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メイキング・オブ・勉強の哲学 単行本 – 2018/1/26
購入オプションとあわせ買い
売り上げ6万部を突破した、
気鋭の哲学者・千葉雅也さんによるベストセラー『勉強の哲学』の続編。
『勉強の哲学』はどのように構想され、書かれたのか。
発想の源から、手書きアイディアノートのつけ方、
evernoteなど様々な書くツールの使い方まで、
構築的に”メイキング・オブ・勉強の哲学”を語るとともに、
母校・東大駒場で学生たちを前に語った講義内容を収録。
さらに、書きながら展開させるための哲学「欠如のページをめくること」
を新たに語り下ろし
(電子書籍版『メイキング・オブ・勉強の哲学』には未収録)。
書いて考える、考えを作る、その新しい方法論を語った
『勉強の哲学』の発展的副読本。すべての「作る」人のために。
- 本の長さ154ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2018/1/26
- ISBN-104163907874
- ISBN-13978-4163907871
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
千葉雅也「『勉強の哲学』は他人と競争して勝つための本ではない」
不安で流動的な世の中を自分らしく生きていくために「勉強」が必要だ――完璧主義ではなく、偏愛する分野に突き進みながらちょくちょく「今はここまで」と中断し、余所見(よそみ)もしつつ日常生活に戻る。そんな実践的な“勉強のすすめ"を説いた昨春刊行『勉強の哲学』は6万部越えのベストセラーとなった。このたび上梓された『メイキング・オブ・勉強の哲学』ではその執筆過程が明らかになる。
「『勉強の哲学』は想像以上に好意的に受け止められました。『自分のことをヘンな奴だと思っていたが、この本を読んで、それでいいのだと自己肯定されたようで嬉しい』という感想もいただきました。これでいいのか、という自己ツッコミは今後も続けて欲しいけれど、まずは肯定感を持って貰えたのは大事なこと。『勉強の哲学』は他人と競争して勝つことを目的とする本ではないからです。僕は、それぞれの人が自分の関心をバラバラに追求していけば、競争的結果というものは後からついてくるものだ、と思っているんです」
「自分の関心」とは、『勉強の哲学』で重要な働きをしている概念「享楽」のことで、その人独自のやめられない好みの偏りを指す。
「あの本で一番苦労したのは第二章です。物事を突き詰める方向性(=アイロニー)と、横に逸れて相対化してみる方向性(=ユーモア)の二つで論を組み立てようとしたところ行き詰った。でも“享楽"という第三のとっかかりを見つけた時、漸(ようや)く先に進めました」
発想の初期は縦横に手を動かす手書きメモ、次の段階はどんどんアイデアを記していくアウトライナー。『メイキング・オブ・勉強の哲学』ではアナログとデジタルのノートが並列で公開され、千葉さんの思考展開が可視化されている。
「書きながら自分のダメな部分といい所がある程度分かりました。色々な人の支援になればいいなと思ってスタートした本でしたが、セルフヘルプでもあった訳です。僕は今、『障害学』に関心を拡げているのですが、“享楽"とはある種の“障害"です。誰にでもある傾きのようなもので、支援や指導をする側が自分の“障害"を分析できていないと、えてして福祉や教育では『他人をダシにする』ということが起こるんです」
本書では新たに「占い」というキーワードが提示されてもいる。不確かな未来を楽天的に切り拓いていくツールとしての「占い」。副読本の範疇を越え迷う者の背中を押してくれる一冊だ。
評者:「週刊文春」編集部
(週刊文春 2018年2月8日号掲載)登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2018/1/26)
- 発売日 : 2018/1/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 154ページ
- ISBN-10 : 4163907874
- ISBN-13 : 978-4163907871
- Amazon 売れ筋ランキング: - 49,214位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1978年栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。パリ第10大学および高等師範学校を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。哲学/表象文化論を専攻。フランス現代思想の研究と、美術・文学・ファッションなどの批評を連関させて行う。現在は、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
『動きすぎてはいけない——ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』は博士論文を元にしたもの。紀伊國屋書店じんぶん大賞2013、表象文化論学会第五回学会賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本作は、別の刊行物の出版にまつわる私記です。叙述と思考との間にある諸関係の実例が掲げられています。
メタ思考の領域にまで踏み込んでいますので、読者は自分のありようと、そこまで比較できます。
さらにもう一段階すすむと、「芸術心理学」が構成できそうな勢いです。
自閉的享楽から。無論、社会的外言に発して内言化させて構築した享楽的言語空間を伴うものでしょう。しかし、人が皆、この「享楽」を満喫することになるわけではないでしょう。
ファイト。