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カスタマーレビュー
2008年2月26日に日本でレビュー済み
以前この著者の「冷たい熱帯魚」という小説を読み、それは銀座のクラブが舞台
になった恋愛小説だった。銀座などには通えない自分が銀座気分を味わいたくて
読んだのだが、予想とはちがってさわやかな恋愛小説で、エンディングでは感動
した。この「女の仕掛け」はポップな運びで、同じ著者の本とは思えないくらい
だ。「仕掛け」というのが二重の意味になっていて、ひとつは誰でも思い当たる
「女が男をモノにするための仕掛け」という意味で、もうひとつは「神様が女に
結婚して子供を産ませるための仕掛け」という、ダーウィン派進化論のリチャー
ド・ドーキンス的な意味だ。ドーキンスについても触れられている。このあたり
の二重構造が作家ならではで、やはり「冷たい熱帯魚」の著者なのだなと思え
た。しかし、「狙った男に狙わせる」とか「知っているレストランでも始めての
フリ」なんてフレーズは怖い！ 自分にも思い当たるフシがあるような（笑）。
この著者、脱帽モノの観察眼です。むしろ男のための教科書だと思った。
になった恋愛小説だった。銀座などには通えない自分が銀座気分を味わいたくて
読んだのだが、予想とはちがってさわやかな恋愛小説で、エンディングでは感動
した。この「女の仕掛け」はポップな運びで、同じ著者の本とは思えないくらい
だ。「仕掛け」というのが二重の意味になっていて、ひとつは誰でも思い当たる
「女が男をモノにするための仕掛け」という意味で、もうひとつは「神様が女に
結婚して子供を産ませるための仕掛け」という、ダーウィン派進化論のリチャー
ド・ドーキンス的な意味だ。ドーキンスについても触れられている。このあたり
の二重構造が作家ならではで、やはり「冷たい熱帯魚」の著者なのだなと思え
た。しかし、「狙った男に狙わせる」とか「知っているレストランでも始めての
フリ」なんてフレーズは怖い！ 自分にも思い当たるフシがあるような（笑）。
この著者、脱帽モノの観察眼です。むしろ男のための教科書だと思った。
