テクニックではなく、応募されてきた原稿を下読みされている筆者による「ここは気をつけましょう」、「こういう所が役に立つ」という内容。
本書でも「読みやすさ」について書いているだけあって、非常に読みやすい。
さらさら、と一時間半もあれば読めます。
また、編集側の内情に関することが主なので、どのレベルにいる人間であっても読みごたえのある本だと思います。
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懸賞小説神髄~応募原稿「下読み」のプロが手取り足取り指南する、稼げる小説家になるための最短ルート! 単行本(ソフトカバー) – 2012/2/25
齋藤 とみたか
(著)
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2012/2/25
- ISBN-104862488919
- ISBN-13978-4862488916
登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2012/2/25)
- 発売日 : 2012/2/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 223ページ
- ISBN-10 : 4862488919
- ISBN-13 : 978-4862488916
- Amazon 売れ筋ランキング: - 973,372位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 40,578位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなに読みやすく、小説作法について書かれた本はこれが最初で最後なのではないかと思う。というのも選考側の視線がふんだんにあり、日本出版界の内実がよくわかるからです。日頃小説を書きたい、書いたことあるけど自分には才能ないんかな〜と疑心している人たちが一番知りたいエッセンスがつまってる本。そう、それそれ、どうなってんのと思いながらページを進めました。あっというまに読んで、しかもどこもかしこも頭に残っている。
さすが下読みマン、さすらいの下読みマン、あらゆる世代の社会風俗から文化からし好まで広く結構深く理解していながら、そこはプロ、どんなに崩した話題でもワープロ変換ミスも、文法ミスも論理破綻もなく、一気に読ませてくれた。
こうなったら、とみたかさん自身が「富 敬」の名で、しかも「著者が知り尽くしている世界」、つまり下読みの世界を舞台に警視庁と警察庁を鮮やかに使い分けながら、主人公である、下読みを生活の糧とする平凡な男性が殺人事件に巻き込まれるというものを書いて賞に出してみてはどう?
たとえば、こんな話。ある新人賞の投稿者の作品を下読みしていた主人公が、その内容があまりに真に迫っていて、犯人以外に知り得ないような迫真の描写で書かれていることから、実際に生じた事件ではないかしらと、出版社に内緒でその投稿者にコンタクトして、不条理と暴力と怪奇の世界にのまれていく、というのとか。
下読みの仕事ってすごい。頭下がります。普段からものすごく勉強している。それがあらためてわかった。私も社会人1年目は大手出版社編集者でした。持ち込み原稿を私のようなペーが下読みしていて、入社3年までは小説から漫画まで下読みしてアドバイスなんぞしてました。こんな底の浅い人間に落とされた人はかわいそうだなぁと思いながら。だからペーペーが江戸川乱歩賞も角川ホラー小説賞も、小説すばる新人賞も下読みしているとばかり。とみたかさんのように、まじめに読んで、それもはじめから落とすために読むような引き算型ではなく、結構書いている人の努力のあとや、奮闘ぶりを想像しながら仕事をしていることを知って、ああ、やっぱ小説書いていこうと思った。出版不況だし、古書店に追われてるし。一般人からみると情報収集、アクセスに絶対的優位性をもつ放送作家、脚本家等隣接関連領域の人が続々賞にチャレンジしている(本業がやばくなっているから?)昨今、小説を書く人間にアゲインストの風がゲリラ豪雨に変わっても、ちゃんと読んでくれている人がいるのだとあらためて教えてくれたようで。ほんと、小説を書いていこうと思った。文中の、山下洋輔さんの「ピアニストを笑え」、アマゾンでいくらでも手に入りますよ。
さすが下読みマン、さすらいの下読みマン、あらゆる世代の社会風俗から文化からし好まで広く結構深く理解していながら、そこはプロ、どんなに崩した話題でもワープロ変換ミスも、文法ミスも論理破綻もなく、一気に読ませてくれた。
こうなったら、とみたかさん自身が「富 敬」の名で、しかも「著者が知り尽くしている世界」、つまり下読みの世界を舞台に警視庁と警察庁を鮮やかに使い分けながら、主人公である、下読みを生活の糧とする平凡な男性が殺人事件に巻き込まれるというものを書いて賞に出してみてはどう?
