トランプの就任による物価の高騰とそれに続くクラッシュのシナリオは全体像として適切だと感じた。
筆者は常に恐慌、クラッシュについて述べており、「それがいつ起こるのか」という、投資や事業を行う人にとっては即物的で実際的な点については決して精密ではないので不信感を持つ人もいるようだが、全体のトレンドとマクロ分析は常に適切であると思う。
2007年のサブプライムクラッシュのころから2010年に掛けて、比較的新しい経済学の仮説や論者をリファレンスとして大竹氏のセミナー等で「チャレンジ」をし続けてみたことがあるが、それらの説については適切かつ詳細な知識を持たれていて、全ての点で明確な回答を得ることができた。事前の質問事項だけでなく、当日の聴衆の前で質問した内容もあることを申し上げておきたい。
どちらかというと市井の予想屋的な方からも大竹氏への疑問や批判がある旨もあるようだが、経済理論とマクロ指標をきちんと分析し話されているということで、自己資金も投資されているファンドマネジャーとしてだけではなく、エコノミストとしての確かなフレームワークと基準をもって話されていることを指摘しておきたい。
ただし読者にもいろいろな方がいらっしゃるので、そのような論理的学術的な背骨を持たれている大竹氏の著作を好むかどうかは読者次第です。私は今後も継続して大竹氏の著作は読んでいきたいと考えています。
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トランプ大恐慌:ウォール街からの警告 単行本 – 2017/5/23
大竹愼一
(著)
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購入オプションとあわせ買い
この国に富を取り戻すのだとアメリカ第一主義を大きく掲げ、きわめて乱暴な物言いと危うい強硬姿勢を見せるトランプが大統領に就任してはや四ヵ月が過ぎた。
世界はこの人物が疲れ果てたアメリカの救世主として登場してきたのか、あるいは理解不可能なトリックスターであるのか、いまだ見極め切れていない。
浮足立つ世界を尻目にアメリカ経済は、トランプが打ちだす予定の大幅減税、公共事業投資、規制緩和などへの期待感から空前の株高、実質完全雇用の達成などトランプラリーに沸いている。少なくとも内外のメディアからはそう報じられている。
だが、それは単に表面をなぞっているにすぎず、トランプ景気はアメリカ経済を新たな危機に誘導しているのが実相である。
端的に言えば、アメリカはこの秋、株の暴落に晒される。
もとよりわたしは、自分の予測に基づいて一〇〇%のポジションは組まない。メインのシナリオはじめ常時四、五本のサブシナリオを立て、それらがどれほどの確率があるかに応じて、それぞれのポジションを組むのが流儀である。
ここではそのうちの二つの概略を示そう。
一つ目はメインストーリー。いまのアメリカで澎湃として渦巻くインフレ期待が現実化し、コストプッシュ・インフレを引き起こすというものである。これが、本書が上梓されるころから初夏にかけて本格化してくる可能性が大きい。
その最大の兆候は銅やメタルの先物価格が急上昇していることで、すでに製造業の仕入れコスト、さらに売り値に転化されてきている。怖いのはここからで、低失業率かつ労賃も上がっていることから消費者のデマンドも高く、そうしたインフレを起こすローテーションをなんなくクリアしている。これで本格的なインフレの扉は開け放されてしまう。
一方、FRBは小刻みな利上げを繰り返しており、この秋の今年三度目の利上げあたりで、マーケットはコストプッシュ・インフレにシンクロする高金利の到来を強く意識するようになる。こうなれば、量的緩和バブルの主役を務めた株は失速するしかない。高所恐怖症におびえていた株式市場は耐えられなくなり、暴落が始まる。
ここからのマーケットの関心は、コモディティ価格高騰が原油価格におよぶかどうかに絞られてくる。今年の年末にはそんな段階に達しているはずだ。
詳しくは本文を読まなければ、正確な理解はえられない。
(「まえがき」より抜粋)
世界はこの人物が疲れ果てたアメリカの救世主として登場してきたのか、あるいは理解不可能なトリックスターであるのか、いまだ見極め切れていない。
浮足立つ世界を尻目にアメリカ経済は、トランプが打ちだす予定の大幅減税、公共事業投資、規制緩和などへの期待感から空前の株高、実質完全雇用の達成などトランプラリーに沸いている。少なくとも内外のメディアからはそう報じられている。
だが、それは単に表面をなぞっているにすぎず、トランプ景気はアメリカ経済を新たな危機に誘導しているのが実相である。
端的に言えば、アメリカはこの秋、株の暴落に晒される。
