日本の科学技術関連の予算の減少、大学法人化の問題点などを
論文数やIFなど客観的なデータでよくまとめてあり、前半は参考になりました。
それだけに後半の論理の飛躍が目につきます。
特に前半ではIFを重視してるのに、論文生産数をもって地方大学も優れている、
だから予算の選択と集中は悪、とするのは強引ではないでしょうか。
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科学者が消える: ノーベル賞が取れなくなる日本 単行本 – 2019/9/27
岩本 宣明
(著)
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英「ネイチャー」誌が警鐘!
なぜ科学立国は崩壊したのか!?
気鋭ジャーナリストによる渾身の書き下ろし
【様々なデータが示す日本の危機】
理工系博士の卵は半減/博士になっても職がない/大学院修了者の半数が借金苦
優秀な人材ほど企業へ/下がり続ける大学ランキング/日本だけ論文数が減っている
大学法人化後、研究時間が25%減少/基礎研究費割合は主要国下位
【本書の目次】
第1章 憧れだったノーベル賞
第2章 研究者がいなくなる -空洞化する大学院博士課程
第3章 衰弱している日本の研究力 -主要国で最低レベルに凋落
第4章 忙しくて研究できない -「選択と集中」の弊害
第5章 ノーベル賞が消える -研究者が共有する危機感
第6章 大学解体のとき
なぜ科学立国は崩壊したのか!?
気鋭ジャーナリストによる渾身の書き下ろし
【様々なデータが示す日本の危機】
理工系博士の卵は半減/博士になっても職がない/大学院修了者の半数が借金苦
優秀な人材ほど企業へ/下がり続ける大学ランキング/日本だけ論文数が減っている
大学法人化後、研究時間が25%減少/基礎研究費割合は主要国下位
【本書の目次】
第1章 憧れだったノーベル賞
第2章 研究者がいなくなる -空洞化する大学院博士課程
第3章 衰弱している日本の研究力 -主要国で最低レベルに凋落
第4章 忙しくて研究できない -「選択と集中」の弊害
第5章 ノーベル賞が消える -研究者が共有する危機感
第6章 大学解体のとき
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2019/9/27
- ISBN-104492223908
- ISBN-13978-4492223901
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商品の説明
著者について
岩本 宣明(イワモト ノア)
ジャーナリスト
1961年生まれ。文筆家、ノンフィクションライター。著書に『新聞の作り方』(社会評論社、文藝春秋菊池寛ドラマ賞受賞)、『新宿リトルバンコク』(旬報社)、『ひょっこりクック諸島』(NTT出版)、『がんとたたかう心の処方箋』(光進社)、『ホスピス――さよならのスマイル』(弦書房)などがある。他に共著書多数。近年はブックライティングも手掛けている。
ジャーナリスト
1961年生まれ。文筆家、ノンフィクションライター。著書に『新聞の作り方』(社会評論社、文藝春秋菊池寛ドラマ賞受賞)、『新宿リトルバンコク』(旬報社)、『ひょっこりクック諸島』(NTT出版)、『がんとたたかう心の処方箋』(光進社)、『ホスピス――さよならのスマイル』(弦書房)などがある。他に共著書多数。近年はブックライティングも手掛けている。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2019/9/27)
- 発売日 : 2019/9/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 286ページ
- ISBN-10 : 4492223908
- ISBN-13 : 978-4492223901
