カバーにはどこかに向おうとしているのを呼び止められたかのような三人の若者の写真。
撮ったのはアウグスト・ザンダーという写真家。
その写真と偶然出会った男が調べた、ザンダーと彼が生きた時代の物語。
写真に写った三人の若者の物語。
サラ・ベルナールに行きつく赤毛の女を探す男の物語。
いずれも第一次世界大戦に関連する三つのお話が順繰りに語られる。
買ったはいいけれど、上下巻という長さ、なんとなく重そうな印象で積んでおいたのだが、いやいや面白い。
三つのお話が絡み合っていくところ、その一方でそれぞれのお話が拡がっていくところ、歴史的事実と作者の想像/創造が混ざり合うところ。
これぞ、物語る、という感じで読み進めていくうちにページを繰るスピードがあがる。
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舞踏会へ向かう三人の農夫 上 (河出文庫 ハ 10-1) 文庫 – 2018/7/5
リチャード・パワーズ
(著),
柴田元幸
(翻訳)
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それは一枚の写真からはじまった――物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。20世紀全体を、陰謀と謎を描いた驚異のデビュー作。
- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2018/7/5
- 寸法10.9 x 1.3 x 15 cm
- ISBN-104309464750
- ISBN-13978-4309464756
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商品の説明
著者について
リチャード・パワーズ
1957年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。イリノイ大学で物理学を学ぶが文転し、同大で修士号を取得。 本書でデビュー後、革新的な著作を発表し続けている、アメリカ文学最重要作家の一人。
1957年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。イリノイ大学で物理学を学ぶが文転し、同大で修士号を取得。 本書でデビュー後、革新的な著作を発表し続けている、アメリカ文学最重要作家の一人。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2018/7/5)
- 発売日 : 2018/7/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 324ページ
- ISBN-10 : 4309464750
- ISBN-13 : 978-4309464756
- 寸法 : 10.9 x 1.3 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 39,714位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元々発表する気がないつもりで書かれた作品だそうで一人称、三人称多視点で進行する小説。一応、語り手である「私」がふとしたきっかけで目にとめた写真から話がはじまり、やがてその写真に写っている三人の農夫、新聞記者、演劇人、ヘンリー・フォード、と目まぐるしく視点人物が変わっていく物語。場所も戦中戦後を行ったり来たりする作品。
ここで著者が言いたかったことは全ての生の営みは記憶されるべきである、何の変哲のないような農夫三人の姿であっても。そしてそれは写真として時代の断片として記録、あるいは記憶されなければならない、ということだと思いました。我々が生きる現代に生かす為に。
それにしても一枚の写真から二十世紀を概括する小説を拵えた著者の力量には驚くばかり。作家を目指したのではなく、生まれつき作家の資質が備わっていたのでしょうね(☆五つにしなかったのはあまりに難しく理解できない所があった為)。
上記の文章はハードカバーのエディションで読んだ際の感想ですが、今回読み直して感想があまり変わらず、過去に読んだ際よりも面白く感じたので☆の数を増やしました。
一応小説ですが、理系の評論を読んでいる様な気になる所も散見されるので、人によっては小説として潤いが足りないと感じるかもしれませんが、その高密度な文章は一読の価値があると思います。
前に読んだ際の感想と食い違うと思った所は、舞踏会に向かう三人の農夫を写した写真から、死の舞踏(世界大戦)を踊った20世紀を切り取った小説に思えた所でした。かなり小説のあちこちで戦争に関する文章が出てくるので、戦争小説に数えてもいいかもと思いました。
それと、三人の農夫が移動中という事で、「移動」というテーマで書かれた作品にも思えました。作中で革新的な自動車を作ったフォードの事が虚実ないまぜで出てくる所とかそう思います。
はっきり言ってピンチョン先生やエリクソン氏よりも判読しずらい小説でありますが、一読の価値はあると思います。是非ご一読を。
蛇足ですが、初期の最高傑作と言われている「The Gold Bug Variations」は某社で翻訳しているそうですが、難航しているらしいです。時間がかかってもいいので翻訳に期待しております。
それと作中の注が本文の中に含まれている物とページの端に記載されている物とありますが、どちらかが原注でどちらかが訳注という事でしょうか。そこいら辺が少し判りにくかった事を一応書き込んでおきます。
