システム:
カバーを折り返すギミックに始めこそ戸惑ったものの、
実際にプレイしてみると案外シンプルな作りになっており
プレイしていて戸惑うことは全くありませんでした。
ゲームブックが初めての方でも問題ないかと思います。
アイテムやキーワードがカバー裏に纏められているため、
長い期間をかけてちまちまプレイするのでない限りメモも不要です。
難易度:
謎自体の難易度は易しめ。
普段から謎解きに慣れ親しんでいる方であれば問題ないかと思います。
(もし進行で行き詰まったら巻末の解説でも読んで落ち着いてください)
ただ、ヒントを与えるのを防ぐためかもしれませんが指示周りに微妙な表現が多く、
思い込みが激しいと思わぬ所で苦戦させられるかもしれません。
ストーリー:
クトゥルフものとしても冒険物としても兎に角面白かったです。
中弛みもなく随所に見所が溢れていて、一気に読み進めてしまいました。
フィクション作品ではなくあくまで実際の手記を纏めたもの、という体裁を
冒頭のルール説明から最後の解説まで一貫して崩さない徹底振りが素晴らしく、
思わず作品世界にのめりこんでしまいました。
文章そのものに関しても、随所に”らしさ”を散りばめつつ
クトゥルフにありがちな煩雑さがなく読みやすかったです。
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クトゥルフ神話ブックゲーム ブラマタリの供物 (Role&Roll Books) 新書 – 2018/10/31
フーゴ・ハル
(著)
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アフリカの奥地でうごめくクトゥルフ神話の影!
秘境探検の興奮と神話的恐怖があなたを待つ!!
クトゥルフ神話の世界を一人で遊べるブックゲームが登場!!
あなたの選択によって物語は変化し、主人公の運命も大きく左右される。
資料を参照しながら手記を読み進めていくような独特のゲーム展開で、クトゥルフ神話 を体験しよう!
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- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社新紀元社
- 発売日2018/10/31
- 寸法10.9 x 1.9 x 17.6 cm
- ISBN-104775316451
- ISBN-13978-4775316450
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登録情報
- 出版社 : 新紀元社 (2018/10/31)
- 発売日 : 2018/10/31
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4775316451
- ISBN-13 : 978-4775316450
- 寸法 : 10.9 x 1.9 x 17.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 750,182位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 528位TRPG・カードゲーム攻略本
- - 52,085位新書
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー
5 星
手軽で本格的。
1920年代、アフリカ大陸を舞台にしたゲームブックです。主人公はある人物を捜索、救出するために派遣されたニューヨーク市の刑事。ストーリー、一歩一歩真相に近づいていくスリル、そしてエンディング。どれをとっても非常に完成度が高く、すばらしい作品です。ストーリーのネタバレはせずにおきたいので、システム面をご紹介いたします。大きな番号に進むほどLP(ルナティック・ポイント:いわゆる狂気度)が増加するシステムで、選択肢ごとに「より大きなリスクがある」ことが番号の大きさで判断できます。このLPはカバーを裏返して、しおりのように挟むことで管理します(写真3枚目)。パラグラフ(項目)番号ひとつひとつに名前(小見出し)が付けられています──小さな工夫ですが番号の選び間違いを減らし、中断後の再開時にすんなりと戻ってきやすくしています(写真3枚目)。「元の番号に戻る」指示が次に登場するときは、「指セーブしておいてね」という意味のマークが直前の番号で登場します。「わざわざメモを使わせないようにしている」というレビューがありますが間違いで、反対に「メモを取らずに進められる」よう、カバーを反転させることでキーワードがあらわれるようになっています(ひと目ですべてが分からないよう、にじんだ状態)(写真1&2枚目)。