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不可触民と現代インド (光文社新書) Kindle版
何千年もの間、インド人の約85%の民衆が低カースト民として奴隷扱いされてきた。今、その民衆が目覚め始めた――。大国・インドで何が起こっているのか。現場からの迫真の書。
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2003/11/20
- ファイルサイズ850 KB
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登録情報
- ASIN : B00KS3FBY4
- 出版社 : 光文社 (2003/11/20)
- 発売日 : 2003/11/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 850 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 217ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 71,858位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 504位光文社新書
- - 1,327位ノンフィクション (Kindleストア)
- - 21,481位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インドのカーストについてちょっとでも聞いたことがあるのなら手に取って欲しい一冊。
2017年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インドの不可触民の社会の現状と課題を報告して下さっています。
不可触民として生まれビジネスで成功した方々、山賊から更生した指導者、日本人仏教僧の佐々井師、不可触民出身の州知事、などなど。
別の著作の著者が“不可触民の真の生活を理解していない”と批判しています。しかし、それは、彼が、不可触民の中に住まわれているからこそ言える非難だと思います。
山際氏は、他の外国人が到達出来ないような世界を紹介して下さっていると思います。
ありがたいことです。
ただし、インタビューでの相手の発言を、生のままで紹介しているので、事実と異なる内容も、そのままになっているように思いました。
不可触民として生まれビジネスで成功した方々、山賊から更生した指導者、日本人仏教僧の佐々井師、不可触民出身の州知事、などなど。
別の著作の著者が“不可触民の真の生活を理解していない”と批判しています。しかし、それは、彼が、不可触民の中に住まわれているからこそ言える非難だと思います。
山際氏は、他の外国人が到達出来ないような世界を紹介して下さっていると思います。
ありがたいことです。
ただし、インタビューでの相手の発言を、生のままで紹介しているので、事実と異なる内容も、そのままになっているように思いました。
2019年7月20日に日本でレビュー済み
昔々、アーリア人というヨーロッパの男たちが馬車に乗って鉄器を振り回しながらインドに侵攻してきた。そしてかれらはヒンドゥー教の前身であるバラモン教というものを作りだし、バラモン、クシャトリア、バイシャ、シュードラ、不可触民に分類された。そしてアーリア人はバラモンとしてふるまった。例えば道端でバラモンに逢ったシュードラは、バラモンの靴に手を触れるような挨拶を行ったという。
バラモン教とは、上位カーストであったバラモン階級が下層階級を分断し、互いに相争わせることで支配者であるバラモンへの抵抗を抑止させるための力を発揮した。それは支配者のための宗教だったのだ。バラモン教は、時代を経てヒンドゥー教と改名した。その方が支配者の教えというイメージが薄まる。
いまだにインドでは、名前を聞けばカーストがわかるし、たとえば新しく職場に来る社員についてまず確認するのはカーストだという。カーストを確認して、どう対応するかを確認するのだ。
なぜ2千年以上も、こんな制度が機能しているのか不思議だ。
