。
いま求められているリベラルアーツとは、コンピューターでいえばOSーー私たちの判断や行動を司るソフトウェアーーのような根本思想なのです。対して、ロジカルシンキングやマーケティングの知識といったものは、アプリーー状況に応じて使い分ける道具ーーであり、従来言われていた教養もまた一種の道具としてのものが多かったと思います。
もちろん道具は道具で大切なのですが、どの場面で何を使うかというのはOSの判断です。ですから自らの足元をより確かなものにするためにはOSが重要となる。古今東西の、幅広い教養・知識を備えて、例えばワインや絵画などについて語れるようになれば、飲み会の話題としては役立つでしょうが、本当に大事な判断をする力や勇気を持って行動する原動力にはなりません。(p23-24.「第1章:リベラルアーツはなぜ必要なのか」)
6人の「知の達人」と交わされる深く味わいのある対話から、多様な視点が見えてくる一冊です。
先日開催された、キーパーソン21主催『わくわくエンジンEXPO』でも、「これから求められる人」というタイトルで、いまの日本社会の問題に鋭く切り込んだお話しをされていました。
そんな山口さんが、歴史や宗教、哲学、美術など6人の見識者と対談した内容をまとめた最新刊。
日本語では「教養」と訳されることが多い《リベラルアーツ》ですが、本来意味するところは「”自由”になるための”手段”」だと山口さんは言います。
その上で、「己を縛り付ける固定観念や常識から解き放たれ、”自らに由って”考えながら、すなわち、自分自身の価値基準を持って動いていかなければ、新しい時代の価値は創り出せない」と。(p1.「はじめに」)
さらに《リベラルアーツ》を学ぶ意味として、思わず唸ったのが以下の一節でした。
いま求められているリベラルアーツとは、コンピューターでいえばOSーー私たちの判断や行動を司るソフトウェアーーのような根本思想なのです。対して、ロジカルシンキングやマーケティングの知識といったものは、アプリーー状況に応じて使い分ける道具ーーであり、従来言われていた教養もまた一種の道具としてのものが多かったと思います。
もちろん道具は道具で大切なのですが、どの場面で何を使うかというのはOSの判断です。ですから自らの足元をより確かなものにするためにはOSが重要となる。古今東西の、幅広い教養・知識を備えて、例えばワインや絵画などについて語れるようになれば、飲み会の話題としては役立つでしょうが、本当に大事な判断をする力や勇気を持って行動する原動力にはなりません。(p23-24.「第1章:リベラルアーツはなぜ必要なのか」)
6人の「知の達人」と交わされる深く味わいのある対話から、多様な視点が見えてくる一冊です。
2024年4月6日に日本でレビュー済み
リベラルアーツの持つ力やその意味が著者視点で説明されています。また、各分野の専門家との対談を通して、それぞれの学問分野を学ぶ意味がまとめられています。学びの前段階として、なぜリベラルアーツを学ぶのかということを明確にするために読むと良いです。それを意識することで、同じ学びであっても身に付くものが違ってくるように感じました。誰が読んでも良いと思いますが、大学生や高校生に薦めたいです。ただ、一般的な高校生が読むには、前提とされる知識や素養が高度すぎるきらいもあります。
2022年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実学、実務に追われる日々の中で、社会に出てから筆者がその必要性を力説するリベラルアーツを自分の根っことなるレベルまで学ぶことは至難の技(それでも努力したいとは思うが・・)。結局、教育改革を、企業や社会が求める人材像の変革と併せて進める以外に、今の日本をアップデートする道はないと感じた