著者鈴木氏の前著「ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々第1部カンボジア・タイ編」
に感銘を受けたので本書を購入。
私はタイの歓楽街に魅了されたのが50歳間際になってからなので、体力的経済的にもひんぱんに訪れることが困難なため、これが歯止めになっていると思うのだが、もし著者と同じように20歳前後で体験していたとしたら、おそらく鈴木氏と同じような人生を歩んだだろう、と思う。
本書を読了し真っ先に感じたことは、「ソナガチを訪れてみたい。」
大変危険な書物である。(私にとって)
本書において著者は、「インドで見てきたのは、〈日本の過去〉だったのか〈日本の未来〉なのかと自問自答し、読者へも問いかけている。
日本でも過去に、現在インドで起きている事柄が数多く存在していたが、昭和40年代以降30年程は激減し(そして、むしろこの期間こそが特殊な状況であった)、最近また増加傾向にある、と見る。
そして、日本をそのような方向に押し流そうとする勢力が外に存在し、その手先となって策動する者が内側にいる。小泉以降の経済政策(TPPを含む)を推進している輩などがそうであろう。
前著に嫌悪感を感じる人がいたとすれば、本書の衝撃度はその比ではないので、やはり近づかない方がよいだろう。
だが、本書でインドを知ることは、わが国のことを知る、考えることに繋がる。
なるべく多くの人に読んでもらいたい。激お薦め。

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ブラックアジアインド番外編 絶対貧困の光景 夢見ることを許されない女たち (ラピュ-タブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2014/6/10
鈴木 傾城
(著)
インド・コルカタの旅。鳴り響くクラクションの音、物乞いたちの執拗な無心、寝そべっているホームレスの姿、街角でたむろする売春女性たちの鋭い視線。喧騒とうだるような暑さの中で、かつてみた10年前と同じ「貧困の現実」。
貧困地獄から這い上がれない底辺で生きる女性たちとの邂逅は、「絶対貧困の正体」と向き合う旅でもあった。グローバル化で「富める者」と「貧する者」が2分化された世界。果たしてインドの絶対貧困の光景は、過去の「日本」なのか、それとも未来の「日本」なのか!
貧困地獄から這い上がれない底辺で生きる女性たちとの邂逅は、「絶対貧困の正体」と向き合う旅でもあった。グローバル化で「富める者」と「貧する者」が2分化された世界。果たしてインドの絶対貧困の光景は、過去の「日本」なのか、それとも未来の「日本」なのか!
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社ラピュータ
- 発売日2014/6/10
- 寸法13 x 1.8 x 18.9 cm
- ISBN-104905055199
- ISBN-13978-4905055198
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登録情報
- 出版社 : ラピュータ (2014/6/10)
- 発売日 : 2014/6/10
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 240ページ
- ISBN-10 : 4905055199
- ISBN-13 : 978-4905055198
- 寸法 : 13 x 1.8 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 235,035位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 39,755位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が10年前に訪れたインドのコルカタ。
当時出会った「貧困層」の女性達との思い出を回顧しながら、
“今”再び訪れて、あれから彼女たちの生活がどう変わったのか……。
前作に比べると、いわゆる旅行記っぽさもあるが、一般的にはアンタッチャブルな存在の人達との密着感は、他の旅行記やルポでは見られない唯一無二のものである。
私たちには馴染みの少ない「貧困」。それに対して、ひと括りなイメージしか持っていなかったが、
様々な立場(物乞い、売春婦など)で存在する女性と著者のやりとりから、それぞれのリアルが伝わってくる。
(物乞いや売春婦にもヒエラルキーがあることに驚いた……!)