もとよりわたしは、自分の予測に基づいて一〇〇%のポジションは組まない。メインのシナリオはじめ常時四、五本のサブシナリオを立て、それらがどれほどの確率があるかに応じて、それぞれのポジションを組むのが流儀である。
ここではそのうちの二つの概略を示そう。
一つ目はメインストーリー。いまのアメリカで澎湃として渦巻くインフレ期待が現実化し、コストプッシュ・インフレを引き起こすというものである。これが、本書が上梓されるころから初夏にかけて本格化してくる可能性が大きい。
その最大の兆候は銅やメタルの先物価格が急上昇していることで、すでに製造業の仕入れコスト、さらに売り値に転化されてきている。怖いのはここからで、低失業率かつ労賃も上がっていることから消費者のデマンドも高く、そうしたインフレを起こすローテーションをなんなくクリアしている。これで本格的なインフレの扉は開け放されてしまう。
一方、FRBは小刻みな利上げを繰り返しており、この秋の今年三度目の利上げあたりで、マーケットはコストプッシュ・インフレにシンクロする高金利の到来を強く意識するようになる。こうなれば、量的緩和バブルの主役を務めた株は失速するしかない。高所恐怖症におびえていた株式市場は耐えられなくなり、暴落が始まる。
ここからのマーケットの関心は、コモディティ価格高騰が原油価格におよぶかどうかに絞られてくる。今年の年末にはそんな段階に達しているはずだ。
詳しくは本文を読まなければ、正確な理解はえられない。
(「まえがき」より抜粋)
- 本の長さ215ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2017/5/23
- ISBN-104198644101
- ISBN-13978-4198644109
商品の説明
著者について
米国在住。日・米・欧で30年以上第一線で活躍する辣腕ファンドマネジャー。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了後、ドイツのケルン大学、イギリスLSEに留学。野村総合研究所研究員、ロンドンのチェース・インヴェスターズ、ニューヨークのAIGグローバル・インヴェスターズを得て独立。欧米ファンドのグローバル株部門でトップクオーターを続ける成績をあげる。これまで訪問した日米の会社は1500社を超え、その徹底した独自の取材力と現場主には定評がある。著書に『おカネの法則』『世界金融恐慌序曲』『2017 暴走するマネー 恐慌化する世界』他多数あり。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2017/5/23)
- 発売日 : 2017/5/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 215ページ
- ISBN-10 : 4198644101
- ISBN-13 : 978-4198644109
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,138,626位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 41,286位投資・金融・会社経営 (本)
- - 108,632位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ビジネス手法が、政治に通用するのか?彼は、交渉術には長けているが、政治ではハートのない、駆け引きのみの手法は、大きな負債を生み出す。彼のファミリーが政治に関わっていることも、問題。一寸先は闇なのだ。
2021年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は最近読んだ中で最悪の内容だった。先ずは著者は米国在住のファンドマネージャーとしてトランプ政権と金融市場、対日、対中関係等を書いているがあまりにも過激な表現を用いて読者を引き込もうとしているのか、多くの事実誤認がやたら多い。当方も米国在住でトレーダーであるがこんな思考のファンドマネージャーであれば実際の運用成績は推して図れる。執筆時点は2017年5月頃であろうが、その後の市場予想は全くもって勘違いに過ぎなかった。こんな本は購入して読むに値しない。
2017年5月24日に日本でレビュー済み
新刊本にはいつも目を通しております。
大竹さんの本には、単なる株の売り買いを超えた投資哲学、
経済を見通すロジックが披瀝してあるので、いつも勉強になります。
さて、今年の秋口のかけて、大幅調整はあるのでしょうか?
興味深々です。
大竹さんの本には、単なる株の売り買いを超えた投資哲学、
経済を見通すロジックが披瀝してあるので、いつも勉強になります。
さて、今年の秋口のかけて、大幅調整はあるのでしょうか?
興味深々です。