バラモン教とは、上位カーストであったバラモン階級が下層階級を分断し、互いに相争わせることで支配者であるバラモンへの抵抗を抑止させるための力を発揮した。それは支配者のための宗教だったのだ。バラモン教は、時代を経てヒンドゥー教と改名した。その方が支配者の教えというイメージが薄まる。
いまだにインドでは、名前を聞けばカーストがわかるし、たとえば新しく職場に来る社員についてまず確認するのはカーストだという。カーストを確認して、どう対応するかを確認するのだ。
なぜ2千年以上も、こんな制度が機能しているのか不思議だ。
2011年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インドの暗部=ダリッド・不可触民達との対話を主軸に置いている書。
内容は、ほとんどが現代インドで活躍している不可触民・ダリッドとの対話。
統計らしい統計も存在しないシュードラ階級やその下に置かれる「人間以下の人間」の
扱いを受けあえぎつつ暮らす不可触民・ダリッド。その割合が80%を超えるとは…
いくつかの資料を漁ったが、これほど「政府の統計」が恣意的に行われていなかったことを
本書で初めて知った。「盗賊」としてしか生きていけない不可触民。批判するのは簡単だが、
それ以外の生きていく道が存在しない場合、犯罪を非難できても、犯人をどこまで責めることができるのか。
あまりにも悲惨な現実を当事者(不可触民)から突きつけられて、言葉も出なかった。
著者が特定の政治党派を支持することなく、いくつもの解放団体を現地取材し、論じていること。
かような本は、おそらくは著者にしか書き得ない。
カースト制度についてはかなりの書籍があるが、いざ「現在のインド・不可触民」については、
著者のように数多くのフィールドワークをこなし、不可触民解放運動の指導者層との会話を行った人は、
著者以外には知らない。
また、アンベードカルの存在がいまでも輝いていることは思いもかけぬことであった。
ヒンドゥーを捨てたアンベードカルの存在・思想が脈々と受け継がれているのに感動する。
インドには2回行ったが、もう二度と行くまいと思っていた。
2回目のインド旅行(個人旅行)の際、どうしてもタクシーを借り切らないと行くことができない
仏教遺跡があり、地元の旅行代理店に駆け込んだ。そこで「インドという国の矛盾」を感じたのが原因。
ドライバーとの片言の話。「インドにはカーストによる差別はありますか?」「ありません」
「憲法で禁止されているから差別はありません。」「違うカーストの人と結婚できますか?」
「もちろんできます。」「ただ…他のカーストの人と結婚すると家族や親戚との仲が…」
「それは差別ですか?」「…」「私は2番目のカースト。高校時代のガールフレンドは上のカースト
だから、結婚ができませんでした。」こんな会話を交わしたのが「インドには行くまい」と思った原因。
婚姻・就職で差別は顕在化するのにね…
本書では、「辛さや怒り」だけではなく、たくましく生き抜き、差別撤廃に向けて活動している人の
本音が分かる(聞ける)。盗賊や上位カーストとの対立の場面などでは、拍手をおくりたくなった。
カースト制度の現在を知る・現代インド仏教の状況を知る本として最適です。
内容は、ほとんどが現代インドで活躍している不可触民・ダリッドとの対話。
統計らしい統計も存在しないシュードラ階級やその下に置かれる「人間以下の人間」の
扱いを受けあえぎつつ暮らす不可触民・ダリッド。その割合が80%を超えるとは…
いくつかの資料を漁ったが、これほど「政府の統計」が恣意的に行われていなかったことを
本書で初めて知った。「盗賊」としてしか生きていけない不可触民。批判するのは簡単だが、
それ以外の生きていく道が存在しない場合、犯罪を非難できても、犯人をどこまで責めることができるのか。
あまりにも悲惨な現実を当事者(不可触民)から突きつけられて、言葉も出なかった。
著者が特定の政治党派を支持することなく、いくつもの解放団体を現地取材し、論じていること。
かような本は、おそらくは著者にしか書き得ない。
カースト制度についてはかなりの書籍があるが、いざ「現在のインド・不可触民」については、
著者のように数多くのフィールドワークをこなし、不可触民解放運動の指導者層との会話を行った人は、
著者以外には知らない。
また、アンベードカルの存在がいまでも輝いていることは思いもかけぬことであった。
