モノーラルで、まだ元気な颯爽としたワルターが聴ける。しかも二枚組で隙がない。
1番は、全く期待していなかったのだが、すっきりとした速めのテンポで、オケも乱れなく、素晴らしい。何度聴いても嫌みがなく、
疲れないので、繰り返し聞ける。これは驚いた。格調高く、ブラームス同時代のヨーロッパの本物のロマン派を感じる。
2番は以前から有名で、歌に溢れ、しかも迫力がある。フィナーレの追い込みは前代未聞。かつては、ベスト盤に挙げられていた位なのである。コロンビア響とは比べものにならない。
3番も、コロンビア響とは違い、オケが優秀なので、まったりせず、2/3楽章も味わいあり。これも驚きだ。
4番は、これまた、コロンビア響とどちらを取るか迷う演奏。ワルターの真骨頂であろう。
いずれも、録音も悪くなく、モノーラルとしては、とても聴きやすい。お買い得な2枚組。
Brahms: The Symphonies
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曲目リスト
ディスク: 1
1 | Symphony No. 1 in C minor, Op. 68 / I. Un Poco Sostenuto - Allegro |
2 | Symphony No. 1 in C minor, Op. 68 / II. Andante Sostenuto |
3 | Symphony No. 1 in C minor, Op. 68 / III. Un Poco Allegretto E Grazioso |
4 | Symphony No. 1 in C minor, Op. 68 / IV. Adagio. Più Andante - Allegro Non Troppo, Ma Con Brio |
5 | Symphony No. 3 in F Major, Op. 90 / I. Allegro Con Brio |
6 | Symphony No. 3 in F Major, Op. 90 / II. Andante |
7 | Symphony No. 3 in F Major, Op. 90 / III. Poco Allegretto |
8 | Symphony No. 3 in F Major, Op. 90 / IV. Allegro |
ディスク: 2
1 | Symphony No. 2 in D Major, Op. 73 / I. Allegro Non Troppo |
2 | Symphony No. 2 in D Major, Op. 73 / II. Adagio Non Troppo |
3 | Symphony No. 2 in D Major, Op. 73 / III. Allegretto Grazioso (Quasi Andantino) - Presto Ma Non Assai |
4 | Symphony No. 2 in D Major, Op. 73 / IV. Allegro Con Spirito |
5 | Symphony No. 4 in E minor, Op. 98 / I. Allegro Non Troppo |
6 | Symphony No. 4 in E minor, Op. 98 / II. Andante Moderato |
7 | Symphony No. 4 in E minor, Op. 98 / III. Allegro Giocoso - Poco Meno Presto |
8 | Symphony No. 4 in E minor, Op. 98 / IV. Allegro Energico E Passionato - Più Allegro |
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 14.4 x 12.9 x 0.99 cm; 113.97 g
- メーカー : Sony Music Uk
- EAN : 5099751718727
- 商品モデル番号 : 5099751718727
- レーベル : Sony Music Uk
- ASIN : B00020HCH2
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 149,768位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 36,433位輸入盤
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
音も我慢できる。ワルターの陶酔的表現はステレオのコロンビア響では味わえない。3番などは爛熟の世界だが、品の良さ、重量感がある。4番もステレオ番も良いが、こちらの方が枯れていないのが良い。
2020年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ワルターのCBS録音というと、後年のコロムビア交響楽団とのステレオ録音が著名で、あと戦争を挟んだ時代の発掘ライブが話題だけど、CBSのモノラルのニューヨークフィルとの正規録音がもっと復刻されるべき、と思うのは私だけだろうか。1番や4番など、むしろ熱血漢ワルター、が聴けるのだ。
2010年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ワルターというと、ステレオ録音のコロンビア交響楽団の穏やかな録音のイメージが強いと思う。しかし、引退前のニューヨークフィルとのモノラル録音の凄さは、全く別人のように激烈である。このブラームスの4作品を聴くと、緩急自在、フルトヴェングラーのような柔軟さとコントラストの付け方、どの楽器の音も聞こえるように指揮をしております。
