第2次大戦中のフィンランド空軍の戦闘機は、戦車同様アメリカ、イギリス、フランス、イタリア等の各国の兵器の寄せ集めから成っています。しかも実態は失敗作あるいは二流のものばかり。しかしそれらを使った士気の高いフィンランド軍の活躍はめざましく、冬戦争、継続戦争を戦いました。
このバッファローもアメリカでは失敗作の烙印を押されてフィンランドに供与されたもの。しかし送られてきた44機のバッファローはその10倍の456機ものソ連機をたたき落とし、その威力をソ連相手に見せつけたのです。故にこの国では「空の真珠」と呼ばれているほどです。ただこのビヤ樽みたいにづんぐりとした機体は、モデラーにはあまり人気が無いので、これが発売された時は嬉しかった・・・・のですが、フィンランド軍を象徴する肝心のハカリスティが表紙には描かれているものの本体には記されていません。おそらくナチの鍵十字と似ていることからオミットされたのではないかと思います。
しかしこの紋章は、ナチス台頭以前にスウェーデンのローゼン伯爵家から独立戦争の功績として贈られたものであり、そのマークを1918年に白地に青で描いたハカリスティがフィンランド空軍の公式シンボルとして採用されたものです。いわばこのマークのないモデルは、日の丸の付いていない零戦と同じようなもので、フィンランドに対する侮辱だと思います。まあフィンランドのパロラ戦車博物館では、土産物売り場でハカリスティマークのデカールを販売していたところをみると、わざわざ買う人がいるくらい欧米では似ているものは流通もダメなのかもしれません。でも日本なのだから、このシンボルマークはぜひ付けて欲しかった。他の部分は完璧なのだから惜しいの一語に尽きます。

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第二次世界大戦傑作機コレクション 27号 (ブリュースター F2Aバッファロー) [分冊百科] (モデルコレクション付) (第二次世界大戦 傑作機コレクション) 雑誌 – 2017/2/7
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27号 ブリュースター F2Aバッファロー
- 本の長さ16ページ
- 言語日本語
- 出版社デアゴスティーニ・ジャパン
- 発売日2017/2/7
- 寸法28.5 x 22 x 4.5 cm
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年3月15日に日本でレビュー済み
可愛い飛行機です。ずんぐりむっくりしていて、前から駐機状態で見るとWに見える主脚も、なんか微笑ましいです。でもバッファローの解説文を読むと、サラリーマンだった自分の人生と比べて、なんかもの悲しくなるんですよね。就職が決まったのもつかのま、いきなり関連会社へ出向させられ、さんざん苦労をさせられて、挙句の果てが、定年までの使い捨て部署へ放り出された・・・なんてネ。でもバッファローは最後の戦場であるソ連との冬戦争でフィンランドを救った飛行機として称賛されたとか。よかったね!結局、その人が使えるか役に立つかなんてその時の、ほんとに神様の気まぐれなんですね!今は辛く不遇でも、きっといつかは日の当たる場所に出られます。そんな事を教えてくれる飛行機です。ところで、他の方のレビューにもありましたが、「国籍マーク」はなんとかして!!別売りでいいから!!
2017年2月19日に日本でレビュー済み
その奮闘ぶりから根強いファンをもつフィンランド空軍を象徴するブルーステルが、この「「傑作機コレクション」シリーズから出ると知った時は小躍りしましたが、手にしてみて唖然。国籍マークが「無い」!って、どこの国の機体なのでしょう。わざわざフィンランド空軍仕様にした意味がなく、商品価値「ゼロ」にも等しい失態かと思います。パッケージや添付の解説書には、ちゃんと描かれているので、もしかしたら、「デカール」を貼る形で入っているのかと、箱をひっくり返して探しましたが見当たらず、もうガッカリです。デアゴスティーニ社におかれましては、次号以降でも結構ですので、「補充」のデカールを添付いただくことを切望します。