現場感覚にもとづく局所的な中国通は、意外と少なくない。不透明ではあっても経済規模が大きいため、中国関連の事業経験者はそれなりに存在するからだ。
一方で大局的な分析には、情報不足に乗じた扇動的な内容が多い印象がある。特に日本で暮らしていれば、日常的に触れる中国情報により感情が揺れたことは、一度や二度ではないだろう。
本書は、現時点で入手可能な公開情報にもとづき、中国だからこそ起きた現象と、他国でも起きた一般性のある現象を、フェアに分けて考察している。いくつもの通説を部分的に肯定/否定する形で事実を説明しているため、自分がぽんやり抱いていたイメージを、具体的なデータで明確化されたような読後感があった。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥2,852¥2,852 税込
ポイント: 86pt
(3%)
無料お届け日:
4月1日 月曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥2,852¥2,852 税込
ポイント: 86pt
(3%)
無料お届け日:
4月1日 月曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥173
中古品:
¥173

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
チャイナ・エコノミー: 複雑で不透明な超大国 その見取り図と地政学へのインパクト 単行本 – 2018/3/5
アーサー クローバー
(著),
東方 雅美
(翻訳)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,852","priceAmount":2852.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,852","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"mu2QF0kXXvCT0Bs4dpjlsaROssIOplYQidIfvmUUaMQ%2FCtZcI7o5gs4aQZA8N45fbRQBpl%2F8rjYJA1vocV63I6teV6adcdskxx6a1%2BlWWmX68SqdFYnBSR9Il%2BgOKkVRtlhgDpZ67LI%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥173","priceAmount":173.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"173","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"mu2QF0kXXvCT0Bs4dpjlsaROssIOplYQRyWN0HYAy8Jf0wZcZhJWDFgpZvZJCar6NmPnZlVq%2BO%2BkNvMDJmmp9tYhKj1bu1noSI%2FpGwU6zdIHkXAXz5rpcI%2FyybkpfNgmUgRCJ9CP5M2MhH%2Fh7Rpf3p0cONV3hLx1fhU%2BETHDx3RrK8YRZzFV%2Bg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
オリジナル版刊行から起きた地政学的な変動も踏まえつつ日本への示唆をまとめた「日本語版へのあとがき」と、著名エコノミスト吉崎達彦氏の解説も収録!
GDPで世界第2位となり、国際的なプレゼンスも強大となりつつある中国。GDPでアメリカを抜くという予測もなされている。
日本とは外交的な軋轢も多く、いわゆる「嫌中」的な本も売れる一方で、進出した工場や支社・子会社などの経営、また種々の工業製品・農産物の輸入は続き、さらにインバウンド観光や、越境ECに代表されるような消費財の輸出も注目されるようになってきており、密接な経済関係は今も維持され、新たな関心さえ呼んでいる。
本書は、解説の吉崎氏が、「中国経済を破綻なく総合的に描くことに成功」「これから中国経済と向き合わねばならないビジネスパーソンや学生たちが本書を入門書としてスタートできることを正直、羨ましく感じる」と語るように、さまざまな側面から中国経済について簡潔に歴史を振り返りながら、その現状と仕組みを、特段の専門知識を前提とせず、分かりやすく説き起こす。
翻訳書ながら読みやすい仕上がりで、また、日本語版のあとがきでは、オリジナル版刊行後の「一帯一路」やトランプ政権誕生などの地政学的な変動も踏まえ、日本への示唆をまとめている。
加えて、吉崎達彦氏による、日本の事情を踏まえたこの本の意義と読み方を指南する解説も収録。
断片的だったり偏った報道・出版が氾濫する中、中国経済・社会の全体像やメカニズムを正しく把握することがビジネスパーソン必須の教養となりつつある現在、最適の入門書!