なお、カバーを外して裏返す必要があることは、図入りでルールブックの最初の部分に明記されています──といいますか、そうしなければゲームができない(狂気点にあたるものを管理できない)ため、ゲームそのものをプレイしていないか、意図的に無視して書かれたのでしょう。すべての工夫が読者ファーストであり、実際にプレイすれば「紙と鉛筆とサイコロなしで、しっかりと遊べるゲーム」であることが肌で感じられます。手軽でありながら本格的、システムがストーリーをしっかりとサポートしています。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2018年11月6日に日本でレビュー済み
1920年代、アフリカ大陸を舞台にしたゲームブックです。
主人公はある人物を捜索、救出するために派遣されたニューヨーク市の刑事。
ストーリー、一歩一歩真相に近づいていくスリル、そしてエンディング。
どれをとっても非常に完成度が高く、すばらしい作品です。
ストーリーのネタバレはせずにおきたいので、システム面をご紹介いたします。
大きな番号に進むほどLP(ルナティック・ポイント:いわゆる狂気度)が増加するシステムで、選択肢ごとに「より大きなリスクがある」ことが番号の大きさで判断できます。
このLPはカバーを裏返して、しおりのように挟むことで管理します(写真3枚目)。
パラグラフ(項目)番号ひとつひとつに名前(小見出し)が付けられています──小さな工夫ですが番号の選び間違いを減らし、中断後の再開時にすんなりと戻ってきやすくしています(写真3枚目)。
「元の番号に戻る」指示が次に登場するときは、「指セーブしておいてね」という意味のマークが直前の番号で登場します。
「わざわざメモを使わせないようにしている」というレビューがありますが間違いで、反対に「メモを取らずに進められる」よう、カバーを反転させることでキーワードがあらわれるようになっています(ひと目ですべてが分からないよう、にじんだ状態)(写真1&2枚目)。
なお、カバーを外して裏返す必要があることは、図入りでルールブックの最初の部分に明記されています──といいますか、そうしなければゲームができない(狂気点にあたるものを管理できない)ため、ゲームそのものをプレイしていないか、意図的に無視して書かれたのでしょう。
すべての工夫が読者ファーストであり、実際にプレイすれば「紙と鉛筆とサイコロなしで、しっかりと遊べるゲーム」であることが肌で感じられます。
手軽でありながら本格的、システムがストーリーをしっかりとサポートしています。
主人公はある人物を捜索、救出するために派遣されたニューヨーク市の刑事。
ストーリー、一歩一歩真相に近づいていくスリル、そしてエンディング。
どれをとっても非常に完成度が高く、すばらしい作品です。
ストーリーのネタバレはせずにおきたいので、システム面をご紹介いたします。
大きな番号に進むほどLP(ルナティック・ポイント:いわゆる狂気度)が増加するシステムで、選択肢ごとに「より大きなリスクがある」ことが番号の大きさで判断できます。
このLPはカバーを裏返して、しおりのように挟むことで管理します(写真3枚目)。
パラグラフ(項目)番号ひとつひとつに名前(小見出し)が付けられています──小さな工夫ですが番号の選び間違いを減らし、中断後の再開時にすんなりと戻ってきやすくしています(写真3枚目)。
「元の番号に戻る」指示が次に登場するときは、「指セーブしておいてね」という意味のマークが直前の番号で登場します。
「わざわざメモを使わせないようにしている」というレビューがありますが間違いで、反対に「メモを取らずに進められる」よう、カバーを反転させることでキーワードがあらわれるようになっています(ひと目ですべてが分からないよう、にじんだ状態)(写真1&2枚目)。
なお、カバーを外して裏返す必要があることは、図入りでルールブックの最初の部分に明記されています──といいますか、そうしなければゲームができない(狂気点にあたるものを管理できない)ため、ゲームそのものをプレイしていないか、意図的に無視して書かれたのでしょう。
すべての工夫が読者ファーストであり、実際にプレイすれば「紙と鉛筆とサイコロなしで、しっかりと遊べるゲーム」であることが肌で感じられます。
手軽でありながら本格的、システムがストーリーをしっかりとサポートしています。
1920年代、アフリカ大陸を舞台にしたゲームブックです。
主人公はある人物を捜索、救出するために派遣されたニューヨーク市の刑事。
ストーリー、一歩一歩真相に近づいていくスリル、そしてエンディング。
どれをとっても非常に完成度が高く、すばらしい作品です。
ストーリーのネタバレはせずにおきたいので、システム面をご紹介いたします。