ここで著者が言いたかったことは全ての生の営みは記憶されるべきである、何の変哲のないような農夫三人の姿であっても。そしてそれは写真として時代の断片として記録、あるいは記憶されなければならない、ということだと思いました。我々が生きる現代に生かす為に。
それにしても一枚の写真から二十世紀を概括する小説を拵えた著者の力量には驚くばかり。作家を目指したのではなく、生まれつき作家の資質が備わっていたのでしょうね(☆五つにしなかったのはあまりに難しく理解できない所があった為)。
上記の文章はハードカバーのエディションで読んだ際の感想ですが、今回読み直して感想があまり変わらず、過去に読んだ際よりも面白く感じたので☆の数を増やしました。
一応小説ですが、理系の評論を読んでいる様な気になる所も散見されるので、人によっては小説として潤いが足りないと感じるかもしれませんが、その高密度な文章は一読の価値があると思います。
前に読んだ際の感想と食い違うと思った所は、舞踏会に向かう三人の農夫を写した写真から、死の舞踏(世界大戦)を踊った20世紀を切り取った小説に思えた所でした。かなり小説のあちこちで戦争に関する文章が出てくるので、戦争小説に数えてもいいかもと思いました。
それと、三人の農夫が移動中という事で、「移動」というテーマで書かれた作品にも思えました。作中で革新的な自動車を作ったフォードの事が虚実ないまぜで出てくる所とかそう思います。
はっきり言ってピンチョン先生やエリクソン氏よりも判読しずらい小説でありますが、一読の価値はあると思います。是非ご一読を。
蛇足ですが、初期の最高傑作と言われている「The Gold Bug Variations」は某社で翻訳しているそうですが、難航しているらしいです。時間がかかってもいいので翻訳に期待しております。
それと作中の注が本文の中に含まれている物とページの端に記載されている物とありますが、どちらかが原注でどちらかが訳注という事でしょうか。そこいら辺が少し判りにくかった事を一応書き込んでおきます。
2023年8月13日に日本でレビュー済み
ずっと以前に2005年に買って読んでなかったこの本を本棚の奥に見つけて読んでみた。第一次世界大戦時のドイツ人の写真に写った3人の若い農民の話と現代1980年代のドイツ系アメリカ人の話が交互に語られる上に色々な蘊蓄や皮肉、ジョーク、引用(ハンナ・アレントまで出てくる)、多くの注が入り混じってわかりにくいことこの上ない。はじめ訳が悪いのかと思ったが、そうではなくて小説として過剰で構成に問題があるのだと思う。まるで変な研究書を読んでいるような感じでした。
2018年8月27日に日本でレビュー済み
多分これ、昔ハードカバーで買っていたはずなのですが、優先したい本が多く結局ページを開かぬままでした。
その時に読んでいれば良かった、というわけではないのですが、ハードカバーの刊行年を確認すると、2000年--ああ、20世紀のうちに出したかったんだろうな、というのは冒頭の何章か読んだだけで理解できます。
これもいわば20世紀そのものを描こうとした小説のひとつなのでした。
ただ、エリクソンやピンチョンが20世紀そのものを象徴的に描こうとしたのに対して、パワーズは「20世紀的なるもの」を明らかにしたかったのかな?という印象を持ちます。単純に、写真という複製可能な芸術をめぐる考察が多いゆえではなく、エピソードの象徴性が強弱を変化させるようなその手法によるものだと思われます。
その強弱が面白いかというと、正直、そのためちょっと個々のエピソードに食い足りないような感が残ります。
視点と時代を錯綜させる描き方も、切り替えのタイミングが、それぞれの物語を堪能するにはちょっと早すぎたり遅すぎたりする印象も否めません。少なくとも、タイミングを少しだけ変えると、もっとずっとエンタテインメントとしての魅力が増したのではないかという気がするのですが...
でも、この粗も、もしかしたらデビュー作ならではの作家の特徴であって、エンタメ性が高くなったら逆に味わいも減ってしまうのかもしれない。私に確実に言えるのはそれでも十分面白かった、ということだけです。
ちなみに私は世評ほど柴田元幸さんの翻訳が好きではなく、この作品でも、ニュアンス理解のために元の英語をルビのように引いている部分など、日本語の選び方がもっと適切であればこのような野暮な注釈は要らなかったんじゃないかな?と思ってしまう箇所がいくつもありました。他の翻訳者でパワーズの他の作品も堪能したいと思います。
その時に読んでいれば良かった、というわけではないのですが、ハードカバーの刊行年を確認すると、2000年--ああ、20世紀のうちに出したかったんだろうな、というのは冒頭の何章か読んだだけで理解できます。
これもいわば20世紀そのものを描こうとした小説のひとつなのでした。
ただ、エリクソンやピンチョンが20世紀そのものを象徴的に描こうとしたのに対して、パワーズは「20世紀的なるもの」を明らかにしたかったのかな?という印象を持ちます。単純に、写真という複製可能な芸術をめぐる考察が多いゆえではなく、エピソードの象徴性が強弱を変化させるようなその手法によるものだと思われます。
その強弱が面白いかというと、正直、そのためちょっと個々のエピソードに食い足りないような感が残ります。
視点と時代を錯綜させる描き方も、切り替えのタイミングが、それぞれの物語を堪能するにはちょっと早すぎたり遅すぎたりする印象も否めません。少なくとも、タイミングを少しだけ変えると、もっとずっとエンタテインメントとしての魅力が増したのではないかという気がするのですが...
