紙の本の価格: | ¥1,430 |
割引: | ¥ 29 (2%) |
| |
Kindle 価格: | ¥1,401 (税込) |
獲得ポイント: | 42ポイント (3%) |

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
自己啓発をやめて哲学をはじめよう Kindle版
人工知能の台頭、働き方の変化、少子高齢化など、
とくに若い人たちは絶望へ向かう社会の中で、
今の状況をのんびり眺めていられなくなりました。
日本が迎えている状況は、
ローマ文明、漢文明、メソポタミア文明など
高度に発達した豊かさにもかかわらず滅んでしまった文明と
よく似た道をたどっていると言えるからです。
こうした世の中にはびこるのが自己啓発ビジネスです。
かつて『三国志』の時代にもオカルトが流行し、
魏国の曹操はこれを規制した時代もありました。
■人の不安や恐れに入り込むのが、
こうした自己啓発ビジネスです。
特に二極化する貧富の差により、
自己啓発ビジネスは、貧困におびえる人の心の隙間を利用し、
自己啓発のカモにしていきます。
しかし、自己啓発にはまってしまった人が
すべて成功できるかというと、それは言うに及ばず、
むしろ家族や友人の関係を破壊しかねません。
(もちろん人生が豊かになる人もいますが、
そこには科学的根拠はありません)
そもそも自己啓発ビジネスは、
自尊心が満たされていない人をターゲットにしているため、
コミュニティーの中で、それが満たされる仕組みを作り上げます。
そうして囲い込まれた人たちは、お金を失うだけで、
儲かるのは自己啓発ビジネス側だけというのが仕組みです。
■答えをあなたの外側に求めることが哲学
自己啓発と哲学の決定的な違いは、
その答えを自分の内側に求めるか、
自分の外側に求めるかということです。
自分の内側に答えを求めるというのは、
努力すれば成功できる、自分の可能性を信じるというもので、
それを信じれば信じるほど、
薄っぺらな自己啓発ビジネスの罠にはまってしまいます。
いっぽう哲学は、自分の内側にひそんでいる可能性を
あきらめることから出発します。
言い換えれば、自分への執着を捨て去ることの必要性を
説いた学問なのです。
その姿勢は、世の中の絶望と向き合い、
外側の世界に見えるわずかな真実とともに生きることです。
■本書は、自己啓発を捨てて哲学に生きることを提唱しています。
ソクラテス、プロタゴラス、デカルト、
ヒューム、カント、サルトルら哲学者が考えてきた哲学にそって、
哲学が自己啓発を否定する流れを解説していきます。
「自分こそが正しい」という、
人間に不幸をもたらすであろう絶望から、
その興味を自分の外側に向けていく哲学にこそ、
私たちが救われる道が見いだされ、
そこに救済の可能性があるのです。
■目次
はじめに
第1章 自己啓発をあきらめる
◆現代の日本で自己啓発が流行る理由
◆自己啓発では金銭的な成功が得られない理由
他
コラム ご神木になにを読み取るか
第2章 神はいるのかという問題
◆生物の目の構造が教えてくれること
◆東洋思想における決定的な弱点
他
コラム 曹操によるオカルト規制
第3章 哲学への誘い
◆古典的な哲学のおおまかな流れ
◆人間に不幸をもたらす認識について
他
コラム 社会的弱者として生きることは自己責任ではない
- 言語日本語
- 出版社フォレスト出版
- 発売日2019/4/10
- ファイルサイズ1527 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
Amazon 新生活SALE (Final) を今すぐチェック
この著者の人気タイトル
商品の説明
著者について
◎1972 年東京都生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。Tilburg 大学 TIAS School for Business and Society 経営学修士号(MBA)首席(The Best Student Award)取得。商社にて新事業開発に従事後、オランダの精密機械メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9 年在住する。帰国後はフリービット株式会社(東証1部)の取締役(人事・長期戦略担当)を経て、東日本大震災をきっかけに独立。
