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貨幣の「新」世界史――ハンムラビ法典からビットコインまで 単行本(ソフトカバー) – 2016/4/22
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購入オプションとあわせ買い
「実務家としての経験に照らしても、経済史の研究者として読んでも、じつに刺激的でユニークな『お金』の履歴書」
――水野和夫(法政大学教授。『資本主義の終焉と歴史の危機』著者)
「面白い本だ。著者は金融危機と銀行業に対するあなたの考え方を刺激するだろう」
――ポール・ヴォルカー(FRB元議長)
「本書は貨幣の物語に新たな生命を吹き込む。あなたが苦労して稼いだお金のうち、いくばくかを費やすだけの価値がある」
――リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ創業者、会長)
「貨幣の歴史に対する並外れた考察」
――ジミー・カーター(アメリカ合衆国第39代大統領。ノーベル平和賞受賞者)
「歴史に哲学、それに人々の逸話を織り合わせた、うっとりさせられる物語」
――ウォルター・アイザックソン(作家・ジャーナリスト。『スティーブ・ジョブズ』著者)
その他、《ハーバード・ビジネス・レビュー》、《ビジネス・インサイダー》などに書評多数。
《ニューヨーク・タイムズ》&《ウォール・ストリート・ジャーナル》ベストセラー!
・お金のルーツは人類誕生以前にあり?
・「債務」は「コイン」よりも歴史が古い?
・日本の「お中元」「お歳暮」の慣習はなぜユニークなのか?
・宗教がこぞって説く「富は少ないほどよい」「足るを知れ」の真意とは?
・貨幣を見ればその国の盛衰が予測できる?
私たちはなぜこれほど「お金」に翻弄されるのか?-- 2008年の金融危機の渦中でこんな疑問を抱いたウォール街の投資銀行家が、日本を含む25カ国以上を訪れ、脳科学、行動経済学、歴史学、宗教学、古銭学などの専門家に取材を重ね、「お金」の起源とその魔力に迫る。ポール・ヴォルカー、リチャード・ブランソン、ジミー・カーターら名だたる著名人が賛辞を寄せ、《ニューヨーク・タイムズ》、《フィナンシャル・タイムズ》などの主要メディアで絶賛を浴びたベストセラー。序文・ムハマド・ユヌス(グラミン銀行創設者、ノーベル平和賞受賞者)。
――水野和夫(法政大学教授。『資本主義の終焉と歴史の危機』著者)
「面白い本だ。著者は金融危機と銀行業に対するあなたの考え方を刺激するだろう」
――ポール・ヴォルカー(FRB元議長)
「本書は貨幣の物語に新たな生命を吹き込む。あなたが苦労して稼いだお金のうち、いくばくかを費やすだけの価値がある」
――リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ創業者、会長)
「貨幣の歴史に対する並外れた考察」
――ジミー・カーター(アメリカ合衆国第39代大統領。ノーベル平和賞受賞者)
「歴史に哲学、それに人々の逸話を織り合わせた、うっとりさせられる物語」
――ウォルター・アイザックソン(作家・ジャーナリスト。『スティーブ・ジョブズ』著者)
その他、《ハーバード・ビジネス・レビュー》、《ビジネス・インサイダー》などに書評多数。
《ニューヨーク・タイムズ》&《ウォール・ストリート・ジャーナル》ベストセラー!
・お金のルーツは人類誕生以前にあり?
・「債務」は「コイン」よりも歴史が古い?
・日本の「お中元」「お歳暮」の慣習はなぜユニークなのか?
・宗教がこぞって説く「富は少ないほどよい」「足るを知れ」の真意とは?
・貨幣を見ればその国の盛衰が予測できる?