たとえば、こんな話。ある新人賞の投稿者の作品を下読みしていた主人公が、その内容があまりに真に迫っていて、犯人以外に知り得ないような迫真の描写で書かれていることから、実際に生じた事件ではないかしらと、出版社に内緒でその投稿者にコンタクトして、不条理と暴力と怪奇の世界にのまれていく、というのとか。
下読みの仕事ってすごい。頭下がります。普段からものすごく勉強している。それがあらためてわかった。私も社会人1年目は大手出版社編集者でした。持ち込み原稿を私のようなペーが下読みしていて、入社3年までは小説から漫画まで下読みしてアドバイスなんぞしてました。こんな底の浅い人間に落とされた人はかわいそうだなぁと思いながら。だからペーペーが江戸川乱歩賞も角川ホラー小説賞も、小説すばる新人賞も下読みしているとばかり。とみたかさんのように、まじめに読んで、それもはじめから落とすために読むような引き算型ではなく、結構書いている人の努力のあとや、奮闘ぶりを想像しながら仕事をしていることを知って、ああ、やっぱ小説書いていこうと思った。出版不況だし、古書店に追われてるし。一般人からみると情報収集、アクセスに絶対的優位性をもつ放送作家、脚本家等隣接関連領域の人が続々賞にチャレンジしている(本業がやばくなっているから?)昨今、小説を書く人間にアゲインストの風がゲリラ豪雨に変わっても、ちゃんと読んでくれている人がいるのだとあらためて教えてくれたようで。ほんと、小説を書いていこうと思った。文中の、山下洋輔さんの「ピアニストを笑え」、アマゾンでいくらでも手に入りますよ。
2017年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューがよかったので買ってみましたが、期待したほどではありませんでした。違う本を買ってしまったのかと思うほどに残念でした。
特に原稿を送る際の避けた方がよい例示(画)はページ稼ぎに感じます。横書きにした場合、原稿用紙にした場合だけならまだしも、写真入り、丸文字?など載せなくても分かることです。
特に原稿を送る際の避けた方がよい例示(画)はページ稼ぎに感じます。横書きにした場合、原稿用紙にした場合だけならまだしも、写真入り、丸文字?など載せなくても分かることです。
2012年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いーっぱい♪「太宰治賞」なんていう存在も知って100万円も貰えるなんて!てな感じの創作意欲の湧き出る書物です。
2013年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
懸賞応募される方は必読です。どこをどう読むかって、全部くまなく読むことです。下読みさんの裏事情が、ここまで暴露されていいんかい、というような内容ですので、大変ためになりました。今度から応募の際は気をつけます。
2012年3月4日に日本でレビュー済み
小説のハウツー本には、実はその中に何種類かの階層があります。この本は、既に何作かの投稿経験がある、もしくは今から一ヶ月以内に投稿する予定の人向けです。だから、小説を書きかけたけど、まだ最後まで書いたことがないとか140字以上の小説を書いたことがない人には、多少の納得感はありますが、これを読んだからといって原稿用紙200枚以上の完成した作品ができるわけではありません。
しかしこの本は面白い。著者の方が新人賞の下読みをしているらしく、編集者が書いた既刊とは視点が違う。送られた原稿がそういうふうに見られているのかと驚きました。また著者の人は、たまに2ちゃんねるの文芸スレを読んでいるらしく、そこでわき出た疑問や不安を拾い集めて本書で回答してみたようなところもあり、痒いところに手が届いた感じがしました。これが神髄かどうかはわかりませんが……
初めて聞く情報としては、投稿してはいけない新人賞というものがあるそうです。
しかしこの本は面白い。著者の方が新人賞の下読みをしているらしく、編集者が書いた既刊とは視点が違う。送られた原稿がそういうふうに見られているのかと驚きました。また著者の人は、たまに2ちゃんねるの文芸スレを読んでいるらしく、そこでわき出た疑問や不安を拾い集めて本書で回答してみたようなところもあり、痒いところに手が届いた感じがしました。これが神髄かどうかはわかりませんが……
初めて聞く情報としては、投稿してはいけない新人賞というものがあるそうです。