テンポもインテンポに拘らず、聴き手の耳に効果的な早さである。1953年の録音であり、第2番のみ3日間のレコーディングで、後の3曲は全て一日で録音している。モノラル録音ですが、ダイナミック・レンジは意外に広く、ステレオ録音ほどではないにしろ、演奏内容はこちらが断然素晴らしい!
テンポもインテンポに拘らず、聴き手の耳に効果的な早さである。1953年の録音であり、第2番のみ3日間のレコーディングで、後の3曲は全て一日で録音している。モノラル録音ですが、ダイナミック・レンジは意外に広く、ステレオ録音ほどではないにしろ、演奏内容はこちらが断然素晴らしい!
2008年8月16日に日本でレビュー済み
何を好き好んでこの酷暑のなかブラームスを!?
しかし、北京五輪もたけなわながら、敗戦記念日を終えると最早秋の気配がそこここに……。というにはいまだにクソ暑いが、そのうち夏を惜しむことになろう。
中国は人種問題と五輪後の景気後退が待ったなしとなり、世界はそれを心配しながら直面する政治経済問題に謀殺されることになる。グルジア戦争はどうなるのか。企業業績は軒並み悪化し、一場の祭りの後の寂しさとばかりには言っておれない局面に接する。
……。そうするとブラームスの季節なのである(?)
秋はすぐに去り、ベートーヴェンの季節がやってくる。ブラームスの季節は儚い。少し先んじてブラームスの暗さと哀愁を堪能してみたい。
往年の名盤、ワルター&ニューヨークフィル盤は、数少ない暑苦しくないブラームスだ。しかしさらっと淡白というのではない。熾烈極まる進行、心底からの歌、温かい響き。流石に大指揮者の棒である。音楽は融通無碍であり、停滞するところなど一つもない。軽やかではあるが軽薄ではなく、熾烈ではあるが鬱陶しくない。シングアウトするがむせ返ることもない。
まるで、モーツァルトと手を携えたようなブラームス。
ヴァントのぎちぎちに切り詰めた完璧なブラームスも凄いものだが、残暑厳しき砌には熱中症に罹らないとも限らない。ミュンシュやフルトヴェングラーは避けたほうが賢明だ。大河のような本来なら王道とも言うべきザンテルリンクの演奏も、その重厚な響きに気が遠くなる。立ちくらみするのだ。
第1番の颯爽たる歩み。2番の切なくなるほどの優しさと芯の靭さ。3番の熾烈さと温かさの合致、そして4番の哀愁のなかの明るさ。いずれもどこをとっても、ワルターならではの歌に溢れる爽やかさを失わない名演だ。残暑にはワルターのブラームスに限る。
しかし、北京五輪もたけなわながら、敗戦記念日を終えると最早秋の気配がそこここに……。というにはいまだにクソ暑いが、そのうち夏を惜しむことになろう。
中国は人種問題と五輪後の景気後退が待ったなしとなり、世界はそれを心配しながら直面する政治経済問題に謀殺されることになる。グルジア戦争はどうなるのか。企業業績は軒並み悪化し、一場の祭りの後の寂しさとばかりには言っておれない局面に接する。
……。そうするとブラームスの季節なのである(?)
秋はすぐに去り、ベートーヴェンの季節がやってくる。ブラームスの季節は儚い。少し先んじてブラームスの暗さと哀愁を堪能してみたい。
往年の名盤、ワルター&ニューヨークフィル盤は、数少ない暑苦しくないブラームスだ。しかしさらっと淡白というのではない。熾烈極まる進行、心底からの歌、温かい響き。流石に大指揮者の棒である。音楽は融通無碍であり、停滞するところなど一つもない。軽やかではあるが軽薄ではなく、熾烈ではあるが鬱陶しくない。シングアウトするがむせ返ることもない。
まるで、モーツァルトと手を携えたようなブラームス。
ヴァントのぎちぎちに切り詰めた完璧なブラームスも凄いものだが、残暑厳しき砌には熱中症に罹らないとも限らない。ミュンシュやフルトヴェングラーは避けたほうが賢明だ。大河のような本来なら王道とも言うべきザンテルリンクの演奏も、その重厚な響きに気が遠くなる。立ちくらみするのだ。
第1番の颯爽たる歩み。2番の切なくなるほどの優しさと芯の靭さ。3番の熾烈さと温かさの合致、そして4番の哀愁のなかの明るさ。いずれもどこをとっても、ワルターならではの歌に溢れる爽やかさを失わない名演だ。残暑にはワルターのブラームスに限る。
2007年10月8日に日本でレビュー済み
国内盤でも出ていますが(4番のみ廃盤)、音質は当盤のほうが鮮明です。
演奏は定評ある物ですが、2番のフィナーレは一糸乱れずハイテンポで興奮させられます。
演奏は定評ある物ですが、2番のフィナーレは一糸乱れずハイテンポで興奮させられます。
2018年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不安定な速いテンポ、トスカニーニを思い出すくらいの激しさ、コロンビア響との「微笑のワルター」しか知らなかった私はびっくりした。コロンビア響の「第1番」は「枯れ」を極めた名盤だったが、ニューヨークフィル盤は全く元気で荒っぽい。同じく「第2番」の第4楽章は厚みに欠け迫力不足で第1楽章のチェロのフレーズが美しさに満ちているだけに残念といった感想だが、ニューヨークフィル盤は百人が一斉に動き出し巨大な嵐の渦を築き上げる。特におしまいのコーダときたら背筋が寒くなるような猛スピードで駆け抜け、今どこにいるのかわからなくなり、未来へタイムスリップしたのかと思った。ワルターニューヨークフィルの曲芸しかと聴いた。これは名高いフルトヴェングラーの脱出ライヴと言われる1945年の録音よりすごい。第3番と第4番は目立った特徴はない。4曲共に音質は悪く、美しい音色には期待できない。
2011年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
豊潤な歌と、一気に進む推進力が素晴らしい。1番は荒々しいくらい。2番はまさに完熟。肉厚のステーキのようなぜいたくさ。ダメなのは録音。1953年とは思えない寒々とした空気感。フルトヴェングラーやトスカニーニのほうがよほどいい音してる。それでもLPよりは情報量が増えて指揮者の意図が見えるようになった。4番はコロンビア響の方が名演だと思うけれど、まとめて安価で出たのは評価できる。
他の国からのトップレビュー