◎主な著書に『はじめての課長の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『これからの思考の教科書』(光文社・知恵の森文庫)、『幸せの経営学』(日本能率協会マネジメントセンター)、『曹操』(PHP 研究所)、『料理のマネジメント』(CCC メディアハウス)などがある。
◎印税寄付プログラムChabo! 参加著者。
登録情報
- ASIN : B07PRG3XS1
- 出版社 : フォレスト出版 (2019/4/10)
- 発売日 : 2019/4/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1527 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 139ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 227,519位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 493位東洋哲学入門
- - 1,101位社会病理
- - 1,483位個人のビジネス成功論
- カスタマーレビュー:
著者について

株式会社チェンジウェーブグループ(旧リクシス) / 創業者・取締役
医療AI推進機構 / 社外取締役
特定非営利活動法人NPOカタリバ / 理事
プロ野球選手会 / 顧問
過去に、事業構想大学院大学・特任教授や、新潟薬科大学・客員教授などを歴任している。
1972年、東京生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。Tilburg 大学 TIAS School for Business and Society 経営学修士号(MBA)首席(The Best Student Award)取得。同 TIAS School for Business and Society の25周年記念においては、スクールの発展に寄与した25人の VIP の中の1人に選出されている。
商社にて新事業開発、台湾向け精密機械の輸出営業などに従事。後、オランダの精密機械メーカーにエンジニアとして転職し、2000年にオランダに移住する。オランダにて、2006年末に各種ウェブ・アプリケーションを開発するベンチャー企業を創業し、最高財務責任者(CFO)としての活動を開始。南米スリナム共和国におけるアウトバウンド・コールセンターのアウトソース、開発リソースの中国とルーマニアからの調達や、オランダ、ドイツ、スイスにてマーケティング戦略を構築。さらに人事制度の構築、採用、人材育成などを担当。2008年には、母校 TIAS School for Business and Society のMBAプログラムにて臨時講義を受け持つ。2009年4月、8年8ヶ月間暮らしたオランダを離れ帰国。フリービット株式会社(東証一部)の取締役を経て、2016年9月に株式会社チェンジウェーブグループ(旧リクシス)を創業する。
印税寄付プログラムChabo!参加著者
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2.神はいるのか
3.哲学の肯定
という構成になっており
1.から2.への切り替えが文脈的にも
感情的にもつながりにくいため
よく注意しないと、不快感だけが残ってしまいます
3.に関しては
哲学のおおまかな歴史から
キーガンの発達理論に対する導入は
哲学への誘いとして、興味をそそられました
アドラーの
他人のことに関心を持たない人間は
苦難の道を歩まねばならず
他人に対しても大きな迷惑をかけることになる
という名言がしっくりハマりますね。
また「発」は、「弓を射ること」で、当たって何がか生まれるという意味です。
なので、「啓発」とは、「開いて、わかった」、もっと意訳すると、