私たちはなぜこれほど「お金」に翻弄されるのか?-- 2008年の金融危機の渦中でこんな疑問を抱いたウォール街の投資銀行家が、日本を含む25カ国以上を訪れ、脳科学、行動経済学、歴史学、宗教学、古銭学などの専門家に取材を重ね、「お金」の起源とその魔力に迫る。ポール・ヴォルカー、リチャード・ブランソン、ジミー・カーターら名だたる著名人が賛辞を寄せ、《ニューヨーク・タイムズ》、《フィナンシャル・タイムズ》などの主要メディアで絶賛を浴びたベストセラー。序文・ムハマド・ユヌス(グラミン銀行創設者、ノーベル平和賞受賞者)。
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2016/4/22
- ISBN-10415209611X
- ISBN-13978-4152096111
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商品の説明
著者について
米電子決済サービス企業ファースト・データ企業戦略担当。元JPモルガンの新興市場部門ヴァイス・プレジデント。アリババのIPO(新規株式公開)などを担当。ダートマス大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス卒業。著書に、ベストセラーとなった児童書A Bucket of Blessings(共著)など。ジャズ・ミュージシャンでもあり、プロデュースしたThe Offense of the Drum、Cuba: The Conversation Continuesでグラミー賞を2度受賞している。米海軍予備役、外交問題評議会の任期付会員、大統領選挙戦のスピーチライターも務める。公式サイト:kabir.cc
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2016/4/22)
- 発売日 : 2016/4/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 400ページ
- ISBN-10 : 415209611X
- ISBN-13 : 978-4152096111
- Amazon 売れ筋ランキング: - 450,447位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 260位経済史 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お金とは価値の交換手段という大原則を突き詰めていき、生物学的な交換機能から負債、時間、感情、更にただの交換手段を超えた芸術品としての貨幣など、価値とはいったいなんなのかに気付かされる
2021年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経済学的ではないですが生物がどのように生き残ってきたかや、宗教や文化、教育を絡めてお金の価値観について書かれています。
協力し合ったものが生き残るというのは面白かったです。
協力し合ったものが生き残るというのは面白かったです。
2019年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろな角度から貨幣について書かれていて大変面白く読むことができました。
生き残りをかけた生物同士の共生関係こそが貨幣の出発点だと見なし、ミトコンドリアの細胞内共生や光合成にまで
さかのぼって考えられるという面白い考えだと思いました。
そして、もうひとつ、物々交換のための貨幣の発行が今まで考えられてきたことだが、
実際は、債務がもとで作られた可能性についても大変面白い。
もう一度読んでみようと思います。
生き残りをかけた生物同士の共生関係こそが貨幣の出発点だと見なし、ミトコンドリアの細胞内共生や光合成にまで
さかのぼって考えられるという面白い考えだと思いました。
そして、もうひとつ、物々交換のための貨幣の発行が今まで考えられてきたことだが、
実際は、債務がもとで作られた可能性についても大変面白い。
もう一度読んでみようと思います。
2017年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は貨幣(お金)の起源を物々交換から始まったという、従来の社会学的なアプローチだけでなく、生物学的、脳科学、人類学的なアプローチを踏まえ、様々な角度からの考察を行ったもの。生物界に必須な交換という作業から、人間の脳がお金に対しどのように反応するか、人類社会でお金に対する概念がどのように発達してきたか、ハードマネーからソフトマネーへの移行、宗教におけるお金に対する考え方などが幅広く紹介されている。
幅広い分野の知識が積み込まれていて非常に興味深かったが、反面どうしても話が飛び飛びになってしまっている印象があり、内容も濃いため一度読んだだけでは正直すべてを消化しきれなかった。
2,3度読み返してみてしっかりと自分のものにしたい一冊である。
幅広い分野の知識が積み込まれていて非常に興味深かったが、反面どうしても話が飛び飛びになってしまっている印象があり、内容も濃いため一度読んだだけでは正直すべてを消化しきれなかった。
2,3度読み返してみてしっかりと自分のものにしたい一冊である。
2017年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中心のテーマは、貨幣の素材の歴史的な変化を、典型的に示せば、貝から銅・銀・金へ変わりビットコインへ至ったという表面的な流れを示した内容であり、経済のシステムの変化を扱ったものではないので、貨幣マニアには好まれるかもしれない。
2019年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
参考文献だけで60ページにも及ぶから、論文みたい。
英訳のままだと生物学や文明学の話であるが、誰もが面白く学べるように訳されているそう。人間の遺伝子レベルの話から始まる。
もともと人間は言葉もわからず、生きるためのエネルギーとして物々交換から始まり、脳が発達してきて”物”に価値をつけ始める。
貨幣はただ利便性と抽象性を保つために発展したものであり、そのもの自体には価値がないということが分かる。
未来はよりAI化が進み、貨幣という”物”自体にも価値がなくなっていくのかも。
いつか脳にチップが埋め込まれて取引が行われる時代がくるらしい。
英訳のままだと生物学や文明学の話であるが、誰もが面白く学べるように訳されているそう。人間の遺伝子レベルの話から始まる。
もともと人間は言葉もわからず、生きるためのエネルギーとして物々交換から始まり、脳が発達してきて”物”に価値をつけ始める。
貨幣はただ利便性と抽象性を保つために発展したものであり、そのもの自体には価値がないということが分かる。
未来はよりAI化が進み、貨幣という”物”自体にも価値がなくなっていくのかも。
いつか脳にチップが埋め込まれて取引が行われる時代がくるらしい。
2020年6月7日に日本でレビュー済み
大人としてのこれからの生き方の教養にもなる!←なんで!??