Alfred Pepping
5つ星のうち5.0
ABSOLUTELY FIRST RATE, A modern presentation of a limted ...
2017年6月6日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
ABSOLUTELY FIRST RATE,
A modern presentation of a limted edition album I owned 50 plus years ago that
i loaned to a friend and then, after I stole his German Buxom Beauty from the Bronx
Girlfriend, never again heard from him.. A very worthwhile trade.
A modern presentation of a limted edition album I owned 50 plus years ago that
i loaned to a friend and then, after I stole his German Buxom Beauty from the Bronx
Girlfriend, never again heard from him.. A very worthwhile trade.

Amazon Customer
5つ星のうち5.0
grande musica
2016年4月18日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
grande interpretazione! il suono e` molto bello e chiaro, se anche si tratta della registrazione mono, ma vale la pena averla.

R Tan
5つ星のうち5.0
Reference recordings of Brahms symphonies
2014年6月3日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
I have been listening and contemplating about the Brahms symphonies since my youth. Listening to Klemperer, Kempe, Walter, Boult, Sawallisch, Masur, Abbado, Chailly. In the end it is Walter, but this time with the NYC, Weingartner, and in lesser way Chailly and Sanderling that set the standard for me. Highly recommended if you to hear how heroic citizenship takes shape and finally ends catastrophically.

D. M. Ohara
5つ星のうち5.0
Best of three
2013年11月23日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Reviewers often speak of Walter's two recorded Brahms cycles, meaning those made in America: in mono with the NYPO in 1951-3, and in stereo with the Columbia Symphony orchestra almost a decade later. Walter did, however, also record all 4 symphonies commercially in Europe with different orchestras; in London, Vienna and Paris between 1934 and 1954. Most listeners are probably more familiar with the stereo cycle; but this earlier American set is both better played and more taughtly conducted. Only the sound of the upper strings betrays these as 'vintage' recordings: otherwise they are full-bodied, with excellent lower strings, brass and tympani. The woodwind solos in particular are exquisitely shaped and beautifully executed. As performances, these must rank as Walter's finest of these symphonies; and that places them in the top rank of versions of these much-recorded works. Only those who demand the latest recording technology could have reservations about this set: but the quality of the performances should make such considerations seem irrelevant to the dedicated music-lover.
Five stars for the performances, then: and four for the recording.
Five stars for the performances, then: and four for the recording.

BENNY
5つ星のうち5.0
Une perle rare, par delà les décennies
2012年1月27日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
Je partage totalement l'avis des 2 prédédents commentateurs. Ce qui est époustouflant, c'est que près de 60 ans après l'enregistrement l'orchestre semble là, présent devant nous. Le fait qu'il ait été réalisé dans une salle (Carnegy Hall) n'y est pas pour rien. Mais la technique ne sert "qu'à" nous faire écouter cette interprétation vraiment splendide de la musique de Brahms, par un orchestre d'une sensibilité et d'une profondeur qui lui est evidemment insufflée par l'immense chef qu'était Bruno Walter. C'est vraiment magnifique et touchant. Totalement différente de l'interprétation fantastique de Carlos Kleiber, mais à la toute 1ere place à coté de lui.