「すぐに、わかる」という意味です。
つまり、自己啓発とは、「自分ですぐにわかること」のことです。
本書には、もちろん、以上の説明はされていません。
「自己啓発」という定義が、そもそも書かれていません。
これは、おそらく、意図的にやっていると思います。
「自己啓発」という言葉の意味は、
たぶん、多くの日本人はわからないだろうという前提で、
説明せずに、論を進めるのは、哲学的には「あり」です。
自己啓発をせずに、哲学しましょうというのが、
本書の中核となる主張ですが、自己啓発がすぐにわかることなら、
その対比としている哲学は、すぐにわからないということになります。
これは、「自分の頭で考えられるようになる」ということは、
どういうことかにもつながる話しですが、自分が何を必要しているのか、
自分で探り当てられるようになる手段として、哲学の必要性が実感できるように本書は、
「自分ですぐにわかる」ように構成されています。
もちろん、これは、著者の皮肉です。
個人的には、日本で出回っている自己啓発(書籍やセミナーやプログラム)は、
その機能と役割でいうのなら非常に宗教に近いと思います。
宗教とはなんぞやと話しになると、これまた厳密に定義することは、
非常に難しいことですが、マックス・ウェバーの説を採れば、宗教とは、
エトスのことです。つまり、行動様式のことであり、そのパターンです。
なんで、自己啓発が上記の意味でいう宗教に近いかというと、
自己啓発(書籍、セミナー、プログラム)は、宗教社会学でいう所の啓典宗教ではなく(絶対となる行動指針を書いた教典がない、○○が言いましたと、適当な引用で何とも言える)があり、個人救済を主に考えていて、
それは、因果律(こうすれば、こうなると、わかりやすくのべられている)で構成されているからです。
多くの日本人は、宗教としての信仰心は持っていません。
何が良いのか、悪いのか、その時の状況や空気で変わることを、
良く知っています。明確な行動基準も、倫理観もないので、
ある一定の状況下になると、平気で自殺します。
こういう状況下に、ビジネスとして、うまいことやっているのが、
自己啓発だと思います。ビジネスとして成立しているということは、
そこに市場があり、需要があるということです。
自己啓発の教えは、
○○すると、△△になる。という、
信じられないぐらい、わかりやすく、論理が構成されています。
この論理は、「あっ、わかる、わかる、そうだよな」と、
思いやすい。この状態の時、実は、脳は、ほとんど、活動していないみたいです。
この論理に付随する奇跡、つまり業績を上げただの、
同僚との関係が上手くなっただの、営業NO1になれただの、
それらを提示すれば、なるほど!なと、すぐに思ってしまいます。
もちろん、現在、より、巧妙になっています。最近は、科学的根拠(引用論文)など、
わけのわらない「わかりやすさ」で、多くの日本人を魅了しています。
多くの大卒の日本人は、大学時代ほとんど勉強という勉強はしてませんし、
もちろん専門知識(専門とする学問の論理体系の中核となる理論と
論理構成の知識)など皆無ですから、
「わかりやすいもの」に非常に魅力的に感じるようになっています。
一説には、自己啓発の実践プログラムは、
侵略した国の奴隷や自国の軍隊の兵士を要請するプログラムとして開発されたものと
指摘する人もいます。よって、プログラム開発者は、元軍人が非常に多い。
あと、意外かもしれませんが、バリバリの体育会系で育った人達です。
そのプログラムは、優秀な市民や考える兵士を養成するのではなく、
いつでも積極的に喜んで死んでくれるように、また、
どこから弾がとんでくる状況においても「突撃せよ!」と言われたら、何も考えずに、
突撃するような兵士を養成するプログラムです。
この極端な例が、自爆テロを起こす、テロリストです。
こういうプログラムは、一言でいうと、洗脳ですが、
その方法論は、信仰宗教の布教活動で行われているものと、
ほとんど変わりません。
もちろん、「怪しさ」を消して、より、カジュアルにファッショナブルになっています。
自分がやっている読書は、以上の意味でいう自己啓発なのか?
自分のやっている英語の勉強は、自己啓発のなのか?
