1stアルバム『Chega De Saudade』の再発に続く、2ndアルバムの再発。
オリジナル収録曲だけ(約20分)では、あまりに収録時間が余るので、
残り時間をジョアンと関係の深い楽曲のコンピレーション(58分)に当ててある。
オリジナル+コンピレーション(ボーナス曲)の構成については、
賛否両論あるだろうが、私は選曲が素晴らしいので歓喜して聞いている。
ジャズやボサ・ノバのファンと言えども、
なかなかコンピレーション部分のような渋いアーティストには手が回らないもの。
ジョアン以外は聞きたくない人には、
1stと2ndで「2 in 1」ディスクのがよかったのかもしれないが、
ボサノバ音楽のファンならば、後半のコンピレーションもうれしい追加収録である。
ジョアンのオリジナルのクオリティの高さには息をのむ。
ギターの奏でる風や波のようなリズムと、ブレスをも音楽に変えるジョアンの美唱。
ボサノバを産んだ3人の偉人、
アントニオ・カルロス・ジョビン、ビニシウス・ジ・モラエス、ジョアン・ジルベルト。
それぞれ、偉大な作曲家(ピアニスト)、偉大な詩人、偉大な歌手(ギター奏者)として、
その分野に屹立しているが、ボサノバの神髄ではジョアンが頭ひとつ出ている。
なぜならば、演奏と歌唱にこそ、ボサノバの音楽革命があったからである。
本作には「One Note Samba」「A Hug for Bonf'」「Meditation」「Corcovado」など、
ジョアンの代表曲であり、ボサノバの大名曲が収録されている。
オリジナル・テープのノイズが消し切れていないところはあるが、
ボサノバ誕生直後に録音された名盤が半世紀後にCDとして蘇ることに感激を覚える。
『O Amor O Sorriso E a Flor』は大名盤である。
コンピレーション(ボーナス曲)部分もボサノバの著名アーティストが満載である。
セルジオ・メンデス、ワルター・ワンダレイ、ドス・サントスなどなど。
たしかにジョアンのオリジナルの完成度と比較すると、重要度は低くなるが、
それでも佳曲・名演が入っているので、後半を別作品と捉えれば、その価値は上がる。
私的複製権の範囲内で、パソコンや携帯プレーヤーで切り分けて聞けば、
オリジナルの2ndアルバムと、60分のボサノバ・コンピレーションのできあがりである。
2ndアルバムだけでも星5点だが、コンピレーションを含めると7〜8点付けたい気持ちになる。
下手な編集盤を買うよりも、これを持っていれば2度おいしいこと間違いなし。
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曲目リスト
1 | Samba de uma nota só (One Note Samba) |
商品の説明
「Chega De Saudade」(想いあふれて)に続くジョアン・ジルベルトのセカンドアルバム「O amor, O Sorriso e a flor」(愛と微笑みと花)(60年)に加え、他のアーティストによるカバーを追加した拡大バージョン。12トラックまではオリジナルアルバムをそのまま収録。Samba de uma nota so(One Note Samba), Meditacao(Meditation), O Pato, Corcovado, Discussao, Outra vez(One More Time)などの名曲のファースト・レコーディングが収められた傑作アルバム。13-35トラック にはセルジオ・メンデス、シルビア・テレス、マイク・ファルカオ(オルガン奏者ウォルター・ワンダレイの別名義)ほかのアーティストが「Chega De Saudade」と「O amor, O Sorriso e a flor」からのカバーを収録。
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 14.2 x 12.8 x 1.3 cm; 102.06 g
- メーカー : EL
- EAN : 5013929320130
- 製造元リファレンス : 5013929320130
- オリジナル盤発売日 : 2011
- レーベル : EL
- ASIN : B004EK3L5I
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 70,139位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,653位グローバルミュージック (ミュージック)
- - 15,740位輸入盤
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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白薔薇会
Amazonで購入
レブロン
1stアルバムの復刻であるChega De Saudade同様、2ndの復刻CDが出たことは良かったと思う。ボサノヴァが誕生した当時の雰囲気を今に伝えると共に、その当時の(後の時代とは少し違う)ジョアンの張りと弾力のあるボーカル、既に完成しているギターの奏法などを確認することができる。
ボーナス・トラックもボサノヴァの歴史の中では重要だったり、入手困難なものも多いので、これまた貴重だろう。
特にブラジル国内ではボサノヴァ女性歌手の代表格だった、シルヴィア・テリスの初期の音源は貴重。彼女はジョアンの登場以前から既に歌手としてのキャリアとスタイルを持ち、ジョアン登場後もそれを変えることはなかった。
