ボウイの一生を新書サイズで巧く纏めている良書です。
挿入されているジャケット写真(小さいのが残念)の代表曲が耳に蘇り、暫し沈思しながら 又は音源を再生しながらの読み進めになりました。
内容は彼の作品を中心に淡々と進み、個人の熱い感想等はあまり挟まれていない為 非常に読み易く、読み手なりの感慨に浸ることができます。 彼のディスコグラフィーの様な、年表の様な、まさに新書サイズに収めきれるギリギリのボリュームでその生涯が綴られていました。
つくづく、ボウイの才能の偉大さや喪失した大きさを思うと残念でなりませんが、こんな天才(容姿も含め、全て併せ持ったエイリアンと言えるかも)と同時代を少しでも共有できた幸せに想いを馳せることが出来大変満足して読み終えました。
時代が違えば、歴史か芸術の教科書に載っている天才だったのかもしれません。
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デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター (ちくま新書1234) 新書 – 2017/1/5
野中 モモ
(著)
彼は何者か?
時代を変えた「音」と「ヴィジョン」の
創造の旅をたどる!
二〇一六年一月、アルバム『★(ブラックスター)』発表の
わずか二日後に逝去したデヴィッド・ボウイ。
彼は、一九四七年に生まれ、ロックン・ロールの勃興から
デジタル音楽配信の時代までを生き抜き、最後まで創造をやめなかった。
きらびやかなグラム・ロックの英雄ジギー・スターダストの衝撃、
『レッツ・ダンス』での世界制覇、そして最後に残された『★』
……今もなお輝きを放つ数々の作品をもって愛され続ける
ボウイの創造の旅をたどる。
時代を変えた「音」と「ヴィジョン」の
創造の旅をたどる!
二〇一六年一月、アルバム『★(ブラックスター)』発表の
わずか二日後に逝去したデヴィッド・ボウイ。
彼は、一九四七年に生まれ、ロックン・ロールの勃興から
デジタル音楽配信の時代までを生き抜き、最後まで創造をやめなかった。
きらびやかなグラム・ロックの英雄ジギー・スターダストの衝撃、
『レッツ・ダンス』での世界制覇、そして最後に残された『★』
……今もなお輝きを放つ数々の作品をもって愛され続ける
ボウイの創造の旅をたどる。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2017/1/5
- 寸法10.7 x 1.4 x 17.4 cm
- ISBN-104480069410
- ISBN-13978-4480069412
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2017/1/5)
- 発売日 : 2017/1/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 254ページ
- ISBN-10 : 4480069410
- ISBN-13 : 978-4480069412
- 寸法 : 10.7 x 1.4 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 357,473位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 493位洋楽楽譜・スコア・音楽書
- - 1,232位ちくま新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アルバムごとに変化するボウイの曲をききなから、一気に読み終えました。
2018年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ボウイはその肉体がこの世界、地球から去ってもその「アイコン」は後世に力を働かせるのだ。彼を知らない若い(いや、若くなくってもよい、70歳でもね、彼のアートは年齢なぞ超越しているからね。)あるひとがボウイの写真、音楽等に接する。「素晴らしい」と感じる。その時、「どうしたらこのひとが少しでも分かるかなぁ・・・」というひとにお勧め一冊。
ちょっと、「ミーハー」もはいりつつ著者きちんと書いている、その文章,文体は素晴らしい。(驚くぐらい!)
わたしはこの著作に「誠実」を感じる。
これ以上ないほど。
ひとがひとに接する意味がここにはある。
ちょっと、「ミーハー」もはいりつつ著者きちんと書いている、その文章,文体は素晴らしい。(驚くぐらい!)