- Amazon 売れ筋ランキング: - 493,773位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,840位科学読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年10月15日に日本でレビュー済み
「はじめに」で著者が述べているように、アメリカに次ぐノーベル賞大国になった日本、しかし、現在の日本の大学の研究者は減り、「効率」ばかりが求められるようになってしまった。
そこで、著者は今の日本の大学の現状を調べてみようと思い立ち、この本を書くことになったのだが、結果として、日本の研究現場は悲惨なものであるということがわかってきた。このまま行けばノーベル賞はおろか、まともな科学者すら育ってこない悪環境に今の研究者たちは置かれていくのではないかと著者は危惧しています。
近年、ノーベル賞の受賞に沸く日本ですが、これがこのまま続くわけではないことを色々な数字が示しています。
イギリスの科学誌「Nature」は日本の科学論文数の国際シェアの低下をデータ化して、科学研究力にかなりのブレーキがかかっていることを指摘しています。
日本の科学技術力は論文数、高被引用論文数、世界大学ランキングなど、そのいずれをとっても低下傾向にあることを示していて、特に論文数は世界的に増加傾向なのに対して、日本は2013年以降減少し続け、ピーク時の世界第二位から現在は五位へと転落しているのがとても気になります。
また、「優れた論文」として他の研究者の論文に引用される回数も日本は減少し続けていて、端的に言えば、論文数と被引用論文数とノーベル賞受賞者には相関関係が存在しているということがわかっている現在、これによって、2040年を迎える頃には、日本人のノーベル賞受賞者のシェアは3%あたりとなり、単純計算で5年に1人受賞するのがやっとという状況におかれてしまいそうです。
こんな凋落傾向の日本と入れ替わって頭角を現わしてくるのが中国で、毎年のように受賞者が現われるようになるのではと予測されています。
では、日本が将来こうならないためにはどうすればよいのか?
それは国立大学の法人化によって減額された大学運営費交付金を増額し、人員削減によって減らされた人間を補充することで研究者が研究に没頭できる環境を作ることや、産業界からの過度な「効率」を求めたプレッシャーの緩和などを始めとして、それら山積された問題を一つずつ崩して行くことで、研究者のレベルアップを図っていくことが、今の日本に求められている一番必要なことではないかと思う。
そこで、著者は今の日本の大学の現状を調べてみようと思い立ち、この本を書くことになったのだが、結果として、日本の研究現場は悲惨なものであるということがわかってきた。このまま行けばノーベル賞はおろか、まともな科学者すら育ってこない悪環境に今の研究者たちは置かれていくのではないかと著者は危惧しています。
近年、ノーベル賞の受賞に沸く日本ですが、これがこのまま続くわけではないことを色々な数字が示しています。
イギリスの科学誌「Nature」は日本の科学論文数の国際シェアの低下をデータ化して、科学研究力にかなりのブレーキがかかっていることを指摘しています。
日本の科学技術力は論文数、高被引用論文数、世界大学ランキングなど、そのいずれをとっても低下傾向にあることを示していて、特に論文数は世界的に増加傾向なのに対して、日本は2013年以降減少し続け、ピーク時の世界第二位から現在は五位へと転落しているのがとても気になります。
また、「優れた論文」として他の研究者の論文に引用される回数も日本は減少し続けていて、端的に言えば、論文数と被引用論文数とノーベル賞受賞者には相関関係が存在しているということがわかっている現在、これによって、2040年を迎える頃には、日本人のノーベル賞受賞者のシェアは3%あたりとなり、単純計算で5年に1人受賞するのがやっとという状況におかれてしまいそうです。
こんな凋落傾向の日本と入れ替わって頭角を現わしてくるのが中国で、毎年のように受賞者が現われるようになるのではと予測されています。
では、日本が将来こうならないためにはどうすればよいのか?
