森先生の作風が好きで現在過去の作品を消化している最中です。
主人公の変化、成長が次第になってくることが多い森先生の作品の中でも異色です。
異能バトルとはいえ、スピリチュアルな要素が強く、
本作品能力の強さの根源は、個の無さというものなので 主人公の成長や個性が 爽快感を生むわけでもなく
エンターテイメントとしては一般受けしないでしょう。 二人の主人公は片方は 愛を知ることによって 変化したとされてますがヒロインの存在感も彼女が主人公に惹かれる必然性も薄いため、とりあえず 編集部に言われたしロマンス盛り込むか的な印象。
もう一人の主人公は神域に切り込んでいくので、あえて両性具有的な容姿を与えられています。
反アメリカで、戦後の日本のあり方も考えさせられます。 主人公の持ち出す個人の正義vs 人間は不完全なものである、 というのがテーマの一つですが、 超能力の異質さが印象的でした。 作者は物事の本質だけを突き詰めた結果 非常に抽象的なこの超能力を生み出したのだと思います。
永井豪先生の往年の名作デビルマンを彷彿とさせる展開。
30年後ぐらいに名作と分かる人が多いのではないでしょうか。
作品の新陳代謝が激しい昨今ですが、 私のように新たな読者を獲得して
またこの物語が見直されることを 祈ってなりません。
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デストロイアンドレボリューション 1 (ヤングジャンプコミックス) コミック – 2011/4/28
森 恒二
(著)
行き場のない怒りと孤独を抱える高校生のマコトが持ってしまった驚異の「力」とは…!? 理不尽な社会を相手に、破壊という名の革命が始まる! 最凶のSFテロルストーリー!!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2011/4/28
- ISBN-104088791355
- ISBN-13978-4088791357
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2011/4/28)
- 発売日 : 2011/4/28
- 言語 : 日本語
- コミック : 224ページ
- ISBN-10 : 4088791355
- ISBN-13 : 978-4088791357
- Amazon 売れ筋ランキング: - 473,559位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
森恒二さんの作品はとても面白いと思う。特に、「自殺島」は面白かった。
こちらの作品も面白いと思うし、共感できる部分も多々ある。しかし、現実
を考えると少し飛躍しすぎな感じもする。こんな超能力があったなら自分も
同じようなことをするだろう。
こちらの作品も面白いと思うし、共感できる部分も多々ある。しかし、現実
を考えると少し飛躍しすぎな感じもする。こんな超能力があったなら自分も
同じようなことをするだろう。
2013年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
森氏の作品はもともと好きだったが、この作品には、これまでのものとは違う“強度”があると感じた。
読者のプリミティブな感情に訴えかけるのが得意な作者だと思うが、この作品における強度とは、そのメッセージ性が読者のみならず、“日本国家”にまで向いているということだ。
この作品は「どうしたらより良い日本になるか」言葉にするのは簡単だが、難しいテーマ性をはらんでいる。しかしながら、読者に求める要求は決して高度ではない。政治経済に興味がなくたってまったく問題ない。
ただ、毎朝耳に入ってくる政治のニュースにはいい加減ウンザリしている若者は多いだろう。そして、本当はそれに対して怒っているはずだと思う。その怒りを抑え込んでいるだけで、あるいは諦めてしまっているだけで、開放できていないのではないか。そう考えさせられた。
この作品を読む際には、今一度考えてみてほしい、思春期時代の自分を。たしかに、主人公のマコト、その相棒・ユウキと同じように漠然としたぶつけようのない怒りを抱えていたはずなのだ。