わたしはこの著作に「誠実」を感じる。
これ以上ないほど。
ひとがひとに接する意味がここにはある。
2017年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人ならではの視点でしか書けない京都滞在中のエピソードや日本との係わりがすっぽりと抜けているのがとても残念。
2017年1月23日に日本でレビュー済み
およそ1年前にこの世を去った大スター、デヴィッド・ボウイ。
音楽界のみならず世界に大きな影響を及ぼした彼を悼む声は多く、
多くの関連本が刊行されています。
野中モモさんの本書は、永年ボウイを追い続けてきた彼女が
濃密なボウイの生涯を時系列で追う内容になっています。
第1章 郊外少年の野望
第2章 ソロ・デビューからの試行錯誤
第3章 ジギー・マニア
第4章 変身を重ねるカルト・スター
第5章 インターナショナル・スーパースター
第6章 「大人のスーパースター」の存在感
第7章 仕掛けられたグランド・フィナーレ
こうした構成のなかに、ボウイの生まれ育った環境、デビューまでの苦闘、
ジギー・スターダストとしての大ブレークから続々に傑作アルバムを生み出して
世界的なスーパー・スターとなり、円熟したキャリアを築いて69年の生涯を終えるまでの人生が
私生活上の変化なども踏まえて過不足なく綴られています。
ほかの方のレビューにもありますが、たとえば青年時代のチベット仏教への
傾倒や愛する京都での体験など、ボウイの内面に触れる記述はあまりありません。
ですが私のように『レッツ・ダンス』以降のボウイにそれほど注意を
払ってこなかった人間にとっては、中年以降の彼の活躍を
概略的に知るうえでとても助けになってくれた一冊でした。より詳しくボウイを
知りたいと思う方は、他のより詳細な書物にあたられると良いのでは、と思います。
音楽界のみならず世界に大きな影響を及ぼした彼を悼む声は多く、
多くの関連本が刊行されています。
野中モモさんの本書は、永年ボウイを追い続けてきた彼女が
濃密なボウイの生涯を時系列で追う内容になっています。
第1章 郊外少年の野望
第2章 ソロ・デビューからの試行錯誤
第3章 ジギー・マニア
第4章 変身を重ねるカルト・スター
第5章 インターナショナル・スーパースター
第6章 「大人のスーパースター」の存在感
第7章 仕掛けられたグランド・フィナーレ
こうした構成のなかに、ボウイの生まれ育った環境、デビューまでの苦闘、
ジギー・スターダストとしての大ブレークから続々に傑作アルバムを生み出して
世界的なスーパー・スターとなり、円熟したキャリアを築いて69年の生涯を終えるまでの人生が
私生活上の変化なども踏まえて過不足なく綴られています。
ほかの方のレビューにもありますが、たとえば青年時代のチベット仏教への
傾倒や愛する京都での体験など、ボウイの内面に触れる記述はあまりありません。
ですが私のように『レッツ・ダンス』以降のボウイにそれほど注意を
払ってこなかった人間にとっては、中年以降の彼の活躍を
概略的に知るうえでとても助けになってくれた一冊でした。より詳しくボウイを
知りたいと思う方は、他のより詳細な書物にあたられると良いのでは、と思います。
2017年4月28日に日本でレビュー済み
2017年4月の回顧展が終わってから買って、一気に読んでしまいました。筆者は後追いのファンだと自負してますが、私にも知らなかった事が沢山書かれてありました。わたしも歳は同じ位ですから、ボウイを知ったのは戦メリやレッツダンスの時代です。
彼女はボウイの事についてとても研究されてますし、流石V&Aの回顧展の公認本まで担当されただけあると思います。
短い時間で読める本ですし、何度でも読み返しても楽しめます。
よく目にするワイドショー的な内容の本や、日本好きな内容はもう飽きました。それにスイスやケニアやベルリンにも住んでいたわけですから。
(余談ですが、ゴシップネタは僕が付き合ってきたパートナーがいつかバラすから僕の口から話さなくても大丈夫だよ!と何かのインタビューで語っていた。)
亡くなった悲しみが癒えない私に最後のあとがき“おわりに”が、どんなに救われた事か。
同世代のボウイファンとして、次の執筆を期待してしまいます。
彼女はボウイの事についてとても研究されてますし、流石V&Aの回顧展の公認本まで担当されただけあると思います。
短い時間で読める本ですし、何度でも読み返しても楽しめます。
よく目にするワイドショー的な内容の本や、日本好きな内容はもう飽きました。それにスイスやケニアやベルリンにも住んでいたわけですから。
(余談ですが、ゴシップネタは僕が付き合ってきたパートナーがいつかバラすから僕の口から話さなくても大丈夫だよ!と何かのインタビューで語っていた。)
亡くなった悲しみが癒えない私に最後のあとがき“おわりに”が、どんなに救われた事か。
同世代のボウイファンとして、次の執筆を期待してしまいます。
2021年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまりにも素敵でカッコよくビジュアルの世界とコンポーザーとしての才能も素晴らしいこんなミュージシャンは他にいないと思います。しかし彼を理解するのは仲々困難です。この著書を読むとボウイについて分かりやすく忠実にその生い立ち、歴史を綴っています。単なるディスクガイドではない面白さもあり良書であると思います。最後の「自分がこの世を生きる経験を精一杯おもしろがってこそ他の誰かをおもしろがらせることもできるのだと全身で伝えていた」(P248)という一節が著者のボウイに対する思いを感じました。
2017年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学術的なイメージのあったちくま新書がボウイの本?と思いましたが、読み始めてすぐに合点がいきました。本書も多くのボウイ入門書と同様、時系列で彼の軌跡を追っているのですが、ただの略歴にとどまらず、きちんとした論評になっているのです。ボウイの活動がアートシーンやカルチャーに与えた影響にまで踏み込んで、文脈のある持論を展開しています。著者は1983年以降にボウイを知った、ボウイファンとしては若輩者だと謙虚な姿勢を示していますが、イギリスの美大で教育を受けており、イギリス社会やアートに精通していることが大きいのでしょう。十分に読み応えのあるボウイ論となっています。初見の情報も少なくありませんでした。例えば、ジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンがボウイも狙っていたことは初めて知りました。入門書でありながらも、それなりにコアなボウイファンにもきっと新たな発見があるであろう一冊です。