大きな番号に進むほどLP(ルナティック・ポイント:いわゆる狂気度)が増加するシステムで、選択肢ごとに「より大きなリスクがある」ことが番号の大きさで判断できます。
このLPはカバーを裏返して、しおりのように挟むことで管理します(写真3枚目)。
パラグラフ(項目)番号ひとつひとつに名前(小見出し)が付けられています──小さな工夫ですが番号の選び間違いを減らし、中断後の再開時にすんなりと戻ってきやすくしています(写真3枚目)。
「元の番号に戻る」指示が次に登場するときは、「指セーブしておいてね」という意味のマークが直前の番号で登場します。
「わざわざメモを使わせないようにしている」というレビューがありますが間違いで、反対に「メモを取らずに進められる」よう、カバーを反転させることでキーワードがあらわれるようになっています(ひと目ですべてが分からないよう、にじんだ状態)(写真1&2枚目)。
なお、カバーを外して裏返す必要があることは、図入りでルールブックの最初の部分に明記されています──といいますか、そうしなければゲームができない(狂気点にあたるものを管理できない)ため、ゲームそのものをプレイしていないか、意図的に無視して書かれたのでしょう。
すべての工夫が読者ファーストであり、実際にプレイすれば「紙と鉛筆とサイコロなしで、しっかりと遊べるゲーム」であることが肌で感じられます。
手軽でありながら本格的、システムがストーリーをしっかりとサポートしています。
主人公はある人物を捜索、救出するために派遣されたニューヨーク市の刑事。
ストーリー、一歩一歩真相に近づいていくスリル、そしてエンディング。
どれをとっても非常に完成度が高く、すばらしい作品です。
ストーリーのネタバレはせずにおきたいので、システム面をご紹介いたします。
大きな番号に進むほどLP(ルナティック・ポイント:いわゆる狂気度)が増加するシステムで、選択肢ごとに「より大きなリスクがある」ことが番号の大きさで判断できます。
このLPはカバーを裏返して、しおりのように挟むことで管理します(写真3枚目)。
パラグラフ(項目)番号ひとつひとつに名前(小見出し)が付けられています──小さな工夫ですが番号の選び間違いを減らし、中断後の再開時にすんなりと戻ってきやすくしています(写真3枚目)。
「元の番号に戻る」指示が次に登場するときは、「指セーブしておいてね」という意味のマークが直前の番号で登場します。
「わざわざメモを使わせないようにしている」というレビューがありますが間違いで、反対に「メモを取らずに進められる」よう、カバーを反転させることでキーワードがあらわれるようになっています(ひと目ですべてが分からないよう、にじんだ状態)(写真1&2枚目)。
なお、カバーを外して裏返す必要があることは、図入りでルールブックの最初の部分に明記されています──といいますか、そうしなければゲームができない(狂気点にあたるものを管理できない)ため、ゲームそのものをプレイしていないか、意図的に無視して書かれたのでしょう。
すべての工夫が読者ファーストであり、実際にプレイすれば「紙と鉛筆とサイコロなしで、しっかりと遊べるゲーム」であることが肌で感じられます。
手軽でありながら本格的、システムがストーリーをしっかりとサポートしています。
このレビューの画像
2018年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーは面白いが、この★数の原因は「凝り過ぎ」にある。※作者反論コメ記念につき、最後にこの作品についての比喩を一つ加えました。
例えば「ここに役立ちそうなアイテムを持っていたら、その絵に見える番号に行け」など。
こんなのがちりばめられている。各所各所、意味不明な場合が多い。
「何度もプレイして欲しい」といった思いは判るが、これはちょっと行き過ぎ。
「お前の解釈次第やないか」と言いたい場面もあり、ギブアップした。
わざわざメモを使わせないようにしているのに、反面、メモか記憶力が無ければいけないといった作りになっており、矛盾している。
筆者の経歴に鑑みて、普通のゲームブックではダメかと感じたらしいが、ちょっとシステムに置いてけぼりを喰らう一作。
追記 ※ネタバレあり。読むのに注意。
まだべた褒めしている人がいらっしゃるから、ちょっとネタバレありの一言。
ネタバレあるので、プレイしたい人は、プレイしてから読んでください。
プレイをする気がない人や、なぜこんな★かを知りたい人は、読んでください。
とまあ、充分に注意をした上で、なぜネタバレレビュー嫌いの私がここまで書くかというと、最後の選択肢が酷すぎる。
「あなたにとって一番大切なことは何か? 本書の中盤辺りにあるはずだ」
こんな風な一節が、賞賛に値するストーリーが終わった後に来る選択肢である。