タイトルの意味を深く考えず、どうせよく見かける金融や経済の内容なんだろうと思って読んでいたら そうではなかった。
タイトルの通りそのまんま!
貨幣の世界史を分かりやすく伝えてくれる本でした。
まさに教科書、学校の授業に貨幣の世界史って科目があっても
良いくらいだと思う。
多くの人間はお金が一体なんなのかよくわかってないままお金と共に生きている。
特にオーソドックスな日本人においてはお金稼ぎ=汚い行為というマインドを持つ人も少なくなく、お金について学校で教えてもらえるわけでもないので、
お金について深く考えることはないだろう。
しかし、誰もがお金に対して
”生きるために絶対的に必要なもの。”
という感覚は持っている。
ある程度、お金について書かれた本を読んだことがある人は
知っていると思うが
お金=命のように大切なもの。
ではなく、お金はただの交換手段のツールであるということ。
”誰か”によってものすごく重要なものだと信じ込まされているもの。
ということがわかってくる。
例えば、その国の紙幣の価値がなくなってしまったとしたら
その国で最も高額な紙幣もただの紙切れになってしまう。
または、自販機しかない砂漠地帯があったとして
紙幣よりも150円ほどのコインを持ってる方がずっと良い。
しかし
この本はそういった内容を記しているのではなく
あくまでの世界的なお金に関しての歴史なのだ。
この本の初めの掴みとして面白いところは、
お金が使われる以前の物々交換の時代
さらにそこから人類が生まれる前の時代まで遡ることだ。
交換という行為が
生き物の生態系に必要不可欠なものであり
生き物の進化の中でお金が生まれたという考えには
ハッとした。
おお、なるほど、と
(詳しくは本書をぜひ読んで欲しい)
私は慣れていない金融関係の専門的な話ばかりだと
読むのは嫌になってしまうものだが、
始めにこういった生物的、自然的な
内容から入るのがとても良い。
人によると思うが、この時点で俺の頭がパカンと開いた感覚があった。
聞く耳を持つことが出来たわけだ。
この本に書かれていたことを少し話させてもらうと
孤立して生きるよりも
社会的な関係を持っていると生存率が50パーセンも上がるということ。
非常に興味深い。このことは誰もがわかっていても理解して意識しては
いないと思う。人はどこか一人でも生きていける、一人でも目標などを
達成できると思いがちだ。
改めてネットワークの構築が重要ということに気づかされた。
人は傲慢な生き物だからすぐに忘れてしまうのだ。
共生関係とはただの助け合いなどではなく
自己の利益の追求のためであり、そうしなければ生きていけないなど
悪い結果に繋がってしまうのも面白い。
これは私たちの遠い遠い祖先の原始的な生き物だった頃から積み重ねてきた
行為であり、私たちの遺伝子に刷り込まれているのだろう。
共生は人間社会ぽくで言えば、協力だ。
他の生物に依存して生きるのは何も寄生生物だけではなく
全ての生き物に当てはまる真っ当な生き方と言える。
次に
釘や斧が物々交換の先駆けとして存在してたことなど、普通に生きていたら想像する由もないことが知れるのはやはり読書の醍醐味である。
あなたが、いわゆる金融や貨幣といったワードに馴染みのない
私のような人間だったとしても
初めに出てくる生物的な話(第1章 ジャングルは危険がいっぱい)
や、
中盤の宇宙の話、経験・記憶を交換手段にする未来の話など(第6章 バックトゥザフューチャー)
まるで映画のようなにわかには信じることが出来ない話は
未来を暗示していようとしていなかろうと、純粋に面白いと思えるはずだ。
この部分だけでも映画やSF好きは読むべきであるし
大事なのは今の自分のレベルで理解しづらい部分は飛ばせば良い
途中でつまらないと思って諦めてしまうより、飛ばしてでも最後まで
読み終えた方が断然に満足できるし自身の自信にも繋がる。
それにきっとまたいつか読むときがくる!