それは国立大学の法人化によって減額された大学運営費交付金を増額し、人員削減によって減らされた人間を補充することで研究者が研究に没頭できる環境を作ることや、産業界からの過度な「効率」を求めたプレッシャーの緩和などを始めとして、それら山積された問題を一つずつ崩して行くことで、研究者のレベルアップを図っていくことが、今の日本に求められている一番必要なことではないかと思う。
2019年11月16日に日本でレビュー済み
日本人はノーベル賞が好きである。私もその一人だ。近年は日本人が次々とノーベル賞を受賞し、同じ日本人としては喜ばしい限りである。また、この本のデータ(2016年まで)では日本人の自然科学系のノーベル賞受賞者は17人。アメリカ(68人)に次いで2位である。これも嬉しい事実である。
しかし、そうそう喜んでばかりはいられない。理工系の大学院博士課程への入学者が減り続けているのだ。2003年に比べると、2017年では3分の1も入学者が減少している。理由は簡単、博士号を取っても仕事がないからである。いわゆる、安定した仕事を得られないポスドクが多いのである。博士課程修了者で安定した研究職に就けるのは、全体の7%だけだという。
カネの問題もある。博士課程まで行くと、必要な金は大体1028万円。多くの学生はそれを奨学金でまかなう。博士課程を修了すると、500万円以上の借金を抱える人が1割もいる。
こんな現実では、理系の学生が博士になりたがらないのも仕方ないだろう。
現在は、まだ環境が良かった頃の研究者がノーベル賞を取っているが、20年、30年後には受賞者がいなくなるかもしれない。
さらに、論文の数も減り、世界大学ランキングも下がっている。論文の質も落ちている。
この本を読んでいると、現状では日本の科学の将来に希望は何一つないようだ。研究開発費、大学への交付金など、長期的な視野に基づいた抜本的な大学・大学院の変革が必要なのだろう。大学の教員と研究者を分離することも考えなければならない。
この本が、そういった問題解決のきっかけになればいいのだが……。
しかし、そうそう喜んでばかりはいられない。理工系の大学院博士課程への入学者が減り続けているのだ。2003年に比べると、2017年では3分の1も入学者が減少している。理由は簡単、博士号を取っても仕事がないからである。いわゆる、安定した仕事を得られないポスドクが多いのである。博士課程修了者で安定した研究職に就けるのは、全体の7%だけだという。
カネの問題もある。博士課程まで行くと、必要な金は大体1028万円。多くの学生はそれを奨学金でまかなう。博士課程を修了すると、500万円以上の借金を抱える人が1割もいる。
こんな現実では、理系の学生が博士になりたがらないのも仕方ないだろう。
現在は、まだ環境が良かった頃の研究者がノーベル賞を取っているが、20年、30年後には受賞者がいなくなるかもしれない。
さらに、論文の数も減り、世界大学ランキングも下がっている。論文の質も落ちている。
この本を読んでいると、現状では日本の科学の将来に希望は何一つないようだ。研究開発費、大学への交付金など、長期的な視野に基づいた抜本的な大学・大学院の変革が必要なのだろう。大学の教員と研究者を分離することも考えなければならない。
この本が、そういった問題解決のきっかけになればいいのだが……。
2024年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一つの現象を説明するのに、いくつものデータを引き合いに出すので、自然と文章もページ数も多くなる。とにかく話のテンポが遅く、しかも同じことを何度も主張していて、くどい感じがした。内容について言えば、博士課程修了者のうち任期の無いポストに就ける人の割合が減ってきているということを大きな問題として扱っているが、分子である任期の無いポストの数が減っているのか、分母の博士課程修了者が増えているのか、どちらが問題なのか最後まで分からなかった。後者については最後の章で少しだけ触れられていて、大学院生を増やすという政府の政策により、質の低い学生が大学院生になる例が増えたと否定的に書かれていた。それなら、大学院に進む際の壁を高くすれば万事解決のようにも思える。同じことを繰り返し書いているのに、結局どうすればいいのかという、肝心の部分があまり書かれていない。問題提起だけして解決策はほとんど示していないので、現状だけ把握できればそれでいい、という人以外にはおすすめできない本だと思う。
2020年2月25日に日本でレビュー済み
著者は1961年生まれのノンフィクションライターである。本書は、近年のノーベル賞受賞者が日本の科学技術分野の疲弊を異口同音に警告していることに刺激を受け、日本の研究現場の実態を調査・報告したものである。本書の結論は、タイトル通りで、「日本の科学技術研究の現場は実に酷い。無茶苦茶である。このままではノーベル賞受賞者はおろか、日本から科学者がいなくなる」(はじめに)というものである。
日本の今世紀における自然科学部門ノーベル賞受賞者数は15人(アメリカ国籍者を含めて17人)で、アメリカの68人に続く2位である(3位はイギリスの16人)。一見、万々歳のように見えるが、いずれも受賞者たちの業績は若手時代のものであることに注意が必要である。そこで現在の日本の研究現場はどうなっているのか?