でも、この粗も、もしかしたらデビュー作ならではの作家の特徴であって、エンタメ性が高くなったら逆に味わいも減ってしまうのかもしれない。私に確実に言えるのはそれでも十分面白かった、ということだけです。
ちなみに私は世評ほど柴田元幸さんの翻訳が好きではなく、この作品でも、ニュアンス理解のために元の英語をルビのように引いている部分など、日本語の選び方がもっと適切であればこのような野暮な注釈は要らなかったんじゃないかな?と思ってしまう箇所がいくつもありました。他の翻訳者でパワーズの他の作品も堪能したいと思います。
2019年1月24日に日本でレビュー済み
名作だと、何度でも言いたい。カラマーゾフ兄弟やレミゼラブルのようにテーマは絞りこまれて重く、大砲のように読む人の心を貫きます。しかも現実世界とつかずはなれずリンクして、今自分たちが生きている場所にまで好奇心を広げてくれるエンターテイメント。一枚の写真から、被写体の人生、カメラマンの人生、写真を目にした者の人生、を展開して世界の成り立ちのありかたを解読していくような快感。
入院していた20日間、わたしは奇遇にもかばんに入っていた本作を読み進めながら、全然退屈しませんでした。
大天才だ。
歴史も社会もミステリーも群像劇もSFっぽさも、全て持ってる小説。
はじめは取っつきにくく、買ってしばらくは放置→ある日ふと読み出して一気読み、とゆう形で、多くの人に読まれている気がする。
読者家のみなさん是非。
入院していた20日間、わたしは奇遇にもかばんに入っていた本作を読み進めながら、全然退屈しませんでした。
大天才だ。
歴史も社会もミステリーも群像劇もSFっぽさも、全て持ってる小説。
はじめは取っつきにくく、買ってしばらくは放置→ある日ふと読み出して一気読み、とゆう形で、多くの人に読まれている気がする。
読者家のみなさん是非。
2020年5月16日に日本でレビュー済み
果てしなく続く混沌とした饒舌 膨大な引用 それを「思索の緻密さの絡み合い。」と称している。
出版する予定はなかったというもの納得 読まれることを拒む衝撃の溟作
「20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描ききった、」という妄想キャッチをあっけらかんと掲げるのも溟作の所以
表紙に掲載される印象的な写真がこの作品をささえて;おり、それ抜きには成立しなかった その企画力に呆然としつつ敬意を表して星三つ
流行りの小説に飽き足らない読書家には必読かもしれない たぶん
出版する予定はなかったというもの納得 読まれることを拒む衝撃の溟作
「20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描ききった、」という妄想キャッチをあっけらかんと掲げるのも溟作の所以
表紙に掲載される印象的な写真がこの作品をささえて;おり、それ抜きには成立しなかった その企画力に呆然としつつ敬意を表して星三つ
流行りの小説に飽き足らない読書家には必読かもしれない たぶん
2019年1月12日に日本でレビュー済み
ポストモダン文学というものに初めて触れたけども意味不明だった。20世紀を包括すると言われてもほとんど20世紀に生きていない私にはポカーンとなる限りだった。フォードがどうとか、第一次世界大戦がどうとか、全部教科書でしかみないことばかりだ。これは私の歴史に対しての不勉強も影響していることだとは思うが、小説というより大嫌いな歴史の教科書の文章をずっと読まされている気分になた。筋も追いにくく、人物関係もわかりにくく、イラつき通しな読書体験でしかなかった。いくらこれが名作だと言われ、世間から声だかに賞賛されたとしても、私はパワーズアンチとして高らかに「理解不能な小説を俺スゲーしながら書く中二病作家!」と言い続けだろう。
そうはいっても、やっぱりすごい小説だとは思うので星三つ。
そうはいっても、やっぱりすごい小説だとは思うので星三つ。
2018年11月24日に日本でレビュー済み
話自体は面白いんだけど、長すぎてはじめのほうに書いてあったディティールを覚えていなくて確認するために戻ったりするのが面倒だった。いちいち皮肉を言ったり、凝った言い回しをしたりするので話しの流れが途切れて読みづらい。発表するつもりがなかったからか。私が語る章の7章と19章の論文みたいな文章は必要とは思えないし、読まされるのが苦痛だ。美術館に展示されていた写真を掃除のおばさんが持っているのは都合が良すぎる。翻訳は全体的にいいと思うが、原文を確認したくなることが何度もあった。