だから私は電子辞書で読むのを強くオススメする。
私は紙の本が大好きだ。
けどやっぱり、これからの時代に合った方法を実践するのが良いと思う。
どう考えても便利だし場所を取らないのが私に合っている。
最後にこの本では
お金の使い方、お金の表現の仕方が重要であると言っている。
お金は確かにあればあるほど生存競争に勝ち残りやすくなるという
超現実的なメリットがあるのは事実である。
しかしそれには終わりがなく
少なければ少ないほど精神の成長と充足感が得られる道があることも
忘れてはならない。
そして本書の後半はまさかの宗教の話になるのだが
これがまた生きる上での勉強になる。宗教とか全然知らないという
私のような人間には多くの人間を魅了した世界の宗教の持つ
生き方考え方が非常に人生においての良い学びになった。
冒頭で述べたように、この本が生き方の教養に繋がる。
ランキング上位にある世界の教養みたいなタイトルの本よりも
ずっと自分と世の中のためになる。
お金はただ稼げば良いだけのものではない。この先お金の形は予想されている電子的なものからさらに予測不可能な形に変容する可能性だってある。
しかし私たちのやることは変わらない。
お金は使い方がなによりも重要である。
無意識に短絡的に浪費して行動するのではなく
私たちがお金それ自体に対してどうあるべきなのかを掲示し見せていく
必要があると思った。
正直自分で言ってて意味がよくわからないが
お金という存在と純粋に向き合って生きていくのだ。
というわけで
また一つ私のような人間が大人の階段を登れた良書であった。
タイトルの意味を深く考えず、どうせよく見かける金融や経済の内容なんだろうと思って読んでいたら そうではなかった。
タイトルの通りそのまんま!
貨幣の世界史を分かりやすく伝えてくれる本でした。
まさに教科書、学校の授業に貨幣の世界史って科目があっても
良いくらいだと思う。
多くの人間はお金が一体なんなのかよくわかってないままお金と共に生きている。
特にオーソドックスな日本人においてはお金稼ぎ=汚い行為というマインドを持つ人も少なくなく、お金について学校で教えてもらえるわけでもないので、
お金について深く考えることはないだろう。
しかし、誰もがお金に対して
”生きるために絶対的に必要なもの。”
という感覚は持っている。
ある程度、お金について書かれた本を読んだことがある人は
知っていると思うが
お金=命のように大切なもの。
ではなく、お金はただの交換手段のツールであるということ。
”誰か”によってものすごく重要なものだと信じ込まされているもの。
ということがわかってくる。
例えば、その国の紙幣の価値がなくなってしまったとしたら
その国で最も高額な紙幣もただの紙切れになってしまう。
または、自販機しかない砂漠地帯があったとして
紙幣よりも150円ほどのコインを持ってる方がずっと良い。
しかし
この本はそういった内容を記しているのではなく
あくまでの世界的なお金に関しての歴史なのだ。
この本の初めの掴みとして面白いところは、
お金が使われる以前の物々交換の時代
さらにそこから人類が生まれる前の時代まで遡ることだ。
交換という行為が
生き物の生態系に必要不可欠なものであり
生き物の進化の中でお金が生まれたという考えには
ハッとした。
おお、なるほど、と
(詳しくは本書をぜひ読んで欲しい)
私は慣れていない金融関係の専門的な話ばかりだと
読むのは嫌になってしまうものだが、
始めにこういった生物的、自然的な
内容から入るのがとても良い。
人によると思うが、この時点で俺の頭がパカンと開いた感覚があった。
聞く耳を持つことが出来たわけだ。
この本に書かれていたことを少し話させてもらうと
孤立して生きるよりも
社会的な関係を持っていると生存率が50パーセンも上がるということ。
非常に興味深い。このことは誰もがわかっていても理解して意識しては
いないと思う。人はどこか一人でも生きていける、一人でも目標などを
達成できると思いがちだ。
改めてネットワークの構築が重要ということに気づかされた。
人は傲慢な生き物だからすぐに忘れてしまうのだ。
共生関係とはただの助け合いなどではなく
自己の利益の追求のためであり、そうしなければ生きていけないなど
悪い結果に繋がってしまうのも面白い。
これは私たちの遠い遠い祖先の原始的な生き物だった頃から積み重ねてきた
行為であり、私たちの遺伝子に刷り込まれているのだろう。
共生は人間社会ぽくで言えば、協力だ。
他の生物に依存して生きるのは何も寄生生物だけではなく
全ての生き物に当てはまる真っ当な生き方と言える。
次に
釘や斧が物々交換の先駆けとして存在してたことなど、普通に生きていたら想像する由もないことが知れるのはやはり読書の醍醐味である。
あなたが、いわゆる金融や貨幣といったワードに馴染みのない
私のような人間だったとしても
初めに出てくる生物的な話(第1章 ジャングルは危険がいっぱい)
や、
中盤の宇宙の話、経験・記憶を交換手段にする未来の話など(第6章 バックトゥザフューチャー)
まるで映画のようなにわかには信じることが出来ない話は
未来を暗示していようとしていなかろうと、純粋に面白いと思えるはずだ。
この部分だけでも映画やSF好きは読むべきであるし
大事なのは今の自分のレベルで理解しづらい部分は飛ばせば良い
途中でつまらないと思って諦めてしまうより、飛ばしてでも最後まで
読み終えた方が断然に満足できるし自身の自信にも繋がる。
それにきっとまたいつか読むときがくる!