現在の大学では博士になっても研究ポストがないので博士課程学生が減少し空洞化していること(第2章)、大学ランキング、論文の質と量など日本の研究レベルが衰弱し今や主要国の最低レベルであること(第3章)、研究費総額が増えず、大学間格差が広がり、研究者たちが忙しくて研究に集中できないこと(第4章)、特に基礎研究費が主要国最下位にまで落ち込んでいること(第5章)、などが詳しくデータで解説される。この事態を救うには著者は大学を教育機関と研究機関に分離すべき(終章)と主張している。
本書のデータを参照すると、日本の学術研究のレベルを示す各種の指標が明らかに悪化し始めたのは今世紀になってから、さらに具体的に言えば2008年頃からである。この時期は、第一次安倍政権の時期で、教育だけでなく様々な分野で新自由主義的な政策が深化し始めた時期と一致する。本書への不満は、日本が科学技術の担い手を育成するという「国是」あるいは「国家の超長期戦略」を放棄とまではいかないまでも、誤った方向に転換したのは何故か、またそれは誰が主導したのか、という疑問にはほとんど答えていないことである。また、海外諸国との比較も十分とはいえない。これらの基本的な疑問を解決しないと、「大学を教育機関と研究機関に分離する」という提言には賛同しかねる。
日本の今世紀における自然科学部門ノーベル賞受賞者数は15人(アメリカ国籍者を含めて17人)で、アメリカの68人に続く2位である(3位はイギリスの16人)。一見、万々歳のように見えるが、いずれも受賞者たちの業績は若手時代のものであることに注意が必要である。そこで現在の日本の研究現場はどうなっているのか?
現在の大学では博士になっても研究ポストがないので博士課程学生が減少し空洞化していること(第2章)、大学ランキング、論文の質と量など日本の研究レベルが衰弱し今や主要国の最低レベルであること(第3章)、研究費総額が増えず、大学間格差が広がり、研究者たちが忙しくて研究に集中できないこと(第4章)、特に基礎研究費が主要国最下位にまで落ち込んでいること(第5章)、などが詳しくデータで解説される。この事態を救うには著者は大学を教育機関と研究機関に分離すべき(終章)と主張している。
本書のデータを参照すると、日本の学術研究のレベルを示す各種の指標が明らかに悪化し始めたのは今世紀になってから、さらに具体的に言えば2008年頃からである。この時期は、第一次安倍政権の時期で、教育だけでなく様々な分野で新自由主義的な政策が深化し始めた時期と一致する。本書への不満は、日本が科学技術の担い手を育成するという「国是」あるいは「国家の超長期戦略」を放棄とまではいかないまでも、誤った方向に転換したのは何故か、またそれは誰が主導したのか、という疑問にはほとんど答えていないことである。また、海外諸国との比較も十分とはいえない。これらの基本的な疑問を解決しないと、「大学を教育機関と研究機関に分離する」という提言には賛同しかねる。
2020年5月26日に日本でレビュー済み
内容はタイトル通り。
(主に理系の)大学について、現在どういった状況にあり、何が問題なのかについて、論拠もきちんと示されており、この本を手にする人の知りたいことにきちんと答えてくれる。
難しい内容ではなく、新聞を読める人ならあっという間に読めるだろう。これから大学での勉強を考えている高校生や、もちろん理系大学生にもおすすめ、というより、ぜひ自分の置かれている状況を読んで知っておくべき。怖いタイトルだが、問題点がはっきりすると読後はスッキリする。
読んで自分でも驚いたことに、今グローバル化に対応するといって、英語教育に力を入れ始めている日本。その教育の未来、多くの人が英語を自由に操れるようになり、国際人としての感覚を身につけるかもしれない。そういった時代になると頭のいい多くの科学者は、日本から出て行くのではないかと私も考え始めたことだ。いろいろな面で国際的な競争に巻き込まれる中、日本の将来をしっかりと考える必要があると思った。
