２０１０年ドイツゲーム大賞推薦リスト入り、フェアプレイ賞、アラカルトカードゲ
ーム賞１位、スペイン年間ゲーム大賞受賞作品。
ジャイプルとはインドのラジャスタン州の州都のこと。
共通の市場から商品カードを獲得して商品トークンと交換し勝利点獲得を目指すゲー
ムなのだが２人用ゲームとしてはコスモス社の２人用ゲームシリーズの全盛期を彷彿
させる充実したクオリティを誇る。
手札は持てる上限が７枚。 場札（市場）は常に５枚となり減ったらその都度山札か
ら補充する。
手番にできるアクションは以下の４つのうち一つだけ。
❶市場から商品カードを１枚獲得し山札から１枚市場へ補充。
❷ 〃 を２枚以上獲得し手札（ラクダも含みます）から任意のカー
ドを獲得した枚数分、市場に補充。
❸市場のラクダを全て取り家畜デッキとして手元に置く。
❹商品カードを売却し売却数分に対応する勝利点チップを獲得する。
といったように
手番にやれることは商品カードの獲得か或いは売却と非常にシンプル。 でも、この
バランスが中々良く出来ている。
商品トークンは早く獲得するほど価値は高いが３枚以上まとめて獲得するとボーナス
ポイントが付与されるので如何に相手に得をさせないように効率的に稼ぐか 、、、
悩ましい状況になるよう工夫されており悩ましい選択がキチンと用意されている。
商品カードを上手く売却して勝利点に変換していく方法が複数あるのでボーナストー
クンの取り方さへ注意すればワンサイドになることなく必然的に接戦となります。
相手の台所事情も考えながら局面の展開を読む必要があり常にケースバイケースでの
プレイが要求されるところが面白い。
ラクダカードのルールやボーナスタイル交換のルールなどのアイデアも今迄ありそう
でなかったところも良いですね。 特殊能力や例外事項がない素直なルールも好印象
😄 ラクダの考え方が極めて重要になり、ある意味ラクダが主役のゲームです。
ゲームの収束も実に鮮やかで山札が尽きるタイミングとトークンがなくなるタイミン
グが、ほぼ同じくらい。 どのようにゲームを終わらせるかという駆け引きも重要に
なり一つ一つのルールの積み重ねが全て効果的に作用し見事に調和している。
ただ
ゲームとして完成度が高い分、自由度は極めて低いので人によっては多少の閉塞感を
持たれる部分とカウンティングが重要である点は、ややゲーマー向けか。
それと爽快感はあまりなく全体的に地味な印象を受けるかも ... 。
なので購入される際には評価は評価として様々な情報を精査・斟酌した上で検討して
欲しいと思います。
コンポーネントもトークン類はキチンと切り離されて収納スペースに納まりカードの
質も良く満足のいく内容となっている。
なお、２人専用のゲームだがＢＧＧにもあるように３人プレイも可能のようです。
タイトルやボックスアートに瞬間風速を感じないためか、あまりフィーチャーされて
いない作品なのだが個人的には販売戦略の策定を再度見直せばバトルラインやローゼ
ンケーニッヒ級のヒット商品になりうるポテンシャルは十分に感じた作品である。
| プレイヤー数 | 2人 |
|---|---|
| 個数 | 1 |
| 電池使用 | いいえ |
| 電池付属 | いいえ |
| メーカー推奨年齢 | 12歳以上 |
| 発売日 | 2016/6/11 |
| 製品サイズ | 19.81 x 14 x 3.91 cm; 281.23 g |
| ASIN | B01FQSELSC |
