田川建三先生やカトリック教会じゃないが、聖書はじめこういった本は、訳注、注釈が充実していることが大事なのです。
聖なる亜使徒・伝道者ニコライ、日露戦争に苦悩するニコライ、身内の裏切りにブチ切れるニコライ。聖者であり人間でもあるニコライの霊性に学ぶとともに、明治・大正の日本における正教、聖公会史(ニコライと、聖公会日本伝道団の主教達、特にマキム主教は親友だった。逆にカトリック、特にイエズス会は土地売買や青森県の宣教妨害のせいで敵扱いだし、プロテスタントは教会扱いしていないのが読み取れる)を知ることのできる第一級のテキストが、よくも6千円もせずに発売できたものだと思います。

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宣教師ニコライの日記抄 単行本 – 2000/6/25
編者によるサンクトペテルブルクでの日記発見から 20年,膨大なロシア語原文の中から興味あふれる部分を厳選して日本語へ翻訳,詳細な訳注と解説を付して日本の読者に提供.幕末・明治期,日本での宣教に生涯を捧げたロシア人宣教師のヒューマンドキュメント. ロシア語原文 (第1回木村彰一賞受賞) は日本語 ・英語 ・ロシア語の解説を付して小会から刊行されています.
- 本の長さ592ページ
- 言語日本語
- 出版社北海道大学出版会
- 発売日2000/6/25
- ISBN-104832932918
- ISBN-13978-4832932913
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
1861年、函館のロシア領事館へ赴任してきたロシア正教会の修道司祭ニコライ。幕末・明治期、日本での布教に生涯をかけたロシア人宣教師の日記。94年にロシア語原文で出版された「宣教師ニコライの日記」の抄訳。
著者について
中村健之介(なかむら けんのすけ) 大妻女子大学教授 中村喜和(なかむら よしかず) 共立女子大学教授 安井亮平(やすい りょうへい) 早稲田大学名誉教授 長縄光男(ながなわ み横浜国立大学教授つお)
登録情報
- 出版社 : 北海道大学出版会 (2000/6/25)
- 発売日 : 2000/6/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 592ページ
- ISBN-10 : 4832932918
- ISBN-13 : 978-4832932913
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,386,226位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,491位キリスト教史 (本)
- - 28,876位日本史 (本)
- カスタマーレビュー:
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2014年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年8月18日に日本でレビュー済み
岩波文庫版を読んでからこの本を読みました。
北海道大学出版版は日本語訳で初めて出版されたニコライの日記ということで、日本の正教布教史の史料的な観点から編纂されたものであると思います
岩波文庫版と抜粋された日記と内容がかなり違います。北海道大学出版版ではニコライの記述した日本正教の予算や使途を細かく掲載し
訪れる村々の信者数や傾聴者数なども書かれており、またその村々でどういう布教状況なのか非常に精細に描写されています
また、正教布教に協力した日本人や日本人伝教者も漏らさず記載され、巻末に人物索引まであり、明治時代の正教布教史料として一級のものだと感じされました
代わりにと言っては何ですが、岩波文庫版にあったニコライの何気ない日常や信者からお菓子をもらったという交流などは記載されておらず、宣教師ニコライの人物像を知りたい場合は岩波文庫版を読んだほうがいいでしょう
岩波文庫版か北海道大学出版版か、正直好みの問題ですが宣教師ニコライの全日記が出版された今となってはこちらの資料的価値は薄くなってしまっているのかなと思いました
北海道大学出版版は日本語訳で初めて出版されたニコライの日記ということで、日本の正教布教史の史料的な観点から編纂されたものであると思います
岩波文庫版と抜粋された日記と内容がかなり違います。北海道大学出版版ではニコライの記述した日本正教の予算や使途を細かく掲載し
訪れる村々の信者数や傾聴者数なども書かれており、またその村々でどういう布教状況なのか非常に精細に描写されています
また、正教布教に協力した日本人や日本人伝教者も漏らさず記載され、巻末に人物索引まであり、明治時代の正教布教史料として一級のものだと感じされました
代わりにと言っては何ですが、岩波文庫版にあったニコライの何気ない日常や信者からお菓子をもらったという交流などは記載されておらず、宣教師ニコライの人物像を知りたい場合は岩波文庫版を読んだほうがいいでしょう
岩波文庫版か北海道大学出版版か、正直好みの問題ですが宣教師ニコライの全日記が出版された今となってはこちらの資料的価値は薄くなってしまっているのかなと思いました