だから私は電子辞書で読むのを強くオススメする。
私は紙の本が大好きだ。
けどやっぱり、これからの時代に合った方法を実践するのが良いと思う。
どう考えても便利だし場所を取らないのが私に合っている。
最後にこの本では
お金の使い方、お金の表現の仕方が重要であると言っている。
お金は確かにあればあるほど生存競争に勝ち残りやすくなるという
超現実的なメリットがあるのは事実である。
しかしそれには終わりがなく
少なければ少ないほど精神の成長と充足感が得られる道があることも
忘れてはならない。
そして本書の後半はまさかの宗教の話になるのだが
これがまた生きる上での勉強になる。宗教とか全然知らないという
私のような人間には多くの人間を魅了した世界の宗教の持つ
生き方考え方が非常に人生においての良い学びになった。
冒頭で述べたように、この本が生き方の教養に繋がる。
ランキング上位にある世界の教養みたいなタイトルの本よりも
ずっと自分と世の中のためになる。
お金はただ稼げば良いだけのものではない。この先お金の形は予想されている電子的なものからさらに予測不可能な形に変容する可能性だってある。
しかし私たちのやることは変わらない。
お金は使い方がなによりも重要である。
無意識に短絡的に浪費して行動するのではなく
私たちがお金それ自体に対してどうあるべきなのかを掲示し見せていく
必要があると思った。
正直自分で言ってて意味がよくわからないが
お金という存在と純粋に向き合って生きていくのだ。
というわけで
また一つ私のような人間が大人の階段を登れた良書であった。
2020年12月3日に日本でレビュー済み
お金に対する理解を深めたいという著者の思いから本書は生まれた。確かにお金とは不思議な物である。私たちが普段の生活で当たり前のように受け入れている1万円札には、実際に1万円の価値があるわけではない。しかしほんの何十年かさかのぼれば、貨幣は額面分の「金(ゴールド)」と交換が保証されているという意味で、実体としての価値を備えていた。前者を不換紙幣(本書の用語ではソフトマネー)、後者を兌換紙幣(同じくハードマネー)という。本書はハードマネーからソフトマネーへと続く通貨の歴史を簡潔に紹介している。
本書が扱うテーマは通貨の歴史だけではない。単なる交換手段を超えて貨幣が私たちに対して持つ意味合いが、心理学や神経科学の知見や宗教をとおして分析されている。一般的に言って私たちはお金が好きだが、これはお金が「進化本来の目的に直接役立つわけではないが、生存に欠かせないものとして脳に刻み込まれている」からだ。また、お金が私たちの意志決定に大きな影響を及ぼすことが脳のスキャン画像から分かる。だからこそ既存の宗教は、人々がお金に惑わされないように「(お金が)少ないほどよい」「足るを知る」という精神的論理を強調する。
4人の古銭収集家に取材した最終章は、本書のなかで最もオリジナリティーにあふれていて面白い(が、残念なことにこの章が1番短い)。著者は彼らに「自分の国の象徴として、最もふさわしいコインを教えてください」と問いかける。読みながら、さて日本を1番よく表している硬貨はなんだろう?と自分でもつい考え込んでしまう(戦後の復興を象徴する東京五輪1000円硬貨なんかどうだろう)。
このように本書の内容は幅広い。幅広いことは悪いことではないが、本書は内容に統一感を持たせることに成功しているとは言い難い。そのせいで、全体的に著者が勉強したことの寄せ集めのような内容になってしまっている。
本書の第1章は植物の光合成や生態系における共生関係を「交換行為」ととらえながら、エネルギーを貨幣の一種と見る。また、交換行為が協力関係の1つだという見方を紹介したうえで、ゲーム理論や進化論によって協力関係が進化的に安定しやすいことを説明する。
多くの取引――物やサービスの交換――に貨幣は欠かせない。つまり、貨幣は交換取引の重要な媒介手段なのだが、光合成におけるエネルギーの移動を持ち出されると、こじつけが過ぎるという印象を受ける。著者は貨幣について多くを学ぶ中で「お金は価値のシンボルだという定義にたどり着いた」という。この定義にどう照らしても、生態系での共生関係は貨幣と無関係だろう。