貧困が剥き出しの裸で迫ってくる……。
インド社会に根付いた複雑なカースト制度の名残は、今なお貧困層には色濃く残っているようで、そんな環境で生き抜くために……日本の価値観や常識、綺麗事では済まされない現実が垣間みられます。
そして、インドの貧困層の人々との出来事から、他人事とは思えない、考えさせられる大きな問題提議がなされています。
前作同様、万人向けではありませんが、それでも多くの人に読んで頂きたいです。
当時出会った「貧困層」の女性達との思い出を回顧しながら、
“今”再び訪れて、あれから彼女たちの生活がどう変わったのか……。
前作に比べると、いわゆる旅行記っぽさもあるが、一般的にはアンタッチャブルな存在の人達との密着感は、他の旅行記やルポでは見られない唯一無二のものである。
私たちには馴染みの少ない「貧困」。それに対して、ひと括りなイメージしか持っていなかったが、
様々な立場(物乞い、売春婦など)で存在する女性と著者のやりとりから、それぞれのリアルが伝わってくる。
(物乞いや売春婦にもヒエラルキーがあることに驚いた……!)
貧困が剥き出しの裸で迫ってくる……。
インド社会に根付いた複雑なカースト制度の名残は、今なお貧困層には色濃く残っているようで、そんな環境で生き抜くために……日本の価値観や常識、綺麗事では済まされない現実が垣間みられます。
そして、インドの貧困層の人々との出来事から、他人事とは思えない、考えさせられる大きな問題提議がなされています。
前作同様、万人向けではありませんが、それでも多くの人に読んで頂きたいです。
2014年8月26日に日本でレビュー済み
後に読んだか先に読んだかの違いかもしれませんが、石井光太の貧困ルポを初めて読んだ時ほどの衝撃はありませんでした。
しかし、インドの貧困地帯についてここまで詳細に書かれた書籍は類を見なく、ダレることなく一気に読ませて頂きました。
タイ・カンボジア編も読みたいのですが、現在海外に居る為手に入りません。
電子書籍化を切に願います。
しかし、インドの貧困地帯についてここまで詳細に書かれた書籍は類を見なく、ダレることなく一気に読ませて頂きました。
タイ・カンボジア編も読みたいのですが、現在海外に居る為手に入りません。
電子書籍化を切に願います。
2014年8月16日に日本でレビュー済み
インドのコルカタで物乞いや売春婦をしている女性に密着したルポ。
記述内容は臨場感に溢れており、インドにおいて貧困問題がいかに
ひどい状況にあるかが伝わってきます。
同時に、本書はコルカタのプチ旅行記の面も併せ持っており、
文章の端々からコルカタの持つエネルギーが伝わってきて、
旅行好きの人には混沌としたこの町への訪問意欲を抱かせるのに十分です。
筆者の素性が一切明かされていないのと、多少記述が重複する部分があるのが
気にかかりますが、インドの貧困を考える上でとても刺激的な1冊といえるでしょう。
記述内容は臨場感に溢れており、インドにおいて貧困問題がいかに
ひどい状況にあるかが伝わってきます。
同時に、本書はコルカタのプチ旅行記の面も併せ持っており、
文章の端々からコルカタの持つエネルギーが伝わってきて、
旅行好きの人には混沌としたこの町への訪問意欲を抱かせるのに十分です。
筆者の素性が一切明かされていないのと、多少記述が重複する部分があるのが
気にかかりますが、インドの貧困を考える上でとても刺激的な1冊といえるでしょう。
2015年1月10日に日本でレビュー済み
著者の海外風俗遍歴を書き記したものですが、淡々と書かれており、面白みに欠ける本です。
Gダイアリー愛読者であった私にしてみれば、退屈でつまらない内容です。
なんといっても、写真がないんですよ。
風俗嬢の写真をつけろとは言わないけど、まったくないのは問題。
街の風景写真を載せるくらいの工夫をしろと思った。
普通の人には受けないね、というかそもそも買わないでしょうね。
とてもお勧めできる本ではないですよ。
Gダイアリー愛読者であった私にしてみれば、退屈でつまらない内容です。
なんといっても、写真がないんですよ。
風俗嬢の写真をつけろとは言わないけど、まったくないのは問題。
街の風景写真を載せるくらいの工夫をしろと思った。
普通の人には受けないね、というかそもそも買わないでしょうね。
とてもお勧めできる本ではないですよ。