【主要目次】
第1章 中国の政治と経済
第2章 農業と土地と地方経済
第3章 工業と輸出経済の興隆
第4章 都市化とインフラ
第5章 企業制度
第6章 財政システムと中央・地方政府の関係
第7章 金融システム
第8章 エネルギーと環境
第9章 人口構成と労働市場
第10章 興隆する消費者経済
第11章 格差と腐敗
第12章 成長モデルを変える
第13章 中国と世界
日本語版へのあとがき
補遺 中国の経済統計は信用できるのか
解説 双日総合研究所チーフエコノミスト 吉崎達彦
GDPで世界第2位となり、国際的なプレゼンスも強大となりつつある中国。GDPでアメリカを抜くという予測もなされている。
日本とは外交的な軋轢も多く、いわゆる「嫌中」的な本も売れる一方で、進出した工場や支社・子会社などの経営、また種々の工業製品・農産物の輸入は続き、さらにインバウンド観光や、越境ECに代表されるような消費財の輸出も注目されるようになってきており、密接な経済関係は今も維持され、新たな関心さえ呼んでいる。
本書は、解説の吉崎氏が、「中国経済を破綻なく総合的に描くことに成功」「これから中国経済と向き合わねばならないビジネスパーソンや学生たちが本書を入門書としてスタートできることを正直、羨ましく感じる」と語るように、さまざまな側面から中国経済について簡潔に歴史を振り返りながら、その現状と仕組みを、特段の専門知識を前提とせず、分かりやすく説き起こす。
翻訳書ながら読みやすい仕上がりで、また、日本語版のあとがきでは、オリジナル版刊行後の「一帯一路」やトランプ政権誕生などの地政学的な変動も踏まえ、日本への示唆をまとめている。
加えて、吉崎達彦氏による、日本の事情を踏まえたこの本の意義と読み方を指南する解説も収録。
断片的だったり偏った報道・出版が氾濫する中、中国経済・社会の全体像やメカニズムを正しく把握することがビジネスパーソン必須の教養となりつつある現在、最適の入門書!
【主要目次】
第1章 中国の政治と経済
第2章 農業と土地と地方経済
第3章 工業と輸出経済の興隆
第4章 都市化とインフラ
第5章 企業制度
第6章 財政システムと中央・地方政府の関係
第7章 金融システム
第8章 エネルギーと環境
第9章 人口構成と労働市場
第10章 興隆する消費者経済
第11章 格差と腐敗
第12章 成長モデルを変える
第13章 中国と世界
日本語版へのあとがき
補遺 中国の経済統計は信用できるのか
解説 双日総合研究所チーフエコノミスト 吉崎達彦
- 本の長さ412ページ
- 言語日本語
- 出版社白桃書房
- 発売日2018/3/5
- 寸法13.5 x 2.5 x 19.4 cm
- ISBN-104561911391
- ISBN-13978-4561911395
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
【書評掲載】
週刊金融財政事情2018/4/23号「一人一冊」 梶谷懐教授(神戸大学大学院経済学研究科)
日本経済新聞(2018/5/5付)読書欄「この一冊」丸川知雄教授(東京大学社会科学研究所)
【パブリシティ】
11/2日本経済新聞朝刊オピニオン面にて、著者インタビューが「米中対立、長期化は不可避」として掲載
11/3東洋経済オンライン「競馬好きエコノミストの市場深読み劇場」で、著者インタビュー「"米中新冷戦"は「中国優勢」なのかもしれない」が掲載
週刊東洋経済12/29-1/5(新春合併特大号)、「厳選! 年末のおすすめブック25」の一冊に選定
BS12「マーケット・アナライズplus+ 年末恒例特別企画ブックレビュー」(12/29放映)にて、矢嶋康次氏(ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト)のおすすめとして紹介
週刊金融財政事情2018/4/23号「一人一冊」 梶谷懐教授(神戸大学大学院経済学研究科)
日本経済新聞(2018/5/5付)読書欄「この一冊」丸川知雄教授(東京大学社会科学研究所)
【パブリシティ】
11/2日本経済新聞朝刊オピニオン面にて、著者インタビューが「米中対立、長期化は不可避」として掲載