また、第2章の大半は伝統的な経済学と新しい経済学(行動経済学や実験経緯学、神経経済学など)の違いを説明するのに充てられている。人々の「非合理的」な行動を、行動経済学は伝統的な経済学よりもうまく説明できることが多い。本書でもにおわせているように、2008年の金融危機が「経済学の失敗」の結果であるならば、行動経済学や神経経済学の発展によって、今後は危機の発生を防げるかもしれない。こういった内容はともかく、やはり本章も貨幣についての考察とはあまり関係ない。経済学も金融もお金と関係すると言えばそれは正しいけれど、少なくとも貨幣についての理解が深まることはなさそうに思える。
著者が「はじめに」でこう述べている。「本書は一般的な理論を深く降り下げるわけではないし、従来と異なるユニークな見解を紹介するわけでもない。巻末の文献で紹介したすばらしい方々の努力の成果を一冊にまとめたものである」。膨大な文献を渉猟し、分野を横断して1冊の本を上梓するのは大変な作業だっただろう。しかし、そういった文献を正しく読み込めていないと思える記述がしばしば見られる。いくつか例を挙げよう。
第2章では協力が当事者に便益をもたらすことを、アクセルロッドによる繰り返し囚人のジレンマ実験に言及しながら議論を展開していく。しかしゲーム理論を仕事で使っている身からは、囚人のジレンマについての不正確な記述がやはり気になる。「[対戦相手が協力と裏切りの]どの選択肢をとるか、お互いにわからないところがジレンマに陥る所以だ」(50ページ)と著者は書くが、これはまったく正しくない。相手の選択肢が分かったとしても、個人の観点からは「裏切り」を選ぶことが常に最適であり、それによって得られる結果が「双方が協力する」ことで得られる便益よりも低い。そのことを理解していても裏切っていまうことが「ジレンマ」なのである。
貨幣の将来を論じた第6章では、世界の大半では決済手段として現金が使われているというマスターカードの報告書を取り上げて、その例として6700万枚しかクレジットカードが発行されていない中国に言及している(2013年)。しかしこの時点で中国はすでにモバイル決済が主流であって、現金はあまり使われていなかった。
本書が取り上げている多くの分野について、よく知っている人が読めば内容の不正確さが気になるという点が他にもあるのではないだろうか。
ジャレド・ダイアモンドによる『銃・病原菌・鉄』以来、様々な分野を横断的に多くの文献を渉猟して書かれた書物が世間でもてはやされる傾向があるように思う。それ自体は問題ではないが、単なる知識の羅列以上ではないような本が増えているような気がする。本書もその1つだろう。色んな分野の文献を横断的に読み込んで1冊の本を書き上げるのは大変だっただろう。けれども著者の労力は必ずしも、本に対する評価に反映されるべきとは言えない。本書が取り上げたテーマについては専門家によって書かれた良書が多く存在している。それらは本書でも随所で言及がある。その意味で、本書は良い文献案内になっていると言えるかもしれない。
本書が扱うテーマは通貨の歴史だけではない。単なる交換手段を超えて貨幣が私たちに対して持つ意味合いが、心理学や神経科学の知見や宗教をとおして分析されている。一般的に言って私たちはお金が好きだが、これはお金が「進化本来の目的に直接役立つわけではないが、生存に欠かせないものとして脳に刻み込まれている」からだ。また、お金が私たちの意志決定に大きな影響を及ぼすことが脳のスキャン画像から分かる。だからこそ既存の宗教は、人々がお金に惑わされないように「(お金が)少ないほどよい」「足るを知る」という精神的論理を強調する。
4人の古銭収集家に取材した最終章は、本書のなかで最もオリジナリティーにあふれていて面白い(が、残念なことにこの章が1番短い)。著者は彼らに「自分の国の象徴として、最もふさわしいコインを教えてください」と問いかける。読みながら、さて日本を1番よく表している硬貨はなんだろう?と自分でもつい考え込んでしまう(戦後の復興を象徴する東京五輪1000円硬貨なんかどうだろう)。