まさか、観光と治安の良さ、文化といったことだけで対応するつもりではあるまい。
(主に理系の)大学について、現在どういった状況にあり、何が問題なのかについて、論拠もきちんと示されており、この本を手にする人の知りたいことにきちんと答えてくれる。
難しい内容ではなく、新聞を読める人ならあっという間に読めるだろう。これから大学での勉強を考えている高校生や、もちろん理系大学生にもおすすめ、というより、ぜひ自分の置かれている状況を読んで知っておくべき。怖いタイトルだが、問題点がはっきりすると読後はスッキリする。
読んで自分でも驚いたことに、今グローバル化に対応するといって、英語教育に力を入れ始めている日本。その教育の未来、多くの人が英語を自由に操れるようになり、国際人としての感覚を身につけるかもしれない。そういった時代になると頭のいい多くの科学者は、日本から出て行くのではないかと私も考え始めたことだ。いろいろな面で国際的な競争に巻き込まれる中、日本の将来をしっかりと考える必要があると思った。
まさか、観光と治安の良さ、文化といったことだけで対応するつもりではあるまい。
2020年8月16日に日本でレビュー済み
限りある予算をどこに使うか。日本は基礎体力的な部分を自助努力に任せていて、もはやグローバル社会では人材の流出が止まらない。その一方で誰でも選ばなければ大学に行けるようになり、本当に行く必要があるのかを問わぬまま、そこに資金がつぎ込まれている。海外に行ったとき、バスガイドさんに、日本では誰でも大学に行くんですねと言われて驚いた。当時は、行きたい人が大学に行けることは良いことだと思っていたから、日本の方がいいと思っていた。しかしバスガイドさんは、例えば私はバスガイドでバスガイドになるために大学を出る必要はありません。だから行きませんと。今なら、それは限りある予算の中での必要な国家戦略ではないかと思う。
日本もそこを問うべきではないだろうか。職業によって、あるいは特に希望する人が大学に行く、大学院に進学する。日本の科学技術を支えることは、金の卵を産むガチョウを育てることだ。やがては日本を支える人材を育てることだ。私たちの認識も変わらなくてはと思う。高卒・大卒にとらわれず必要な学びを得る場所を求める。大学はこんなに数はいらないのではないだろうか。そして大学を卒業したのに職がなく、奨学金の返済に追われる苦しい社会人も生み出さなくて済むようになるのではないだろうか。限りある予算を、金の卵を産むガチョウを育てることに使う、そしてガチョウを育てるためにしっかりポストなり活躍の場を確保する。もちろん海外にひけを取らない待遇も用意する。これは日本を国家戦略を問う本だと思った。
日本もそこを問うべきではないだろうか。職業によって、あるいは特に希望する人が大学に行く、大学院に進学する。日本の科学技術を支えることは、金の卵を産むガチョウを育てることだ。やがては日本を支える人材を育てることだ。私たちの認識も変わらなくてはと思う。高卒・大卒にとらわれず必要な学びを得る場所を求める。大学はこんなに数はいらないのではないだろうか。そして大学を卒業したのに職がなく、奨学金の返済に追われる苦しい社会人も生み出さなくて済むようになるのではないだろうか。限りある予算を、金の卵を産むガチョウを育てることに使う、そしてガチョウを育てるためにしっかりポストなり活躍の場を確保する。もちろん海外にひけを取らない待遇も用意する。これは日本を国家戦略を問う本だと思った。
2023年12月19日に日本でレビュー済み
タイトルは一応読みましたで星は3にしたのは、目新しいことは特に書いていなかったからです。