11/3東洋経済オンライン「競馬好きエコノミストの市場深読み劇場」で、著者インタビュー「"米中新冷戦"は「中国優勢」なのかもしれない」が掲載
週刊東洋経済12/29-1/5(新春合併特大号)、「厳選! 年末のおすすめブック25」の一冊に選定
BS12「マーケット・アナライズplus+ 年末恒例特別企画ブックレビュー」(12/29放映)にて、矢嶋康次氏(ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト)のおすすめとして紹介
著者について
香港の金融調査会社、ギャブカルのリサーチヘッド。中国にフォーカスした調査サービス、「ギャブカル・ドラゴノミクス」の創設者であり、季刊誌「チャイナ・エコノミック・クオータリー」の編集者でもある。北京とニューヨークの両方を拠点としている。2002年にドラゴノミクスを創設するまでの15年間は、中国と南アジアで金融・経済のジャーナリストとして活動した。現在、ブルッキングス研究所清華センターの上級研究員を兼務し、米コロンビア大学国際公共政策大学院、およびニューヨーク大学スターン経営大学院では非常勤教授として教鞭をとる。米国の米中関係委員会(NCUSCR)のメンバーでもある。
本書の原著である『China's Economy: What Everyone Needs to Know』をオックスフォード大学出版局より2016年4月に出版した。
本書の原著である『China's Economy: What Everyone Needs to Know』をオックスフォード大学出版局より2016年4月に出版した。
登録情報
- 出版社 : 白桃書房 (2018/3/5)
- 発売日 : 2018/3/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 412ページ
- ISBN-10 : 4561911391
- ISBN-13 : 978-4561911395
- 寸法 : 13.5 x 2.5 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 470,205位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 85位中国の地理・地域研究
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年7月20日に日本でレビュー済み
「断片的だったり偏った報道・出版が氾濫する中、中国経済・社会の全体像やメカニズムを正しく把握することがビジネスパーソン必須の教養となりつつある現在、最適の入門書」・・・と書かれてますが、本の終わりに書いてあるように、著者は「中国当局が発表する統計は基本的に信じていいんだ!」というスタンスを取っていて、それに基づいて論じてます。「中国当局は統計に基づいて政策を決めねばならないのだから自分たち自身のためにも統計は正しく取ろうと努力するはずだ」というのがその理由だそうなのですが、崩壊した世界の共産党独裁国家が統計で散々ウソをついてきた事実はなぜか著者は触れてません。当局の発表を全否定しろとは言いませんが、盲目的に信用してそれに基づいて語ることが「正しく把握する」ことになるのか、かなり疑問に感じました。
他にも、例えば「中国は自国の内政干渉を嫌うため他国に対しても内政干渉をしない」と書いてあったりだとか、日本人からすると「何言ってるんだろうこの人???」と感じることが多いです。よくある「嫌中本」のように中国経済がすぐにでも崩壊するかのような言説には私は疑問を抱いてますし、著者の記述には同意するところも割とありましたが、それでも、全体としてはなんだかなあ、という印象を抱きました。
あと、トランプ政権の対中制裁姿勢およびその将来予想などについてはこの本には書かれていません。
他にも、例えば「中国は自国の内政干渉を嫌うため他国に対しても内政干渉をしない」と書いてあったりだとか、日本人からすると「何言ってるんだろうこの人???」と感じることが多いです。よくある「嫌中本」のように中国経済がすぐにでも崩壊するかのような言説には私は疑問を抱いてますし、著者の記述には同意するところも割とありましたが、それでも、全体としてはなんだかなあ、という印象を抱きました。