意外に感じてしまうが、「 ボサノヴァの歴史 」(ルイ・カストロ著)によれば、若い頃恋人同士だった二人、シルヴィアの方がジョアンに影響を与える側だったという。ジョビンの新曲も、ジョアンよりもシルヴィアの方が先に録音していることが多い。
また、初期のセルジオ・メンデスも興味深いし、ブラジル時代のワルター・ワンダレイに至っては、入手困難だと思う。彼らもまたジョアンの影響を受けたと思うが、完全にジョアンの影響下にあったというわけでもないと思う。ジョアンのボーカルとギターが作り出す和音とリズムにインスピレーションを受けながらも、インストゥルメンタルでのサンバ・ジャズ的な独自のアプローチを追及していたと思う。
「ボサノヴァ=ジョアン」というイメージで聴きがちであり、確かにジョアンの存在は大きいが、このアルバムを聴けば彼のスタイルだけがボサノヴァというわけでもないことがわかる。ボサノヴァの誕生に至るまでの流れ、誕生してからの流れは複雑であり、ジョアンを中心にしながらも様々なスタイルや音楽的背景を持つミュージシャンが交錯、相互に影響を与えながら変化していった。
このアルバムは初期のジョアンの貴重な音源の復刻であり、同時代のボサノヴァの中でのジョアンの位置と大きさ、また当時の多様なスタイルを確認して比較することができる、意義のあるアルバムだと思う。
ボーナス・トラックもボサノヴァの歴史の中では重要だったり、入手困難なものも多いので、これまた貴重だろう。
特にブラジル国内ではボサノヴァ女性歌手の代表格だった、シルヴィア・テリスの初期の音源は貴重。彼女はジョアンの登場以前から既に歌手としてのキャリアとスタイルを持ち、ジョアン登場後もそれを変えることはなかった。
意外に感じてしまうが、「 ボサノヴァの歴史 」(ルイ・カストロ著)によれば、若い頃恋人同士だった二人、シルヴィアの方がジョアンに影響を与える側だったという。ジョビンの新曲も、ジョアンよりもシルヴィアの方が先に録音していることが多い。
また、初期のセルジオ・メンデスも興味深いし、ブラジル時代のワルター・ワンダレイに至っては、入手困難だと思う。彼らもまたジョアンの影響を受けたと思うが、完全にジョアンの影響下にあったというわけでもないと思う。ジョアンのボーカルとギターが作り出す和音とリズムにインスピレーションを受けながらも、インストゥルメンタルでのサンバ・ジャズ的な独自のアプローチを追及していたと思う。
「ボサノヴァ=ジョアン」というイメージで聴きがちであり、確かにジョアンの存在は大きいが、このアルバムを聴けば彼のスタイルだけがボサノヴァというわけでもないことがわかる。ボサノヴァの誕生に至るまでの流れ、誕生してからの流れは複雑であり、ジョアンを中心にしながらも様々なスタイルや音楽的背景を持つミュージシャンが交錯、相互に影響を与えながら変化していった。
このアルバムは初期のジョアンの貴重な音源の復刻であり、同時代のボサノヴァの中でのジョアンの位置と大きさ、また当時の多様なスタイルを確認して比較することができる、意義のあるアルバムだと思う。
港町奉行
Amazonで購入
ジョアンの歌声と爪弾くギターを、そっと包み込むような伴奏は、確かに北米に渡ることでアメリカナイズされたボサノヴァのそれとは異なるという事実は、例えばアメリカでも多くカバーされた「ワンノート・サンバ」や「コルコヴァード」などからも充分に肯かされる。ジョアンの手になるプロトタイプのボサは、単純明快で軽やかであり、土に根付いた民族の歌だ。
それを基としたセルジオ・メンデスやワルター・ワンダレイらによるカバー曲がジョアンの元歌と一線を画すのは、明らかに良し悪しを抜きにした都会感覚の有無である。シルヴィア・テレスの歌声はジョアンのそれと違うカテゴリーに属するものだ。やはり、ボサノヴァ一つをとっても、ジョアンは唯一にして無二である。
本来のアルバム「愛と微笑みと花」に含まれたジョアン自身の歌唱である12曲目までと、それ以後のボーナス・トラックを聴いた上での比較は、こうして答えが明確に判っていても面白い。寡作なジョアンを、同時代のミュージシャンたちがどう受けとめ、自らの糧としたのか。それを見極めるためのテキストと思えば、比較曲は決してアルバムの値を吊り上げるための飾りとは受けとめられまい。
本来のアルバムに付属した夾雑物によって、むしろ付加価値が増している面白さは、「想いあふれて」を凌駕しているとさえ言えるだろう。ジョアン・ファンには無視できない贈り物だ。
それを基としたセルジオ・メンデスやワルター・ワンダレイらによるカバー曲がジョアンの元歌と一線を画すのは、明らかに良し悪しを抜きにした都会感覚の有無である。シルヴィア・テレスの歌声はジョアンのそれと違うカテゴリーに属するものだ。やはり、ボサノヴァ一つをとっても、ジョアンは唯一にして無二である。
本来のアルバム「愛と微笑みと花」に含まれたジョアン自身の歌唱である12曲目までと、それ以後のボーナス・トラックを聴いた上での比較は、こうして答えが明確に判っていても面白い。寡作なジョアンを、同時代のミュージシャンたちがどう受けとめ、自らの糧としたのか。それを見極めるためのテキストと思えば、比較曲は決してアルバムの値を吊り上げるための飾りとは受けとめられまい。
本来のアルバムに付属した夾雑物によって、むしろ付加価値が増している面白さは、「想いあふれて」を凌駕しているとさえ言えるだろう。ジョアン・ファンには無視できない贈り物だ。
他の国からのトップレビュー
Juan Jose Ruiz Augustin
5つ星のうち5.0
Lo recibí en el tiempo previsto y bien empaquetado
2023年12月1日にスペインでレビュー済みAmazonで購入
Para mejorar y ampliar mi discoteca.