ヒンドゥーを捨てたアンベードカルの存在・思想が脈々と受け継がれているのに感動する。
インドには2回行ったが、もう二度と行くまいと思っていた。
2回目のインド旅行(個人旅行)の際、どうしてもタクシーを借り切らないと行くことができない
仏教遺跡があり、地元の旅行代理店に駆け込んだ。そこで「インドという国の矛盾」を感じたのが原因。
ドライバーとの片言の話。「インドにはカーストによる差別はありますか?」「ありません」
「憲法で禁止されているから差別はありません。」「違うカーストの人と結婚できますか?」
「もちろんできます。」「ただ…他のカーストの人と結婚すると家族や親戚との仲が…」
「それは差別ですか?」「…」「私は2番目のカースト。高校時代のガールフレンドは上のカースト
だから、結婚ができませんでした。」こんな会話を交わしたのが「インドには行くまい」と思った原因。
婚姻・就職で差別は顕在化するのにね…
本書では、「辛さや怒り」だけではなく、たくましく生き抜き、差別撤廃に向けて活動している人の
本音が分かる(聞ける)。盗賊や上位カーストとの対立の場面などでは、拍手をおくりたくなった。
カースト制度の現在を知る・現代インド仏教の状況を知る本として最適です。
2004年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インドには不可触民と呼ばれる人間扱いされない人間の層がある。その比率は全人口の85%に及ぶ。
近年はIT革命や世界のバックオフィスなどと注目されるインドであるが、その社会を知るにはヒンドゥー教とカースト制度、そしてカースト制度により抑圧される大多数の不可触民の実態を知ることは必須である。
30年以上インドを活動の場としてる著者が社会で活躍する様々なタイプの不可触民のリーダー格の人々への取材を通して、不可触民の現状を描こうとしたものである。不可触民もインド独立後は学校や公務員の指定枠を使い次第に活躍の場を広げてきた現状を表現するには最適の題材であろう。ひたすら煮抑圧されているだけの古いイメージの不可触民でなく、自分たちで世界を切り拓く新しい不可触民の姿を描くことを主眼としているため、不可触民の抑圧の現状は後景に退いてしまった感がある。それでも不可触民たちが様々な社会制度を利用しながら少しずつ活躍の場を広げてきた過程を紹介する作業は現代人類社会において大きな意義を有することには変わりない。
インタビューを主体としているため著述に散漫な印象も否めない。話が暗黙の了解で進んでいる部分が多く、読み解くのに苦労する箇所もいくらかあった。さらにそれぞれの章ごとに違ったタイプの不可触民を取り上げているため、全体としての統一感が今ひとつ感じられないなど構成・編集上の課題が多く見受けられる。
近年はIT革命や世界のバックオフィスなどと注目されるインドであるが、その社会を知るにはヒンドゥー教とカースト制度、そしてカースト制度により抑圧される大多数の不可触民の実態を知ることは必須である。
30年以上インドを活動の場としてる著者が社会で活躍する様々なタイプの不可触民のリーダー格の人々への取材を通して、不可触民の現状を描こうとしたものである。不可触民もインド独立後は学校や公務員の指定枠を使い次第に活躍の場を広げてきた現状を表現するには最適の題材であろう。ひたすら煮抑圧されているだけの古いイメージの不可触民でなく、自分たちで世界を切り拓く新しい不可触民の姿を描くことを主眼としているため、不可触民の抑圧の現状は後景に退いてしまった感がある。それでも不可触民たちが様々な社会制度を利用しながら少しずつ活躍の場を広げてきた過程を紹介する作業は現代人類社会において大きな意義を有することには変わりない。
インタビューを主体としているため著述に散漫な印象も否めない。話が暗黙の了解で進んでいる部分が多く、読み解くのに苦労する箇所もいくらかあった。さらにそれぞれの章ごとに違ったタイプの不可触民を取り上げているため、全体としての統一感が今ひとつ感じられないなど構成・編集上の課題が多く見受けられる。
2023年8月7日に日本でレビュー済み
これは20年前の本。今はどうなっているのだろう。都合の良いように数値を読んでいく、集計していく政府。今は可視化されたのかな。
