カスタム2PIN - 2.5mmバランスケーブルを購入しました。
プレーヤー:AK320
イヤホン:CW-L02(シングルBA)
Vol.:55
比較対象は、カナルワークス純正ケーブル(3.5mm)です。
楽曲別にレビューします。
【音質】
●American idiot(44.1kHz/16bit)
解像度が上がり、静寂感が増しました。バランス接続の効果も大きいと思います。
純正ケーブルだと中高音がよく出ていてギターがメインな印象でしたが、バスドラムやベースがやや前に出てくるようになり、曲がロック調となって引き締まりました。
高音は量感こそ変わらないものの、スッキリした印象で聴きとりやすくなった。刺さったりすることはないため、メリットしかなかった。
●一度だけの恋なら(48kHz/24bit)
シンセサイザーの定位感が増し、横への広がりが大きくなりました。
音数が非常に多い楽曲で、純正ケーブルだと粒が固まりがちだったのが、分離して細やかな音が聞こえたことに感動しました。
静かになる部分では、しっかりと音が消えることで楽曲全体のメリハリがつきました。
●FANTASTIC BABY(44.1kHz/16bit)
純正ケーブルだとヌケの良い低音でスッキリとした楽曲に聞こえ、特徴的なブリブリのベースは再現しきれていませんでした。
こちらのケーブルに変えると、低音の量感が増えたためノリの良さが出るようになった。
それでも、ダイナミック型の響くような低音ではありませんが、BA機では不足しがちな低音を底上げするには、解像度も損なわないため相性が良いと感じました。
こちらの楽曲も同様に、シンセサイザーが細かく聞こえたので、ベールを1枚取ったような明瞭感でした。
【ケーブルの質感】
ケーブルの取り回しやすさは非常に良く、16芯とは思えません。同社の8芯ケーブルも持っていますが、太さや質感はほとんど変わりません。
線材が多くなるとどうしても自宅ユースになりがちですが、こちらは外出時にも気軽に持ち出せるのが素晴らしいです。
耳掛け部にワイヤーが入っていないのも好印象でした。
気になる点は、ケーブル調整のスライダーが無いことです。
しかし、非常にしなやかですので、取り回しのしやすさを考えれば妥協できます。
2PINコネクタは、同社のケーブルを複数持っていますが、どれよりもタイトで抜けづらい印象を受けました。
【最後に】
今まで、2.5mmバランスケーブルは何度も試しましたが、バランス特有の息苦しさや、不自然な音の鳴り方が気に入らず、3.5mmに戻して使用してきました。
今回も試し半分で使用してみましたが、いい意味で裏切られ感動しました。
ダイナミック型やBAの数など、相性こそあるものの、興味があれば買うべきです。
私は「16芯」という数字上のスペックで評価するのは好きではありませんが、こちらのケーブルにはその力は十分にあり、実際に使用して良いなと思ったのでオススメします。
商品モデル番号 | 51Silver-MM3.5 |
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メーカーにより製造中止になりました | いいえ |
カラー | MMCX3.5mm |
コネクタ | AUX |