そんなノスタルジックにも似た感傷にひたらせつつ、テーマは確実に現代にはびこる問題を捉えている。そしてその問題とは、大なり小なりいつの時代も国家が抱えてきたものと思う。つまり、普遍性も兼ね備えている。
この作品はおそらく、古くならない。
10年後に読んでも、20年後に読んでも、確実にわれわれの感性にヒットするだろう。
書棚に置いておいて、間違いない1冊だと思う。
読者のプリミティブな感情に訴えかけるのが得意な作者だと思うが、この作品における強度とは、そのメッセージ性が読者のみならず、“日本国家”にまで向いているということだ。
この作品は「どうしたらより良い日本になるか」言葉にするのは簡単だが、難しいテーマ性をはらんでいる。しかしながら、読者に求める要求は決して高度ではない。政治経済に興味がなくたってまったく問題ない。
ただ、毎朝耳に入ってくる政治のニュースにはいい加減ウンザリしている若者は多いだろう。そして、本当はそれに対して怒っているはずだと思う。その怒りを抑え込んでいるだけで、あるいは諦めてしまっているだけで、開放できていないのではないか。そう考えさせられた。
この作品を読む際には、今一度考えてみてほしい、思春期時代の自分を。たしかに、主人公のマコト、その相棒・ユウキと同じように漠然としたぶつけようのない怒りを抱えていたはずなのだ。
そんなノスタルジックにも似た感傷にひたらせつつ、テーマは確実に現代にはびこる問題を捉えている。そしてその問題とは、大なり小なりいつの時代も国家が抱えてきたものと思う。つまり、普遍性も兼ね備えている。
この作品はおそらく、古くならない。
10年後に読んでも、20年後に読んでも、確実にわれわれの感性にヒットするだろう。
書棚に置いておいて、間違いない1冊だと思う。
2021年6月13日に日本でレビュー済み
巨悪を倒す能力を手に入れ、世直しをしようとした人間達が現れた。
しかし、今まで何もせずに見ない振り、傍観者だった警察官や偽善者達に足を引っ張られて世界が滅ぶ物語です。
しかし、今まで何もせずに見ない振り、傍観者だった警察官や偽善者達に足を引っ張られて世界が滅ぶ物語です。
2011年10月30日に日本でレビュー済み
男は、男に生まれるのではない。
男になるのだ!ヽ(`Д')ノ <ウオーーー!!!
男になるためには、良きマンガ、良き戦(いくさ)に出会う必要が
あります( ̄^ ̄)
本書はそんな男の栄養タップリです。
この人の作品は、『ホーリーランド』といい『自殺島』といい、
ホント男になるためのマンガだな〜 女は読むなよ。
高校生のユウキとマコト。
彼らは、ひとりは「破壊者」として、ひとりは「問う者(テロリスト)」として
生きようとする。
「経済なんかに全く興味無いよ」
「ひょっとして人間が作った一番無意味なモノなんじゃないか?」
「とにかくいっぱい作っていっぱい売る?」
(中略)
「バカバカしい」
「こう思う事はある」
「もう この社会はダメなんじゃないか」
「政治も経済も あらゆるシステム −−−−−−」
「もう全部バラバラにブッ壊さなければ
新しいモノは生まれないんじゃないかって」
「そして十数年、、、 この河川を埋めたり 削ったり
また掘ったりしているんだ」
「氾濫さえした事のないこの川をね」
「会社は税金で仕事をもらい また全力で議員を当選させる」
「持ちつ持たれつ もう三代目さ」
「だけどこんな事は 国じゅうで起こってる事だ」
「もっとバカバカしい事も起こってる」
「この社会はもう ゆっくり終わりかけている」
ユウキの言葉が強烈な思想となって私の脳に直接刺し込んでくる。
たしかに、こんな世の中に住んでいると、
自分の生きている間にこの世の終末が来ると
ヒシヒシと感じる事がある。
それはさておき。
『デストロイ×レボリューション』を読んで考える事は、
思想の無いマンガはダメなんじゃないか、っていう事だ。
今までは、マンガってのは主人公の成長を描けばいいもんだと思って
いたけど、どうもそれだけでは足りなそうだ。
そんな事を考えた。
男になるのだ!ヽ(`Д')ノ <ウオーーー!!!