このように本書の内容は幅広い。幅広いことは悪いことではないが、本書は内容に統一感を持たせることに成功しているとは言い難い。そのせいで、全体的に著者が勉強したことの寄せ集めのような内容になってしまっている。
本書の第1章は植物の光合成や生態系における共生関係を「交換行為」ととらえながら、エネルギーを貨幣の一種と見る。また、交換行為が協力関係の1つだという見方を紹介したうえで、ゲーム理論や進化論によって協力関係が進化的に安定しやすいことを説明する。
多くの取引――物やサービスの交換――に貨幣は欠かせない。つまり、貨幣は交換取引の重要な媒介手段なのだが、光合成におけるエネルギーの移動を持ち出されると、こじつけが過ぎるという印象を受ける。著者は貨幣について多くを学ぶ中で「お金は価値のシンボルだという定義にたどり着いた」という。この定義にどう照らしても、生態系での共生関係は貨幣と無関係だろう。
また、第2章の大半は伝統的な経済学と新しい経済学(行動経済学や実験経緯学、神経経済学など)の違いを説明するのに充てられている。人々の「非合理的」な行動を、行動経済学は伝統的な経済学よりもうまく説明できることが多い。本書でもにおわせているように、2008年の金融危機が「経済学の失敗」の結果であるならば、行動経済学や神経経済学の発展によって、今後は危機の発生を防げるかもしれない。こういった内容はともかく、やはり本章も貨幣についての考察とはあまり関係ない。経済学も金融もお金と関係すると言えばそれは正しいけれど、少なくとも貨幣についての理解が深まることはなさそうに思える。
著者が「はじめに」でこう述べている。「本書は一般的な理論を深く降り下げるわけではないし、従来と異なるユニークな見解を紹介するわけでもない。巻末の文献で紹介したすばらしい方々の努力の成果を一冊にまとめたものである」。膨大な文献を渉猟し、分野を横断して1冊の本を上梓するのは大変な作業だっただろう。しかし、そういった文献を正しく読み込めていないと思える記述がしばしば見られる。いくつか例を挙げよう。
第2章では協力が当事者に便益をもたらすことを、アクセルロッドによる繰り返し囚人のジレンマ実験に言及しながら議論を展開していく。しかしゲーム理論を仕事で使っている身からは、囚人のジレンマについての不正確な記述がやはり気になる。「[対戦相手が協力と裏切りの]どの選択肢をとるか、お互いにわからないところがジレンマに陥る所以だ」(50ページ)と著者は書くが、これはまったく正しくない。相手の選択肢が分かったとしても、個人の観点からは「裏切り」を選ぶことが常に最適であり、それによって得られる結果が「双方が協力する」ことで得られる便益よりも低い。そのことを理解していても裏切っていまうことが「ジレンマ」なのである。
貨幣の将来を論じた第6章では、世界の大半では決済手段として現金が使われているというマスターカードの報告書を取り上げて、その例として6700万枚しかクレジットカードが発行されていない中国に言及している(2013年)。しかしこの時点で中国はすでにモバイル決済が主流であって、現金はあまり使われていなかった。
本書が取り上げている多くの分野について、よく知っている人が読めば内容の不正確さが気になるという点が他にもあるのではないだろうか。
ジャレド・ダイアモンドによる『銃・病原菌・鉄』以来、様々な分野を横断的に多くの文献を渉猟して書かれた書物が世間でもてはやされる傾向があるように思う。それ自体は問題ではないが、単なる知識の羅列以上ではないような本が増えているような気がする。本書もその1つだろう。色んな分野の文献を横断的に読み込んで1冊の本を書き上げるのは大変だっただろう。けれども著者の労力は必ずしも、本に対する評価に反映されるべきとは言えない。本書が取り上げたテーマについては専門家によって書かれた良書が多く存在している。それらは本書でも随所で言及がある。その意味で、本書は良い文献案内になっていると言えるかもしれない。