自分のやっている経営の勉強や、プログラミングの勉強、
マーケティング、自信をつけるセミナー、投資セミナーは、
自己啓発なのか?一度、じっくり考えてみるのが良いかもしれません。
すくなくとも、○○すると、○○になりますよ、とわかり易い論理で、
書かれていたり、話すものは、限りなく自己啓発に近いものです。
だって、この世に役に立つことで、すぐに、わかって、使えるものなど、
ありません。いや!あるよ!という人は、突撃せよ!で、突撃する兵士なのかもしれません。
そういうノウハウを、ブラック企業と呼ばれる、職員を企業の利益を追求することを目的に、
過労死寸前まで、働かそうとしている状況(労働者が自ら、その状況を作り出すように
できるノウハウを持っている)を見れば、自分で、自分を守るための論理(これが役に立つ知識です)、
それが、著者がいう現代的な意味での哲学なのかもしれません。
自分の中に答えを見つけるのが自己啓発であり、そうではなく自分の外側に答えを見つけにいけ。つまり自分の外側に答えを見つけるのが哲学であり、哲学の目線が大切だと。
内気ではだめで外交的になれといっているように感じました。
哲学について全く理解していない私が読んでも、非常に分かり易く興味深い内容でした。
思わず、1日で2周も読んでしまいました。
自己啓発の沼に片足突っ込んでいる私だからこそ、内容がスッと入ってきたのだと思います。
人生の中で、自分が「選択した」「引き寄せた」と思っていることは、
誰かに藁を掴ませられているだけなのかもしれません。
精神的な豊かさや成功という曖昧なものを求め、自己啓発・自分磨きをしたところで、
「信じる者は救われない」という残念な未来が見えます。
著者の酒井氏が、少子化を人類が滅亡しつつあるというサインと述べる一方で、
人類が自然淘汰されることを仕方のないこととして諦めて片付けるのではないところに、
ほんの少しだけ、希望が見えたように思います。
お手軽で怪しい自己啓発書よりも、充実感・満足感が得られる一冊です。
そして低評価レビューが消されました。
他の哲学の入門書で、
哲学を教える本の71.8%は読みはじめてすぐに眠くなり、その他の21.5%は著者が自分の博学さと頭脳の優秀さをひけらかす宣伝材料となっている 。
との一文を見ました。
この本はまさに、21.5%に分類される本です。
得るものは何もない、自己啓発にハマる人をターゲットにした、自己啓発書そのものです。
私は自己啓発を頑なに否定しないものの、それが個人にとってポジティブに働けばいいんだな、と思っていた程度でした。
無知への恐怖が自己啓発へのトリガーになっている、そんなこと、考えたこともなかったです。
無知と対峙する興味関心の強さは、仕事においては絶対的に無くてはならない素養の一つだと思っています。
興味関心から生まれる情報の引き出しは、多ければ多いほど様々な発想を生み出し、そこに新しい経験や知恵を加えてくれます。
そのベースは、高校時代から自営業の父に従いかばん持ちをしていた時、様々な経営者とお会いさせていただいた時、本に囲まれて育った、全て環境のおかげであることも理解できました。
なぜこの人はこれくらいもできないのか、管理職についていればそういった気持ちは日々部下と対峙した時に持つ感情でしょうけど、広く「育った環境が違うんだ」と思えるようになり、今度は「能力を高める、その環境を私が用意してあげないと」と思うようになりました。
頭では理解しているものの、本質的に理解できたからの変化かもしれません。そういう意味では、本から行動まで直接的に結びついている、自分の現状もきちんと把握できた、この本のおかげです。
私にとっては久方ぶりに出会えた良書です。
とはいえ、まだ理解できていないことも多いですけど、全部消化するにはまだまだ時間がかかりそうです。それは、これからの人生経験が積み重なってから出てくる、ある種の考え方を掛け合わせたら、分かることかもしれません。
時間が経ってから読みたい本です。
最後に、普段こういった本を読まない妻や友人にも薦めたくなる(実際に薦めております)一冊でした。
ありがとうございました。
正直頭が疲れちゃってて
「じゃあ代わりに哲学♪」
という気にはなれないんですが、自己啓発に対してクールダウンできたと思います。
会社の役員の奥様がまさにはまってしまい、私に本を送りつけ感想を強要し、講演会への参加を依頼してくる現状があるとき、私はこの奥様に哲学を進めて解決するとは思えません。この人には神(=教祖)に全面的に依存することで精神的な安定が得られるのならそれでいいのではないかと私には思えます。
この本で一番おもしろかったのは、第2章です。『生物は生まれたときから「知るべきことを、知っている」』このような現象に出会ったとき、感じたとき、普通に超人類としての創造主を感じてしまうと思うのですが、作者は必死になって神を否定し、哲学を定義する。
私は、神は存在すると信じる人にのみ存在する、でいいのではないかと考えています。神は物質ではないし同じ人に対しても存在したり拡散してしまったりしていいのではないでしょうか。
作者の主張のなかでもう一つ違和感を持つのが、過剰生産された人類に対する大量死滅を避けるため社会福祉の充実を訴えているところです。本当にそう考えているのでしょうか。風の谷のナウシカをあらためて最後まで読みたくなりました。