Mr. M. Hinstridge
5つ星のうち5.0
Bossa Nova
2013年11月26日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Excellent packaging and service. The booklet was very helpful. I had hoped to find included The girl from Ipanema as I remember it first time out. But will continue searching.
jazz fan
5つ星のうち5.0
Great
2011年6月28日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
just great acustic stuff from the early rio days, this is the real deal by joao gilberto, guitar, piano by jobim, drums by milton banana and some percussion by rubens bassini, but it doesn't credit any other players ,like bass player or whatever, but this is the sound that made bossa nova what it is, the guitar beat that made this sound the way it should played by it's creator, JOAO GILBERTO, a must have if you like the real sound, the best track for me is "amor certinho" by roberto guimaraes, but the hole set it's worth listening ,just as great as "chega de saudade" his first album.
schnatterenteapollo
5つ星のうち5.0
Brasilianische Leckerbissen
2011年5月2日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Die aktuelle Neuveröffentlichung von 2011 des Joao Gilberto Klassikers "O amor, o sorriso é a flor" (Aufnahme 1960) ist ein weiterer wichtiger früher Meilenstein in der Karriere dieses Ausnahmemusikers. Die CD war bislang nur als sündhaft teurer Japan-Import erhältlich. Es handelt sich bei der vorliegenden CD um das 2. Album Gilbertos nach seinem Debut "Chega de saudade" aus dem Jahre 1959, der Wiege der Bossa Nova. Und ähnlich wie dieses Album ist das vorliegende ein musikalischer Streifzug durch die Anfangsjahre der brasilianischen Bossa-Nova-Musik der 60er-Jahre. Da dürfen natürlich bekannte Stücke wie "Samba de uma nota só" (One Note Samba) ebensowenig fehlen wie das unsterbliche "Corcovado", eine Hommage an Rios Hausberg, dem mit der Christusstatue versehenen Corcovado, dem Zuckerhut.
Wer Musik aus dieser Epoche liebt und darüberhinaus noch ein Bossa-Nova-Fan ist, kommt auf dieser CD voll auf seine Kosten.
Als besonderes "Schmankerl" gibt es neben den 12 Stücken des Originalalbums noch weitere 23(!) bislang unveröffentlichte Stücke von Sergio Mendes, Sylvia Telles, Walter Wanderley oder Carlos Lyra (zu hören mit dem wunderschönen Titel "Maria Ninguém"). Die Aufnahmequalität des CD-Remasterings lässt keine Wünsche offen, trotz mancher Mono-Aufnahmen.
Ich gebe hier eine ganz klare Kaufempfehlung für diese fast 80-minütige CD der besten Zeit brasilianischer Musik.
Wer Musik aus dieser Epoche liebt und darüberhinaus noch ein Bossa-Nova-Fan ist, kommt auf dieser CD voll auf seine Kosten.
Als besonderes "Schmankerl" gibt es neben den 12 Stücken des Originalalbums noch weitere 23(!) bislang unveröffentlichte Stücke von Sergio Mendes, Sylvia Telles, Walter Wanderley oder Carlos Lyra (zu hören mit dem wunderschönen Titel "Maria Ninguém"). Die Aufnahmequalität des CD-Remasterings lässt keine Wünsche offen, trotz mancher Mono-Aufnahmen.
Ich gebe hier eine ganz klare Kaufempfehlung für diese fast 80-minütige CD der besten Zeit brasilianischer Musik.
BackBlack
5つ星のうち5.0
el creador de la Bossa Nova
2022年12月17日にスペインでレビュー済みAmazonで購入
La Bossa Nova en estado puro, Imprescindible Joao, la mayor influencia de los músicos de Bossa Nova con las composiciones del gran Antonio Carlos Jobim entre otros