あと、トランプ政権の対中制裁姿勢およびその将来予想などについてはこの本には書かれていません。
2018年6月10日に日本でレビュー済み
この本の巻末の解説で、吉崎達彦氏は「本書は中国経済を総合的に描くことに成功している。ありがちな悲観主義を排除しつつ、かといって楽観しているわけでもない。・・・・これから中国経済と向き合わねばならないビジネスパーソンや学生たちが、本書を入門書としてスタートできることを正直、うらやましく感じるほどだ」と記しているように、著者のアーサー・クローバーは中国が建国以来たどってきた政治、経済、社会などの幅広い分野を素人にもわかりやすくかつ要領よく解説している。
上記のようなメリットを認めながらも、この本を読み進むうちに、何となく物足りないという感情を抑えることができなかった。なぜこのような感じが湧いてくるのだろうかと読了後考えていたが、この著書の後に読んだつぎの本にそのヒントがあるように思った。
その本とは、柯 隆(か・りゅう)著 ”中国「強国復権」の条件、「一帯一路」の大望とリスク”である。1963年に中国の江蘇省南京市に生まれた著者は、1988年に留学生として来日し、その後今日まで外部の目から祖国を見つめ、その研究成果を発表してきた人である。1949年から1976年まで27年間続いた毛沢東時代から、1978年に始まる鄧小平の「改革・開放」政策の時代、そして2013年からの習近平国家主席の「一帯一路」構想までを振り返り、その歴史の光と影を淡々と描いている。
その著書の中で一貫して述べているのは、中国が共産党一党独裁のもと、法治ではなく人治に基づいて国民を支配している負の要素である。中国の現在見る繁栄は、共産党が支配する国有企業ではなく、小さいがゆえに自由な活動が許されている民間企業だという事実である。今後、共産党による国民への情報統制などの締め付けがなくなり、より自由で開かれた社会に変えていかない限り、中国の未来はないということを力説している。毛沢東の文革時代に青年期を過ごした現在の中国共産党の指導者が、いまだ毛沢東崇拝の呪縛から解き放たれていないことも中国の国策を強権的にしている。
この点の視点を欠いたこの本の分析は、いかに分かりやすく緻密であろうとも、砂上の楼閣だと批判されても仕方がないのではないだろうか。これがこの本を物足りなく感じた理由だと思う。
上記のようなメリットを認めながらも、この本を読み進むうちに、何となく物足りないという感情を抑えることができなかった。なぜこのような感じが湧いてくるのだろうかと読了後考えていたが、この著書の後に読んだつぎの本にそのヒントがあるように思った。
その本とは、柯 隆(か・りゅう)著 ”中国「強国復権」の条件、「一帯一路」の大望とリスク”である。1963年に中国の江蘇省南京市に生まれた著者は、1988年に留学生として来日し、その後今日まで外部の目から祖国を見つめ、その研究成果を発表してきた人である。1949年から1976年まで27年間続いた毛沢東時代から、1978年に始まる鄧小平の「改革・開放」政策の時代、そして2013年からの習近平国家主席の「一帯一路」構想までを振り返り、その歴史の光と影を淡々と描いている。
その著書の中で一貫して述べているのは、中国が共産党一党独裁のもと、法治ではなく人治に基づいて国民を支配している負の要素である。中国の現在見る繁栄は、共産党が支配する国有企業ではなく、小さいがゆえに自由な活動が許されている民間企業だという事実である。今後、共産党による国民への情報統制などの締め付けがなくなり、より自由で開かれた社会に変えていかない限り、中国の未来はないということを力説している。毛沢東の文革時代に青年期を過ごした現在の中国共産党の指導者が、いまだ毛沢東崇拝の呪縛から解き放たれていないことも中国の国策を強権的にしている。
この点の視点を欠いたこの本の分析は、いかに分かりやすく緻密であろうとも、砂上の楼閣だと批判されても仕方がないのではないだろうか。これがこの本を物足りなく感じた理由だと思う。