コレがなかったら、いくら私でも★4にはしていた。
いくらラストを知られたくないとはいっても、この投げやりっぷりはないだろう。
また、ヒントも「これだろう」と思って選択肢移動すると、急展開を迎えて助かった場所もある。
なんのことはない。ヒントを間違って選択肢移動して、先の正しいストーリーに行ってしまっただけの話である。
あともう一つ疑惑。
これは疑惑止まりだが、コレの前に出た『クトゥルーゲームブック短編集』だっけ。それの内の一つに、後半のシステムが酷似しているんだよなあ……。
まあ、ゲームブックの衰退した今、ゲームブックのシステムの流行り廃りは知らないが、あまりに知らないため、ここまで似ている、いや、同じだと……。
まあいい。好きな人はプレイして確かめてくれ。
「前歯」の「前」が、先を意味しているのか、前のほうを意味しているのか、判らないところも気に食わないんだよなあ……。
結果的に、作者の自己満足についていける人にしか勧められない本だという感は否めなかった。
※記念比喩コメント。
このゲームブックはひとときの司法書士の試験と同じです。「考えすぎる、知りすぎる人が逆に間違う」。昔の司法書士の試験ではこのような問題点が指摘されていました。司法浪人なら判る〝あるある〟ですが、「出題が悪い」の一言に尽きます。司法試験で予備校で短答の答合わせが弁護士でも判断が分かれるようなものがあり、必ずしも出題者の意図が完全には伝わらないものもあったように、本作品は完全なパズルではありません。ストーリーが良いだけに残念です。ゲームブックではなく小説で読みたかったです。それなら英訳されていてもおかしくないくらいのストーリーでした。まあ、このゲームブックは日本語のシステム・トリックがあるので、英訳は不可能ですが。
例えば「ここに役立ちそうなアイテムを持っていたら、その絵に見える番号に行け」など。
こんなのがちりばめられている。各所各所、意味不明な場合が多い。
「何度もプレイして欲しい」といった思いは判るが、これはちょっと行き過ぎ。
「お前の解釈次第やないか」と言いたい場面もあり、ギブアップした。
わざわざメモを使わせないようにしているのに、反面、メモか記憶力が無ければいけないといった作りになっており、矛盾している。
筆者の経歴に鑑みて、普通のゲームブックではダメかと感じたらしいが、ちょっとシステムに置いてけぼりを喰らう一作。
追記 ※ネタバレあり。読むのに注意。
まだべた褒めしている人がいらっしゃるから、ちょっとネタバレありの一言。
ネタバレあるので、プレイしたい人は、プレイしてから読んでください。
プレイをする気がない人や、なぜこんな★かを知りたい人は、読んでください。
とまあ、充分に注意をした上で、なぜネタバレレビュー嫌いの私がここまで書くかというと、最後の選択肢が酷すぎる。
「あなたにとって一番大切なことは何か? 本書の中盤辺りにあるはずだ」
こんな風な一節が、賞賛に値するストーリーが終わった後に来る選択肢である。
コレがなかったら、いくら私でも★4にはしていた。
いくらラストを知られたくないとはいっても、この投げやりっぷりはないだろう。
また、ヒントも「これだろう」と思って選択肢移動すると、急展開を迎えて助かった場所もある。
なんのことはない。ヒントを間違って選択肢移動して、先の正しいストーリーに行ってしまっただけの話である。
あともう一つ疑惑。
これは疑惑止まりだが、コレの前に出た『クトゥルーゲームブック短編集』だっけ。それの内の一つに、後半のシステムが酷似しているんだよなあ……。
まあ、ゲームブックの衰退した今、ゲームブックのシステムの流行り廃りは知らないが、あまりに知らないため、ここまで似ている、いや、同じだと……。
まあいい。好きな人はプレイして確かめてくれ。
「前歯」の「前」が、先を意味しているのか、前のほうを意味しているのか、判らないところも気に食わないんだよなあ……。
結果的に、作者の自己満足についていける人にしか勧められない本だという感は否めなかった。
※記念比喩コメント。
このゲームブックはひとときの司法書士の試験と同じです。「考えすぎる、知りすぎる人が逆に間違う」。昔の司法書士の試験ではこのような問題点が指摘されていました。司法浪人なら判る〝あるある〟ですが、「出題が悪い」の一言に尽きます。司法試験で予備校で短答の答合わせが弁護士でも判断が分かれるようなものがあり、必ずしも出題者の意図が完全には伝わらないものもあったように、本作品は完全なパズルではありません。ストーリーが良いだけに残念です。ゲームブックではなく小説で読みたかったです。それなら英訳されていてもおかしくないくらいのストーリーでした。まあ、このゲームブックは日本語のシステム・トリックがあるので、英訳は不可能ですが。