なんだか日本の部落差別問題と違ってもっと人に対しての即物性、もの扱いというのが徹底的に日常にしみこんでいる気がした。またダリットの中でも差別がある。
差別から抜け出すための活動の中の痛みがまた別の腐敗や差別を生み出して・・・というのもあるが、必死に頑張る人たちの姿に明るい未来と人間の可能性を感じる。
女性差別問題もさらに関わってくる。今のわたしからは想像もつかない環境。それでもまださらっと書いてあるのだと思う。
この活動にはアンベードカルという指導者と、仏教者として佐々井秀嶺師が主流となっている。仏教の一切平等の教えが彼らに伝わり、多くの改宗者が出ているとのこと。知らなかった。
自分がバラモンだったら、ダリッドだったら・・・と考えながら読んだ。縁でしかないけど、もしそうだったら。
なんだか日本の部落差別問題と違ってもっと人に対しての即物性、もの扱いというのが徹底的に日常にしみこんでいる気がした。またダリットの中でも差別がある。
差別から抜け出すための活動の中の痛みがまた別の腐敗や差別を生み出して・・・というのもあるが、必死に頑張る人たちの姿に明るい未来と人間の可能性を感じる。
女性差別問題もさらに関わってくる。今のわたしからは想像もつかない環境。それでもまださらっと書いてあるのだと思う。
この活動にはアンベードカルという指導者と、仏教者として佐々井秀嶺師が主流となっている。仏教の一切平等の教えが彼らに伝わり、多くの改宗者が出ているとのこと。知らなかった。
自分がバラモンだったら、ダリッドだったら・・・と考えながら読んだ。縁でしかないけど、もしそうだったら。
2017年9月14日に日本でレビュー済み
悪くは無いのだが・・・。内容的に重なっている部分が散見され、やや冗長で中だるみ感があるのが残念。
著者の思い入れの強い要素(アンベードカルや佐々井秀峰氏や仏教など)が過剰に持ち上げられていて、「不可触民」を巡る問題そのものへの掘り下げが今一つという印象が拭えない。マハトマ・ガンディーとアンベードカルの「対立」を巡る記述や、「カースト」に根差す「ヒンズー」を糾弾して「仏教」への改宗を「美化」しすぎているのは、やや問題を単純化しすぎなようにも感ずる。「仏教」が「平等で差別の無い」宗教であるならば、たとえば仏教国のミャンマーが、少数派のイスラム教徒ロヒンギャをあれほど冷遇している事を、どう説明するのだろう。人間の根っ子にある「差別意識」は、それほど単純な問題で片付くものでは無いと思うが・・・。
また、本書は2003年に出版されている。それから15年近い今日までの期間のインドの発展、激変ぶりを考えると、「現代インド」というタイトルを名乗るには、いささか情報が古くなっていると思われる。その点は読むにあたって留意されたい。
個人的には、インドで「カースト」の問題以上にある意味では根深い「男尊女卑」の文化に触れた第五章が最も印象に残った。
著者の思い入れの強い要素(アンベードカルや佐々井秀峰氏や仏教など)が過剰に持ち上げられていて、「不可触民」を巡る問題そのものへの掘り下げが今一つという印象が拭えない。マハトマ・ガンディーとアンベードカルの「対立」を巡る記述や、「カースト」に根差す「ヒンズー」を糾弾して「仏教」への改宗を「美化」しすぎているのは、やや問題を単純化しすぎなようにも感ずる。「仏教」が「平等で差別の無い」宗教であるならば、たとえば仏教国のミャンマーが、少数派のイスラム教徒ロヒンギャをあれほど冷遇している事を、どう説明するのだろう。人間の根っ子にある「差別意識」は、それほど単純な問題で片付くものでは無いと思うが・・・。
また、本書は2003年に出版されている。それから15年近い今日までの期間のインドの発展、激変ぶりを考えると、「現代インド」というタイトルを名乗るには、いささか情報が古くなっていると思われる。その点は読むにあたって留意されたい。
個人的には、インドで「カースト」の問題以上にある意味では根深い「男尊女卑」の文化に触れた第五章が最も印象に残った。
2018年9月15日に日本でレビュー済み
ヒンズー教、カースト制度、言葉だけは知っていたが。
深く知れば知るほど、悲しく、そして、やり場の無い怒りを。これからはインドにまつわることに、少しずつでも注目したい。
深く知れば知るほど、悲しく、そして、やり場の無い怒りを。これからはインドにまつわることに、少しずつでも注目したい。