男になるためには、良きマンガ、良き戦(いくさ)に出会う必要が
あります( ̄^ ̄)
本書はそんな男の栄養タップリです。
この人の作品は、『ホーリーランド』といい『自殺島』といい、
ホント男になるためのマンガだな〜 女は読むなよ。
高校生のユウキとマコト。
彼らは、ひとりは「破壊者」として、ひとりは「問う者(テロリスト)」として
生きようとする。
「経済なんかに全く興味無いよ」
「ひょっとして人間が作った一番無意味なモノなんじゃないか?」
「とにかくいっぱい作っていっぱい売る?」
(中略)
「バカバカしい」
「こう思う事はある」
「もう この社会はダメなんじゃないか」
「政治も経済も あらゆるシステム −−−−−−」
「もう全部バラバラにブッ壊さなければ
新しいモノは生まれないんじゃないかって」
「そして十数年、、、 この河川を埋めたり 削ったり
また掘ったりしているんだ」
「氾濫さえした事のないこの川をね」
「会社は税金で仕事をもらい また全力で議員を当選させる」
「持ちつ持たれつ もう三代目さ」
「だけどこんな事は 国じゅうで起こってる事だ」
「もっとバカバカしい事も起こってる」
「この社会はもう ゆっくり終わりかけている」
ユウキの言葉が強烈な思想となって私の脳に直接刺し込んでくる。
たしかに、こんな世の中に住んでいると、
自分の生きている間にこの世の終末が来ると
ヒシヒシと感じる事がある。
それはさておき。
『デストロイ×レボリューション』を読んで考える事は、
思想の無いマンガはダメなんじゃないか、っていう事だ。
今までは、マンガってのは主人公の成長を描けばいいもんだと思って
いたけど、どうもそれだけでは足りなそうだ。
そんな事を考えた。
2019年5月13日に日本でレビュー済み
まず言っておきたいのが、この作者は基本的に漫画としての起承転結、特に「結」をあまり重視していない。
書きたいテーマが明確にあり、ストーリー展開はそれを読者に訴えかけるための道具でしかないように思う。しかし面白いのだから、作者は漫画を通じてメッセージを伝えるのがとにかく上手いのだろう。
本作では、現代社会に生きている人ならば恐らく誰しもが抱えている憤りや疑問を訴えている。主張内容の是非はともかく、扱うテーマは誰しも考えるべきことであるし、なによりも漫画として面白いので一読の価値はある
書きたいテーマが明確にあり、ストーリー展開はそれを読者に訴えかけるための道具でしかないように思う。しかし面白いのだから、作者は漫画を通じてメッセージを伝えるのがとにかく上手いのだろう。
本作では、現代社会に生きている人ならば恐らく誰しもが抱えている憤りや疑問を訴えている。主張内容の是非はともかく、扱うテーマは誰しも考えるべきことであるし、なによりも漫画として面白いので一読の価値はある
2011年5月3日に日本でレビュー済み
「ホーリーランド」⇒「自殺島」ときての本作ですが、少なくともキャラクター設定に関しては作者である森恒二氏の底が見えたような気がします。
3作ともに、鬱屈した感情を腹の底にためた元いじめられっ子が主人公というのでは、その後の展開も限定されてくるでしょう。
ざっくり言ってしまえば、本作「デストロイアンドレボリューション」は、超能力者版「ホーリーランド」になるのではないでしょうか。
きっと主人公と伍するような能力者たちも現れるでしょうし、彼らに勝ったり負けたり、類作と同様に、権力者に目を付けられたり警察に追い掛け回されたりする展開も待ち受けているでしょう。
「ホーリーランド」は名作だったと思いますが、少なくとも現時点、私には、森恒二氏がパッションをもって読者に届けようとしている新たなテーマを、「デストロイアンドレボリューション」に見出すことができません。
表現するものがもう無いのであれば、自作の劣化コピーを垂れ流すよりは、マンガの世界から足を洗った方が潔いのではないかと愚考いたします。
「Homo Legens(読書人)の書評ブログ」より
3作ともに、鬱屈した感情を腹の底にためた元いじめられっ子が主人公というのでは、その後の展開も限定されてくるでしょう。
ざっくり言ってしまえば、本作「デストロイアンドレボリューション」は、超能力者版「ホーリーランド」になるのではないでしょうか。
きっと主人公と伍するような能力者たちも現れるでしょうし、彼らに勝ったり負けたり、類作と同様に、権力者に目を付けられたり警察に追い掛け回されたりする展開も待ち受けているでしょう。
「ホーリーランド」は名作だったと思いますが、少なくとも現時点、私には、森恒二氏がパッションをもって読者に届けようとしている新たなテーマを、「デストロイアンドレボリューション」に見出すことができません。
表現するものがもう無いのであれば、自作の劣化コピーを垂れ流すよりは、マンガの世界から足を洗った方が潔いのではないかと愚考いたします。
「Homo Legens(読書人)の書評ブログ」より
2017年4月24日に日本でレビュー済み
超能力――ワンネス――を使い、理不尽な社会悪にテロリストの立場から立ち向かうお話。超能力という言葉に拒絶反応を示してしまう人もいるかも知れないが、そこをぐっとこらえて1巻だけ読んでみて欲しい。はっきり言ってハラハラドキドキという言葉はこの作品にこそ相応しいと思える秀作だ。ただただ残念なのは最終巻のラストだけ。ネタバレになってしまうので詳細は明かせないが、ワンネスに関する設定をとある場面で準主役を救い出すことで覆しておきながら何故……と思ってしまうような後味の悪さが9巻のラストにはある。それを差し引いても面白い作品なので☆5つにしました。